Macのメニューバーにカレンダーを出す|日付と予定の見方
Macのメニューバーには時刻が出ているのに、日付や今週の予定はひと目で分からない。カレンダーアプリを開けば分かるが、そのために画面を切り替えるのが面倒で探しに来た人が多いはずである。やり方は3通りある。標準の時計の表示を変える、通知センターのウィジェットを使う、メニューバーに常駐するカレンダーアプリを入れる。この記事では、それぞれで何がどこまで見えるのか、そして出したはずの日付が消える条件を順に整理する。
メニューバーの日付は標準でも出せるが、幅が足りないと消える
まず押さえておきたいのは、Macの標準の時計が日付も曜日も表示できるという点である。追加のアプリを入れる前に、設定の側で足りるかを確かめる価値がある。そして同時に、標準の設定には落とし穴がある。日付を表示するかどうかの選択肢に「表示スペースがあるときのみ」という項目があり、これが選ばれていると、メニューバーが混んできた時点で日付が黙って消える。
メニューバーの項目は右端から左へ伸びる作りで、使える幅には上限がある。常駐アプリが増えるほど左へ伸び、ノッチがある機種では画面中央の切り欠きに達したところで、それより左に来るはずだった項目が描かれなくなる。外部ディスプレイにつなぐと幅が変わるので、同じMacでもつなぎ方によって見える数が変わる。「昨日までは日付が出ていたのに今日は出ていない」という現象は、不具合ではなくこの幅の事情で起きる。
つまり、メニューバーにカレンダーを出す話は、何を出すかを決める話と、そのための幅をどう空けるかを決める話の2つに分かれる。順番としては、まず標準の設定でどこまで出せるかを見て、足りない分をウィジェットかアプリで埋め、最後に幅を整えるのが手戻りが少ない。
時計の表示で切り替えられる項目を確かめる
標準の時計で変えられる項目は、思っているより細かい。並んでいるのは次のとおりである。
- 日付を表示(表示スペースがあるときのみ、常に、しない、から選ぶ)
- 曜日を表示
- スタイル(デジタル、アナログ)
- 午前/午後を表示
- 時刻内の「:」を点滅させる
- 秒を表示
- 時報をアナウンス(間隔は1時間、30分、15分から選ぶ)
日付を確実に出したいなら、「表示スペースがあるときのみ」ではなく「常に」を選ぶ。ただし、幅が足りない状態で「常に」にすると、その分だけほかの項目が押し出される。日付を優先するのか、常駐アプリのアイコンを優先するのかを、ここで一度決めることになる。
24時間表示にするか、タイムゾーンを変えるかは、時計の表示側ではなく「日付と時刻」設定のほうで扱う。項目の場所が分かれているので、探しても見つからないときは設定の名前を取り違えていることが多い。設定の並びはAppleの時計の形式に関する案内で確かめられる。
なお、この時計の設定で出せるのは日付と曜日までである。月の全体を並べた表や、今日の予定の一覧は出ない。そこから先が、次のウィジェットとアプリの話になる。
目で追わずに時刻を知る設定も同じ場所にある
メニューバーを見る回数そのものを減らしたい場合は、時報の設定が効く。時計の設定には時報をアナウンスする項目があり、間隔を1時間、30分、15分から選べる。集中して作業している間、画面の上端に目を上げずに時間の経過を把握できる。
読み上げの声も選べる。声の種類を選ぶほか、読み上げの速度、ピッチ、音量、声の高低、文と文の間の休止を調整する項目が用意されている。既定の声が早口に感じる場合は速度を落とすと聞き取りやすくなる。音量を下げておけば、ヘッドフォンを付けている間だけ気づく程度の知らせ方にもできる。
この設定が向くのは、時間の区切りを意識したい作業である。会議の15分前に気づきたい、休憩を30分ごとに入れたい、といった使い方では、カレンダーを見に行くよりも確実に効く。一方で、通話や録音をしている時間が長い環境では、音が入り込む点を考えて間隔を空けるか切っておくことになる。カレンダーを出す設定と組み合わせるなら、日付は目で、時刻の区切りは音で受け取る、という分担にすると画面の上端が混まない。
予定まで見たいなら、通知センターのウィジェットが先
メニューバーの日付と時刻をクリックすると、画面の右側に通知センターが開く。ここにはウィジェットを並べられるので、カレンダーを入れておけばクリック1回で月の表や予定を見られる。アプリを追加せずに済む点が大きい。
