Steamのアイコンをメニューバーから消したいときに確認する3つの場所

Steamは、ゲームを遊び終わった後もしばらく起動したままになるタイプのクライアントです。更新を裏でダウンロードし、フレンドリストの状態を保ち、動いていることを示すためにメニューバーへアイコンを置きます。週末だけ遊んで平日は仕事に使うMacでは、このアイコンが何週間も帯の中に居座ることになります。「hide Steam icon from mac menu bar」で検索する人の多くは、クライアントの設定画面を一通り見て、それらしい項目を見つけられなかった後でここにたどり着きます。

見る場所は3つあります。Steam自身の設定、macOSのログイン項目、そしてmacOSがメニューバーに対して持っている権限の範囲です。この3つを順に確認すると、自分の環境で取れる選択肢がはっきりします。順に見ていきます。

メニューバーが混雑するのは、macOSの作りに理由がある

まず前提を押さえておくと、対処の見通しがよくなります。

macOSには、ウインドウを持たずに常駐するアプリが自分の存在を知らせる手段が、メニューバーのステータス項目しかありません。Dockに現れないバックグラウンドのアプリが、動作していることや設定への入口を示すには、この帯に小さなアイコンを置くしかない構造になっています。同期を続けるクラウドストレージ、接続を維持するVPN、通知を出すチャットアプリ、スクリーンショットやクリップボードの補助ツール。どれも同じ理由でアイコンを置きます。Steamのクライアントも同じです。

一方でメニューバーの横幅は画面の横幅で決まっていて増やせません。左側には前面にあるアプリのメニューが並び、右側にステータス項目が並ぶ。この2つが同じ1本の帯を取り合う構造なので、常駐アプリを増やせば必ずどこかで足りなくなります。

ここから導かれる結論は単純です。利用者側の選択肢は、右側に置くものを減らすか、並び順を変えて重要なものを守るかのどちらかです。Steamのアイコンをどうするかも、この枠組みの中の判断になります。

1つ目の確認場所はSteamの設定画面

最初に見るのはクライアント自身の設定です。ここに項目があれば、それが最も素直な解決になります。

Steamを起動し、画面左上のメニューバーから「Steam」を選び、「設定」を開きます。表示された窓の中に「インターフェース」の区分があり、ここにクライアントの見せ方に関する項目がまとまっています。表示言語、起動時にビッグピクチャーモードで開くかどうか、コンピュータの起動時にSteamを実行するかどうか、ウインドウを閉じたときの挙動などです。メニューバーのアイコンに関する設定が用意されているバージョンであれば、この区分の中にあります。

同時に「ダウンロード」と「フレンド」の区分も見ておく価値があります。どちらもアイコンの表示そのものは変えませんが、アイコンに目が行く原因になっている通知の量を調整できます。チャットのポップアップやダウンロード完了の通知を減らすと、アイコンが残っていても気に障る度合いは変わります。

インターフェースの中にメニューバーに関する項目が見当たらなければ、そのバージョンではその答えになります。これは珍しいことではありません。常駐して動くアプリにとってステータス項目は唯一の入口であることが多く、消せるようにするかどうかは開発元の判断に委ねられています。macOSがその可否を制御しているわけではない、という点が重要です。

2つ目は、起動しないようにする設定

朝Macを立ち上げるたびにアイコンが出ているなら、何かが自動で起動しています。確認する場所は2か所あり、互いに独立しているので両方見ます。

1つはSteam側の「インターフェース」にある、コンピュータの起動時にSteamを実行するかどうかの項目です。ここをオフにすると、クライアント自身が自動起動の登録をやめます。

もう1つはmacOS側です。システム設定を開き、「一般」から「ログイン項目」に進みます。上の一覧にはログイン時に開くアプリが並び、下の一覧にはインストールされたソフトウェアが登録したバックグラウンド項目が並びます。インストールの経緯やバージョンによって、どちらか一方にだけ現れることも、両方に現れることもあります。上の一覧から外せばログイン時に開かなくなり、下の一覧をオフにすれば関連する補助プロセスが動かなくなります。

下の一覧を触るときは注意点が1つあります。ここには、アプリ名ではなく開発元の名前で登録されている項目が混ざっており、関係のない項目をオフにすると別のツールが動かなくなることがあります。切り替えは1つずつ行い、翌日まで様子を見てから次に進むのが安全です。

