Macのデスクトップのアイコンを消す|一時的に隠す方法も

Macのデスクトップのアイコンを消す方法を調べると、Finderの設定を変える話、ターミナルにコマンドを打つ話、ファイルを別のフォルダへ移す話が同じ列に並んでいて、どれが自分の状況に当たるのか分からなくなる。原因は、消したいアイコンの種類が人によって違うのに、記事の側がそれを分けずに手順だけを並べているからである。この記事では、デスクトップに出るアイコンを種類ごとに分け、それぞれで使える操作と、その操作で何が変わって何が変わらないのかを並べる。あわせて、デスクトップを片づけたあとに残る画面の上端の扱いも整理する。

「アイコンを消す」には4つの意味がある

デスクトップのアイコンを消したいという相談は、中身を分けると4通りに分かれる。

  • 接続したハードディスク、外部ディスク、CDやDVD、ネットワーク上の場所のアイコン
  • 自分が保存した書類、フォルダ、ダウンロードしたファイル、エイリアス
  • 種類を問わず、いま画面に出ているものを一時的に全部見えなくしたい
  • デスクトップではなく、画面の上端に並んだ常駐アプリのアイコン

このうち1つ目と2つ目は、出す出さないを設定で選べる。3つ目は設定の画面には無く、別の操作が要る。4つ目はデスクトップの設定をいくら触っても変わらない。検索して出てくる手順が効かなかった場合は、消したいものが自分の想定と違う種類だったことが多い。

質問の形を見ると、多くの人が求めているのは削除ではなく非表示である。

macのデスクトップにあるアイコンを、デスクトップから削除する方法を教えてください。(本体を削除するのではなく、非表示にするだけ) 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

ここを取り違えると、見えなくしたかっただけの書類をゴミ箱に入れてしまう。以下では、実体を残したまま見えなくする操作を中心に並べる。

接続した機器のアイコンを消す

外付けのディスクを繋ぐたびにアイコンが増えていく場合は、Finderの設定で止められる。DockのFinderのアイコンをクリックして前面に出し、メニューバーの「Finder」から「設定」を開く。「一般」の欄に「次の項目をデスクトップに表示」という項目があり、Appleの説明では次の役割になっている。

次の項目をデスクトップに表示 接続されているハードウェアをデスクトップに表示します。 出典: support.apple.com

チェックを外すと、ハードディスク、外部ディスク、CDやDVDやiPod、接続中のサーバのそれぞれについて、デスクトップに出すかどうかを個別に決められる。外しても取り出しができなくなるわけではなく、FinderのサイドバーやFinderウインドウからそのまま開ける。取り出しの操作も、サイドバーの機器名の横から行える。

外部ディスクを毎日繋ぎ替える使い方であれば、外部ディスクだけ残してほかを外す形が扱いやすい。会社の共有フォルダに繋ぐことが多い場合は、接続中のサーバのチェックを外しておくと、繋ぎ直すたびに増えていく状態が止まる。この設定は無料で、追加の道具は要らない。

自分が置いたファイルのアイコンを整える

デスクトップに置いた書類が数十個になっている場合、一つずつ動かすより、並べ方の設定を変えたほうが早い。macOSには、デスクトップのファイルを種類や日付ごとにまとめる機能がある。

Macのデスクトップの スタック は、デスクトップ上のファイルをグループに整理します。ファイルをデスクトップに保存すると、ファイルは自動的に適切なスタックに追加されます。 出典: support.apple.com

デスクトップをクリックしてから「表示」の「スタックを使用」を選ぶか、Control+Command+0のキーを押すと切り替わる。グループの分け方は種類、日付、Finderのタグから選べる。画像がまとまり、PDFがまとまるので、見える数そのものが減る。個々のファイルは消えていないため、展開すれば今まで通り開ける。

アイコンの表示サイズや間隔が気になる場合は、デスクトップをクリックして「表示」の「表示オプションを表示」を開く。アイコンサイズ、グリッド間隔、文字のサイズ、ラベルの位置を変えられる。アイコンを小さくして間隔を詰めるだけでも、同じ数でも散らかった印象は薄くなる。

