Macのメニューバー設定はどこにあるか。表示と並び順の決め方
Macのメニューバーの設定を変えようとして探し始めると、目当ての項目が1か所にまとまっていないことにすぐ気づく。時計の秒表示はシステム設定にあるのに、常駐アプリのアイコンを消す設定はそこには無い。並び順に至っては設定画面そのものが存在しない。この記事では、メニューバーに関する設定が実際にはいくつの場所に分かれているのかを整理し、アイコンが増えすぎたときに何を残して何を隠すかを決められるところまでを扱う。
メニューバーの設定が1か所に無い理由
メニューバーは見た目こそ1本の横棒だが、中身は持ち主の違う3つの領域が並んでいる。左側はいま前面にあるアプリのメニューで、アプリごとに項目数が変わる。右側はステータス領域で、ここにOSの標準項目と常駐アプリのアイコンが混ざって並ぶ。そして右端にコントロールセンターと時計が固定されている。
この構造がそのまま設定の分かれ方になっている。OSの標準項目はシステム設定のコントロールセンターで管理され、常駐アプリのアイコンは各アプリ側の設定にしか無く、並び順はキーボードとマウスの操作で決まり、そもそも何個並べられるかは画面の幅というハードウェアの条件で決まる。つまり設定は4つの層に分かれている。
このことを知らずに探すと、システム設定の中を何度も往復することになる。実際に多いのが、同期系のアプリのアイコンを消したくてシステム設定を探し続けるという行き止まりだ。その設定はシステム設定には無い。逆に、時計の表示形式を変えようとしてアプリ側を探しても見つからない。まずどの層の話なのかを判別すれば、探す場所は自動的に決まる。
判別は簡単で、そのアイコンをクリックしたときに出るものを見ればよい。コントロールセンターの一部として出てくるものはOS側の項目で、そのアプリ独自のメニューが出るものはアプリ側の項目になる。
システム設定のコントロールセンターで決まること
macOS Venturaで「システム環境設定」が「システム設定」に変わって以降、メニューバー関連の設定はコントロールセンターの画面に集約されている。ここに並ぶのはWi-Fi、Bluetooth、AirDrop、集中モード、画面ミラーリング、ディスプレイ、サウンド、再生中、アクセシビリティのショートカット、バッテリー、ユーザの高速切り替え、キーボードの明るさ、ステージマネージャ、Spotlight、Siri、Time Machine、VPNといった標準の項目になる。
それぞれの項目には「メニューバーに表示」の切り替えがあり、オフにするとメニューバーからは消えるがコントロールセンターの中には残る。つまり標準項目については、消すことと使えなくすることが別になっている。使う頻度が月に数回の項目は、メニューバーから外してコントロールセンター側に置いておけば、横幅を使わずに残せる。
同じ画面には、メニューバー自体を隠す設定もある。選べるのは次の4つになる。
常に / デスクトップ使用時のみ / フルスクリーン時のみ / しない 出典: support.apple.com
初期状態は「フルスクリーン時のみ」で、フルスクリーンのアプリを使っているあいだだけメニューバーが引っ込む。「常に」を選ぶとデスクトップでも隠れるので画面は広くなるが、ポインタを上端に当てるまで時計もバッテリーも見えなくなる。表示のためにポインタを動かす回数が増えるので、時計を頻繁に見る人には向かない。
時計は「時計」の項目からさらに細かく設定できる。秒を表示するか、24時間表記にするか、曜日と日付を出すか、アナログにするかを選べる。ここで日付と曜日を出すと文字数が増え、その分だけ左側のアイコンが押し出される。横幅が足りていないMacでは、時計の表示形式を短くするだけで隠れていた項目が戻ることがある。
常駐アプリのアイコンは、そのアプリの設定にしかない
システム設定を探しても出てこない代表が、クラウド同期、バックアップ、スクリーンショット、クリップボード履歴、通信量の監視、パスワード管理といった常駐アプリのアイコンになる。これらはアプリが自分でステータス項目を登録しているだけなので、OS側に一覧も切り替えも存在しない。消したければ、そのアプリの設定を1つずつ開くことになる。
ここで問題になるのが、メニューバーのアイコンがそのアプリの唯一の入口になっている場合だ。ウインドウを持たない常駐型のアプリは少なくなく、アイコンを消すと設定画面を開く手段まで無くなる。再表示の方法がヘルプにしか書かれていないこともある。むやみに消すと、後で戻すほうに時間がかかる。
もう1つの落とし穴が、アプリを終了させてアイコンを減らす方法になる。同期系のアプリを終了すると、そのあいだファイルの同期は止まる。見た目のアイコンは1つ減るが、機能も一緒に止まっているので、目的が「画面を整える」ことなら手段として合っていない。
この2つの理由から、常駐アプリのアイコンに対して取れる選択肢は実際には3つしかない。アプリ側の設定でアイコン表示を切る、アプリごと終了する、そして表示したまま見えない場所に畳む、の3つになる。前の2つが使えない項目が残るからこそ、メニューバーを整理する道具が使われている。
並び順はCommandキーを押しながら動かす
並び順を変える設定画面は用意されていない。操作でしか変えられず、方法はCommandキーを押しながらアイコンをドラッグすることになる。押していないとアイコンのクリックとして扱われるので、まずキーを押してからドラッグを始める。
この操作で動かせるのは右側のステータス領域だけで、左側のアプリメニューは動かせない。右端のコントロールセンターと時計も位置が固定されている。動かした並びは記憶され、Macを再起動しても保たれる。
Commandを押しながらメニューバーの外へ引き出すと、コントロールセンター由来の標準項目はメニューバーから消える。これはシステム設定で「メニューバーに表示」をオフにしたのと同じ結果になるので、設定画面を開かずに片付けたいときに早い。一方、常駐アプリが登録したアイコンは外へ引き出しても消えないものが多く、挙動はアプリの作り方に依存する。