終了させるのと隠すのは、別の話として考える

素直な回避策として、クライアントを終了させる方法があります。座って遊ぶときだけ起動する使い方であれば、これで十分です。

ただし次のどれかが当てはまるなら、終了は適した手ではありません。ゲームの更新はクライアントが動いている間に裏でダウンロードされるため、終了していると次に遊びたいときに大きなパッチの待ち時間が発生します。クラウドセーブの同期もクライアント経由なので、別の機械で進めたセーブデータが待っていない状態になります。そしてSteamで購入したゲームの多くはクライアントが動いていることを前提にしており、起動すると自分でクライアントを立ち上げます。結果としてアイコンは戻ってきます。

判断の分かれ目は遊び方です。週末にまとまった時間を取って遊ぶなら、その間だけ起動する運用で困りません。ダウンロードの待ち時間も、もともと確保した時間の中に収まります。一方で仕事の合間に短時間だけ遊ぶ使い方だと、起動と終了を挟むこと自体が毎回の手間になり、裏で終わっていたはずの更新が待ち時間として表に出てきます。

ウインドウを閉じる操作とアプリケーションを終了する操作は別のものです。ウインドウを閉じてもアプリケーションは動作を続けることがあり、完全に終了するにはアプリケーションメニューから終了を選びます。 出典: support.apple.com

3つ目は、macOSがどこまで制御できるかの範囲

3つ目の確認場所は、macOS自身の設定です。ここで分かるのは「できないこと」なので、無駄な探索を止められます。

macOS Ventura以降では、システム設定に「コントロールセンター」の項目があり、システム側のメニューバー項目が一覧になっています。Wi-Fi、Bluetooth、サウンド、バッテリー、再生中、集中モード、画面ミラーリング、Time Machine、Spotlight、Siri、時計。それぞれに表示するかどうかの切り替えがあり、いくつかは「使用中のみ表示」という中間の設定も選べます。Big SurとMontereyでは、同じ一覧がシステム環境設定の「Dockとメニューバー」にあります。

Steamはこの一覧に載りません。他社製アプリのステータス項目はアプリが実行時に自分で作るもので、システム側にその一覧も、利用者が消すための切り替えも存在しないためです。Spotlightを消す手順がSteamに効かないのは、この違いによるものです。

消したいもの 設定の場所 消せるか
Spotlight、Time Machine、Siri コントロールセンターの設定 消せる
Wi-Fi、Bluetooth、サウンド、バッテリー コントロールセンターの設定 消せる。使用中のみ表示も選べる
時計 コントロールセンターの「時計のオプション」 消せる
Steamなど他社製アプリ そのアプリ自身の設定 開発元が用意していれば消せる
コントロールセンター本体 設定なし 消せない

システム側の操作で1つだけ他社製アプリにも効くものがあります。Commandキーを押しながらアイコンをドラッグすると位置を入れ替えられ、その並び順は再起動しても保たれます。ただし、帯の外へドラッグして削除できるのは、対応する設定を持つシステム項目だけです。他社製アプリのアイコンでは、この操作は並べ替えとしてだけ働きます。

切り欠きのあるMacでは、1つの余分なアイコンが別のものを押し出す

2021年以降のMacBook Proと、その後に登場したMacBook Airには、画面上部の中央にカメラ部分の切り欠きがあります。14インチ16インチのMacBook Proが最初にこの形になりました。

この形状では、左側のアプリメニューと右側のステータス項目が同じ帯を取り合う構造の影響がはっきり出ます。ファイル、編集、表示、挿入、書式、配置、ツール、ウインドウ、ヘルプと項目が長く並ぶアプリを前面にすると、右側のアイコンは切り欠きのほうへ押し出されます。切り欠きに達したアイコンは折り返しもスクロールもせず、単に描画されなくなります。何かが隠れているという表示は出ません。

つまり、消せないアイコンが1つあるということは、場所を取っているだけでなく、別のアイコンを画面の外へ押し出しているということです。ゲームを遊んでいない平日に、押す予定のないアイコンが、押したいアイコンを追い出している状態になります。この観点で見ると、Steamのアイコンをどうするかは見た目の好みの問題ではなくなります。

