Bartenderの料金は3区分。買い切り、年ごとの課金、上位の買い切りの違い
料金のページを開いたら区分が3つ並んでいて、どれを選べばいいのか分からない。メニューバーを整理する道具を探していて、この段階で止まる人は多くいます。区分の名前だけでは、何がどこまで含まれるのかが読み取れないからです。
区分の違いは、実質的には「次の大きな版が出たときに、また払うのかどうか」に集約されます。この一点が分かれば、あとは自分がmacOSをどれくらいの頻度で上げるかを当てはめるだけで決まります。以下では、公開されている金額と含まれる範囲、試用の条件、旧版を持っている場合の扱い、そして数年単位で見たときの負担の出し方を順に整理します。金額の確認日は2026年9月10日で、出典は公式サイトです。
区分は3つ。金額と含まれる範囲を並べる
公式サイトの料金の欄には、3つの区分が並んでいます。日本から表示させたときの金額は次のとおりです。
| 区分 | 支払いの形 | 金額 | 含まれるもの |
|---|---|---|---|
| Bartender 6 | 1回払い | 3,072円 | メニューバーの管理機能一式と、この版に対する更新 |
| Bartender Pro | 年ごと | 2,095円/年 | Bartender 6の内容と上位の機能群、契約している間の将来の版 |
| Mega Supporter | 1回払い | 12,288円 | Proの内容に加えて、将来の版を含む恒久的な利用 |
同じページには「Buy from $12」というドル建ての表記もあります。表示は購入する地域と通貨で変わるため、支払う金額は実際に購入手続きへ進んだ時点の表示で確認してください。3つ目の区分には割引中である旨の表示が添えられており、これは期間が終われば金額が変わりうることを意味します。
区分の名前を見比べると、真ん中だけが継続課金です。この分野の道具は買い切りが多数派で、継続課金は少数派でした。上位の機能群を別建てにして年ごとの課金を導入するのは、現行の版から始まった形です。過去に買い切りで購入した人にとっては、選択肢が増えたと読むこともできますし、将来の大きな版に追いつく道が有償になったと読むこともできます。事実として並んでいるのはこの3つで、どれを選ぶかは使い方の問題です。
「この版に対する更新」と「将来の版」は別物
料金を読み違える原因は、更新という言葉が2つの意味で使われる点にあります。
- その版に対する更新。不具合の修正や小さな改善で、買い切りに含まれます
- 次の大きな版。番号が上がるもので、買い切りには含まれません
現行の買い切りの説明にも、含まれるのはこの版に対する更新だと書かれています。数年後に次の大きな版が出たとき、買い切りで買った人は、そのまま使い続けるか、あらためて支払うかを選ぶことになります。年ごとの課金と上位の買い切りが将来の版まで含むと明記されているのは、この差を埋めるためです。
この構造は、常駐アプリの作り手側の事情から来ています。macOSがメジャーアップデートのたびに内部の仕組みを変えるため、メニューバーに手を入れる道具は作り直しに近い改修を迫られます。その費用は、新しい版の販売か、継続課金のどちらかで回収するしかありません。買い切りが安く見えるのは、この改修費が価格に含まれていないからです。
判断の基準ははっきりしています。macOSを毎年上げる人は、数年おきに追加の支払いが発生する前提で総額を見ます。古いmacOSで長く使う人は、買い切りのままで支障が出にくくなります。区分の考え方そのものは、この分野の案内サイトの料金ページでも、含まれる範囲を並べた形で確認できます。
買う前に4週間試せる
金額の前に確認しておきたいのが試用の条件です。現行の版には、カードの登録なしで使える4週間の試用が用意されています。機能に制限を設けない形の試用だと記載されています。
No, Bartender 6 is not free, but it has a 4-week unlimited trial. If you own any previous version, you can get an upgrade discount. 出典: macbartender.com
常駐して毎日触る道具にとって、試用の期間の長さは金額と同じくらい実質的な条件です。7日間の試用では、macOSの更新をまたぐ機会も、Macを何度か再起動する機会も来ないまま終わってしまいます。4週間あれば、次の点まで自分の環境で確かめられます。
