Macのコントロールセンターに並ぶ項目を入れ替えて、メニューバーに出すものを選ぶ

Macのコントロールセンターは、長いあいだ中身が固定された箱でした。並んでいる項目を増やしたり減らしたりはできず、表示するかどうかを選ぶだけ。それがmacOS 26で変わり、iPhoneと同じように項目を追加したり並べ替えたりできるようになりました。ここで効いてくるのは見た目の好みではなく、メニューバーの横幅の使い方です。コントロールセンターに置けるものが増えた分、メニューバーから降ろせる項目も増えました。この記事では、編集の5つの操作と、何をどちらに置くかの判断基準を整理します。

固定の箱から、並べ替えられる棚になった

まず何が変わったのかを押さえておきます。

macOS Tahoeでは、iPhoneやiPadのようにコントロールセンターをカスタマイズできるようになりました。お好みの機能をカテゴリー別に追加したり、並べ替えや編集、サイズ変更、削除も可能です。 出典: poraggio.com

変更の本質は、コントロールセンターが「置き場所」として使えるようになったことです。それまでは、ある機能に素早く届きたいならメニューバーへ出すしかなく、メニューバーの横幅がそのまま上限になっていました。いまは、毎日押すものをメニューバーに、週に何度か押すものをコントロールセンターに、と二段に分けられます。

この変化の位置づけは、次のようにも整理されています。

macOS Tahoeでは、Macのコントロールセンターが本格的にカスタマイズできるようになりました。まるでiPhoneのように、自分の使い方に合わせてコントロールを追加・配置できるようになったのです。 出典: macfan.book.mynavi.jp

なお、コントロールセンターを開いたときにウインドウの上部へ、どのアプリがマイク、位置情報、カメラ、システムオーディオを使用中かを示すフィールドが出ることがあります。これはmacOS 13.3以降の機能で、そのフィールドをクリックすると「プライバシー」ウインドウが開きます。編集で消せる項目ではないため、見慣れない表示が出ていても異常ではありません。

編集画面を開いて、5つの操作を覚える

入口は1つです。メニューバーのコントロールセンターのアイコンをクリックし、「コントロールを編集」をクリックします。システム設定からではなく、コントロールセンター自体から入るのが分かりにくい部分です。編集画面に入ったら、できることは5つです。

  • 項目を追加する。 ウインドウから、コントロールセンターの置きたい位置へ項目をドラッグします。
  • 項目を削除する。 その項目をコントロールセンターの外へドラッグします。
  • 項目を並べ替える。 項目をドラッグして、コントロールセンターの別の位置へ置きます。
  • 項目を絞り込む。 サイドバーでカテゴリをクリックすると、選べる項目の候補が絞られます。数が多いので、この絞り込みを使わないと探すだけで時間がかかります。
  • 項目のサイズを変える。 Controlキーを押したまま、コントロールセンター内の項目をクリックして、別のサイズを選びます。

終わったら「完了」をクリックします。押し忘れると変更が確定しないので、ここまでを1続きの操作として覚えるとよいでしょう。

追加した項目の使い方は従来と同じです。スライダのある項目はドラッグで値を増減できます。たとえばサウンドのスライダをドラッグすればMacの音量が変わります。ボタン型の項目はクリックで切り替わります。

同じ編集画面から、メニューバーにも置ける

見落とされやすい点がここです。「コントロールを編集」の画面からは、コントロールセンターの中だけでなく、メニューバーへ直接項目をドラッグすることもできます。つまりこの1画面で、メニューバーとコントロールセンターの両方の並びを決められます。

Appleの説明でも、コントロールセンターからアイコンを追加する方法として、メニューバーのコントロールセンターをクリックして「コントロールを編集」を選び、コントロールギャラリーやコントロールセンターから項目をメニューバーへドラッグする手順が案内されています。逆にメニューバーから外したいときは、同じ編集画面で項目をメニューバーの外へドラッグします。

