Macの辞書|選んだ言葉をその場で引く操作
Macの辞書は、辞書アプリを開かなくても引ける。読んでいる文章の中の言葉をその場で調べる操作が用意されていて、覚える手順は2つか3つしかない。ここでは引き方を4通りに分けて手順を書き、収録されている辞書の範囲と選び方、引いても答えが出てこないときの原因、追加の辞書を入れるときの見方まで並べる。
引き方は4通りあり、手を動かす量が違う
1つ目が、読んでいる場所からその場で引く方法である。文章の中の言葉を指定して小さなウインドウを出す形で、アプリを切り替えずに済む。読書や資料を読む時間が長いなら、この操作を覚えるだけで足りることが多い。
2つ目が、辞書アプリで引く方法である。検索欄に言葉を入力する形で、複数の辞書を行き来したり、類語を並べて比べたりするときに向く。書く側の作業で言い換えを探すときは、こちらのほうが情報の量が多い。
3つ目が、Spotlightで引く方法である。Appleのユーザガイドは、Spotlightで単語を入力してその定義を調べられると説明し、辞書を開く手間を省くことができると書いている。手がキーボードにある状態から一番近い。
4つ目が、Siriに尋ねる方法である。声で済ませたいときの選択で、手が塞がっているときに効く。
4つのうちどれを主に使うかは、いま何をしている途中かで決まる。読んでいる途中なら1つ目、書いている途中なら2つ目か3つ目、というのが手数の少ない組み合わせになる。
アプリを切り替えずに引く操作
手順はAppleのユーザガイドに沿うと次の通りである。アプリやウェブページ、または写真や画像の上で、Controlキーを押したまま単語または語句をクリックする。一部のアプリでは先に選択しておく必要がある。ショートカットメニューが出たら「調べる」を選ぶ。
トラックパッドを使う形もある。3本指でトラックパッドをタップすると同じ結果になる。ただしこれは、トラックパッドの設定でそのジェスチャが選ばれている場合に限る。思ったように出ないときは、システム設定のトラックパッドで「調べる」に割り当てられているジェスチャを確かめる。強めのクリックに対応しているトラックパッドでは、タップの代わりに強めのクリックを使うように設定できる。指を3本そろえる動きが合わないなら、こちらに変えるほうが安定する。
写真や画像の中の文字にも効くという点は見落とされやすい。画面に映っている文字を機械が読み取る仕組みが働くため、書類を撮った画像の中の言葉でもそのまま指定できる。手で打ち直す必要はない。手順の詳細はAppleのユーザガイドにある。
なお、メールやメッセージ、メモなどでは、テキスト内の項目が薄い枠やリンクとして表示される場合がある。これは詳しい情報を確かめられることを示すヒントで、矢印やリンクをクリックすると同じウインドウで内容が出る。
「調べる」ウインドウの中でできること
出てきた小さなウインドウは、短い定義を見て閉じるだけの場所ではない。
すべての定義を見たいときは、短い定義の終わりにある「さらに見る」をクリックする。辞書アプリで見たいときは「"辞書"で開く」をクリックする。ウインドウの下部には選べるカテゴリが並び、「Siriの知識」などをクリックすると辞書以外の情報に切り替わる。トラックパッドで左右にスワイプしても同じように切り替わる。
引ける辞書の中身を変えたいときは、同じウインドウの「辞書を構成」をクリックする。辞書の設定ウインドウが開き、どのソースを使うかを選べる。発音の表示方法や、検索するWikipediaの言語といった細かい指定もここで決まる。
ここを一度整えておくと、以降の手数が変わる。使わない言語の辞書が並んだままだと、目的の定義が下のほうに押し出される。逆に必要な辞書を切ってしまうと、引いても出てこない状態になる。最初に5分かけて並べ替えておく価値がある。
辞書アプリで引くときの操作
辞書アプリを開いた場合は、ウインドウの右上隅にある検索フィールドに単語または語句を入力する。別の辞書ソースを追加した直後は、ダウンロードが終わるのを待ってから検索する。
