CleanShot Xのアイコンをメニューバーでどう扱うか|消すか、隠すか、残すかの判断

画面上端の右側に常駐アプリのアイコンが並び、押したいものを目で探す時間が毎日積み上がっている。その並びの中に、画面の切り出しと録画を担う常駐アプリのアイコンがある。押す頻度は人によって差が大きく、日に何度も使う人もいれば、キーボードだけで済ませていてアイコンには半年触っていない人もいる。この記事は、そのアイコンを消すか、畳んで隠すか、そのまま残すかを決めるために、アイコンが実際に何をしているのかを公開情報から整理したものである。

メニューバーの幅は有限で、増える側だけが自動で進む

メニューバーの混雑は、特定のアプリの作りが悪いから起きるわけではない。クラウドストレージ、チャット、パスワード管理、会議、バックアップ、入力の切り替え、クリップボードの履歴、そして画面の切り出し。それぞれが1つずつ場所を取るだけで、右側の領域は埋まる。アプリを入れる操作は日常的に起きるのに、並びを見直す操作はほとんど起きないため、混雑は片方向に進む。

この行は右端から左へ伸びる作りで、使える幅には上限がある。ノッチのあるMacBookでは、並びが中央の切り欠きに達した時点で、そこより左に置かれるはずだった項目が描かれなくなる。アイコンが「消えた」ように見えるのは不具合ではなく、幅が足りていないという事情である。外部ディスプレイにつなぐと使える幅が変わるため、同じ設定でも見える数が変わる。

もう1つ、並びの順番が固定されていないことも探しにくさの一因になる。項目は起動の順や設定によって左右に動くことがあり、昨日と同じ位置に同じアイコンがあるとは限らない。押す前に目で探す動作が毎回発生するのは、この不安定さのためである。位置が変わらない前提で覚えている人ほど、実際には毎回探し直している。

減らす手立ては、まずmacOS側にある。コントロールセンターの設定では、Bluetooth、サウンド、集中モードといった項目を個別に非表示にできる。次にアプリごとの設定にも表示を止める項目が用意されていることが多い。この2段階で減らしたあとに残るものについて、1つずつ扱いを決めていく順番になる。画面の切り出しを担うアプリのアイコンも、その1マスとして見ると判断しやすい。

そのアイコンから開くのは、撮る操作だけではない

このアプリのメニューバーアイコンは、押すと撮影の各モードが並ぶ入口として働く。範囲、ウィンドウ、全画面、スクロールを追う撮影、タイマー付きの撮影といった項目に、そこから届く。加えて、開発元が機能として挙げている次の要素も、同じ入口の側にぶら下がっている。

  • 撮ったものをあとから探し直すための履歴。開発元の説明では、履歴は最大で1か月分を保持するとされている
  • デスクトップのアイコンを一時的に隠す切り替え。撮影の前に机の上を片づける用途で使われる
  • 設定画面への入口。撮影後の動作、保存先、ファイル名、共有の扱いなど、細かい調整はここから入る
  • 更新の通知。更新履歴には、メニューバーで静かに更新を知らせる仕組みを加えたという記述がある

つまりこのアイコンは、撮る操作の入口であると同時に、撮ったあとの管理と設定の入口も兼ねている。撮影そのものはキーボードのショートカットで済ませている人でも、履歴を開くときや設定を触るときにだけアイコンを押している場合がある。消す判断をする前に、直近1か月で自分が押した理由が「撮るため」だったのか「探すため」だったのかを思い出しておくと、後の判断がぶれない。

録画を始めると、同じ場所の役割が変わる

このアプリで扱いを決めにくいのは、録画の最中にメニューバーの表示が変わる点である。開発元の機能一覧には、録画時間をメニューバーに表示する項目が挙がっている。

Display recording time in the menu bar 出典: cleanshot.com

録画中は、経過時間の表示と停止の操作が画面上端に出る。ここが実務上の分かれ目になる。撮影のためのアイコンは押さなくても困らないが、録画を止める操作は録画のたびに必要になる。並びが混雑していて停止の場所を目で探しているなら、それは録画のたびに発生する手間である。

停止の操作をキーボードのショートカットに割り当ててあるなら、画面上端の表示に依存しなくなる。割り当てていないなら、常時表示のアイコンを消したときに、録画を止める手順を先に決めておく必要がある。録画をまったく使わず静止画の切り出しだけに使っているなら、この節は関係しない。自分がどちらかを確かめてから次に進む。

非表示にすると何が起きるか

このアプリには、自分のアイコンをメニューバーから消す設定が用意されている。更新履歴には、メニューバーからアイコンを隠す機能を加えたという記述がある。設定を非表示にしても、常駐そのものは続き、割り当てたショートカットでの撮影も動く。消えるのは、目で見える入口のほうである。

失うものは3つに整理できる。1つ目は、履歴を開く導線。2つ目は、設定画面へすぐ入る導線。3つ目は、録画中の経過時間と停止の表示である。3つ目は録画を使うかどうかで重みが変わり、1つ目と2つ目は、撮ったものを探し直す頻度で重みが変わる。

