menu bar icon missing after restart mac の原因と切り分けの順番
Macを再起動したら、いつもそこにあったアイコンが1つだけ消えている。エラーも出ないし、ほかは何も変わっていない。menu bar icon missing after restart mac のような言葉で探しに来る人が直面しているのは、たいていこの状態です。厄介なのは、原因がひとつではないことです。アプリが起動していない場合と、起動しているのに描かれていない場合とでは、直し方が正反対になります。
この記事では、再起動のあとにメニューバーのアイコンが戻らないときの原因を5つに分け、どれに当たっているかを短時間で見分ける順番と、そのあとに何を決めればよいかを整理します。
アイコンが消える現象は、ひとつの不具合ではない
メニューバーの右側は、常駐アプリにとって唯一の居場所です。ウインドウを持たず、Dockにも並ばず、アプリケーションスイッチャーにも出てこないアプリが多いため、アイコンが消えると存在ごと消えたように見えます。実際には、アプリは動いているのに描かれていないだけ、という場合が半分近くを占めます。
この現象が起きる筋道は、大きく5つに分かれます。ログイン時の自動起動が登録から外れている場合、バックグラウンド実行の許可が切れている場合、メニューバーの幅が足りずに表示が打ち切られている場合、ノッチの手前で表示が止まっている場合、そしてアプリ側やシステム側の設定で意図的に隠されている場合です。
見た目はどれも同じ「空いた場所」なので、症状だけを見て原因を当てにいくと外します。順番を決めて、外側から潰していくほうが早く終わります。まず調べるのは、アプリがそもそも動いているかどうかです。設定をいじるのは、それが分かってからで構いません。
まずアプリが起動しているかどうかだけを確認する
アクティビティモニタを開き、アプリ名で検索します。プロセスが見当たらなければ、起動していません。この場合はログイン時の自動起動まわりが原因なので、メニューバーの幅や並び順をいくら調整しても状況は変わりません。逆にプロセスが動いているのにアイコンがないなら、起動は成功していて、描画か表示設定のほうに原因があります。
もっと速い方法もあります。アプリケーションフォルダからそのアプリを手で起動して、メニューバーの右側を見るだけです。結果は3通りに分かれ、それぞれ向かう先が違います。
| 手で起動したときの結果 | 原因がある場所 |
|---|---|
| すぐにアイコンが出る | ログイン項目の登録 |
| 起動するがアイコンは出ない | メニューバーの幅、ノッチ、非表示設定 |
| 起動しない、すぐ落ちる | インストール状態や権限 |
この確認を先に済ませると、候補の半分が消えます。設定画面をあちこち開いて、もともと壊れていなかったところを変えてしまう事故も防げます。所要時間は1分ほどです。
原因1: ログイン項目としての登録が外れている
macOS Ventura 以降、ログイン時に自動で動き出すものは1か所にまとまりました。システム設定の「一般」にある「ログイン項目」です。macOS Sequoia では同じ画面が「ログイン項目と機能拡張」という名前になっています。
ここには性質の違う2つのリストが並びます。1つはアプリ本体を開くもの、もう1つはアプリが自分で登録した補助プログラムやエージェントの実行を許可するものです。メニューバーに常駐する種類のアプリは、作りによってどちらに載るかが変わります。後者のスイッチが切れていると補助プログラムが動かないので、アプリ本体を毎回手で起動しても、次の再起動でまた同じことになります。
ログイン時に自動的に開く項目は、システム設定の「一般」にある「ログイン項目」で確認と変更ができ、アプリが自分で登録したバックグラウンドの項目も同じ画面に並ぶ。 出典: support.apple.com
macOSは、アプリがバックグラウンド項目を追加したときに通知を出します。内容を読まずに閉じてしまうことが多く、そこで切ったまま忘れているケースがあります。アプリを更新した直後は特に確認する価値があります。補助プログラムの名前が変わった更新では、古い項目が残ったまま、新しい項目が無効の状態で登録されることがあるためです。
原因2: ダウンロードした場所のまま使っている
