MacBookのショートカット一覧|メニューを開かずに済ませる操作
MacBookのショートカット一覧を探して開いたページが、数十行の表を9枚並べただけで終わっていることがある。全部を覚える必要はない。この記事では、記号の読み方から始めて、毎日押すもの、たまに効くもの、そして画面の上端を触るキーを、押す回数の多い順に並べ直す。最後に、覚える数を増やす代わりに押す対象そのものを減らす方法も添える。
一覧が長くなるのは、修飾キーの組み合わせが多いから
Appleが公開しているMacのキーボードショートカットのページは、切り取りとコピー、スリープとログアウト、Finderとシステム、テキスト編集、アクセシビリティ、アプリごとの並びに分かれている。項目の数が多いのは、覚えるべきことが多いからではなく、修飾キーの組み合わせで表現できる操作の数がそれだけあるからである。
修飾キーは6種類ある。control、option、shift、caps lock、command、そしてfnまたは地球儀のキーである。これを1つから3つ組み合わせ、最後に文字キーを1つ押す。組み合わせの数は理屈の上では数千通りになるが、実際に手が覚えるのは20個ほどで足りる。残りは一覧を開いて確かめればよい種類のものである。
Appleは押し方そのものも明記している。修飾キーを押したまま最後のキーを押し、両方を同時に離す。Windowsパソコン用のキーボードを繋いでいる場合は、optionがAltに、commandがCtrlまたはWindowsロゴキーに対応する。在宅で働く人やフリーランスで機材を自分で選ぶ人は、この読み替えを頭に入れておくと、外付けキーボードを変えても手の動きを作り直さずに済む。
メニューに書いてある記号の読み方
一覧を丸暗記しなくても済む理由は、ショートカットがアプリのメニューの右側に必ず書いてあることである。ただしそこはキーの名前ではなく記号で書かれている。記号と名前の対応を覚えると、一覧を見に行く回数が大きく減る。
Appleが示している対応は次の通りである。
- control または ctrl は ⌃
- option または alt は ⌥
- shift は ⇧
- caps lock は ⇪
- command または cmd は ⌘
- esc は ⎋
- tab は ⇥
- delete は ⌫
- return は ⏎
- 矢印キーは ▲ ▼ ◀ ▶
この10個を覚えておけば、初めて使うアプリでもメニューを一度開くだけでショートカットを取り出せる。使いたい操作の名前は分かっているのだから、探す先は一覧ではなくそのアプリのメニューである。
もう1つ知っておくとよいのが、最上列のキーの扱いである。Apple製の多くのキーボードでは、最上列に明るさ調節やMission Controlなどの機能が割り当てられている。これをF1やF2といった標準のファンクションキーとして使うには、fnキーまたは地球儀キーと組み合わせる。あとで出てくるフォーカスの移動のショートカットは、この読み替えが要る側に入っている。
一日に何十回も押す、基本の並び
まず覚えるのはこの範囲である。アプリの種類に関係なく効き、押す回数が圧倒的に多い。
| キー | 働き |
|---|---|
| command + X / C / V | 切り取り、コピー、ペースト |
| command + Z | 直前の操作を取り消す。shift + command + Z でやり直す |
| command + A | すべて選択 |
| command + S | 保存 |
| command + F | 書類の中を検索する |
| command + G | 検索した語の次の箇所へ。shift を足すと前へ |
| command + W | 最前面のウインドウを閉じる |
| command + Q | 使っているアプリを終了する |
| command + T | 新しいタブを開く |
| command + カンマ | 最前面のアプリの設定を開く |
commandとWとQが隣にあるので、閉じるつもりで終了することが起きる。書きかけの書類を扱う時間が長い人は、この2つの違いを手で区別できるようになるまで、終了は画面のメニューから選ぶほうが安全である。
保存と取り消しの2つは、押す頻度に対して代わりがない。command + S を打つ癖が付くまでは、区切りのよいところで手を止めて押す。option + command + esc はアプリの強制終了で、反応が返らなくなったときに使う。
Finderとファイルを扱うときの並び