定義の本文の中には、関連する単語へのリンクが青い文字で示される。さらに、任意の単語や語句の上にポインタを合わせてクリックすると、その定義が表示される。定義をたどっていくと元の言葉に戻りたくなるが、これには専用の仕組みがある。検索フィールドにSnapBackボタンが出るので、クリックすると最初の定義に戻る。トラックパッドで左右にスワイプするか、ツールバーの「前へ」「次へ」ボタンでも行き来できる。
文字が小さくて読みにくいときは、ツールバーのフォントサイズのボタンをクリックする。2本指でピンチして拡大や縮小もできる。
類語を探すときは、辞書を切り替えるより先に「類語辞典」をクリックする。同義語や対義語を検索できるので、書いている途中の言い換えを探す作業はここで済む。操作の全体はAppleの辞書ユーザガイドにまとまっている。
書く作業と読む作業を行き来する場合は、辞書アプリのウインドウを閉じずに脇へ置く使い方が合う。その場で引く操作は答えを見て閉じる形なので、同じ語を何度も確かめたい場面では毎回引き直すことになる。何語も続けて確かめるなら、最初から辞書アプリを開いておくほうが手数が少ない。
引いた語を記録に残したいときは、定義の本文を選んで書類へ移す。辞書アプリ側に履歴を溜める仕組みは用意されていないため、残したいものは自分の書類の側に集めることになる。翻訳や校正の仕事では、この置き場所を先に決めておくと後から探し直す時間が減る。
収録されている辞書と、ソースの選び方
標準で入っている辞書の範囲は、思っているより広い。
Macに標準搭載されている「辞書」は、国語辞典、英和/和英辞典をはじめ、50言語を超える外国語辞典なども収録したパワフルなアプリです。ここでは基本的な使い方に加え、Safariなどほかのアプリを使っているときに素早く辞書を引く方法など、Macの「辞書」アプリを120%使いこなすテクニックを解説します。 出典: pc.watch.impress.co.jp
選び方の考え方は単純である。使う言語の辞書だけを有効にして、上のほうに並べる。国語辞典と英和辞典を主に使うなら、その2つを先頭に並べ、残りは切る。Appleの辞書ユーザガイドは、辞書アプリの設定でソースを選択したり並べ替えたりできると説明している。ここで選んだソースによって、辞書アプリと、その場で単語を調べたときに表示されるソースが決まる。
家族で同じMacを使う場合は、不適切な内容へのアクセスを制限する方法も用意されている。辞書の側で切るのではなく、スクリーンタイムの設定で制限する形になる。
引いても出てこないときの2つの理由
言葉を指定したのに定義が出てこないという相談には、決まった原因が2つある。
1つ目が、有効にしている辞書のソースにその言葉が入っていない場合である。専門用語、固有名詞、新しく使われ始めた言葉は、標準の辞書に載っていないことがある。Appleの説明も、単語を検索しても見つからない場合は辞書の設定で選んだソースにその単語が存在しない可能性があるとしている。可能な場合は代替の単語が表示される。
2つ目が、スクリーンタイムの設定で制限されている場合である。制限の対象になっていると、辞書の側の設定をいくら見ても原因は分からない。家族用の設定を入れたあとに引けなくなったなら、こちらを先に確かめる。
このほか、選択の範囲がずれている場合もある。語句の一部だけを選んだ状態や、前後の記号まで含めた状態では、そのままの文字列で探されるため見つからない。もう一度、語の単位で選び直すと出ることが多い。
追加の辞書を入れるという選択
標準の辞書で足りないときは、辞書のソースを追加する方法がある。ただし選択肢の数は多くない。同じ解説は、サードパーティ製の辞書ソースを追加することも可能だが、その数はあまり多くないと書き、代表的なものとして英辞郎の名前を挙げている。
もう1つの道が、辞書を専門に扱うアプリを別に入れる形である。
株式会社 物書堂(ものかきどう、本社:東京都江東区、代表取締役:廣瀬則仁)は、macOS版「辞書 by 物書堂」を Mac App Store にてリリースいたしました。 出典: monokakido.jp
