mac menu bar icons duplicated の原因と、消す前の確認
同じアイコンが2つ並んでいる。1つしか出ないはずのアプリなのに、右上に同じ絵柄が2つある。mac menu bar icons duplicated という言葉で調べに来る人が見ているのは、この状態です。アプリの不具合のように見えますが、そうとは限りません。多くの場合、メニューバーは事実を正しく表示しています。そのアプリが本当に2つあるか、あるいは以前あった痕跡が残っているかのどちらかです。
この違いが、そのあとの手順を全部決めます。最初にやることは片方を消すことではありません。両方が生きているのかどうかを確かめることです。判断を間違えて必要なほうを削除すると、設定やライセンスの復旧に時間を取られます。
二重に見える状態は、大きく2種類しかない
メニューバーのアイコンは、動いているプログラムがシステムに項目を登録して初めて描かれます。したがって2つ並んでいるということは、登録が2件あるということです。その2件がどちらも生きているのか、片方が終了したのに消えずに残っているのかで、対処がまったく変わります。
- どちらも押せる。アプリが2つ動いているか、別々の版が2つ入っている
- 片方が押せない、押しても何も起きない。終了したプログラムの項目が残っている
- 畳んだり広げたりしたときだけ二重になる。メニューバーを整理する道具の表示の問題
前者はディスク上とログイン項目の掃除が必要です。後者はログインし直すだけで消えます。前者の手順を後者に当てはめると、必要なアプリを消したうえで問題は残る、という結果になります。
まず両方のアイコンを押してみる
いちばん速い確認は10秒で終わります。1つ目のアイコンを押してメニューの中身を見て、閉じてから2つ目を押します。
| 2つのメニューの様子 | 意味 |
|---|---|
| どちらも開き、内容が同じ | 同じアプリが2つ動いている |
| どちらも開くが、バージョン番号や設定が違う | 別の版が2つ入っている |
| 片方だけ開き、もう片方は反応しない | 反応しないほうは残骸 |
反応しない、あるいは開いた瞬間に閉じるものは、システムが消し損ねた項目である可能性が高くなります。この場合はアプリを削除する必要がありません。
どちらも反応するなら、メニューの中に「◯◯について」やバージョン番号の表示がないかを探します。番号が違えば、別々の版がディスク上に2つあり、どちらも起動していることが確定します。番号が同じなら、同じ版が2か所から、あるいは2回起動しています。
原因1: アプリがディスク上に2つある
macOSのアプリは実体がフォルダなので、どこにでもコピーできます。2つ存在することを止める仕組みはありません。そして増える経緯はごく普通です。ダウンロードしたアプリをダウンロードフォルダのまま開いて試し、気に入ってからアプリケーションフォルダへドラッグする。最初のコピーはそのまま残ります。両方がログイン時に起動する登録を持てば、両方が起動します。
ディスクイメージも同じ結果を招きます。イメージをマウントしたままアプリを起動するとその中から実行され、そこからログイン項目を登録した場合、システムは出たり消えたりする場所を起動しようとし続けます。
探し方は簡単です。Finderの検索欄にアプリ名を入れ、検索範囲を現在のフォルダではなくMac全体に切り替えます。それでも1つしか出ないときは、システムファイルを含める設定にして広げます。手で見るべき場所も決まっています。アプリケーションフォルダ、ホームフォルダの中にある個人用のアプリケーションフォルダ、ダウンロード、デスクトップ、そして常時つないでいる外付けディスクです。
2つ見つかったら、アプリケーションフォルダにあるほうを残し、もう片方をゴミ箱へ移します。作業の前に両方のアイコンからアプリを終了させ、削除するコピーが動いていない状態にしてください。そのあとログアウトして入り直すと、起動するのが1つだけになったかを確実に確認できます。
削除の前に1つ注意があります。Macのアプリの設定は、通常アプリ本体の中ではなくホームフォルダ側に保存されます。そのため重複したコピーを消しても設定まで一緒に消えるとは限りません。ただしこれは一般的な傾向であって、すべてのアプリに当てはまる保証ではありません。作り直したくないデータを持つアプリなら、書き出し機能の有無を先に確認しておくと安全です。
原因2: 同じアプリが2回起動している
ディスク上には1つしかなく、両方のアイコンが反応し、バージョン番号も同じ。この場合は同じ版が2つのプロセスとして動いています。
アクティビティモニタを開き、アプリ名で検索してください。同じ名前の行が2つ並んでいれば確定です。ただし、本体と補助プログラムのように複数のプロセスを持つアプリは珍しくありません。似た名前ではなく、完全に同じ名前が2行あるかどうかを見ます。
この状態は起動のタイミングが重なったときに起きます。自動更新するアプリが、古いほうの終了処理が終わる前に新しいほうを起動してしまう場合。ログイン項目と、アプリ自身の再起動処理が同時に走る場合。アプリ本体とバックグラウンドのエージェントが、それぞれ独立して項目を出す設定になっている場合。
両方を終了させ、手で1回だけ起動すれば、そのセッションでは解消します。判断材料になるのは次のログインです。またも2つ出るなら、偶然ではなく設定が二重に起動させています。その場合は次の節を見ます。
原因3: ログイン項目が二重に登録されている
macOS Ventura 以降、自動的に起動するものはシステム設定の「一般」にある「ログイン項目」に集約されました。macOS Sequoia では「ログイン項目と機能拡張」という名前です。ここにはログイン時にアプリを開くリストと、アプリが自分で登録した補助プログラムの実行を許可するリストの2つが並びます。
ログイン時に開く項目と、アプリがバックグラウンドで動くために登録した項目は、システム設定の「一般」にあるログイン項目の画面でまとめて確認し、切り替えられる。 出典: support.apple.com
