CleanShot Xの代わりを探すとき|手放してよい機能を先に決める

スクリーンショットの道具の代わりを探している。きっかけは更新の案内が来たことかもしれないし、macOSを上げたら挙動が変わったことかもしれないし、メニューバーに並んだアイコンを1つずつ見直していて順番が回ってきただけかもしれない。どの理由であっても、候補のアプリ名を並べるところから始めると作業は長引く。先に決めるべきなのは、いま使っている機能のうちどれを手放してよいかのほうである。撮って貼るだけの人と、長いページを1枚に収めて共有リンクを配っている人では、選べる先の広さがまったく違う。ここでは2026年9月10日時点で公開されている情報をもとに、その仕分けの材料をまとめる。

名前とバージョンが動いたばかりである

代わりを探す前に、いま手元にあるものが何なのかを確かめておきたい。開発元のMTWは2026年9月1日にバージョン5.0を公開しており、変更履歴では過去最大の更新と説明されている。目玉として挙がっているのはStudio Modeという録画向けの編集機能で、カーソルを追う自動ズーム、部分の切り詰め、カーソルの動きの平滑化、映像用のぼかし、録画への背景付け、ハードウェアエンコードによる書き出しが並んでいる。

サイト上の表記も、製品名としてはCleanShot、検索でたどり着く旧称としてCleanShot Xの両方が使われている状態にある。代わりを探すきっかけが「昔と機能が違う」であれば、比べる相手は数年前の記事に載っている姿ではなく、いま配布されているバージョンになる。録画の編集が要らないなら5.0の追加分はそのまま手放してよい部分であり、逆に録画の見せ方を整える作業が仕事に含まれているなら、他の候補では代わりが利かない可能性が高い。

対応するmacOSも確かめておきたい。公開されているFAQでは、動作にmacOS 13.0以降が必要と示されている。古いMacを使い続けている場合は、代わりを探す動機がそもそもここにあることもある。

更新が1年で切れる仕組みを先に理解する

費用まわりで誤解が起きやすいのがここになる。開発元は課金の考え方を独立したページで説明している。

Every license gets 1 year of free updates from the purchase date. 出典: cleanshot.com

続きも公開されている。更新の期限が切れたあとは、1席あたり19ドルで1年分を延長するか、延長せずに最後のバージョンを使い続けるかを選べる。アプリが使えなくなる作りではない、という説明が明記されている。Cloud Proの契約中は常に最新版が使えるため、延長の手続きそのものが要らない。

この仕組みを踏まえると、「更新の案内が来たから代わりを探す」という動機は、いったん保留にできる場合がある。いま使っている機能で困っていないなら、延長せずにそのまま使い続けるという選択肢が公式に用意されているからである。逆に、macOSを毎年上げる使い方をしているなら、新しいOSへの対応は更新の側に入るため、延長しないという判断は先送りにしかならない。どちらに当てはまるかで、代わりを探す必要があるかどうかが変わる。

費用の形は買い切りと期間契約の2つ

公式の料金ページには2つのプランが並んでいる。Basicは35ドルの買い切りで、Macアプリの全機能と1年分の更新、クラウド側は1ギガバイトの保存領域が含まれる。Proは年払いで1ユーザーあたり月10ドル、月払いも選べて年払いのほうが割安になる。Proの側には、クラウドの容量無制限、独自ドメインと独自の見た目、パスワード保護、ファイルの公開範囲の設定、チームの管理、SSOとSCIMが入る。

試用版は用意されておらず、代わりに30日間の返金保証が案内されている。Setapp経由でも入手でき、そちらには7日間の無料期間がある。学生は30%、PixelSnap 2の利用者は20%の割引が公開されている。決済はPaddleが担当し、ライセンスキーは購入時にメールで届く。別のMacへ移すときは、新しいMacで有効化すると古いほうが自動で無効になる仕組みで、複数台のライセンスはLicense Managerから管理する形になる。Windows版は提供されておらず、予定も無いと明記されている。

料金の形が分かると、仕分けの軸も見えてくる。クラウドの共有とチーム管理を使っていないなら、Proの側の項目はまるごと手放してよい部分になる。逆にそこを使っているなら、候補は「共有リンクを配れるかどうか」で先に絞られる。

