Apple Musicはメニューバーのどこにあるか|Macで再生を操作する3つの入口

Apple Musicの再生や一時停止をメニューバーから操作したくて、画面上端の右側をいくら探してもそれらしいアイコンが見つからない、という状況がある。ミュージックアプリはメニューバーに自前のアイコンを置かない作りで、その役割はmacOS側の別の項目が担っているためである。この記事は、再生を操作する入口が実際にどこにあるのかを整理し、出し方と隠し方、そして入口ごとの向き不向きを公開資料をもとにまとめたものになる。

ミュージックアプリは、メニューバーに自前のアイコンを置かない

メニューバーの右端に並ぶアイコンは、Appleのユーザガイドでは状況メニューと呼ばれている。ここに並ぶのは、macOSが用意した標準のコントロール、コントロールセンターから複製した項目、常駐アプリが自分で置いたアイコンの3系統である。

ミュージックアプリはこのうちのどれにも該当しない。常駐して裏で動き続ける種類のアプリではないため、クラウドストレージやパスワード管理のように自分のアイコンを置く作りになっていない。探しても見つからないのは設定を間違えているからではなく、置かれない作りだからである。

代わりに用意されているのが、macOS側の「再生中」という項目になる。これはミュージックアプリ専用のものではなく、音を鳴らしているアプリの再生状況をまとめて扱う仕組みである。Apple Musicで曲を流していれば、その曲の情報と再生のコントロールがここに出る。ブラウザで動画を再生しているときも同じ枠が使われる。

つまり、探していたものの名前は「ミュージック」ではなく「再生中」だった、というのが最初の答えになる。名前が違えば設定画面の一覧をいくら見ても目に留まらない。ここが分かれば、あとは出す操作だけになる。

この作りには利点もある。再生の操作を担う枠が1つに集約されているため、ミュージックアプリで曲を流しているときも、ブラウザで動画を再生しているときも、同じ場所を押せば止められる。アプリごとにアイコンが増えていくと、メニューバーはあっという間に埋まる。音を鳴らすものが1つの枠にまとまっているのは、幅の観点では都合がよい。

「再生中」をメニューバーに出す

出し方はシステム設定から行う。アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーの「メニューバー」を選ぶ。サイドバーは項目が多いため、下へスクロールが要ることがある。

この画面の「メニューバーコントロール」には、時計、Siri、Spotlight、Wi-Fi、Bluetooth、バッテリー、集中モード、画面ミラーリング、ディスプレイ、サウンド、再生中、ファストユーザスイッチ、Time Machine、VPN、天気の15項目が並んでいる。この中の「再生中」を選べば、メニューバーに出る。

再生中の項目には、横にポップアップメニューが付いている。ここで選べるのは2通りで、意味がはっきり違う。

  • 使用中に表示。音を鳴らしているあいだだけアイコンが出て、止めると消える
  • 常に表示。何も鳴っていないときも枠が残り続ける

メニューバーの幅を節約したいなら、使用中に表示を選ぶ形になる。逆に、押す位置を固定しておきたい場合は常に表示のほうが扱いやすい。アイコンが出たり消えたりすると、その右側に並んでいる項目の位置も一緒に動くため、隣のアイコンを押し間違える場面が出てくる。位置のずれを嫌うなら常に表示、幅を優先するなら使用中に表示、という選び方になる。

同じ画面の「サウンド」も似た作りで、こちらもポップアップから2通りを選べる。音量の調整と曲の操作は別の項目なので、両方を出すとメニューバーは2マス使うことになる。

コントロールセンターの中から操作する

メニューバーに枠を追加せずに済ませる方法もある。メニューバーのコントロールセンターのアイコンを押して開くと、その中に再生中の欄がある。ここから再生、一時停止、曲送りができる。

メニューバーの1マスを使わない代わりに、操作までのクリックが1回増える。1日に何度も曲を切り替えるならメニューバーに出したほうが早く、1日に数回なら開いて操作する形で足りる。