この画面で同じ名前が2つ並ぶのは、アプリを移動した、名前が変わった、大きな更新をまたいだ、といった経緯のあとによく起きます。古い項目が存在しない場所を指したまま、新しい項目が現在の場所を指している状態です。同じ名前が2つ見えるなら、ディスク上にもコピーが2つある可能性が高くなります。
不要な項目をマイナスボタンで外し、必要なほうだけを残します。あるいはアプリ側のログイン時に起動する設定をいったん切って入れ直し、アプリ自身に登録させます。この順番で行うと、アプリの設定とシステム側のリストが食い違った中途半端な状態になりません。
バックグラウンドのリストは別に見る価値があります。開くリストに何も出ていなくても、こちらが有効なら起動します。痕跡を全部消したつもりなのにアイコンが戻ってくる場合、原因はほぼここです。なお、この一覧はアプリ名ではなく開発元の名前でまとまることがあり、1行に複数の部品が含まれます。切ると想定より多くが止まるので、中身を開いて確認し、1つずつ変更してください。
原因4: 別の入手経路から2つ入っている
App Storeでの配布と、開発元のサイトからの直接ダウンロードの両方を用意している開発元があります。この2つは別々のインストールとして扱われるので、両方を入れれば再起動しても消えない二重表示になります。
新しいMacへ移行したあとにも起きます。移行アシスタントが古いMacからアプリをコピーし、そのあと新しい版を自分でダウンロードすると、両方が残ります。Time Machineから選んで復元した場合も同じです。
見分け方は難しくありません。Finderでそれぞれのアプリを選び、Command+Iで情報ウインドウを開きます。バージョンがそこに出ています。削除する前に、ライセンスがどちらに紐づいているかを確認してください。App Storeで購入したものはそのアカウントに、直接購入したものはライセンスキーやアカウントのログインに紐づきます。残すべきほうを消すと、復旧の手続きが余計に発生します。
原因5: 終了したプログラムの項目が残っている
片方のアイコンが反応しないなら、その裏にアプリはいません。メニューバーはシステム側のプロセスが描いており、アプリが終了した、落ちた、更新で置き換わったといった場合に、項目だけが残ることがあります。
安全な消し方はログアウトして入り直すことです。ターミナルの killall SystemUIServer でも一部のプロセスが再起動しますが、最近のmacOSではシステム項目の多くをコントロールセンター側が描いているため、思った箇所に効かない場合があります。どちらの操作も設定を変えるものではありません。
描き直したあとの結果が判断材料になります。反応しないアイコンが戻ってくるなら、それは残骸ではありません。何かが作り続けているので、前の節までのどれかに該当します。戻ってこないなら、そこで終わりです。アプリ側の掃除は不要です。
表示するアイコンを決めておくと、異変に気づける
メニューバーを整理する道具を入れている場合、二重表示の見え方がもう1つ増えます。この種類の道具は隠す側の領域をもう1つ持つ作りが多く、項目の移動中や分類が確定する前に、両方の領域に見えることがあります。確認方法は同じで、両方を押します。どちらからも同じメニューが開くなら表示の問題なので、畳んで広げ直せば整います。
こうした異変に早く気づけるかどうかは、ふだんの並びが決まっているかどうかで変わります。アイコンが常に10個以上ひしめいている状態では、1つ増えたことに気づけません。区分は3つで足ります。見た瞬間に情報が読めるもの、1日に何度か押すもの、動いていることを示すためだけに出ているもの。3つ目が最も多く、これが必要なアイコンを画面の外へ押し出しています。
道具を選ぶときに差が出るのは、隠したあとに何ができるかです。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開けるかどうかで、使える状態のまま片付いているか、単に遠ざけただけかが分かれます。その仕組みはできることで説明しています。無料のものと有料のものがあり、対応するmacOSのバージョンも違うので、各項目を並べたほかの道具との違いと、費用の条件をまとめた料金を見比べると判断が早くなります。設定の引き継ぎなど導入前の疑問はよくある質問にまとめられています。
やることの順番は変わりません。両方のアイコンを押す。どちらも反応するならディスク上のコピーかログイン項目を1つに減らす。片方が反応しないならログインし直して終わりにする。この2つを取り違えないことが、いちばん効く対策です。
よくある質問
重複しているアプリの片方を、そのまま削除して大丈夫ですか?
どちらを消すのかを確認してからにしてください。両方のアイコンからアプリを終了し、FinderでCommand+Iを押してバージョンと場所を比べ、ライセンスと設定がどちらに紐づくかを確かめます。アプリケーションフォルダにあるほうを残し、もう片方をゴミ箱へ移してから、ログアウトして入り直します。
アプリを更新した直後に重複しました。何が起きていますか?
自動更新するアプリは、古いほうの終了処理が終わる前に新しいほうを起動してしまうことがあり、その場合は一時的に2つのプロセスが動きます。補助プログラムの名前が変わる更新では、古いログイン項目が残ったまま新しい項目が登録されることもあります。前者は再起動で解消し、後者はログイン項目の画面で整理します。
片方のアイコンを押しても何も起きません。これは何ですか?
終了したり置き換わったりしたプログラムの項目が、消えずに残っている状態です。裏にアプリがいないので削除するものはありません。ログアウトして入り直せば消えます。それでも戻ってくる場合は、何かが作り続けているので、アプリ側の起動設定を確認してください。
ディスプレイを2台つないでいると、アイコンが重複しますか?
ディスプレイごとに別のメニューバーが描かれるため、同じアイコンが両方の画面に出るのは通常の動作です。調べる価値があるのは、1本のメニューバーの中に同じアイコンが同時に2つ並ぶ場合で、こちらはコピーが2つあるかプロセスが2つ動いていることを示します。