- 毎日よく押すアイコンについて、隠したあとに届くまでの動作が何回か
- Macを再起動したあと、並びが保たれているか
- 複数のディスプレイをつないだときに期待どおりに動くか
- 仕事の予定が詰まった週と、そうでない週で使い方が変わるか
試用の間に判断がつかない機能があるなら、その機能は自分にとって必須ではない可能性が高いと考えられます。4週間触らなかったものは、買ったあとも触りません。
無償で使い続ける区分は用意されていない
料金を調べている人の一定数は、無料で使える区分がどこかにあると考えて探しています。公式のFAQには、無料ではないこと、その代わりに4週間の試用があることが明記されています。試用が終わったあとも使うなら、3つの区分のいずれかを選ぶことになります。
支払わずに済ませたい場合の道は2つあります。ひとつはmacOSの標準の操作です。Commandキーを押したままメニューバーの項目をドラッグすると位置を変えられ、システム側の一部の項目はメニューバーの外へドラッグして取り除けます。並べ替えと削除はこれで足りますが、常駐アプリが出しているアイコンを必要なときだけ出す、という動きまでは作れません。
もうひとつは、作りが公開されている無償の道具です。費用は0円になりますが、負担が消えるわけではなく、導入時の警告を自分で越える手間、更新が続くかどうかの不確実性、機能の範囲という3か所に移ります。困っているのがアイコンの数だけなら、この交換は十分に成立します。
旧版を持っている場合の扱いは、購入した年で分かれる
すでに旧版を持っている場合、新しい版への移行の条件は購入した時期で変わります。公式のFAQには、2025年にBartender 5を購入した場合は無料で移行でき、それより前の購入は割引が案内されると記載されています。
自分がいつ買ったかを思い出せない場合は、購入時のメールを探すのが早い方法です。見つからない場合は、公式サイトにライセンスの再発行のページが用意されています。そこから照会すると、登録された内容が送られてくる案内になっています。
もうひとつ、移行にあたって知っておく必要があるのが設定の扱いです。旧版から新しい版へ設定をそのまま持ち込むことはできないと明記されています。macOSの側の変更が理由とされていて、代わりに移行前の画面を記録しておく方法が案内されています。金額の条件だけを見て移行を決めると、この作り直しの手間が計算から抜け落ちます。15分から30分ほどの作業ですが、忙しい日に始めると中途半端なところで止まります。
ライセンスは人に紐づく。台数ではない
金額を比べるときに見落とされやすいのが、ライセンスの単位です。公式のFAQでは、ひとつのライセンスは自分が所有し主に使っているMac全てで使えると記載されています。台数ごとに買う形ではありません。
この条件は、実質の負担に大きく効きます。デスクトップとノートを併用している人にとって、1台ごとの課金と人単位の課金では、同じ表示価格でも負担が2倍違うことになります。候補を比べるときは、表示された金額の隣に単位を書き添えて並べると、比較の精度が上がります。
法人でまとめて導入する場合は、条件が変わることがあります。個人の所有と主たる利用を前提にした条件は、会社が所有する機械を複数人で使う運用には当てはまりません。人数分の購入が必要か、まとめて扱う仕組みがあるかは、購入の前に確認する項目です。
配布の経路も費用に関わります。公式サイトのFAQには、サブスクリプション型のアプリ配布サービスで提供されている旨と、その中の試験的な仕組みを通じて利用できる旨が記載されています。すでにそのサービスを契約しているなら、追加の支払いなしで使える可能性があります。契約していないなら、そのサービスの月額と比べる話になります。道具ごとの提供の形の違いはほかの道具との違いで並べて確認できます。
3年使ったときの総額を出してみる
区分の比較は、1回の金額ではなく期間で見ると差がはっきりします。3年使うと仮定して、単純に積み上げると次のようになります。
| 区分 | 3年の支払い | 月あたり |
|---|---|---|
| 買い切り(次の大きな版が出ないと仮定) | 3,072円 | 約85円 |
| 買い切り(途中で1度、新しい版を購入すると仮定) | 6,144円 | 約171円 |
| 年ごとの課金 | 6,285円 | 約175円 |
| 上位の買い切り | 12,288円 | 約341円 |
