メニューバーの音量アイコンを隠す手順と、消したあとに残る操作

画面の右上に並んだアイコンが横に伸びて、押したいものを目で探す時間が毎回発生している。その状態を減らしたいとき、最初に候補に挙がるのが音量アイコンです。キーボードに音量キーがあるので、消しても操作そのものは失われないためです。結論を先に書くと、音量アイコンはmacOSの標準設定だけで消せます。しかも完全に消すか、音が鳴っているときだけ出すかを選べます。ただし消すと経路が変わる操作が1つあるので、そこを理解してから決めると後戻りが要りません。

メニューバーの右側が埋まっていく仕組み

メニューバーの右端に並ぶアイコンは、Appleのユーザガイドで状況メニューと呼ばれています。ここに出てくる項目は、性質の違う2種類が混ざっています。

  • macOSが出しているもの。時計、Wi-Fi、Bluetooth、サウンド、バッテリー、集中モード、画面ミラーリング、ディスプレイ、Time Machine、VPN、天気、Spotlight、Siri、ファストユーザスイッチなど
  • インストールしたアプリが出しているもの。クラウドストレージ、パスワード管理、会議アプリ、クリップボード履歴、バックアップ、キーボード配列の切り替えなど

この2種類は、消し方の入口がまったく違います。前者はシステム設定の一箇所にまとまっていて、チェックを外すだけで消えます。後者はアプリごとの設定画面を開く必要があり、そもそも消す設定を持たないアプリもあります。

順番として、システムが出している項目から見直したほうが結果が早く出ます。設定が1つの画面にまとまっているうえ、項目数もそれなりにあるからです。macOS Tahoe 26のユーザガイドが「メニューバーコントロール」として並べている項目だけでも、時計を含めて十数個あります。このうち普段まったく押していないものを外すと、アプリのアイコンに手を付けなくてもメニューバーの横幅にかなり余裕が出ます。

音量アイコンがその筆頭になるのは、代わりの操作手段がすでにキーボードにあるからです。音量を上げ下げするのに、わざわざメニューバーのアイコンをクリックしてスライダを掴む人は多くありません。押していないのに幅を取っている項目を最初に外す、という順序に素直に当てはまります。

音量アイコンを消す標準の設定

設定画面の名前はmacOSのバージョンで変わっています。手元のMacがどちらかを先に確認してください。アップルメニューから「このMacについて」を開くと、バージョンが分かります。

macOS Tahoe 26の場合

アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーの「メニューバー」をクリックします。サイドバーは項目が多いので、下にスクロールしないと出てこないことがあります。開いたら「メニューバーコントロール」という区分の中に「サウンド」があります。ここのチェックを外せば、音量アイコンはメニューバーから消えます。

チェックを付けたまま、横のポップアップメニューで表示の条件を選ぶこともできます。選べるのは「使用中に表示」と「常に表示」です。

macOS Ventura 13からSequoia 15の場合

同じ設定は「コントロールセンター」という名前のページに入っています。アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーの「コントロールセンター」をクリックします。「コントロールセンターモジュール」の中に「サウンド」があり、横のポップアップメニューから3つの選択肢を選びます。

  • メニューバーに表示。状況アイコンを常にメニューバーに表示する
  • 使用中に表示。その項目が使われているときだけ表示する
  • メニューバーに非表示。表示しない

このうち「使用中に表示」が用意されているのは全項目ではありません。Appleのユーザガイドは、この選択肢が使えるものとして5つを挙げています。集中モード、画面ミラーリング、ディスプレイ、サウンド、再生中です。Wi-FiやBluetoothには中間の選択肢がなく、出すか出さないかの二択になります。

音量アイコンを完全に消すことに抵抗があるなら、この「使用中に表示」が現実的な落としどころです。普段は幅を取らず、音量を変えた直後や音が出ている間だけ顔を出します。

