CleanMyMacの使い方と初期設定|入れた直後に決めておくこと
入れたはいいが、最初の画面で「スキャン」を押す以外に何をすればよいのか分からない。押した先で管理者パスワードを求められて、そこで手が止まる。「CleanMyMac tsukaikata」で検索して出てくる情報の多くは機能の一覧で、入れた直後に決めるべきことの順番までは書かれていません。
先に順番を示します。入手先の確認、最初のスキャンと権限の付与、走らせる範囲の絞り込み、メニューバーへの出し方、通知と言語。この5つを最初の30分で決めておくと、あとから設定を探し回る手間がなくなります。以下ではその順に、公開されている資料をもとに手順と注意点を確認します。
入手先を選んだ時点で、あとから変えられないものが決まる
導入の手順は入手先で3通りに分かれ、その先の使い勝手にも差が出ます。
MacPawストアから入れる場合は、ダウンロードしたDMGファイルを開き、アイコンをアプリケーションフォルダへドラッグします。起動後、ウインドウ右上の「Unlock Full Version」を押すか、画面上部のメニューから「Activate」を選ぶと、試用を始めるか購入するかを選ぶ画面が出ます。すでに購入済みなら、その画面の右上にある「I already have a license」からアカウントの資格情報でサインインします。
Setappから入れる場合は、Setappのカタログの中からインストールして開くだけで、別の有効化の操作は要りません。App Storeから入れる場合は、入手してから同じく「Unlock Full Version」を押します。購入済みなのに認識されないときは、同じ画面の「Restore Purchase」を使います。
ここで確認しておきたいのが版の差です。App Store版はAppleの審査の制約でいくつかの機能が省かれており、システムキャッシュやシステムログの削除、言語ファイルの整理、メンテナンススクリプトの実行などが含まれません。メニューバーに出る部分でも、マルウェアの監視表示が対象外です。使い方を調べていて「その項目が自分の画面に無い」となるとき、多くはこの差が原因です。入手先はあとから変えられますが、そのときは購入をやり直すことになります。
最初のスキャンで常駐部品が登録され、そのあとに権限を与える
権限の設定を先に済ませようとすると、対象の項目が一覧に出てこないことがあります。順番が逆だからです。開発元の手順では、まずアプリを開いて「Smart Care」を選び、スキャンを実行します。このスキャンの最中に、アプリがmacOSへ自分の常駐部品を登録します。登録されて初めて、システム設定の一覧にそれらの名前が並びます。
そのうえでフルディスクアクセスを与えます。macOS Venturaより後の環境では、システム設定を開き、プライバシーとセキュリティからフルディスクアクセスを選んで、対象をオンにします。アプリ側の「Assistant」に出る案内から進む道もあります。
注意したいのは、macOSの世代で選ぶ対象の数が違う点です。Big Sur 11.0から11.3.1では本体のみ、Big Sur 11.4以降とMontereyでは本体に加えてHealth MonitorとMenuの3つを選ぶ必要があります。1つ選んで終わりにすると、監視の数値だけが空欄のままになります。
与えない場合に何が起きるかは、開発元が明記しています。
Without Full Disk Access, CleanMyMac cannot scan all areas of your Mac for junk files or malware. As a result, your Mac may have reduced storage space and could run slower, which is especially problematic on older machines. 出典: macpaw.com(2026年9月10日確認)
管理者パスワードを求められる場面と、その正体
初回のスキャンの途中や、システム領域の掃除を実行したときに、管理者パスワードの入力を求められます。これは補助の部品を導入して権限を与えるための手続きで、開発元はこの部品をAgentと呼んでいます。
Agentが担当するのは、通常の権限では触れない操作です。システムキャッシュやログ、使わない言語ファイル、Xcode関連のファイルの削除。メンテナンススクリプトの実行。App Storeから入れたアプリや、システムの処理に関わるアプリのアンインストール。検出したマルウェアの除去。この4種類が主な役割です。
重要なのは、常に動いているわけではないという点です。権限が要る機能を使わなければAgentは非活性のままで、アプリを終了すると一緒に終了します。常駐して何かを監視し続ける部品ではありません。それでも権限を渡したくない場合は、画面上部のメニューから「Action」を開き、「Deauthenticate」を選ぶとAgentを解除できます。解除すると、上に挙げた4種類の操作が使えなくなります。
パスワードを求められた時点で不審に思って中断する人は少なくありませんが、中断した状態で掃除を実行すると、結果の容量が想定より小さくなります。求められる場面と、それが何のためかを先に知っておくと、判断が早くなります。
自動更新はおよそ6時間ごとに背後で動いている
更新の確認も、手動ではなく別の部品が担当します。開発元の説明によると、この部品はおよそ6時間ごとに目を覚まして新しい版が出ていないかを確認し、あれば背後でダウンロードします。見つからなければ次の確認まで終了します。
つまり、アプリを開いていない時間帯にも定期的に通信が発生します。回線が従量制の環境や、電池の消費を切り詰めたい場面では、この動きを把握しておくと原因の切り分けに役立ちます。
対応するmacOSは、2026年9月10日時点でTahoe 26、Sequoia 15、Sonoma 14、Ventura 13、Monterey 12、Big Sur 11の6世代です。Catalina 10.15以前では動作しません。自分のmacOSの世代は、アップルメニューの「このMacについて」で確認できます。アプリ側の版は、画面上部のメニューから「About CleanMyMac」を選ぶと分かります。配布ページの表記では、必要な空き容量は320MB、画面の最小サイズは1200×800ピクセルです。
