Macのログイン画面|出るものと変えられるところ

Macのログイン画面は、電源を入れてから作業が始まるまでの数秒を占める場所です。ここに出る自分の名前と丸い写真、パスワードの入力欄、そして画面の隅に並ぶいくつかの表示。変えられるものと変えられないものが混ざっており、設定の置き場所も「ユーザとグループ」と「ロック画面」に分かれています。この記事では、ログイン画面に出るものを一つずつ確かめ、自動ログインの手順とそれが選べない理由、ログインピクチャの変え方、そしてログインしたあとの画面の上端をどう整えるかまでを続けて見ていきます。

ログイン画面には何が出ているのか

出ているものは大きく4つに分かれます。1つ目はユーザの一覧で、そのMacに登録されているアカウントの名前とログインピクチャが並びます。2つ目はパスワードの入力欄です。3つ目が壁紙にあたる背景で、4つ目が画面の隅に置かれた補助の表示、たとえば時刻や入力ソースの切り替え、アクセシビリティの呼び出しなどです。

このうち利用者が設定から変えられるのは、ログインピクチャと、アクセシビリティオプションの有効化、そしてログインそのものを省くかどうかという3点です。ユーザの一覧に並ぶ名前はアカウント名そのものなので、変えたいならアカウント側を直します。背景は、ログイン後のデスクトップピクチャと同じものが使われる場面と、Appleの標準の背景が使われる場面があり、ここは利用者が自由に差し替える設計になっていません。

ログイン画面とロック画面は別物として扱われがちですが、設定の置き場所は近いところにあります。macOS Ventura 13以降では、システム設定のサイドバーに「ロック画面」という項目があり、スクリーンセーバの開始後にパスワードを要求するかどうかや、ログインウインドウのアクセシビリティオプションがここに集まっています。ログイン画面まわりで探し物をしているなら、まずこのパネルを開いてみるのが早道です。

自動ログインを設定する手順

毎回パスワードを打つのをやめたい場合は、自動ログインを使います。Appleの説明では、macOSユーザアカウントに対して自動ログインを有効にすると、Macの起動時にそのアカウントに自動的にログインします。手順は、macOS Ventura 13以降なら、アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーの「ユーザとグループ」をクリックして、「自動ログインのアカウント」メニューからアカウントを選び、そのアカウントのパスワードを入力するという流れです。

それ以前のバージョンでは置き場所が違います。システム環境設定から「ユーザとグループ」を開き、鍵のアイコンをクリックしてパスワードを入力し、左下隅の「ログインオプション」をクリックしてから「自動ログイン」メニューでアカウントを選びます。設定の階層が1つ深いだけで、やっていることは同じです。

ここで押さえておきたいのは、自動ログインを有効にしてもログイン画面が完全に消えるわけではないという点です。

お使いのmacOSのバージョンに応じて、該当する手順を実行してください。アカウントへの自動的ログインを設定していてもいなくても、手動でログアウトした後、別のユーザアカウントから切り替えた後、画面をロックした後は、依然としてログインが必要です。 出典: support.apple.com

つまり自動ログインが省くのは、電源を入れて起動したときの1回だけです。席を立つたびに画面をロックする運用であれば、日に何度もログイン画面に戻ってきます。自動ログインを入れる価値は、そのMacを自宅で1人で使っている場合に大きく、持ち出す機械では下がります。

自動ログインが灰色で選べないとき

設定を開いたのに項目が灰色で、アカウントの名前が出てこないことがあります。Appleは、自動ログインの設定が灰色になっている場合やアカウント名が表示されない場合は手動ログインが必須になっていると説明し、その状況として3つを挙げています。

1つ目はFileVaultが有効になっている場合です。起動ディスクを暗号化する仕組みなので、起動の最初にパスワードを求める設計と自動ログインは両立しません。2つ目は、Macが組織の監視下にあり、自動ログインを禁じるプロファイルが使われている場合です。会社から配られた機械で選べないなら、これに当たる可能性が高く、設定を探すより管理者に確認するほうが早いです。3つ目は、アカウントがApple Accountのパスワードを使ってログインするように設定されている場合で、このときは「ホームフォルダが暗号化されているユーザは自動的にログインできません」というメッセージが表示されることもあります。

どれも故障ではなく、仕様として塞がれている状態です。無理に通す道を探すより、自動ログインを諦めてTouch IDやApple Watchで復帰を軽くするほうが、実際の手数は減ります。特にFileVaultは持ち出す機械では有効にしておく価値が大きいため、自動ログインと引き換えにする対象ではありません。

ロックしたあとにパスワードを求めるまでの猶予

ログイン画面に戻る条件のうち、見落とされやすいのがスリープとスクリーンセーバのあとの扱いです。Appleは、Macのスリープを解除する際やスクリーンセーバを停止する際にパスワードの入力が必要とされる場合があり、この動作は設定で変えられると案内しています。macOS Ventura 13以降では、システム設定のサイドバーで「ロック画面」をクリックし、「スクリーンセーバの開始後またはディスプレイがオフになった後にパスワードを要求する」の設定を調整します。それ以前のバージョンでは、システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」にある「スリープとスクリーンセーバの解除にパスワードを要求」が同じ役割です。

猶予を長くすると、画面が消えてからしばらくはほかの人が触れる状態が続きます。逆に猶予をゼロに近づけると、飲み物を取りに行って戻るだけでもパスワードを求められます。自宅で1人なら長め、持ち出す機械なら短めという分け方が素直で、機械ごとに違う値にしておいても支障はありません。

同じ資料には、iPhoneミラーリングが自動的に認証するように設定されている場合はこの設定を変更できないと書かれています。項目が押せないときは、ほかの機能との関係で固定されている可能性があるため、そちらを先に確認してください。