この表から読み取れることは2つあります。ひとつは、3年のうちに一度でも新しい版へ移るなら、買い切りと年ごとの課金の総額はほとんど変わらないこと。もうひとつは、区分による差が月あたりでは256円の範囲に収まることです。
金額の差がこの水準なら、選択の基準は費用ではなくなります。実際に効いてくるのは、毎日繰り返す動作が何回で済むかです。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形と、いったん全部を表示してから押す形では、1日20回使う人で年に数千回の差になります。金額の数百円を比べる時間があるなら、候補を実際に動かして動作の回数を数えるほうが、判断としては速く終わります。何がどこまでできるかはできることに整理してあります。
支払う前に確認しておく5項目
料金の情報は変わります。購入の直前に、次の5つを公式の販売ページで確認してください。
- その時点の表示金額と通貨。地域と為替で変わります
- 区分ごとに含まれる範囲。とくに、将来の大きな版が含まれるかどうか
- 試用の期間と条件。カードの登録が要るか、機能の制限があるか
- 旧版を持っている場合の移行の条件。購入した年で扱いが変わります
- 対応するmacOSの版。現行の版は新しい2つのmacOS向けで、それより古い環境は旧版が受け持つ案内になっています
割引の表示が付いている区分は、期間が終われば金額が変わる可能性があります。数か月先に買うつもりなら、いま見た金額をそのまま前提にしないほうが安全です。導入の手順と動作条件はダウンロードのページで確認できます。
独自データの考察: 費用の質問は、金額ではなく区分の読み方に集中する
案内サイトに届く費用まわりの質問を内容で分けると、金額そのものを聞くものより、区分の意味を確かめるものが多く集まります。買い切りに次の版が含まれるのか、複数のMacで使えるのか、旧版からどう移るのか。金額は表に書いてあるので聞く必要がなく、書いていない条件のほうが判断を止めているということです。
この傾向は、料金ページの作り方への示唆でもあります。数字を大きく出しても質問は減らず、含まれる範囲と台数の条件を明記すると減ります。読者の側から見れば、区分名の下に並ぶ箇条書きこそが本体で、金額はその結果に過ぎません。
もうひとつ、質問の並びから見えるのは、費用の話が乗り換えの手間と切り離せない点です。設定を持ち込めるかどうかは金額の欄に書かれませんが、持ち込めないなら作り直しの時間が発生します。時給に換算すれば、その時間が製品価格を上回る場面もあります。だから、金額を比べる前に、自分のメニューバーの項目を常に見せるもの、普段は隠すもの、常に隠すものの3つに分けて紙に書いておくと、どの区分を選んでも移行が短時間で終わります。分類は道具をまたいで持ち出せる唯一の資産です。よく届く疑問への回答はよくある質問にまとめてあります。
よくある質問
Bartenderの料金はいくらですか?
2026年9月10日に日本から公式サイトを表示したときの金額は、1回払いのBartender 6が3,072円、年ごとのBartender Proが2,095円、上位の買い切りにあたるMega Supporterが12,288円です。同じページにはドル建てで12ドルからという表記もあります。表示は地域と通貨で変わるため、購入手続きに進んだ時点の表示で確認してください。
買い切りを選べば、以後の支払いは発生しませんか?
買い切りに含まれるのは、その版に対する更新です。次の大きな版は含まれないと記載されています。macOSを毎年上げる使い方なら、数年おきに新しい版への支払いが発生する前提で総額を見てください。将来の版まで含むのは、年ごとの課金と上位の買い切りの2つです。
買う前に試すことはできますか?
カードの登録なしで4週間の試用が用意されています。機能に制限を設けない形だと記載されています。この期間があれば、よく押すアイコンに届くまでの動作数、再起動後に並びが保たれるか、外部ディスプレイでの挙動まで自分の環境で確認できます。4週間触らなかった機能は、購入後も使わない可能性が高いと考えてください。
旧版を持っています。買い直しになりますか?
2025年にBartender 5を購入した場合は無料で移行でき、それより前の購入は割引が案内されると記載されています。購入日が分からない場合は、公式サイトのライセンス照会のページから確認できます。ただし旧版から新しい版へ設定をそのまま持ち込むことはできないため、移行前に画面を記録しておく方法が案内されています。