走らせる範囲を、最初のうちに絞っておく
Smart Careは、複数のモジュールを順に呼び出す入口です。開発元の説明では、システムのゴミやメールの添付、ゴミ箱を対象にする掃除、マルウェアの簡易スキャン、メンテナンススクリプトとDNSキャッシュの消去の提案、アプリの更新の提案、ダウンロードフォルダ内の重複ファイルの検出、という順に走ります。
全部を毎回走らせる必要はありません。設定を開き、「Scanning」タブの左側から「Smart Care」を選ぶと、モジュール・カテゴリ・グループの3階層でチェックを外せます。モジュールごと外すと、その下のカテゴリとグループもまとめて外れます。外した項目は結果の一覧に暗い状態で表示され、そこから戻すこともできます。
絞る基準は、実行するかどうかです。たとえばアプリの更新を別の方法で管理しているなら、その項目を外しておくと結果画面の判断が減ります。逆に、外したことを忘れて「掃除の結果が少ない」と感じる原因にもなるため、外した項目は覚えておくか、しばらく使ってから絞るのが無難です。設定画面自体は、画面上部のメニューから開く方法と、キーボードのCommandキーとカンマの同時押しで開く方法があります。
メニューバーに出す量は、初期設定の段階で決められる
起動するとメニューバーにアイコンが現れ、そこから常時の監視の数値が見られるようになります。この表示は、量を細かく調整できます。
- 表示そのものを止める場合は、設定の「Menu」タブにある「Enable Menu」をオフにする
- 開いたときに出る最適化の提案を消す場合は、同じタブの「Recommendations」の欄でチェックを外す
- 常時のマルウェア監視を止める場合は、「Protection」タブの「Enable Malware Monitor」をオフにする
- 背景でのスキャンを止める場合は、同じ「Protection」タブで該当の項目のチェックを外す
開発元は、常時監視と背景スキャンについては有効のままにすることを勧めており、消費する資源はわずかだと説明しています。止めた場合でも、メニューの中のProtectionの欄から個別に戻せます。
ここで決めておきたいのは、表示の量と、メニューバーの横幅の使い方です。常駐アプリが増えるほど、押したいアイコンにたどり着くまでの視線の往復が増えます。監視の数値を毎日見るなら残す価値がありますが、月に1回しか見ないなら、表示を畳んでおいて必要なときだけ開く形のほうが実際の使い方に合います。
表示言語は、システムと別に決められる
アプリは既定でmacOSの言語に従いますが、片方だけ別の言語にできます。対応する言語は日本語を含む12言語です。
手順は、システム設定を開き、一般から「言語と地域」を選び、下部のアプリケーションの欄でプラスボタンを押します。アプリの一覧からCleanMyMacを選び、使いたい言語を選んで追加します。Setapp経由で入れている場合は一覧の末尾の「その他」からSetappのフォルダを開いて選びます。アプリが開いていれば再起動を促す表示が出るので、その場で切り替えられます。この個別指定はmacOS Catalina 10.15以降で使える仕組みで、それより前の環境では常にシステムの言語に従います。
英語の資料を読みながら操作するときは、アプリ側を英語にしておくと画面の項目名と資料の表記が一致します。逆に、家族と共有するMacでは日本語のままにしておくほうが誤操作が減ります。
入れた直後に決める3つのこと
ここまでの設定を、判断の形に畳むと3つになります。
1つ目は、権限をどこまで渡すか。フルディスクアクセスとAgentの両方を渡せば全機能が使えます。渡さない場合は、掃除できる範囲が狭くなることを承知したうえで使う形になります。2つ目は、走らせる範囲。Smart Careの中で、実行する見込みのない項目を外しておきます。3つ目は、メニューバーの扱いです。
3つ目が最も後回しにされがちですが、日々の使い勝手に効くのはここです。常駐アプリのアイコンは、押したい対象を探す時間として毎日少しずつ費用を払っています。表示を完全に止めると数値が見られなくなり、出したままだと横幅を1枠占め続ける。その中間を取るなら、メニューバーを整理する道具を挟む形になります。この種の道具が扱える範囲はできることにまとまっており、隠したアイコンをどう呼び出すかが確認できます。
選ぶ際の軸を整理したい場合はほかの道具との違いに比較の観点が並んでいます。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形であれば、監視の数値を止めずに、普段の視界からだけ外すという設定が取れます。導入にかかる費用は料金で確認でき、細かい条件はよくある質問に、実際に試す場合はダウンロードから入手できます。
よくある質問
最初に何から設定すればよいですか?
まずSmart Careを一度スキャンしてください。この過程でアプリがmacOSへ常駐部品を登録するため、そのあとでないとフルディスクアクセスの一覧に対象が出てきません。登録が済んでから権限を与え、次に走らせる範囲を絞り、最後にメニューバーの表示を決める順番が手戻りが少なくなります。
管理者パスワードを入力しないと使えませんか?
一部の機能だけが使えなくなります。システムファイルの削除、メンテナンススクリプトの実行、App Storeアプリのアンインストール、マルウェアの除去には補助の部品が要り、その導入時にパスワードを求められます。渡したくない場合は、画面上部のメニューのActionからDeauthenticateを選ぶと解除できます。
メニューバーのアイコンは初期設定で消せますか?
消せます。設定のMenuタブにある「Enable Menu」をオフにすると表示が止まります。ただしシステム設定側で常駐項目が許可されていない状態では、このスイッチを動かしても表示が戻らないことがあります。表示を止めても、アプリ本体の掃除や保護の機能はそのまま使えます。
日本語で使えますか?
使えます。対応する言語は日本語を含む12言語で、既定ではmacOSの言語に従います。システムを英語のまま、このアプリだけ日本語にすることもでき、その場合はシステム設定の「言語と地域」の下部にあるアプリケーションの欄で個別に指定します。macOS Catalina 10.15以降で使える仕組みです。