Barbeeの使い方と初期設定|入れた直後に決めておくこと
Barbeeの使い方を調べている人の多くは、すでにメニューバーが常駐アプリのアイコンで埋まっていて、押したいひとつを探すのに毎回目が泳ぐ状態にあります。入れること自体は難しくありませんが、入れた直後にいくつか決めておかないと、隠したはずのアイコンが必要なときに出せない、という別の不便に移るだけになります。この記事では、入手の手順、最初に求められる権限、無料のまま使える範囲、そして隠す境界の決め方までを順に整理します。
前提として、ここに書く数値と機能の範囲は2026年9月10日時点でApp Storeに掲載されている内容にもとづきます。App内課金の価格は地域によって異なると掲載側が明記しているため、実際の金額は自分のApp Storeの表示で確かめてください。
メニューバーを整理する道具が、無料と有料に分かれている理由
メニューバーが混むのは使い方の問題ではありません。状態を常時示すアプリが増え続けたことが背景にあります。連絡用のアプリ、VPN、パスワード管理、クラウドの同期、バックアップ、画面収録、通信や電池の詳細表示。仕事で使うものを素直に並べると、常駐する項目が15個を超えるのは特別なことではありません。
そこにディスプレイの制約が重なります。切り欠きのあるMacBookでは、項目が増えると切り欠きの向こうへ押し出され、表示されないだけでなく押すこともできなくなります。外部ディスプレイでは収まっていた並びが、ノートの画面に戻した瞬間に溢れる、という現象もここから起きます。
この分野の道具が無料から有料まで並存しているのは、要求の幅が広いためです。「見えている数を減らしたい」だけの人と、「状況に応じて自動で出し入れし、隠したものにもすぐ触りたい」人では、必要な作り込みがまったく違います。Barbeeは無料で入手できる形をとりながら、後者に当たる機能をApp内課金の側に置いた構成をとっています。使い方を調べる段階で、自分がどちらの要求なのかを先に決めておくと、設定で迷う時間が短くなります。
入手の経路と、動かすための条件を先に確認する
BarbeeはMac App Storeで配布されています。ダウンロード自体は無料で、App内課金でVIPと呼ばれる範囲が開きます。掲載されている情報では、必要なmacOSはバージョン11.0以降、アプリのサイズは11.2MB、対応言語は日本語を含む20言語です。最初の公開は2021年5月9日で、最新版は4.3、その公開日は2026年6月15日と表示されています。
App Store経由であることは、使い方の面でいくつかの前提を作ります。まず、初回起動時に配布元をどう扱うかで悩む場面がありません。次に、購入した権利はApple IDに紐づくため、ライセンスキーを保管する必要がなく、Macを買い替えたときは購入済みの一覧から入れ直すだけで戻ります。一方で、アプリの更新はApp Storeの更新に従うため、配布元のサイトから最新版を直接取ってくる、という運用はできません。
4.3の更新内容として掲載されているのは、使い回せる区切りの追加、SKILLとMCPへの対応、自動化まわりの改善、CPU消費の最適化、マウスの干渉の改善です。自動化への対応が更新の中心に入っている点は、単に畳むだけでなく、ほかの仕組みから操作させたい人にとっては見ておく価値があります。
最初に求められる権限と、その許可が何のためかを理解する
インストール後、初回の設定で権限の許可を求められます。公開されているレビューでは、画面収録とアクセシビリティの2つをシステム設定で許可する流れが紹介されています。
Once it's installed, you simply have to grant Screen Recording and Accessibility permissions within System Settings. 出典: macsources.com
この2つが何のために要るのかを押さえておくと、許可してよいかの判断がつきます。メニューバーの整理は、ほかのアプリが置いたアイコンを扱う作業です。macOSでは、別のアプリが画面に描いているものを認識したり、その位置を動かしたりする操作に権限の壁が置かれています。並んでいるアイコンを見分けるために画面の内容を読む必要があり、それらを畳んだり動かしたりするために、ほかのアプリの要素を操作する権限が必要になる、という関係です。
