macのAirDropの設定|誰から受け取るかを決める場所

macのairdropの設定を調べると、オンオフの切り替えと、誰から受け取るかの指定が同じ話としてまとめられていることが多い。実際には2段に分かれていて、片方だけを触って「設定したつもり」になると相手の画面に自分が出てこない。この記事では揃えておく条件、設定を開く入口、選択肢の決め方、受け取ったファイルの行き先までを順に並べる。

AirDropの設定は2段に分かれている

1段目は機能そのものをオンにすることである。Wi-FiとBluetoothの両方が動いている状態で、AirDropが有効になっている必要がある。2段目は、そのうえで誰から受け取るかを決めることである。受け取る相手の範囲を狭めていると、機能はオンでも相手の一覧に自分が並ばない。

この2段目を触らないまま「AirDropはオンにしたのに送れない」という状態になるのが、最も多い行き止まりである。逆に、送る側の設定だけを確かめて受け取る側を見ていないというすれ違いも起きる。送る側に必要なのは1段目だけで、2段目は受け取る側にだけ関わる。

手順そのものはOSの世代が変わってもほとんど動いていない。

macOS Sequoia, Sonoma, Ventura の手順はほぼ同じです。このページではSonomaの画像を使います。 出典: appletsukai.net

古い記事の手順がそのまま通ることが多いため、画面の名前が少し違っても同じ場所を探せばたどり着ける。

設定の前に揃えておく条件

設定画面を開く前に、次の条件を確かめておくと空振りが減る。Appleの利用ガイドには、両方のデバイスでWi-FiとBluetoothがオンになっていて、互いの約10メートル以内にあることが条件として書かれている。

  • Wi-FiとBluetoothの両方をオンにする。片方だけでは成立しない
  • 機内モードを切る
  • 約10メートル以内に近づける。壁を1枚挟むと届きにくくなる
  • 両方の画面のロックを解除しておく
  • インターネット共有を切る。テザリングを出している側は見つかりにくくなる
  • ファイアウォールの「外部からの接続をすべてブロック」を切る

最後の1つはMacに特有の項目で、システム設定のネットワークからファイアウォールを開き、オプションの中にある。ここが入ったままだと、ほかの条件を全部揃えても相手の画面に出てこない。

同じWi-Fiネットワークにつないでおくと安定するという案内も多い。AirDropはBluetoothで相手を見つけてWi-Fiで中身を渡す作りになっているため、通信の状態が両方に効いてくる。

設定を開く入口は2つある

誰から受け取るかの指定は、2か所のどちらからでも触れる。

1つ目はFinderである。Finderのウインドウを開き、サイドバーのAirDropをクリックすると、近くにいる相手が並ぶ画面になる。この画面の下側に、このMacを検出可能にする相手を選ぶ項目があり、受信しない、連絡先のみ、すべての人の3つから選ぶ。サイドバーにAirDropが出ていない場合は、Finderの設定のサイドバーの一覧で表示する項目として入れる。

2つ目はコントロールセンターである。メニューバーの右側にあるコントロールセンターのアイコンをクリックし、AirDropの項目を押す。Appleの利用ガイドでは、AirDropのアイコンが青色の場合はオンになっていると説明されている。ここからも連絡先のみとすべての人を選べる。

送るときは3つ目の経路として共有ボタンを使う。ファイルを選んで共有からAirDropを選ぶと、相手を選ぶ画面が出る。Finderの画面に相手をドラッグする方法でも同じことができる。複数のファイルをまとめて選んでから送ることもでき、フォルダを渡す場合は圧縮してから送るほうが受け取る側の手数が少ない。

どの入口から触っても、変えている設定は同じ1つである。Finderで連絡先のみに変えたあとコントロールセンターを開くと、そちらにも同じ状態が映っている。別々の設定だと思って両方を触ると、片方で変えたつもりのものが戻ったように見えるため、確かめる場所は1か所に決めておくほうが混乱しない。