使っている機能を5つに仕分ける

代わりを探すときに迷う原因は、性質の違う機能を「スクリーンショットのアプリ」と一語でまとめていることにある。次の5つに分けると判断が付けやすい。

  • 撮る機能。範囲、ウィンドウ、全画面、タイマー、撮影後に画面を止めた状態から切り出すもの
  • 書き込む機能。矢印、囲み、番号付きの手順、目隠し、ぼかし、背景付け、複数枚の結合
  • 長いものを1枚にする機能。縦と横のスクロール撮影
  • 読み取る機能。画像から文字を取り出す処理とQRコードの読み取り
  • 録画と共有の機能。画面録画、書き出し、クラウドへの投稿と共有リンク、コメント

設定画面を開いて、実際に触ったことのある項目に印を付ける。多くの場合、印が付くのは1つ目と2つ目、たまに3つ目までになる。4つ目と5つ目は導入した週に一度試して、それきりという例が少なくない。ここで印が2つに収まるなら、選べる先は一気に広がる。

印を付けるときの目安を2つ挙げておく。1つは、直近の1か月で実際に使ったかどうかで判断することになる。設定画面に並んでいる項目を見ると、あると便利そうに思えて全部に印が付いてしまう。過去1か月の保存先フォルダを開き、そこに並んでいるファイルの種類を見たほうが正確になる。長い縦長の画像が1枚も無ければ3つ目は使っていないし、動画ファイルが無ければ5つ目も使っていない。

もう1つは、代わりが利くかどうかで分けることになる。書き込みの機能は、macOSのプレビューでも矢印や囲みを足せるため、頻度が低ければ手放してよい側に寄る。一方で、長いページを1枚にする機能と、画像から文字を取り出す機能は、代わりの手順が明らかに面倒になる。手放すかどうかで悩んだら、その機能が無くなったときに何手で同じ結果にたどり着くかを数えてみると決めやすい。

macOSに最初から入っているもので足りる範囲

仕分けの結果が1つ目だけだった場合、追加のアプリが要らない可能性がある。macOSにはスクリーンショットの機能が最初から入っており、範囲の撮影、ウィンドウの撮影、全画面の撮影、画面の録画、タイマー、保存先の指定が標準の画面から扱える。撮ったあと右下に出るサムネイルをクリックすれば、簡単な書き込みもその場でできる。操作方法はAppleサポートに案内がある。

標準の機能で扱えないのは、主に3つ目と4つ目にあたる部分になる。スクロールして初めて全体が見える長いページを1枚にまとめる機能と、画像から文字を取り出す機能は、標準の撮影画面には用意されていない。ここを日常的に使っているかどうかが、追加のアプリを持つかどうかの分かれ目になる。

候補を同じ軸で並べる

2026年9月10日に各社の公式ページで確認した内容を、同じ軸で並べる。価格や条件は改定されることがあるため、購入の前に各社のページを見直してほしい。

項目 CleanShot Shottr Xnapper
費用 Basic 35ドル買い切り、Pro 月10ドル 無料、Basic 12ドル、Friends Club 30ドル 無料、透かしを消すのは買い切り
更新 購入から1年、延長は年19ドル 記載なし 記載なし
対応macOS 13.0以降 10.15以降 記載なし
スクロール撮影 縦と横 縦と横 記載なし
文字の読み取り あり あり、QRも あり
画面録画 あり、編集機能つき 記載なし 記載なし
クラウド共有 あり S3への投稿 準備中と表記
台数 License Managerで管理 1ユーザー5台まで 記載なし

Shottrは配布ファイルが2.3メガバイトと小さく、Apple silicon向けに作られている点を掲げている。無料のまま使えるが、30日を過ぎると購入の案内が出るようになり、商用で使う場合はライセンスが必要と書かれている。Xnapperは無料で使えて、透かしを消すために一度だけ支払う形になっており、背景の自動調整と、メールアドレスやクレジットカード番号などを自動で塗りつぶす機能を前面に出している。録画が必要なら、この2つでは代わりにならない。