許可の場所はシステム設定のプライバシーとセキュリティの中で、画面収録とアクセシビリティのそれぞれに項目が並びます。権限を与えたあとは、いったんアプリを終了して起動し直す必要が出ることがあります。設定したのに反応しない場合、まず疑うのはここです。なお、この種の権限は与えたままにするとアプリを消したあとも一覧に残ります。あとで使わなくなったときは、一覧から項目自体を外す作業も忘れないようにしてください。
何を隠して何を残すかを、入れた日に決めてしまう
道具を入れる作業より、この区分けのほうが結果を左右します。おすすめの手順は、いま並んでいるアイコンを3つに分けることです。
- 毎日押す。押す回数が1日3回以上あるもの。通話中の状態表示、切り替えの多いVPN、頻繁に開くクリップボードなど
- 見えていてほしいが押さない。同期の完了、録音中、電池や通信の状態。状態が変わったときだけ意味があるもの
- ふだんは要らない。設定してから触っていないもの、月に1度使うかどうかのもの
3つ目は迷わず隠して構いません。2つ目は、隠すと状態の変化に気づけなくなるため、通知で代替できるかどうかで決めます。問題は1つ目です。押す回数が多いアイコンを隠すと、畳んだ状態から展開し、探して押し、また畳むという往復が毎回発生します。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りの道具であればこの往復は起きませんが、そうでない場合は、よく押すものを隠す対象から外すのが現実的な判断になります。
この区分けを紙かメモに書き出してから設定に入ると、10分で終わります。逆に、設定画面を開いてから考え始めると、全部隠して全部戻す、という往復に時間を使うことになります。
無料のまま使える範囲と、App内課金で外れる制限
Barbeeは無料でダウンロードできますが、掲載されている説明を読むと、VIPに含まれる項目として次のものが並んでいます。表示と非表示を切り替える回数の上限がなくなること、切り欠きのあるメニューバーへの対応、アイコンの並べ替えの管理、アイコン間隔を詰める機能、プロファイルのクラウドバックアップと同期、スクリプトやショートカットとの連携、メニューの見た目の種類です。
つまり、無料のままでは切り替えの回数に上限がある構成です。試す段階では十分でも、常用すると上限に当たることになります。新規の利用者にはApple IDごとに体験期間が用意されています。
NEW users VIP service FREE TRIAL: We offer each Apple ID a 3-day FREE trial 出典: apps.apple.com
期間は3日です。App内課金の一覧には、買い切りのLifetimeが2,000円、年ごとのYearly VIPが800円と表示されています(日本のApp Store、2026年9月10日時点)。ほかにAmericano、Latte、Mochaといった支援の項目も並びますが、これらは機能の解放ではなく作者への支援に当たるものです。
年ごとの契約を選ぶ場合、自動で更新される点は先に理解しておいてください。使わなくなったときはアプリを削除するだけでは止まらず、Apple IDの設定から解約する必要があります。買い切りと年ごとのどちらを選ぶかは、この管理の手間を含めて考えると判断しやすくなります。提供の形と含まれる範囲を横に並べて比べたい場合は料金に整理があります。
体験期間の3日で確かめておく4点
期間が短いので、確かめる順番を決めておくと無駄がありません。
ひとつめは、よく押すアイコンへの到達手数です。隠した状態から目的のアイコンを押すまでに何動作かかるかを数えます。1動作で済むのか、展開してから探すのかで、毎日の負担がまったく違います。
ふたつめは、自動での出し入れの条件が自分の使い方に合うかどうかです。特定のアプリを使っている間だけ出す、といった条件が作れるなら、会議中だけ通話系を出す、といった運用ができます。条件の作り方が合わないと、結局は手で切り替えることになります。
みっつめは、キーボードからの呼び出しです。ショートカットで展開と折りたたみができれば、マウスをメニューバーまで運ぶ必要がなくなります。押しやすいキーが空いているかも合わせて見ておきます。