これで、システム設定の一覧には出てこない種類のコントロールもメニューバーへ出せるようになりました。クイックメモ、ディスプレイをスリープさせる、カラーフィルタといった項目が該当します。以前はこうした機能に素早く届く手段がなく、ショートカットを自分で組むしかありませんでした。

何をメニューバーに残し、何をコントロールセンターへ回すか

置き場所が2つになったので、判断の軸が必要になります。分けるべきは「押す頻度」と「見るだけか押すか」の2つです。

置き場所 向いているもの 手数
メニューバー 1日に何度も押すもの、状態を見た瞬間に気づきたいもの クリック1回
コントロールセンター 週に数回押すもの、探して押せば足りるもの クリック2回
どちらにも置かない 押すことがなく、状態も見ていないもの 必要なときに設定から

3行目を忘れないことが効きます。メニューバーに並んでいる項目のうち、半年間クリックしていないものは、コントロールセンターへ移すのではなく、どちらからも降ろすのが正解です。移すだけでは探す対象が減りません。

見るだけの項目は扱いが違います。同期の進行や接続の状態のように、押さないが目に入ってほしいものは、メニューバーに残す価値があります。ただし、常に出ている必要があるかは別の話です。システム設定の「メニューバー」では、項目によって「使用中に表示」と「常に表示」を選べるため、動いているときだけ出す設定にすれば、ふだんの横幅は空けられます。

システム設定の「メニューバー」との役割分担

編集画面とは別に、システム設定にも「メニューバー」という項目があります。役割が重なって見えるため、違いを押さえておきます。

アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーで下にスクロールして「メニューバー」をクリックすると、Appleが用意している項目の一覧が出ます。時計、Siri、Spotlight、Wi-Fi、Bluetooth、バッテリー、集中モード、画面ミラーリング、ディスプレイ、サウンド、再生中、ファストユーザスイッチ、Time Machine、VPN、天気、そしてアプリケーション名の表示です。時計だけは常に表示され、オフにする選択肢はありません。

「サウンド」「再生中」「画面ミラーリング」「ディスプレイ」「集中モード」などは、横のポップアップメニューから「使用中に表示」か「常に表示」を選べます。使用中に表示を選ぶと、その項目を使っている間だけメニューバーに出ます。音が鳴っていないときにサウンドのアイコンが消えるのは、この設定の正しい動作です。

同じ画面には、メニューバー全体の挙動を決める設定もあります。メニューバーを自動的に表示と非表示のどちらにするかは、常に、デスクトップ上のみ、フルスクリーン時のみ、しないの4つから選べます。メニューバーの背面に壁紙を出すか背景を出すかも、ここで切り替えます。

整理すると、システム設定の「メニューバー」はAppleの標準項目の出し入れと、バー全体の挙動を決める場所です。「コントロールを編集」はコントロールセンターの中身とメニューバーへの配置を決める場所です。目的がAppleの定番機能ならシステム設定、それ以外のコントロールなら編集画面、という使い分けになります。

ノッチのあるMacBookでは、退避先として効く

コントロールセンターの編集がいちばん役に立つのは、メニューバーの横幅が物理的に足りない機種です。ノッチのあるMacBookでは、画面上端の中央がカメラの部分で欠けているため、左側のアプリのメニューと右側の状況アイコンのあいだに使えない帯ができます。状況アイコンが増えると、この帯にぶつかった時点であふれ、あふれた分は描かれません。設定はオンなのに画面に出ない、という状態の多くはこれです。

ノッチの幅は設定で取り戻せません。取れる手は、並ぶ数を減らすか、1つあたりの幅を縮めるかの2つだけです。コントロールセンターは前者の受け皿になります。週に数回しか押さない項目を編集画面でメニューバーの外へドラッグし、コントロールセンターの中へ移す。押すまでの手数は1回増えますが、機能を失うわけではありません。