乗り換える前に片付けておく3つのこと

候補が決まったとしても、その日のうちに切り替えると困る要素が3つある。どれも公開されている仕様から読み取れるものになる。

1つ目は、共有リンクの扱いになる。クラウドへ投稿した画像や動画は、配った先の相手が開けるように残っている。相手はチャットの過去ログや資料の中からそのリンクを開くため、投稿した本人が使うのをやめても、リンクは生き続ける前提で扱われる。仕事で配った分がどれくらいあるかを一度確かめ、残しておきたいものは手元にも保存しておくと安全になる。無料の範囲は1ギガバイトで、容量無制限はProの側に置かれているため、契約の形を変える場合はここも見ておきたい。

2つ目は、独自の保存形式で残したファイルになる。書き込みをあとから編集し直せるように、専用の形式で保存できる仕組みが用意されている。この形式は元のアプリで開くことを前提にした作りなので、乗り換えたあとに編集し直すことはできない。編集の余地を残したいものは、切り替える前に画像として書き出しておく。

3つ目は、他のアプリからの呼び出しになる。外部から機能を呼ぶための仕組みが用意されており、変更履歴には2025年12月4日の版でRaycast向けの連携とその権限の扱いを直した記録が残っている。ランチャーやショートカットから撮影を呼び出す設定を組んでいる場合、乗り換え先が同じ呼び出し方に対応しているとは限らない。設定を組んだ覚えがあるなら、切り替える前にどこから呼んでいるかを洗い出しておく。

代わりを探しても、メニューバーの混雑は減らない

動機がメニューバーの混雑だった場合に、先に見ておきたいことがある。撮影の道具をどれに替えても、メニューバーに置かれるアイコンは1つのままである。減るのではなく、絵柄が変わるだけになる。

画面の右上に並ぶアイコンを数えると、クラウドストレージ、チャット、パスワード管理、バックアップ、会議、入力の切り替え、撮影と、10個前後になっていることが多い。押す頻度で分けると、1日に何度も押すものは2つか3つで、残りは状態を見たいときだけ押すもの、あるいは一度も押さないものになる。撮影の道具は、ショートカットキーで呼び出せる作りになっているため、後者に入りやすい。

必要なときだけ呼び出す側に置くなら、メニューバーを整理する道具の出番になる。畳んで隠したうえで、隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開けるかどうかが使い勝手の分かれ目で、隠したあとの呼び出し方はできることに説明がある。同じ用途の道具は複数あるため、対応するmacOSの範囲や提供の形を並べたい場合はほかの道具との違いが参考になる。費用の形は買い切りと期間契約で考え方が変わるので、料金で支払いの形を確かめておくとよい。権限の許可や設定の引き継ぎでつまずきやすい点はよくある質問にまとまっており、手元で試す段になったらダウンロードから対応するmacOSの範囲を見て入手する流れになる。

決める順番をもう一度書いておく。5つの仕分けで印を付け、1つ目だけならmacOS標準で足りるかを試し、3つ目や4つ目まで必要なら候補を同じ軸で並べる。共有リンクを配っているなら、乗り換え前に配布済みのリンクの扱いを確かめる。そのうえで、メニューバーの1マスをどうするかは、撮影の道具の選び直しとは別の問題として片付ける。

よくある質問

更新が切れたら使えなくなる?

使えなくなる作りではない。開発元の説明では、購入から1年の更新期間が終わったあとは、1席あたり19ドルで1年延長するか、延長せずに最後のバージョンを使い続けるかを選べる。ただし新しいmacOSへの対応は更新の側に入るため、OSを毎年上げる使い方なら延長の判断が先送りになるだけになる。

macOSに最初から入っている機能では足りない?

撮る範囲を選んで保存し、簡単な書き込みをするだけなら標準の機能で足りる。標準に用意されていないのは、スクロールして初めて全体が見える長いページを1枚にまとめる機能と、画像から文字を取り出す機能になる。この2つを日常的に使うかどうかが分かれ目になる。

無料で使える候補はある?

Shottrは無料のまま使えて、30日を過ぎると購入の案内が出る形になっており、商用利用にはライセンスが必要と書かれている。Xnapperは無料で使えて、透かしを消すために一度だけ支払う。どちらも2026年9月時点の公式ページの記載で、画面録画は掲げられていない。

乗り換えるときライセンスはどう扱う?

別のMacで有効化すると古いほうが自動で無効になる仕組みが案内されている。複数台のライセンスはLicense Managerから管理し、席の追加も同じ画面で行う。キーは購入時にPaddleからのメールで届くため、見つからない場合は迷惑メールのフォルダも確かめるとよい。

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