よっつめは、macOSを再起動したあとの状態です。起動のたびに並びが崩れる、区切りが行方不明になる、といった挙動がないかを、期間中に最低1回は再起動して確かめてください。常駐アプリの不具合は、起動直後にいちばん出やすいためです。実際にどのような機能を持つ道具なのかを機能単位で見比べたい場合はできることが参考になります。
切り欠きのあるMacBookで使うときの前提
切り欠きのある機種では、事情がひとつ増えます。メニューバーの項目は右から左へ並び、増えると切り欠きの左側へ回り込みます。回り込んだ項目は表示されず、押すこともできません。整理の道具を入れる動機がここにある人は多いはずです。
この状況で効くのは、常時見えている数そのものを減らすことです。隠す道具を入れても、常時表示する対象を10個以上残していれば、切り欠きの手前は変わらず混みます。前の節で分けた3つのうち、2つ目のグループをどこまで削れるかが実際の効き目を決めます。
なお、切り欠きへの対応がApp内課金の側の項目として掲載されている点は、この動機で導入する人には重要です。無料のまま試して切り欠きまわりの挙動を判断することはできないため、体験期間の3日を使ってその部分を確かめる流れになります。
道具の選び方の考察: 隠す作りと、押しやすさを保つ作り
メニューバーを整理する道具は、大きく2つの設計に分かれます。ひとつは、境界を置いてその向こうを畳む作り。もうひとつは、隠したものにも直接触れる経路を残す作りです。前者は覚えることが少なく、後者は毎日の動作数が少なくなります。どちらが良いかではなく、隠したいアイコンの中に「よく押すもの」が含まれているかどうかで、必要な作りが決まります。
判断の材料として使えるのは、次の3つの数字です。常駐しているアイコンの総数、そのうち1日に1回以上押すものの数、そして隠した状態から目的のアイコンを押すまでの動作数です。総数が多くても押すものが2つ以下なら、畳むだけの作りで足ります。押すものが5つ以上ある場合、隠すたびに往復が発生するので、押しやすさを保つ作りのほうが日々の負担は小さくなります。
費用の面では、無料で使える道具、App内課金の道具、買い切りの道具が並んでいます。金額だけを見ると差は小さく、判断を分けるのは更新が続いているかどうかと、必要な機能がどちら側に入っているかです。設計の違いを並べて確認したい場合はほかの道具との違いに整理があり、導入前に出てくる細かい疑問はよくある質問にまとまっています。手元で動かして到達手数を数えるところまで試すならダウンロードから始められます。
最後に、設定を終えたら1週間そのまま使ってみてください。隠す対象は、実際の使い方に合わせて一度は見直すことになります。最初から完璧な配置を作ろうとせず、往復が発生したアイコンだけを戻す、という手順のほうが早く落ち着きます。
よくある質問
Barbeeは無料で使えますか?
ダウンロードは無料で、App内課金でVIPの範囲が開きます。掲載されている説明では、表示と非表示を切り替える回数の上限がなくなることがVIPの項目に含まれているため、無料のままでは切り替え回数に上限がある構成です。新規の利用者にはApple IDごとに3日間の体験が用意されています。
インストール後に何を許可する必要がありますか?
公開されているレビューでは、システム設定で画面収録とアクセシビリティの2つを許可する流れが紹介されています。ほかのアプリが置いたアイコンを見分け、位置を動かすためにこれらの権限が使われます。許可しても反応しない場合は、アプリを終了して起動し直すと解決することがあります。
買い切りと年ごとの契約は、どちらを選べばよいですか?
日本のApp Storeの表示では買い切りが2,000円、年ごとが800円です(2026年9月10日時点)。年ごとの契約は自動で更新されるため、使わなくなったときはApple IDの設定から解約する必要があります。長く使う見込みがあるなら買い切り、まず数か月試したいなら年ごと、という分け方が現実的です。
隠したアイコンをすぐに押したいときはどうすればよいですか?
畳んだ状態から展開し、探して押し、また畳むという往復が発生する作りでは、よく押すアイコンを隠す対象から外すのが確実です。隠したまま直接押せる設計の道具もあるため、1日に何度も押すアイコンが複数あるなら、そこを基準に選ぶと毎日の動作数が減ります。