どちらが合うかは、実際の回数を数えてみると決めやすい。半日だけ意識して、曲を送った回数と一時停止した回数を数える。合わせて10回を超えるならメニューバーに出す価値があり、数回で収まるならコントロールセンターの中で足りる。回数が読めないまま常に表示にしておくと、押さないアイコンが1マス居座ることになる。

コントロールセンターの中にある項目は、必要になればメニューバーへ複製できる。Controlキーを押しながら項目をクリックすると「メニューバーにコピー」または「メニューバーに追加」が選べる。編集の状態から足したい場合は、コントロールセンターを開いて「コントロールを編集」をクリックし、項目をメニューバーへドラッグする形になる。外すときは同じ編集の状態で、項目をメニューバーの外へドラッグする。

ミニプレーヤーという、もう1つの入口

メニューバーやコントロールセンターとは別に、ミュージックアプリ自身が小さな操作窓を持っている。ミニプレーヤーと呼ばれるもので、Appleのユーザガイドでは次のように説明されている。

ミニプレーヤーを使うと、画面のウインドウスペースをほとんど使わずに、音量を調整したり、曲を検索したり、次に再生する曲を選んだりできます。 出典: support.apple.com

開き方は、ミュージックアプリで「ウインドウ」メニューから「ミニプレーヤーに切り替え」を選ぶ。1つ注意点があり、曲を再生するまでミニプレーヤーは使えない。ライブラリやApple Musicから何かを再生してから開く順番になる。

ミニプレーヤーはさらに小さくできる。コントロールの行にあるボタンから「アートワークを非表示」を選ぶと、アルバムの絵が消えてもっと細い窓になる。戻すときは同じ場所から「アートワークを表示」を選ぶ。歌詞の表示や、次に流れる曲のリストの確認もこの窓から行える。

ほかの窓に隠れて見えなくなるのが気になる場合は、手前に固定する設定がある。「ミュージック」メニューから「設定」を選び、「詳細」をクリックして「ミニプレーヤーをほかのすべてのウインドウより常に手前に表示」を選ぶ形になる。作業中の画面の端に置いておきたいときは、この設定が効く。

ミニプレーヤーから別の表示へ移ることもできる。窓の左上隅のボタンから、画面いっぱいに広がるプレーヤーへ切り替えられる。再生コントロールに出ているアルバムの絵をクリックして、そこからミニプレーヤーやフルスクリーンのプレーヤーを選ぶ近道も用意されている。窓を出す操作と、メニューバーに枠を足す操作は独立しているので、両方を並行して使っても構わない。

画面左側の「ミュージック」のメニューは別物

ここまでの話は、画面上端の右半分にある状況メニューの話である。左半分にはアプリメニューが並んでいて、ミュージックアプリを前面にしているあいだは、アップルメニューの右隣に「ミュージック」という文字が太字で出る。

この左側のメニューは、アプリを前面にしているときだけ現れる。ほかのアプリに切り替えれば消える。つまり、作業をしながら曲を送りたいという用途には向かない。曲を送るたびにミュージックアプリへ切り替える必要が出るためである。

左側のメニューにも再生の操作は入っている。「コントロール」メニューを開けば、再生や一時停止、次の曲へ進む操作が並んでいる。キーボードショートカットもここで確かめられる。ただし、前面に出さないと使えないという制約は変わらない。

キーボードの上段にある再生と曲送りのキーは、前面のアプリに関係なく効く。ミュージックアプリを前面にしていなくても操作できるため、曲を送るだけならこれで足りることが多い。メニューバーに枠を出す価値があるのは、いま流れている曲の名前を目で確かめたい場合や、次に流れる曲まで触りたい場合になる。

3つの入口を並べると、役割の違いがはっきりする。メニューバーの再生中は、どのアプリを使っていても届く。コントロールセンターの中も同じく届くが、1階層深い。ミニプレーヤーは窓なので、置き場所を自分で決められる代わりに画面を使う。

ミュージックアプリの窓そのものの見せ方も、「ウインドウ」メニューから変えられる。画面いっぱいに広げる表示と、窓の大きさを変えてデスクトップの中央に置く表示が用意されている。ライブラリを腰を据えて触るときは広い表示、曲を流しながら別の作業をするときはミニプレーヤー、という使い分けになる。