インストール直後に限って起きる落とし穴があります。ディスクイメージをマウントしたまま、あるいはダウンロードフォルダに置いたままアプリを起動すると、macOSがそのアプリを一時的な読み取り専用の場所で実行することがあります。この状態で登録したログイン項目は、再起動をまたぐと有効になりません。
対処は片付けそのものです。アプリを終了し、アプリケーションフォルダへ移動してから、その場所で1回起動します。そのうえでログイン項目の一覧に名前が出ているかを確認します。名前が出ていれば、次の再起動から自動で立ち上がります。
同じ理由で、外付けディスクやネットワーク上の共有フォルダにアプリを置いている場合も不安定になります。ログイン直後はまだそのディスクがマウントされていないことがあり、起動に失敗しても画面には何も出ません。常駐させたいアプリは内蔵ディスクのアプリケーションフォルダに置くのが確実です。
原因3: メニューバーの幅が足りていない
メニューバーは左右で持ち主が違います。左側は最前面にあるアプリのメニューが使い、右側の残りをステータス項目が分け合います。この2つがぶつかったとき、macOSは折り返しも省略表示もしません。入りきらない項目を、時計から遠いほう、つまり左端から順に描くのをやめます。
そのため、再起動とは関係のない条件でアイコンが消えます。ログイン後に最初に開いたアプリのメニューが多い場合、たとえばメニュー項目の多い編集ソフトやオフィス系のアプリが前面にあるあいだだけ、左端のアイコンが見えなくなります。デスクトップをクリックしてFinderを前面に出し、もう一度メニューバーを見てください。そこで戻るなら、アプリは消えていません。置き場所がなかっただけです。
画面の幅も効きます。再起動のあとに接続先のディスプレイが変わった場合や、解像度を「文字を大きく」寄りに設定している場合、入る個数が変わります。外部ディスプレイを使っていた環境で、それを外した日にだけアイコンが2つ3つ足りない、という現象はこれで説明がつきます。
並び順は自分で変えられます。Commandキーを押しながらアイコンをドラッグすると左右に動かせます。ふだん見ないアイコンを左側、つまりアプリのメニューに近い側へ寄せておくと、幅が足りなくなったときに先に消えるのがそちらになります。よく使うアイコンは右へ寄せておきます。
原因4: ノッチの手前で表示が止まっている
MacBook Pro の14インチと16インチ、それにカメラ部分が画面に食い込んでいるMacBook Air では、メニューバーが途中で分断されています。macOSはステータス項目を右から並べ、ノッチに達したところで並べるのをやめます。そこから先は描かれず、描かれていないので押すこともできません。
症状は幅不足とよく似ていますが、境目がはっきりしているのが特徴です。常駐アプリを1つ増やすと左端の1つが消え、1つ減らすと戻ります。アイコンが消えたのが、別のアプリを入れた週と重なっているなら、まずここを疑う価値があります。
解像度の設定を「スペースを拡大」寄りに1段変えると、文字とアイコンが小さくなる分だけ入る個数が増えます。外部ディスプレイをつないでも内蔵画面の状況は変わりません。ディスプレイごとに別のメニューバーが描かれるためです。
ノッチの向こうまで項目を続ける設定はmacOSにありません。現実的な選択肢は2つです。表示するアイコンの数そのものを減らすか、アプリは動かしたまま表示だけを間引く道具を使うかです。
原因5: 何かが意図して隠している
消えたアイコンのすべてが事故ではありません。隠す仕組みは何層かあり、それぞれに別のスイッチがあります。
- アプリ自身の設定。「メニューバーにアイコンを表示」に相当する項目を持つアプリは多く、更新のときに初期値へ戻ることがあります
- システム側の設定。システム設定の「コントロールセンター」で、Wi-Fi、Bluetooth、サウンド、バッテリー、集中モードなどは個別に「メニューバーに表示」を選べます。コントロールセンターの中だけに置く設定なら、設定どおりに動いています
- メニューバー管理アプリ。畳んだ状態はログイン時に復元されるので、シャットダウン前に隠れていたアイコンは起動後も隠れています。バーを展開すればすぐ出てくるので、確認も一瞬で済みます
- メニューバー自体の自動的な非表示。システム設定の「デスクトップとDock」にある設定を有効にしていると、ポインタを画面の上端へ動かすまでバー全体が出ません
1つだけ消えているのか、全部消えているのかで見る場所が変わります。全部なら最後の項目を先に確認してください。