Finderは専用のショートカットが多い場所である。よく使うものだけを挙げる。
| キー | 働き |
|---|---|
| command + N | Finderの新しいウインドウを開く |
| shift + command + N | 新しいフォルダを作る |
| control + command + N | 選んだ項目を入れた新しいフォルダを作る |
| command + I | 選んだファイルの情報を見る |
| command + D | 選んだファイルを複製する |
| command + delete | 選んだ項目をゴミ箱に入れる |
| shift + command + delete | ゴミ箱を空にする |
| command + 1 / 2 / 3 / 4 | アイコン、リスト、カラム、ギャラリーの表示を切り替える |
| shift + command + G | フォルダへ移動のウインドウを開く |
| shift + command + D | デスクトップフォルダを開く |
| option + command + L | ダウンロードフォルダを開く |
移動とコピーの区別も押さえておく。option を押しながらドラッグすると複製になり、別のボリュームへ command を押しながらドラッグすると複製ではなく移動になる。option + command + V は、コピーしたファイルを元の場所から現在の場所へ移すペーストである。
ウインドウと画面の切り替え
作業の途中で目的の窓を前に出すための並びである。ここは覚えると手数がはっきり減る。
command + tab は、開いているアプリを最近使った順にたどる。押したまま tab を繰り返すと先へ進み、shift を足すと逆へ戻る。同じアプリの中でウインドウを切り替えるのは command と低アクセントのキーで、tab の上、数字の1の左にあるキーである。
画面全体を扱うものは control と矢印キーに集まっている。control + 上矢印 で Mission Control が開き、control + 下矢印 で最前面のアプリのウインドウが並ぶ。command + Mission Control、fn + H、fn + F11 のいずれでもデスクトップが出る。
command + H は最前面のアプリのウインドウを隠す。option + command + H は、最前面のアプリだけを残してほかを隠す。画面を1つのアプリで埋めたいときに、ウインドウを1枚ずつ閉じるより速い。
スクリーンショットは shift + command + 5 で、撮るか画面を収録するかをその場で選べる。範囲を決めて撮るだけなら shift + command + 4、画面全体なら shift + command + 3 である。
画面の上端を触るショートカット
ここが一覧の中で見落とされやすい場所である。メニューバーとその右側に並んだアイコンは、キーボードだけで開ける。
fn + C でコントロールセンターが開き、fn + N で通知センターが開く。fn + A はDockの表示と非表示を切り替える。fn + D は音声入力の開始と停止で、fn + Q はクイックノートを作る。ここは fn を押しながら1文字なので、覚える負担が小さい。
もう1段深い操作がフォーカスの移動である。Appleはこれを視覚支援ではなくキーボードのフォーカスの節に置いている。
control + F2 または fn + control + F2 :フォーカスをメニューバーに移動します。その後、矢印キーでメニューを操作し、「return」キーを押すことで、選択されているメニューを開いたり、選択されているメニュー項目を選択することができます。または、メニュー項目の名前を入力して、選択されているメニューでその項目にジャンプできます。 出典: support.apple.com
同じ節に、アイコンの側へ移るキーもある。control + F8 または fn + control + F8 で、メニューバーのステータスメニューにフォーカスが移る。ここまで来れば矢印キーで並びをたどり、return で開ける。マウスを持たずに常駐アプリの状態を確かめられる。
この2つには前提がある。システム設定のキーボードからキーボードショートカットを開き、左側でキーボードを選んで、そのショートカットを有効にしておく必要がある。既定では切られていることがあるため、押しても何も起きないときは設定を先に見る。
効かないときに見る順番
一覧の通りに押しても働かないときは、原因が決まった場所にある。上から順に確かめる。