幅を縮める側の工夫もあります。時計は常に表示される項目ですが、「時計のオプション」から日付や曜日や秒の表示を外せば、占める横幅がそのぶん縮みます。アプリケーション名の表示をオフにすれば、左側のメニューが短くなり、右側に回せる余地が増えます。

順番も効きます。横幅が足りなくなったときに消えるのは左側からなので、消えては困るものを右へ寄せておく。コマンドキーを押しながらドラッグするだけで入れ替えられるため、退避と並べ替えをまとめて一度に済ませるのが効率的です。

触りすぎて分からなくなったときの戻し方

編集をひと通り試すと、どこをどう変えたのか追えなくなることがあります。そのための逃げ道が用意されています。システム設定の「メニューバー」の画面に「コントロールセンターをリセット」というボタンがあり、クリックするとコントロールセンターが元の設定に戻ります。

大きく組み替える前に、この戻し方を先に確認しておくと気楽に試せます。並べ替えは何度でもやり直せる種類の操作なので、最初から完成形を狙わず、1週間使ってから配置を直すほうが早く落ち着きます。

メニューバー側の微調整には、編集画面を開かずに済む操作もあります。コマンドキーを押しながら状況アイコンをドラッグすると位置を入れ替えられ、コマンドキーを押しながらメニューバーの外へドラッグすると外せます。消えては困るものを右へ寄せておけば、横幅が足りなくなったときに最初に消えるのは左側の項目になります。

他社アプリのアイコンは、この編集の対象にならない

ここまでの操作はすべて、Appleが提供している項目についての話です。システム設定の一覧にも編集画面のギャラリーにも、他社アプリのアイコンは出てきません。つまり、メニューバーが混み合っている原因が常駐アプリの側にある場合、コントロールセンターをどれだけ整えても並んでいる数は減りません。

見極め方は単純です。いまメニューバーに並んでいるものを数えて、Appleの項目が多いのか、他社アプリのアイコンが多いのかを見る。前者ならこの記事の手順で片づきます。後者なら、各アプリの設定で1つずつ非表示にするか、まとめて畳む専用の道具を使うかの二択になります。

標準機能でどこまで片づくかはできることにある機能の範囲と見比べると判断しやすく、ほかの選択肢との差はほかの道具との違いで比べられます。費用の考え方は料金、導入前につまずきやすい点はよくある質問にまとめてあります。試す段階になったらダウンロードから入手して、まずは押す用途のないアイコンだけを隠す設定から始めるのが手堅い進め方です。コントロールセンターの整理を先に済ませてから判断すれば、余計に道具を増やさずに済みます。

よくある質問

Macのコントロールセンターをカスタマイズする画面はどこから開きますか?

メニューバーのコントロールセンターのアイコンをクリックし、「コントロールを編集」をクリックします。システム設定からではなくコントロールセンター自体から入るため、最初は見つけにくい場所です。編集が終わったら「完了」をクリックして確定させてください。

コントロールセンターに項目を追加したり、順番を変えたりする操作を教えてください。

編集画面で、追加したい項目をウインドウからコントロールセンターの置きたい位置へドラッグします。削除は項目をコントロールセンターの外へドラッグ、並べ替えは別の位置へドラッグです。候補が多いときはサイドバーのカテゴリで絞り込み、サイズはControlキーを押したままクリックして選びます。

コントロールセンターの項目をメニューバーにも出せますか?

出せます。同じ「コントロールを編集」の画面から、項目をメニューバーへ直接ドラッグできます。システム設定の一覧に出てこないクイックメモやカラーフィルタといったコントロールも、この方法でメニューバーへ置けます。外したいときは同じ画面でメニューバーの外へドラッグしてください。

配置を変えすぎて元に戻したくなったらどうすればよいですか?

システム設定のサイドバーで「メニューバー」を開くと「コントロールセンターをリセット」というボタンがあり、クリックするとコントロールセンターが元の設定に戻ります。大きく組み替える前にこの場所を確認しておくと、試しながら進められます。

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