描き直しで戻るかどうかを、判断材料にする
アプリは動いていて、設定も正しいのに、それでもアイコンが出ないことがあります。メニューバーはシステム側のプロセスが描いているため、項目としては登録されているのに描画されていない状態になり得ます。
安全なのはログアウトして入り直すことです。ターミナルで killall SystemUIServer を実行してもメニューバーの一部を担当するプロセスが再起動しますが、最近のmacOSでは多くのシステム項目をコントロールセンター側が描いているため、期待した箇所に効かないこともあります。設定が消える操作ではありませんが、構造的な問題の解決策にはなりません。
重要なのは、その次に何が起きるかです。描き直しで戻り、次の再起動でまた消えるなら、原因は描画ではなく幅かノッチか設定のどれかです。描き直しは解決策ではなく、切り分けの材料として使うのが正しい使い方です。
表示するアイコンを、あとから決め直す
ここまでの原因のうち、3番目と4番目と5番目は同じところに行き着きます。常時アイコンを置きたいアプリの数が、メニューバーの幅を超えているという一点です。アプリを入れるたびに数ピクセルを奪い合う運用は、いつか必ず破綻します。
先に決めておくと後が楽になります。目安は3つの区分です。時計やバッテリーのように、見た瞬間に情報が読めるものは表示したままにします。1日に何度か押すものは、1操作で届くところに置きます。動いていることを示すためだけに出ているものは、画面上になくても困りません。この線引きを一度やっておけば、再起動のたびに表示が変わることはなくなります。見えている顔ぶれが偶然ではなく、選んだ結果になるからです。
メニューバーを整理する道具は、アプリを動かしたまま表示だけを畳みます。この種類の道具を比べるときに効いてくるのは、隠したあとに何ができるかです。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開けるかどうかで、整理になるか、散らかりの置き場所が1回分遠ざかるだけになるかが分かれます。実際の動きは、常駐アプリを隠したまま操作する仕組みを説明したできることで確認できます。
選択肢の比較も、事実だけを並べたほうが早く決まります。この分野の道具は無料のものと有料のものが混在し、対応するmacOSのバージョンもそれぞれ違います。各項目の対応状況を並べたほかの道具との違いと、費用の条件をまとめた料金を見比べれば、自分の環境で使えるものが絞り込めます。導入前に細かい挙動を確かめたい場合は、動作条件や設定の引き継ぎについて答えているよくある質問が参考になります。
最初にやることは変わりません。アプリを手で起動して、メニューバーを見る。それだけで、ログインの問題なのか表示の問題なのかが分かれます。分かったほうだけを直し、そのうえで常時見せるアイコンを決め直せば、次の再起動で崩れるものがなくなります。
よくある質問
手で起動するとアイコンが出るのに、再起動すると出ないのはなぜ?
アプリ自体は正常で、ログイン時に自動で起動させる登録が外れています。システム設定の「一般」にある「ログイン項目」を開き、アプリ本体を開くリストと、バックグラウンド実行を許可するリストの両方を確認してください。常駐アプリはどちらに載るかが作りによって違います。
macOSをアップデートしたらアイコンが消えました。関係ありますか?
間接的に関係することがあります。アップデートでアプリ側の設定が初期値へ戻る場合があり、補助プログラムの名前が変わった更新では、古い項目が残ったまま新しい項目が無効で登録されることもあります。アプリの設定とログイン項目の一覧を先に確認してください。
ノッチのあるMacBookで、表示できるアイコンを増やす方法はありますか?
ノッチの向こう側までメニューバーを続ける設定はありません。解像度を「スペースを拡大」寄りに変えて1つあたりの幅を狭くするか、常時表示するアイコン自体を減らすかの2つが現実的な方法です。常駐は続けたまま表示だけ畳む道具を使う手もあります。
killall SystemUIServer を実行しても大丈夫ですか?
メニューバーの一部を担当するシステムプロセスを再起動する操作で、設定が消えることはありません。ただし最近のmacOSでは多くのシステム項目をコントロールセンター側が描いているため、効かない場合があります。ログアウトして入り直せば同じ効果が得られます。