ウィジェットはデスクトップにも表示できる。壁紙の上に直接並べる形で、通知センターを開く手間すらなくなる。大きさはControlキーを押しながらクリックしてショートカットメニューを開き、「別のサイズを選択」で変えられる。月の表だけ見たいなら小さく、予定の一覧まで見たいなら大きく、という調整ができる。
iPhoneのウィジェットをMacの画面に出すこともできる。条件は3つそろっている必要がある。iPhoneがiOS 17以降であること、Macと同じApple Accountでサインインしていること、そしてiPhoneがMacの近くにあるか同じWi-Fiにつながっていることである。この切り替えは「デスクトップとDock」設定にあり、iPhoneのウィジェットを使うかどうかをここでオンとオフにできる。iPhone側だけに入れているカレンダーアプリの表示を、Macでもそのまま使えるのが利点になる。詳しい手順はAppleのウィジェットに関する案内にまとまっている。
通知センターとデスクトップのウィジェットで足りないのは、メニューバーそのものに常に出ている状態である。クリックせずに今日の日付と曜日を見たい、月の表を1回のクリックで開きたい、という要求になると、常駐アプリの側に寄ることになる。
メニューバーに常駐するカレンダーアプリという選択肢
この用途のアプリは数が多く、無料のものから数千円のものまで並ぶ。導入の流れは共通していて、入れるとメニューバーにアイコンか日付が現れ、それを押すとカレンダーが開く。
まずは、App Storeからインストールします。インストールすると、メニューバーにカレンダーのアイコンが表示されます。アイコンをクリックすると、カレンダーが表示されます。 出典: note.com
代表的なものを並べると次のようになる。価格と対応範囲は2026年9月28日時点で公開されている情報を確かめたものである。
| 名前 | 価格 | 入手先 | 対応するmacOS |
|---|---|---|---|
| Itsycal | 無料 | 開発元のサイト | macOS 11以上 |
| Menu Bar Calendar | 無料 | App Store | macOS 26.0以降 |
| Mini Calendar | 無料 | App Store | macOS 10.13以降 |
| CalendarMenu 4 | 600円 | App Store | macOS 12.0以降 |
| Dato | 3,000円 | App Store | macOS 26.0以降 |
古いmacOSを使い続けている場合は、対応範囲のほうが選択の決め手になる。新しいものほど対応するmacOSの下限が上がっており、macOS 26より前の環境では入れられないものがある。逆にmacOS 10台から対応しているものは、古いMacBookでも選べる。App Storeの説明欄には対応するmacOSの下限が書かれているので、入れる前にそこを見ておくと空振りが減る。
無料と有料で変わるのは、予定の扱いと表示の細かさ
無料のものと有料のもので差が出るのは、主に予定をどこまで扱えるかという点である。日付の表と今日の予定を見るだけなら、無料のもので足りることが多い。
無料で入手できるものの中では、開発元のサイトから配布されているものが機能の幅では目立つ。月の表を最大2か月分まで並べて出せる、ISOの週番号を表示できる、時間ごとに音で知らせる、キーボードのショートカットで操作できる、といった項目が案内されている。Macのカレンダーアプリと連携して予定を作ったり、オンライン会議に入る操作もできる。
有料のものでは、予定の前に知らせる、複数のタイムゾーンを並べる、メニューバーに次の予定の名前まで出す、といった作りの違いが出る。会議が1日に何本も入る使い方では、メニューバーに次の予定が出ていること自体が価値になる。一方で、予定がほとんど入らない使い方なら、その機能に払う理由は薄い。
選ぶ順番としては、まず無料のものを試して、足りないと感じた項目を書き出してから有料のものを見るほうが無駄が少ない。App Storeで入手したものは、同じApple Accountの範囲で扱えるので、家と職場でMacを分けている場合の扱いも確かめておきたい。