ログインピクチャを変える

ログイン画面に出る丸い画像は、システム設定から差し替えられます。Appleの手順では、アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーの「ユーザとグループ」をクリックして、ログイン名の横にあるログインピクチャをクリックします。そこからミー文字、絵文字、モノグラム、カメラでの撮影、写真ライブラリからの選択、候補の画像のいずれかを選べます。

画像を選んだあとは、円の中でドラッグして位置を調整し、スライダで拡大と縮小ができます。仕上げに「保存」を押します。Finderから画像をドラッグして現在のピクチャに重ねる方法も案内されており、手元のファイルを使いたいときはこれが最短です。

1点だけ制限があります。Appleは、現在ログインしているほかのユーザのピクチャは変更できないと書いています。そのユーザのピクチャにはチェックマークが付いており、本人がログインして変えるか、ログアウトして初めて変更できるようになります。家族共用の機械で誰かのアイコンだけ変えられないときは、その人がログインしたままになっているのが理由です。

ログイン画面でアクセシビリティの機能を使う

パスワードを入力する段階で拡大表示や読み上げが必要な人もいます。Appleは、Macにより簡単にログインするためのアクセシビリティオプションをログインウインドウでオンにできると案内しています。手順は、アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーで「ロック画面」をクリックしてから「アクセシビリティオプション」をクリックする形です。

ここでVoiceOverやズーム機能などをオンにすると、その設定はそのMacのすべてのユーザのログインウインドウで有効になります。切り替えには管理者の名前とパスワードの入力が必要になることがあります。アクセシビリティキーボードやスイッチコントロールを選んだ場合は、現在のキーボードやスイッチの設定がすべてのユーザのログインウインドウに適用される点も明記されています。

ログイン後も同じ機能を使い続けたいなら、システム設定のサイドバーにある「アクセシビリティ」の側でもオンにします。ログイン画面とログイン後は別の設定として管理されているため、片方だけ入れた状態だと、ログインした瞬間に読み上げが止まって戸惑うことになります。

ログインした先の画面の上端が、次の詰まりになる

ログイン画面を抜けた直後に目に入るのが、画面の上端のメニューバーです。Appleはメニューバーの右側に並ぶアイコンを状況メニューと呼び、バッテリーの残量やWi-Fiの接続状況の表示、Bluetoothの切り替えなどを担う場所だと説明しています。表示する項目は、システム設定を開いてサイドバーの「メニューバー」から選べます。

1台を複数の人で使うなら、ここにファストユーザスイッチを追加できます。Appleの手順では、システム設定のサイドバーで「メニューバー」をクリックし、「ファストユーザスイッチ」を選んで右側のポップアップメニューからオプションを選ぶか、「コントロールを追加」から「メニューバーに追加」を選びます。追加すると画面の右上にファストユーザスイッチのメニューが出て、そこからアカウントを切り替えられます。Touch IDを使って切り替える道も用意されています。

ところがこの席は、常駐アプリのアイコンで埋まりやすい場所でもあります。同期、通信、バッテリー、スクリーンショット、音の切り替えがそれぞれ1つずつ場所を取り、MacBookのノッチのある機種ではアプリのメニューが長いと右側が押し出されて見えなくなります。ログイン直後に必要なアイコンほど、埋もれると効きません。

何を残し、何を畳むかを決める

整理の順番は決まっています。まずシステム設定の「メニューバー」で、自分が使っていない標準の項目を外します。次にアプリ側の設定でアイコンを出さない選択ができるものを外します。それでも埋まるなら、メニューバーを整理する道具を足す段階です。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りのものを選べば、畳んだあとも押す手数は増えません。

判断の材料として、隠す機能と呼び出す機能が揃っているかはできることで確認できます。同じ目的のアプリは有料と無料の両方にあり、現在の価格と支払い方を並べたほかの道具との違いもあります。対応するmacOSの版、必要な許可、1つのライセンスで使える台数はよくある質問に並んでいます。

ログイン画面まわりで変えられるところは限られていますが、ログインした先の1秒を短くする余地は大きいです。自動ログインが使えるならそれで起動の1回を省き、使えないならTouch IDやApple Watchで復帰を軽くする。そのうえで上端に並ぶアイコンを見るためのものと押すためのものに分け、押さないものを畳んでおく。金額だけを確かめたいなら料金が早く、自分のメニューバーで試すならダウンロードから始められます。

よくある質問

Macのログイン画面でパスワードの入力を省けますか?

自動ログインを設定すれば、起動時の1回を省けます。macOS Ventura 13以降なら、システム設定の「ユーザとグループ」で「自動ログインのアカウント」からアカウントを選びます。ただし手動でログアウトしたあと、ユーザを切り替えたあと、画面をロックしたあとは、引き続きログインが必要です。

自動ログインの設定が灰色で選べないのはなぜですか?

手動ログインが必須の状態になっているためです。Appleは、FileVaultが有効な場合、組織の監視下で自動ログインを禁じるプロファイルが使われている場合、アカウントがApple Accountのパスワードでログインする設定になっている場合を挙げています。故障ではありません。

ログイン画面に出る自分の画像はどこで変えますか?

システム設定の「ユーザとグループ」で、ログイン名の横のログインピクチャをクリックします。ミー文字、絵文字、モノグラム、カメラでの撮影、写真ライブラリからの選択などが選べ、位置と大きさを整えて保存します。ログイン中のほかのユーザのピクチャは変更できません。

ログイン画面で読み上げや拡大を使えますか?

使えます。システム設定のサイドバーで「ロック画面」を開き、「アクセシビリティオプション」からVoiceOverやズーム機能などをオンにします。設定はそのMacのすべてのユーザのログインウインドウに反映され、切り替えに管理者のパスワードを求められることがあります。

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