「連絡先のみ」が効かないときに欠けているもの

連絡先のみを選んだのに相手が出てこないという状態は、条件が2つ揃っていないと起きる。

1つは、双方がApple Accountにサインインしていることである。サインインしていない端末は、連絡先の照合の対象にならない。

もう1つは、相手の連絡先に自分のApple Accountのメールアドレスか電話番号が登録されていることである。名前だけが登録された連絡先では照合できない。仕事用のアドレスでサインインしていて、相手の連絡先には個人用のアドレスしか入っていないという食い違いはよく起きる。

この2つを確かめるのが面倒な場面では、一時的にすべての人へ切り替えて、受け渡しが終わったら戻すほうが早い。iPhoneやiPadではすべての人を選ぶと一定時間で自動的に戻る作りになっているため、切り替えたまま忘れる心配が小さい。

受け取ったファイルはどこに入るか

受け取る側の操作は、通知に出る受け入れを押すだけである。Appleの利用ガイドには、一部の項目は自動的にダウンロードフォルダに保存されると書かれている。保存先を選ぶか、写真を写真Appで開くかの選択肢が出る場合もある。

送る側と受け取る側が同じApple Accountにサインインしている場合は、確認が出ずに自動で受け入れられる。自分のMacと自分のiPhoneのあいだで渡すときに通知が出ないのはこのためで、不具合ではない。

見つからないと言われやすいのが、ダウンロードフォルダに入ったあとの扱いである。Dockのスタックに置いている場合は、そこに新しい項目として積まれる。ブラウザのダウンロードと同じ場所に混ざるため、受け取った直後に名前を変えて別のフォルダへ移すほうが後で探さずに済む。

人前で使うときに、どちらを選ぶか

設定の選び方は、使う場所で変えるのが現実的である。

自宅や社内で、相手が決まった数人の場合は連絡先のみで足りる。照合の条件が揃っていれば、毎回設定を触らずに受け渡しができる。

打ち合わせで初対面の相手からファイルを受け取る場合は、その場だけすべての人にする。終わったら連絡先のみに戻す。カフェや空港のように人が多い場所ですべての人のままにしておくと、見知らぬ端末からの送信の確認が出ることがある。内容を開く前に拒否できる作りではあるが、通知そのものが作業を止める。

しばらく使わない期間は受信しないにしておく方法もある。ただし切っていることを忘れると、次に必要になった場面で原因を探すことになる。切るのではなく連絡先のみに寄せておくほうが、思い出す手間が少ない。

社内の共有端末や、家族で使うMacの場合は、選択肢を固定しておくほうが混乱が少ない。誰かがすべての人に変えたまま戻していないと、別の人が使う日に知らない端末からの通知が出る。運用として連絡先のみを既定にしておき、必要なときだけ一時的に広げる形が扱いやすい。

設定を一通り確かめる順番

設定を触る場所が複数に散っているため、確かめる順番を決めておくと早い。上から順に見ていくと、原因が手前で見つかることが多い。

順 見る場所 あるべき状態
1 メニューバーのWi-FiとBluetooth どちらもオン
2 端末の距離 約10メートル以内
3 両方の画面 ロックを解除している
4 Finderのサイドバー、またはコントロールセンター 連絡先のみ、またはすべての人
5 システム設定のネットワークのファイアウォール 外部からの接続をすべてブロックが切れている
6 インターネット共有 切れている
7 Apple Accountと連絡先 双方がサインイン済みで、アドレスか電話番号が登録されている

会社や学校から配られたMacでは、これらの項目そのものが触れない場合がある。管理者が構成を配っていると、AirDropが無効にされていることもある。自分の操作で直せない状態なので、その場合は管理している部署に確認する。