まとめて整理したい場合は、対象を選んでからControlキーを押しながらクリックし、「選択項目から新規フォルダ」を選ぶ。ロックされている項目はこの操作でまとめられないため、先にロックを外す必要がある。

デスクトップのアイコンを一時的に全部隠す

画面共有や録画のときだけ、デスクトップのアイコンを一時的に全部見えなくしたいという用途もある。この場合はFinderの設定の欄には該当する項目が無いため、ターミナルから設定を書き替える方法が公開されている。defaults write com.apple.finder CreateDesktop false を実行し、続けて killall Finder でFinderを再起動すると、デスクトップにアイコンが描かれなくなる。元に戻すときは同じコマンドの末尾を true にして、もう一度Finderを再起動する。

この方法には副作用がある。アイコンが描かれないだけで、デスクトップフォルダの中身は残っているが、画面からはダブルクリックで開けない。ファイルを探すときはFinderのサイドバーの「デスクトップ」から開く形になる。スタックも効かなくなる。デスクトップにファイルを一時置きする習慣がある場合、この状態を常用すると置いた場所を見失いやすい。

常に片づいた画面が必要なのであれば、設定を書き替えるより、デスクトップフォルダの中身を別のフォルダへ移してしまうほうが後で困らない。その日のうちに片づける前提の一時置き場を1つ作り、週に1回だけ中を見る運用にすると、アイコンの数は5個前後で落ち着く。

消せないアイコンに出会ったとき

ゴミ箱に入れられない、入れても次の起動で戻る、という相談も多い。原因はいくつかに絞られる。

  • ロックが掛かっている項目である
  • 別のアプリがそのファイルを開いたままになっている
  • iCloudの「デスクトップ」と「書類」の同期がオンで、ほかのMacから戻ってくる
  • アプリのインストーラが置いた案内用のエイリアスである
  • アカウントに書き込みの権限が無い場所を指している

判断の順番としては、まず対象を選んでCommand+Iで情報を見る。「ロック」のチェックが付いていれば外す。種類がエイリアスであれば、消してもリンク先の本体は残るため、そのまま削除して差し支えない。iCloudの同期が原因の場合は、ほかのMacやiPhoneの側で同じファイルが残っているので、片方を消しても戻ってくる。

インストーラが置いたものかどうかは、情報の欄の「元の場所」で見分けられる。アプリケーションフォルダの中を指していれば案内用の近道で、本体はそこに入っている。

隠す運用と、置かない運用の得失

アイコンを見えなくする運用と、そもそもデスクトップに置かない運用では、得られるものと失うものが違う。

見えなくする運用の利点は、いまの習慣を変えずに済むことである。ダウンロードしたファイルをデスクトップに落とす流れをそのまま続けられて、画面だけが静かになる。欠点は、見えないところに溜まり続けることである。デスクトップフォルダの容量は増え続け、控えを取る対象からも外れやすい。数か月たってから開くと、同じファイルの版がいくつも並んでいることがある。

置かない運用の利点は、溜まる場所が一箇所になることである。ダウンロードの行き先をダウンロードフォルダのままにして、作業中のものだけを案件ごとのフォルダに入れる形にすると、探す先が決まる。欠点は、最初の数日だけ手数が増えることと、置き場所を決める判断が毎回入ることである。

両方を折衷するなら、デスクトップに置いてよい期間を決める形が扱いやすい。その日のうちに使うものだけをデスクトップに置き、週に1回、残っているものを案件のフォルダか削除に振り分ける。スタックをオンにしておけば、振り分けの前に種類ごとにまとまっているため、判断が早い。

片づけたあとに残るのは画面の上端

デスクトップのアイコンを消し終えても、目的のものを探す時間が減らないことがある。探しているものが下ではなく上に並んでいる場合である。画面の上端に並ぶアイコンは、macOSが出しているものと、常駐アプリが出しているものの2種類が混ざっている。

macOSが出している側は、システム設定の「メニューバー」から選べる。Wi-Fi、Bluetooth、バッテリー、集中モード、画面ミラーリング、ディスプレイ、サウンド、再生中、Time Machine、VPN、天気などが並び、いくつかの項目には出し方の選択肢がある。

使用中に表示: その項目の使用中にのみ状況アイコンをメニューバーに表示します。 常に表示: 状況アイコンを常にメニューバーに表示します。 出典: support.apple.com