出したあとに消えないよう、メニューバーの幅を先に空ける
カレンダーを出す設定を終えても、メニューバーの右側が埋まっていれば見えないままになる。日付、曜日、常駐アプリのアイコン、コントロールセンターの項目が同じ幅を分け合っているためである。カレンダーのアイコンを足すなら、その分どこかを減らすか、隠す仕組みを入れることになる。
macOS側で減らせる分は先に減らしておく。「メニューバー」設定では、時計、Wi-Fi、Bluetooth、バッテリー、集中モード、サウンド、天気などの項目を「使用中に表示」と「常に表示」から選べる。使用中だけにすれば、ふだんは幅を使わない。アプリが並べる項目についても、表示するかどうかを選べる欄がある。ここで削れるものを削ってから、残ったものをどう扱うかを考える順番になる。
それでも足りないときに使われるのが、メニューバーを整理する常駐アプリである。ふだん押さないアイコンを仕切りの左へ送って時計のまわりを空け、必要なときだけ呼び出す形にできる。ものによっては隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りになっており、隠したせいで操作が遠くなるのを避けられる。日付は常に見えていたいので残し、月に一度しか押さないアイコンを隠す、という切り分けができる。
どこまで細かく分けられるかは道具によって違う。できることには、隠したアイコンの呼び出し方、名前の一部を打って探す操作、アイコンごとにキーを割り当てる仕組みなどが並んでいる。同じ用途の道具は複数あり、対応するmacOSの範囲や提供の形が違うので、並べて見たい場合はほかの道具との違いが使える。比較の内容は時期で変わるため、調査日を意識して読むことになる。支払いの形は買い切りと期間契約で考え方が変わるので、料金で確かめておきたい。
導入でつまずきやすいのは、macOSに与える許可のほうである。メニューバーの項目を並べ替えたり隠したりするには許可が要り、macOSの更新やアプリの入れ替えのあとに入れ直す場面が出る。この種の疑問はよくある質問にまとまっている。手元で試す段になったら、ダウンロードから対応するmacOSの範囲を確認して入手する流れになる。試す前に、いまのメニューバーの並びを画面に撮っておくと、元に戻したくなったときに困らない。
決め方を順に並べると、まず時計の設定で日付と曜日を「常に」出す。それで足りなければ通知センターかデスクトップにウィジェットを並べる。メニューバーに常に出しておきたいなら常駐アプリを入れ、同時に幅を空ける。この順で進めれば、アプリを入れたのに見えないという行き止まりを避けられる。
よくある質問
アプリを入れずにメニューバーに日付を出せる?
出せる。標準の時計の設定に「日付を表示」と「曜日を表示」の項目があり、日付は「表示スペースがあるときのみ」「常に」「しない」から選べる。確実に出したいなら「常に」を選ぶ。ただし月の表や予定の一覧はここでは出ないので、それが必要なら通知センターのウィジェットか常駐アプリを使うことになる。
日付が出ていたのに消えたのはなぜ?
日付の表示が「表示スペースがあるときのみ」になっていて、メニューバーの幅が足りなくなった可能性が高い。メニューバーの項目は右端から左へ伸びるため、常駐アプリが増えると押し出される。ノッチがある機種では切り欠きに達した時点で描かれなくなる。外部ディスプレイのつなぎ替えでも見える数は変わる。
無料のカレンダーアプリでも予定は見られる?
見られるものがある。開発元のサイトから配布されている無料のものでは、Macのカレンダーアプリと連携して予定を表示し、予定を作ったりオンライン会議に入る操作もできると案内されている。月の表を最大2か月分並べる、ISOの週番号を出す、といった項目もある。次の予定をメニューバーに常に出す作りは有料のものに寄る。
iPhoneのカレンダーウィジェットをMacに出せる?
出せる。条件は、iPhoneがiOS 17以降であること、Macと同じApple Accountでサインインしていること、iPhoneがMacの近くにあるか同じWi-Fiにつながっていることの3つである。切り替えは「デスクトップとDock」設定にある。iPhone側にしか入れていないカレンダーアプリの表示を、Macの画面でそのまま使える。