設定を変えたあと、AirDropの入口が見つからない

コントロールセンターから設定を変える経路を選んだ場合、その入口が画面の上端の混雑に埋もれることがある。

macOSの帯には、入りきらなかった項目をまとめて開く仕組みが用意されていない。折り畳まれるのでも一覧が出るのでもなく、単に描かれなくなる。クラウドストレージ、チャット、電池の管理、画面の調整、入力の切り替えといった常駐アプリが並ぶと、右端が埋まる。前面のアプリを切り替えた瞬間に左側のメニューが伸び、押し出されて右側の項目が消えることもある。ノッチのあるMacBookでは帯の中央が使えないため、消えるのが早い。

受け渡しのたびに設定を切り替える使い方をするなら、この入口を押せる状態に保っておく必要がある。Finderのサイドバーから開く経路を併用しておくと、帯が混雑した日でも行き止まりにならない。

常駐の並び順を決めてから、設定の入口を残す

画面の上端を整える作業は、押す頻度で分けるところから始めると短時間で終わる。3段階に分ける形が分かりやすい。

1日に何度も押すものは、たいてい2つか3つしかない。次に、気になったときだけ押すもの。最後に、動いていることさえ分かればよく、押すことがほぼ無いもの。3段目は常時隠す扱いにしてよく、2段目は畳んでおいて必要なときに呼び出す形が合う。

呼び出し方は作りによって分かれる。帯の上に展開してから押す形、メニューバーの下のポップアップにまとめて出す形、そして隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形の3通りである。切り替えのために押すものは、呼び出した瞬間にそのままメニューが開くかどうかで手数が変わる。仕切りより左へ送って時計のまわりを空ける仕組みと、隠したものを本物の見た目のまま出す仕組みはできることに説明がある。アプリの使用中や時間帯といった条件で出し入れを切り替える設定も同じページにある。

この分野の道具の価格と払い方を並べた表はほかの道具との違いにあり、2026年9月3日に各社の販売ページで調べた金額として載っている。無料のオープンソースのものも同じ表に入っているため、無料で足りるかどうかの見当が付く。買い切りの範囲と試用の条件は料金で確かめられる。

この種の常駐アプリは、メニューバーの描画を読み取るために画面収録の許可を、アイコンを押してメニューを開くためにアクセシビリティの許可を求める。求める理由はよくある質問に説明があり、対応するmacOSの下限はダウンロードに載っている。

順番を通して並べると、Wi-FiとBluetoothとファイアウォールを揃え、Finderかコントロールセンターから誰から受け取るかを決め、受け取ったファイルの行き先を把握する。そして使う場所に合わせて選択肢を切り替える。切り替えを毎回行うなら、入口のアイコンを押せる場所に残しておくところまでが設定の作業に入る。

よくある質問

MacのAirDropで「誰から受け取るか」はどこで変える?

2か所から変えられる。1つはFinderのサイドバーのAirDropを開いた画面で、このMacを検出可能にする相手として受信しない、連絡先のみ、すべての人の3つから選ぶ。もう1つはメニューバーのコントロールセンターで、AirDropの項目を押すと同じ指定ができる。アイコンが青い状態はオンを示す。

「連絡先のみ」にすると相手が出てこないのはなぜ?

条件が2つ揃っていないと照合できない。双方がApple Accountにサインインしていること、そして相手の連絡先に自分のApple Accountのメールアドレスか電話番号が登録されていることである。仕事用と個人用でアドレスが食い違っている場合に起きやすい。急ぐ場面では一時的にすべての人へ切り替えるほうが早い。

AirDropで受け取ったファイルはどこに保存される?

一部の項目は自動的にダウンロードフォルダに保存される。保存先を選ぶか、写真を写真Appで開くかの選択肢が出る場合もある。ブラウザのダウンロードと同じ場所に混ざるため、受け取った直後に名前を変えて別のフォルダへ移しておくと、あとで探す手間が減る。

設定を変えても送れないときに、ほかに見る場所はある?

Mac側に特有の項目が2つある。1つはシステム設定のネットワークにあるファイアウォールで、オプションの中の外部からの接続をすべてブロックが入っていると相手に出てこない。もう1つはインターネット共有で、テザリングを出している側は見つかりにくくなる。どちらも切ってから試す。

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