1つめは、アプリ側が同じキーを別の意味で使っている場合である。Appleも、あるアプリで働くショートカットが別のアプリでも働くとは限らないと明記している。メニューを開いて、そのアプリでの割り当てを見るのが最短である。
2つめは、入力ソースとの取り合いである。command + スペースバーはSpotlightを出すキーだが、複数の言語を入力している環境では、macOSの版によって入力ソースの切り替えに使われることがある。control + スペースバーと control + option + スペースバーが入力ソースの前後の切り替えなので、この3つが混ざると狙いと違う結果になる。
3つめは、最上列のキーの読み替えである。F1からF12を使うショートカットは、fnまたは地球儀のキーを足さないと明るさや音量の側が動く。
4つめは、設定で有効にしていないショートカットである。フォーカスの移動やカラーの反転は、システム設定のキーボードショートカットの中で切ってあると押しても反応しない。
5つめは、押す長さである。スリープやシステム終了に関わるものは、誤作動を避けるために、ほかより長く押さないと働かないものがある。
覚える数を増やすより、押す対象を減らす
ショートカットを増やすと手数は減る。ただし画面の上端に限っては、覚える数を増やしても解決しない問題が残る。常駐アプリのアイコンが増え続けることである。
アイコンは右から左へ伸び、画面の幅は決まっている。アプリのメニューとぶつかった場所から先は表示されない。ノッチのある機種ではぶつかる位置が早く来る。control + F8 でステータスメニューにフォーカスを移しても、表示されていない項目はたどれない。一覧に載っているキーで届くのは、あくまで画面に出ている範囲である。
そこで順番が変わる。キーを増やす前に、出す項目と隠す項目を決める。メニューバーを整理する道具を使うと、仕切りより左に送った項目は畳まれ、時計のまわりが空く。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形にしておけば、隠した項目も1手で出てくる。何を分けられるのかはできることに一覧がある。
キーボードだけで済ませたい場合は、割り当てを2段構えにする。アイコンを名前の一部で探して開くショートカットと、よく使うアイコンごとに割り当てる個別のキーである。前者は打った文字で候補が絞られるので、どこにあるか分からなくても届く。後者は隠したままでも、そのアイコンがいるはずの場所にメニューが開く。
日に何度も押す項目を見える側に残し、状態を見るだけの項目を隠す側へ回す。電池の残量が決めた割合を下回ったときや、特定のアプリを前面にしているあいだだけ一時的に出す条件も決められるので、常に見えていなければならない項目はさらに減る。同じ役目の道具が複数あり、方式が違うので、違いはほかの道具との違いに整理してある。対応するmacOSの版と必要な許可はよくある質問に書いてある。
一覧を全部覚える必要はない。記号の読み方を覚えてメニューから取り出し、押す回数の多い20個だけを手に入れる。そして画面の上端は、キーを増やすのではなく対象を減らす。手元で確かめたい場合の条件は料金に書いてある。
よくある質問
MacBookのショートカットは全部覚える必要がある?
覚える必要はない。ショートカットはアプリのメニューの右側に記号で書いてあるので、⌘や⌥といった記号とキーの対応を10個ほど覚えておけば、必要なときにメニューから取り出せる。手が覚えるのは、コピーや保存など押す回数の多い20個ほどで足りる。
メニューバーのアイコンをキーボードだけで開ける?
control + F8 または fn + control + F8 でメニューバーのステータスメニューにフォーカスが移り、矢印キーでたどってreturnで開ける。ただしシステム設定のキーボードショートカットで、キーボードの項目にあるこのショートカットを有効にしておく必要がある。
ショートカットを押しても何も起きないのはなぜ?
アプリが同じキーを別の意味で使っている、入力ソースの切り替えと重なっている、最上列のキーにfnを足していない、設定でそのショートカットを切っている、のいずれかが多い。スリープやシステム終了に関わるものは、誤作動を避けるため長く押さないと働かない。
アイコンが多すぎて画面に出ていない項目はどうする?
表示されていない項目は、フォーカスを移すショートカットでもたどれない。画面の幅を超えた分は隠れたままなので、出す項目と隠す項目を先に決めるほうが早い。メニューバーを整理する道具を使えば、隠した項目も畳んだまま呼び出せる。