この形は、標準の辞書アプリにソースを追加するのではなく、独立したアプリとして辞書を扱う。辞書ごとに個別に購入する作りのものが多いため、費用は入れる辞書の数で変わる。標準の辞書で引けなかった語を書き出しておき、それが専門分野に偏っているなら、その分野の辞書を1冊だけ足す判断がしやすい。
判断の順番としては、標準のソースの並べ替えを先に試したい。使っていない言語の辞書を切るだけで、目的の定義が上に来ることがある。それでも足りないと分かってから、追加の辞書を検討する。
調べる操作を、画面の上端から呼ぶ場合
辞書を引く操作を常駐アプリに任せる選択もある。画面の上端のアイコンから呼び出す形で、どのアプリを使っていても同じ場所から引ける利点がある。ただしここで問題になるのが、上端がすでに埋まっていることである。
クラウドストレージ、チャット、電池の管理、入力の切り替え、画面の色の調整といった常駐アプリが揃うと、右側の並びは端まで届く。入りきらなかった項目は折り畳まれるのでも一覧が出るのでもなく、単に描かれなくなる。ノッチのあるMacBookでは帯の中央が使えないため、その時点が早く来る。辞書のアイコンを足したつもりでも、前面のアプリを切り替えた瞬間に押し出されて見えなくなることがある。
整理は押す頻度で3段に分けると短時間で終わる。1日に何度も押すものは、たいてい2つか3つしかない。辞書を頻繁に引く仕事なら、それは1段目に入る。次が気になったときだけ押すもの、最後が動いていることさえ分かればよいものである。3段目は常時隠す扱いにしてよい。
呼び出し方は道具の作りで分かれる。帯の上に展開してから押す形、メニューバーの下のポップアップにまとめて出す形、そして隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形の3通りである。名前の一部を打って探す仕組みや、アイコンごとにキーを割り当ててメニューを開く仕組みもある。仕切りより左へ送って時計のまわりを空ける仕組みと、隠したものを本物の見た目のまま出す仕組みはできることにまとめてある。
金額と払い方を並べた表はほかの道具との違いにあり、2026年9月3日に各社の販売ページで調べた値として載っている。無料で公開されているものも同じ表に入っている。買い切りの条件と試用の期間は料金に、画面収録とアクセシビリティの許可を求める理由はよくある質問に、動作するmacOSの下限はダウンロードに載っている。辞書を引く手数を削る話と、上端の並びを整える話は別の作業なので、どちらで時間を取られているかを数えてから手を付ければよい。
よくある質問
Macで選んだ言葉をその場で調べる操作はどれですか?
アプリやウェブページの上で、Controlキーを押したまま単語または語句をクリックし、ショートカットメニューから「調べる」を選びます。一部のアプリでは先に選択しておく必要があります。トラックパッドを3本指でタップする方法もありますが、これはトラックパッドの設定でそのジェスチャが選ばれている場合に限ります。
引いても定義が出てこないのはなぜですか?
有効にしている辞書のソースにその言葉が入っていない場合と、スクリーンタイムの設定で制限されている場合があります。前者なら辞書の設定でソースを見直します。語句の一部や前後の記号まで含めて選んでいると見つからないこともあるので、語の単位で選び直してみてください。
使う辞書の順番は変えられますか?
変えられます。辞書アプリの設定でソースを選んだり並べ替えたりできます。ここで選んだソースが、辞書アプリとその場で調べたときに表示される内容を決めます。使う言語の辞書だけを有効にして上に並べると、目的の定義が先に出ます。
標準の辞書で足りないときはどうしますか?
まず使っていない言語のソースを切って並べ替えを試します。それでも足りないなら、辞書のソースを追加するか、辞書を専門に扱うアプリを別に入れる方法があります。後者は辞書ごとに購入する作りのものが多いため、引けなかった語を書き出して分野を絞ってから選ぶと無駄が出ません。