非表示にしたあと、何が残って何が変わるか

音量アイコンを消しても、音量そのものを操作する手段は複数残ります。消える前に、何が別経路になるのかを把握しておくと迷いません。

そのまま残るもの。

  • キーボードの音量キー。押せば上下し、画面中央にレベルのオーバーレイが出るので、いま何段目かは目で確認できます
  • ShiftとOptionを押しながら音量キーを押す操作。通常より細かい刻みで調節できます
  • コントロールセンターの中のサウンドスライダ。メニューバーから消えても、コントロールセンター側には残ります

経路が変わるもの。

  • 出力先の切り替え。メニューバーの音量アイコンをOptionを押しながらクリックすると、出力装置と入力装置の一覧がその場で開きます。アイコンを消すと、この近道は使えなくなります。代わりに、メニューバーのコントロールセンターのアイコンを押し、「サウンド」を開いて選ぶ流れになります

ヘッドフォンと外部スピーカーとディスプレイ内蔵スピーカーを日に何度も行き来する使い方なら、この差は毎回の手数として効いてきます。その場合は完全な非表示ではなく「使用中に表示」を選ぶか、音量アイコンは残して別の項目を削るほうが、実際の作業時間に対しては合理的です。逆に出力先を月に数回しか変えないなら、コントロールセンター経由でも困りません。

Commandキーによる並べ替えと取り外し

システム設定を開かずにメニューバーを触る方法もあります。Appleのユーザガイドは、状況メニューの操作を次のように説明しています。

状況メニューの配置を変更するには、Commandキーを押したままアイコンをドラッグします。状況メニューを素早く削除するには、Commandキーを押したままアイコンをメニューバーの外にドラッグします。 出典: support.apple.com

音量アイコンをドラッグで外に放り出すと、システム設定の「サウンド」のチェックを外したのと同じ結果になります。設定画面を探すより速いので、対象がはっきりしているときはこちらのほうが手数が少なくて済みます。

並べ替えのほうも覚えておく価値があります。よく押すものを右端に近づけ、状態を見るだけの項目を左に寄せると、視線の移動が短くなります。押す頻度と表示位置がそろっていないと、幅を減らしても探す時間は減りません。

ただし注意点が1つあります。この操作がそのまま効くのは、macOSが出している状況メニューです。アプリが出しているアイコンは、Commandキーを押したままドラッグしても並べ替えだけで、メニューバーの外に出しても消えないことがあります。その場合はアプリ側の設定を開くことになります。

音量だけでは足りないときに、次に見る場所

音量アイコンを1つ消したところで、アイコンが10個以上並んでいる状態は大きくは変わりません。続けるなら、項目を性質で3つに分けると判断が速くなります。

  • 常に状態を見ていたいもの。バッテリー残量、Wi-Fiの接続状態、いま何の集中モードかなど、値が変わることに意味がある項目
  • 押して操作するもの。クリップボード履歴、スクリーンショット、会議アプリなど、動作の起点になる項目
  • 置いてあるだけのもの。インストールしたときから一度も押しておらず、状態を見てもいない項目

削る対象は3つ目です。1つ目と2つ目は消すと不便になるので、幅が足りないという理由だけで消すと後で戻すことになります。

MacBookのノッチがある機種では、この判断がもう少し切実になります。アプリのメニューが長い状態でアイコンが多いと、ノッチの位置で項目が見えなくなることがあるためです。幅を空ける必要が実際に発生します。

なお、どう設定しても消せない表示もあります。Appleのユーザガイドによれば、プライバシーインジケータはコントロールセンターのアイコンの横に出ます。オレンジのドットはマイクが使用中、緑のドットはカメラが使用中、紫のドットはシステムオーディオが録音中、矢印は位置情報が使用中であることを示します。一度に表示されるのは1つだけで、マイクとカメラの両方が使われている場合は緑のドットだけが出ます。これらは整理の対象外だと考えておくほうが混乱しません。

消すという選択と、畳むという選択の違い

ここまでは項目を消す話でした。消すと幅は空きますが、その項目が持っていた情報も同時に消えます。Wi-Fiのアイコンを消すと接続の状態が分からなくなり、バッテリーを消すと残量が分からなくなります。押していないから消す、という判断が通るのは、そもそも情報も見ていない項目だけです。