並べ替えで効くのは、右端に近いほど押しやすいという配置の性質になる。ポインタは画面の右上に置かれていることが多く、右端側の項目ほど移動距離が短い。1日に何度も押す項目を右寄せにし、状態を見るだけで押さない項目を左に寄せると、同じ数のアイコンでも操作の手数が減る。
ノッチと画面幅で項目が消える
14インチと16インチのMacBook Pro、および同じ形のMacBook Airには画面上部にノッチがある。ノッチの部分にはメニューバーの項目を置けないため、実際に使える横幅はその分だけ狭い。
ここで起きるのが、あふれた項目が黙って消えるという挙動になる。左側のアプリメニューが優先されるので、メニュー項目の多いアプリを前面にすると、右側のステータス項目が押し出されて見えなくなる。設定を変えた覚えがないのにアイコンが消えたという状況の多くはこれで、原因はアプリの切り替えにある。
見分け方は簡単で、メニュー項目の少ないアプリ、たとえばFinderを前面にしてみればよい。それで戻ってくるなら幅の問題で、戻らないならアプリ側の設定でアイコンが切られている。外部ディスプレイにつないだときだけ全部見えるという場合も、同じく幅の問題になる。
対処は3つある。表示する項目そのものを減らす、時計の表示形式を短くして右端の文字数を削る、そしてメニューバーを整理する道具で普段は畳んでおく。前の2つは使える項目が減るので、減らしたくない項目が多い人ほど3つ目に寄っていく。
何を隠して、何を残すかを決める
整理を始めると、どれも必要に見えて手が止まる。判断を早くするには、項目を役割で分けるとよい。
| 項目の性質 | 例 | 置き場所の判断 |
|---|---|---|
| 常に状態を見ている | 時計、バッテリー、通信の状態 | メニューバーに残す |
| 異常時だけ見る | 同期、バックアップ、通信量 | 畳んでおき、必要なときに開く |
| 押すためだけにある | 起動しっぱなしのユーティリティ | 畳んでおく |
| 使う頻度が月に数回 | 標準項目のうち普段使わないもの | コントロールセンターへ移す |
いちばん多いのが2番目の「異常時だけ見る」項目で、これが横幅を食っている。同期が止まったときには見たいので消せないが、正常なあいだは見る必要がない。ここを畳めるかどうかで、メニューバーに残る数が大きく変わる。
3番目については、押す頻度を思い出して決める。週に1回も押していないなら、その項目はメニューバーではなくSpotlightやランチャーから呼んだほうが早い。メニューバーは横幅という有限の資源なので、押す回数の多い順に並べるという考え方でおおむね足りる。
案内ページに載っている条件から言えること
ここまでの整理で、システム設定とアプリ側の設定だけでは解けない部分が1つ残る。消したくないが普段は見たくない項目をどうするか、という部分になる。これを扱うのがメニューバーを整理する道具で、実際にどこまでできるのかは製品ごとに違う。
畳んだアイコンの扱い方は道具を選ぶうえで最初に見るところになる。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開けるかどうかで、日々の手数が変わるからだ。畳んだ列を毎回広げてから押す作りだと、隠す前より操作が1手増えることになる。動作の詳細はできることにまとまっている。
同じ用途の製品を並べるときは、値段より先に対応するmacOSのバージョンと、隠したアイコンの押し方を見たほうが早い。事実の並べ方で整理したものがほかの道具との違いにある。費用の考え方と、買い切りか継続かの条件は料金に書かれている。
導入前に引っかかりやすい点、たとえばアクセシビリティの許可が必要かどうかや、ノッチのあるMacでどう見えるかについてはよくある質問にまとまっている。実際の動きを確かめてから決めたい場合はダウンロードから試せる。
手を付ける順番としては、まずシステム設定のコントロールセンターで使っていない標準項目を外し、次に時計の表示形式を短くして横幅を空ける。それでもまだ並びきらないなら、残っているのは消せない常駐アプリのアイコンなので、そこで初めて畳む道具を検討すればよい。順番を逆にすると、道具を入れても畳む対象が多すぎて整理しきれない。
よくある質問
メニューバーのアイコンの並び順はどこで設定しますか?
並び順を変える設定画面はありません。Commandキーを押しながらアイコンをドラッグして動かします。動かせるのは右側のステータス領域だけで、左側のアプリメニューと、右端のコントロールセンターおよび時計は位置が固定されています。並べた順序は記憶され、再起動しても保たれます。
設定を変えていないのにメニューバーのアイコンが消えました。原因は何ですか?
画面の横幅が足りていない可能性が高いです。左側のアプリメニューが優先されるため、メニュー項目の多いアプリを前面にすると右側のアイコンが押し出されて表示されなくなります。Finderなど項目の少ないアプリを前面にして戻るなら幅の問題で、戻らないならアプリ側の設定で表示が切られています。
常駐アプリのアイコンをシステム設定から消せますか?
消せません。システム設定のコントロールセンターで管理できるのはWi-Fiやバッテリーなどの標準項目だけです。常駐アプリが登録したアイコンは、そのアプリ自身の設定を開いて切り替えるか、アプリを終了するか、メニューバーを整理する道具で畳むかのいずれかになります。
メニューバーを常に隠す設定にすると不便になりませんか?
時計やバッテリーを頻繁に見る使い方だと手数が増えます。隠す設定は「常に」「デスクトップ使用時のみ」「フルスクリーン時のみ」「しない」から選べるので、まずは初期状態のフルスクリーン時のみで様子を見て、画面の広さが足りないと感じたときに範囲を広げると失敗しにくくなります。