幅を使わずに、押しやすさを残す

入口を増やすほど操作は楽になるが、メニューバーの幅は有限である。右端の並びは右から左へ伸びる作りで、アプリメニュー側とぶつかる位置まで伸びると、それより左に来るはずだった項目が描かれなくなる。ディスプレイ上部に切り欠きがある機種では、使える幅がその分だけ短い。

外部ディスプレイにつなぐと幅が変わるため、同じMacでも見える数が変わる。机で外部ディスプレイにつないでいるときは全部見えているのに、持ち出して本体の画面だけにすると再生中のアイコンが消えている、という食い違いはこれで説明が付く。不具合ではなく、幅が足りていないという事情になる。

入口 届く範囲 メニューバーの幅 向いている使い方
メニューバーの再生中 どのアプリからでも 1マス使う 1日に何度も曲を切り替える
コントロールセンターの中 どのアプリからでも 使わない 1日に数回操作する
ミニプレーヤー 窓を出しているあいだ 使わない 歌詞や次の曲も見たい
ミュージックのアプリメニュー 前面にしているときだけ 使わない ライブラリを触っている最中

再生中を常に表示にしておきたいが、ほかのアイコンで幅が埋まっている、という状態になったときの選択肢が畳んで隠す形になる。メニューバーを整理する道具には、隠した項目を区切りの内側にまとめて、必要なときだけ広げる作りのものがある。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形であれば、広げてから押すという2段階の手間が消える。こうした挙動の違いはできることに説明されている。

同じ用途の道具は複数あり、対応するmacOSの範囲や提供の形が違う。並べて見たいときはほかの道具との違いが使える。比較の情報は時期によって変わるため、見た日付を意識して読むことになる。支払いの形は買い切りと期間契約で考え方が変わるので、料金で確かめておきたい。

導入のときにつまずきやすいのは、macOSに与える許可まわりである。メニューバーの項目を並べ替えたり隠したりするには許可が要り、macOSの更新やアプリの入れ替えのあとに入れ直す場面が出てくる。この種の疑問はよくある質問にまとまっている。手元で試す段になったら、ダウンロードから対応するmacOSの範囲を確かめて入手する流れになる。

順番をまとめておく。まずシステム設定の「メニューバー」で再生中を出し、使用中に表示と常に表示のどちらが合うかを数日で決める。幅が足りないと感じたら、押さないアイコンから畳んでいく。歌詞や次の曲まで見たくなったら、ミニプレーヤーを併用する。この順で進めれば、探し回る時間を使わずに操作の入口が固まる。

よくある質問

メニューバーにミュージックアプリのアイコンが出ないのはなぜ?

ミュージックアプリは常駐して裏で動く種類のアプリではないため、自前のアイコンをメニューバーに置く作りになっていない。再生の操作はmacOS側の「再生中」という項目が担っていて、システム設定の「メニューバー」からこれを選ぶとメニューバーに出る。

再生中のアイコンが、曲を止めると消えてしまう?

システム設定の「メニューバー」で、再生中の横にあるポップアップメニューが「使用中に表示」になっている。「常に表示」に変えると、何も鳴っていないときも枠が残る。押す位置を固定したい場合は常に表示、幅を節約したい場合は使用中に表示が向いている。

ミニプレーヤーが開けないときは?

曲を再生するまでミニプレーヤーは使えない作りになっている。ライブラリやApple Musicから何かを再生してから、「ウインドウ」メニューの「ミニプレーヤーに切り替え」を選ぶ。ほかの窓に隠れるのが気になる場合は、設定の「詳細」から常に手前に表示する項目を選べる。

メニューバーの幅が足りず、再生中を出す余地がない?

右端の並びには使える幅の上限があり、ディスプレイ上部に切り欠きがある機種ではさらに短くなる。押していないアイコンの表示を止めるか、メニューバーを整理する道具で普段使わない項目を畳んで隠すと、よく使う項目のための余地が生まれる。

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