押すことがほとんど無い項目を「使用中に表示」へ切り替えるだけで、2つか3つ分の幅が空く。同じ画面には「メニューバーに追加することを許可」という欄もあり、アプリが出している項目のうち、macOS側で止められるものはここに並ぶ。

何を隠して何を残すかを決める

アプリが出しているアイコンは、アプリごとに設定を持っている。1つずつ設定を開いて確かめると、消しても困らないものが3つか4つは見つかる。それでも並びきらないときに、整理する道具を足すかどうかの判断になる。

判断の材料は、押す頻度で3段階に分けると出しやすい。1日に何度も押すものは、たいてい2つか3つしかない。次に、気になったときだけ押すもの。最後に、動いていることさえ分かればよく、押すことがほぼ無いもの。3段目は常に隠す扱いにしてよく、2段目は畳んでおいて必要なときだけ呼び出す形が合う。

呼び出し方は道具の作りで分かれる。帯の上に一度展開してから押す形、メニューバーの下のポップアップにまとめて出す形、そして隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形の3通りである。呼び出したときに電池の残量の数字や未読の件数がそのまま出るかどうかも、日々の使い勝手に効く。仕切りより左へ送って時計のまわりを空ける仕組みと、隠したものを本物の見た目のまま出す仕組みはできることに説明がある。

無料で足りるかどうかの見当を付ける

デスクトップ側の片づけは、ここまで見た通りすべてmacOSの機能で済み、費用は掛からない。画面の上端については、無料のものと有料のものの両方が公開されている。

金額と払い方を並べた表はほかの道具との違いにあり、2026年9月3日に各社の販売ページで調べた値として載っている。無料のオープンソースのものも同じ表に入っていて、隠す、出す、常に隠すといった機能の範囲が欄で分かれている。無料の側で足りるなら、それで済ませてよい。有料のものは買い切りで1,980円のものから、年額と永久ライセンスを選べるものまで幅があり、2年目以降の負担が変わる。買い切りの範囲がどこまでなのかは料金で確かめられる。

この種の常駐アプリは、メニューバーの帯の描画を読み取るために画面収録の許可を、アイコンを押してメニューを開くためにアクセシビリティの許可を求める。求める理由はよくある質問に説明があり、対応するmacOSの下限と試用の条件はダウンロードに載っている。許可の中身を読まずに与えると、あとで不安になって消すことになるため、先に目を通しておくほうがよい。

デスクトップから始めた片づけは、接続した機器のアイコンをFinderの設定で止め、置いたファイルをスタックか一時置き場にまとめ、それでも探す時間が減らないなら上端に目を移す、という順で進める。この順にすると、実体を消さずに見える数だけを減らせる。

よくある質問

デスクトップのアイコンを消すと、ファイルそのものも消える?

消えない。Finderの設定で外部ディスクなどの表示を止めても、機器はFinderのサイドバーから開ける。スタックでまとめた場合も、展開すれば個々のファイルがそのまま出る。実体が消えるのはゴミ箱に入れて空にしたときだけなので、非表示と削除は別の操作として扱う。

外付けディスクのアイコンだけデスクトップに残したいときはどうする?

Finderの「設定」の「一般」にある「次の項目をデスクトップに表示」で、ハードディスク、外部ディスク、CDやDVDやiPod、接続中のサーバを別々に選べる。外部ディスクだけチェックを残し、ほかを外すと目的の形になる。設定は無料で、追加の道具は要らない。

ターミナルでアイコンを全部消す方法にデメリットはある?

アイコンが描かれなくなるだけで中身は残るが、画面からダブルクリックで開けなくなり、スタックも効かなくなる。デスクトップにファイルを一時置きする習慣があると、置いた場所を見失いやすい。画面共有や録画のときだけ切り替える使い方が向いている。

デスクトップを片づけても探す時間が減らないのはなぜ?

探しているものが画面の下ではなく上端に並んでいることがある。上端のアイコンは、macOSが出すものとアプリが出すものが混ざっていて、前者はシステム設定の「メニューバー」で「使用中に表示」に切り替えられる。後者はアプリごとの設定で消せるものがあり、残ったものは整理する道具で畳む。

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