並べ替えで、あふれる順番を先に決めておく

道具を探す前に、並べ替えを試す価値があります。Commandキーを押しながらアイコンをドラッグして、実際に押す項目を時計に近い右端へ、状態を眺めるだけの項目を中央寄りへ移します。

並び順はユーザーアカウントごとに保存され、再起動しても保たれます。帯があふれること自体は避けられないので、あふれたときに切り欠きの向こうへ消えるのはどれかを、先に決めておくという考え方です。ここで迷わず右端へ動かしたくなった項目が、常設の枠を占め続ける価値のあるものです。Steamのアイコンを右端へ寄せる気にならなかったのなら、それがそのまま答えになります。

動かせない項目もあります。コントロールセンターは右端に固定されていてドラッグも削除もできません。その隣の時計は、表示を消す設定は用意されているものの、位置だけを動かすことはできません。帯の左半分に並ぶ前面アプリのメニューについても、この操作は働きません。

隠す設定を持たないアイコンにどう対処するか

クライアント側に設定がなく、終了させる運用も選べない場合に残るのが、メニューバー自体を管理する道具です。この種のアプリは、開発元が消せるようにしていないアイコンを畳んだ領域へ送り、必要なときだけ展開して使える状態にします。何ができるのかはできることに整理されています。

使い勝手を左右するのは、隠した後にどう触れるかという一点です。展開してから押す方式だと、1回の操作が3回に増えます。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開けるのであれば、1日に1回確認する程度の項目を、手間を増やさずに常設の枠から外せます。この分野は選択肢が複数あり、違いは細かい挙動に集中しているので、ほかの道具との違いで並べて確認するのが早く、費用の考え方は料金にまとまっています。導入前に迷う点はよくある質問に集めてあり、実際に試すならダウンロードから入手できます。

注意点が1つあります。この種の道具は、ステータス項目の並びをmacOSがどう決めているかという、公表されていない部分の上に成り立っています。そのためmacOSの大きなバージョンアップで動作が変わることがあります。システムを更新する前に、対応した版が出ているかを確認しておくと、更新直後にメニューバーが元の状態へ戻る事態を避けられます。

順番としては、まずSteamの設定でインターフェースの区分を確認し、自動起動の項目を見る。次にシステム設定のログイン項目で、頼んでいないのに起動しているものがないかを見る。この2つを終えてもアイコンを消せず、かつ裏でのダウンロードやクラウドセーブを止めたくないのであれば、そこが道具の出番になります。クライアントを終了させるのと、アイコンを隠すのは、得られる結果が違います。どちらが必要なのかを先に決めてから手を動かすと、無駄な設定変更を避けられます。

よくある質問

アイコンを隠すと、ゲームの更新やクラウドセーブは止まりますか?

クライアントが動いている限り止まりません。メニューバー管理アプリで隠す操作は、帯に何を描画するかを変えるだけなので、裏でのダウンロード、更新の確認、クラウドセーブの同期はそのまま続きます。これらが止まるのはクライアントを終了させたときです。

終了させてもSteamがまた起動してしまいます。原因は何ですか?

Steamで購入したゲームの多くはクライアントが動いていることを前提にしており、ゲームを起動するとクライアントも一緒に立ち上がります。加えて、自動起動が有効になっている可能性もあります。Steamの設定の「インターフェース」と、システム設定の「一般」にある「ログイン項目」の両方を確認してください。

Commandキーを押しながら帯の外へドラッグすれば消せますか?

他社製アプリのアイコンでは並べ替えとしてしか働きません。ドラッグで削除できるのは、システム設定に対応する切り替えを持つApple製の項目だけです。Steamのアイコンには対応する設定がないため、この操作では位置を変えられるだけになります。

特定のアプリを開いたときだけアイコンが見えなくなるのはなぜですか?

切り欠きのあるMacで、帯の幅が足りなくなったときに起きます。メニューの項目数が多いアプリを前面にすると、その分だけ左側が伸び、右端のアイコンが中央へ押しやられます。切り欠きに届いたものはそこで描画が打ち切られ、警告も省略の記号も出ません。前面にするアプリを切り替えるたびに見え方が変わるのはこのためです。ステータス項目そのものを減らすか、押し出されて困る項目を右端へ寄せておくのが対処になります。

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