もう1つの方向として、消さずに畳むという考え方があります。メニューバーを整理する道具、いわゆるmenu bar managerが担っているのがこの役割です。アイコンを仕切りの向こうへ送り、普段は見えないところに置いたまま、必要になったときだけ呼び出します。項目そのものは生きているので、状態も操作もなくなりません。

この種の道具を選ぶときに差が出るのが、隠した先のアイコンをどう扱えるかです。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開けるかどうかで、日々の手数が変わります。いちいち展開してから押す作りだと、隠す前と操作回数が変わらないためです。

何ができるのかを具体的に確かめたいときは、機能を一覧にしたできることのページが分かりやすいまとめになっています。仕切りの作り方や、隠したアイコンの呼び出し方が項目ごとに整理されています。

同じ役割の道具は複数あり、値段も対応するmacOSのバージョンも異なります。どれが自分の環境に当てはまるかは、機能の有無を並べて見るのが早い判断方法です。ほかの道具との違いのページでは、同種の道具との比較を項目ごとに並べています。

何をどこまで隠すかを決めるための整理

最後に、判断の順序をまとめます。この順で進めると、設定を行ったり来たりせずに済みます。

  • 音量アイコンは、出力先を切り替える頻度で決める。月に数回なら非表示、日に何度もなら「使用中に表示」か表示のまま
  • システムが出している項目を先に棚卸しする。設定が1画面にまとまっているぶん、時間あたりの効果が大きい
  • アプリが出しているアイコンは、アプリ側に設定があるかを先に確認する。無いものだけが道具の出番になる
  • 押しても見てもいない項目は消す。押さないが見ている項目は畳む。この線引きを最初に決めておく

道具を導入する側の判断で気になるのは、費用と、動かなかったときの後戻りのしやすさです。買い切りなのか継続課金なのか、試用期間があるのかは、料金のページで確認できます。

導入前に引っかかりやすい点は、あらかじめ質問と回答の形でまとまっています。対応するmacOSのバージョン、複数のディスプレイでの挙動、ほかの常駐アプリとの併用については、よくある質問を先に読んでおくと、入れてから調べ直す手間が減ります。

実際に自分のメニューバーで試すのが、最終的にはいちばん確実です。手元のMacの項目数と画面の幅は人によって違うので、他人の画面での結果はそのまま当てはまりません。試用の入口はダウンロードのページにあります。まず音量アイコンをシステム設定で消してみて、それでも足りないと感じたときが、道具を足すかどうかを考える段階です。

よくある質問

音量アイコンを消すと、音量の調節ができなくなりますか?

できなくなりません。キーボードの音量キーはそのまま使えますし、画面中央にレベルのオーバーレイも出ます。コントロールセンターの中にもサウンドのスライダは残ります。変わるのは、Optionを押しながらアイコンをクリックして出力先を切り替える近道が使えなくなる点だけです。

設定画面の名前がユーザガイドと違うのですが、どこを見ればよいですか?

macOSのバージョンで名前が変わっています。macOS Tahoe 26ではシステム設定のサイドバーが「メニューバー」で、macOS Ventura 13からSequoia 15までは「コントロールセンター」です。どちらもサイドバーの下のほうにあるため、スクロールが必要な場合があります。

「使用中に表示」はどの項目でも選べますか?

選べません。Appleのユーザガイドがこの選択肢を挙げているのは、集中モード、画面ミラーリング、ディスプレイ、サウンド、再生中の5つです。Wi-FiやBluetoothは表示するかしないかの二択になります。音量アイコンは対象に含まれるので、普段は隠して音が出ているときだけ出す使い方ができます。

アプリが出しているアイコンも同じ手順で消せますか?

同じ手順では消せないことがあります。システム設定にまとまっているのはmacOS側が出している項目で、アプリのアイコンはアプリごとの設定画面から切り替えます。設定を持たないアプリの場合は、アプリを終了するか、メニューバーを整理する道具で仕切りの向こうへ送る方法になります。

記事一覧へ戻る