判断を分けるのは、失う3つのうちどれが自分の日常に入っているかである。撮影は日に何度もするが、撮ったものは撮った直後に貼り付けて終わりという使い方なら、履歴を開く回数はほぼゼロになる。この場合、非表示にしても困る場面は録画の停止だけに絞られる。反対に、過去の切り出しを資料に使い回す仕事をしているなら、履歴は毎日開く画面であり、その入口を遠ざける判断は割に合わない。同じアプリでも、撮ったあとの扱いが違えば答えが変わる。

もう1つ、細かいが効く設定がある。更新履歴には、アップロードした画像や動画をメニューバーに出さないようにする設定を加えたという記述がある。共有の機能を使っていると、そのぶん画面上端の情報が増える。全部を消す判断をする前に、出す情報を絞るだけで足りないかを確かめておくと、消したあとで戻す往復を減らせる。

消す前に、代わりの入口を1つ用意する

非表示にする判断が現実的になるのは、別の経路を先に確保できたときである。このアプリの場合、用意されている経路は次のとおり。

  • すべての撮影モードを1つのショートカットから呼び出す全部入りのモード。更新履歴には、このモードの中で各撮影モードを切り替える追加のショートカットを用意したという記述がある
  • 撮影ごとに個別のショートカット。範囲、ウィンドウ、全画面、直前と同じ範囲の再撮影などに、それぞれ割り当てられる
  • 撮影の直後に画面の隅へ出る小さな枠。ここから保存、コピー、注釈、ほかのアプリへの引き渡しができるため、撮ったあとの操作はメニューバーを経由しない
  • ランチャー系アプリとの連携。更新履歴には、連携の不具合を直した記述や、専用のショートカットを追加した記述が残っている

このうち3つ目は見落とされやすい。撮影の直後の操作がすでにメニューバーの外で完結しているなら、アイコンを押す理由は履歴と設定に限られてくる。その2つが月に1回程度なら、非表示にしても実害は小さい。逆に、履歴から過去の切り出しを引っ張り出す使い方が日常に入っているなら、押しやすい場所に残す理由がある。

置き換えを進めるなら、割り当てるショートカットは絞ったほうがよい。範囲の撮影、直前と同じ範囲の再撮影、録画の開始と停止。この3つか4つに絞って手に覚えさせると、メニューを開く回数がはっきり減る。項目ごとに細かく割り当てると、今度はどのキーが何だったかを思い出せなくなり、結局メニューを開くことになる。置き換えの目的は操作を増やすことではなく、画面上端を見に行く回数を減らすことである。

常時表示のまま残す判断が合う使い方もある

隠す側の話が続いたので、残す側の理由も並べておく。まず、複数のディスプレイをつなぎ替える環境では、撮影の対象が画面ごとに変わる。撮影の直後に出る枠の位置や、いま録画しているのがどの画面かを確かめる場面が増えるため、画面上端に情報が出ていることが助けになる。

次に、共有まわりを使っている場合である。開発元はアップロードして共有リンクを得る仕組みを備えており、上位の契約では有効期限やパスワードの設定も用意されている。共有した直後に相手へ渡すリンクを確かめる動きが日常に入っているなら、その導線を短くしておく価値がある。

3つ目は、複数人で同じ手順を共有している場合である。撮り方や共有の仕方を人に説明する立場にあると、画面上端のメニューを開いて項目を指しながら伝える場面が出る。ショートカットだけで運用していると、説明のときに毎回設定画面を開くことになる。自分ひとりの効率だけでなく、誰かに手順を渡す頻度も判断材料に入る。

3つの選び方を並べて、自分の使い方を当てる

選び方 履歴と設定への入口 録画中の時間表示 メニューバーの幅
そのまま残す すぐ押せる 見える 1マス使う
畳んで隠す 畳みを開けば押せる 呼び出せば見える 使わない
非表示にする 別の入口が要る 見えない 使わない

日に何度も撮って、その都度過去の切り出しを探しているなら1行目。撮影も録画もショートカットで完結していて、設定を半年触っていないなら3行目。その中間が2行目になる。判断がつかないときは2行目から試すのが安全である。畳んで隠す形は、いつでも1行目に戻せるためである。

畳んで隠す形を選ぶ場合、道具の側で確かめる点がある。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開けるかどうかは、実際の使い勝手を大きく分ける。畳みを開いてから押す手順だと、押す回数の多いアイコンでは常時表示と変わらない手間になる。できることには、隠した項目の呼び出し方と、畳んだ状態での操作の扱いが説明されている。

判断の材料を、順番に並べ直す

この種の道具は複数あり、対応するmacOSの範囲、常に隠す項目と条件付きで出す項目の分け方、キーボードからの操作の可否が違う。並べて見たい場合はほかの道具との違いが使える。比較の情報は時期によって変わるため、読んだ日付を意識して見ることになる。支払いの形も買い切りと期間契約で考え方が変わるので、料金で確かめておきたい。

導入時に詰まりやすいのは、macOSに与える許可のほうである。メニューバーの項目を並べ替えたり隠したりする仕組みは許可を前提にしており、macOSの更新やアプリの入れ替えのあとに許可を入れ直す場面が出る。この種の疑問はよくある質問にまとまっている。手元で試す段になったら、ダウンロードから対応するmacOSの範囲を確かめて入手する流れになる。試す前にいまの並びを画面に撮っておくと、元に戻したくなったときに困らない。

最後に順番を整理する。まず、直近1か月でそのアイコンを押した理由を思い出す。撮るためだったならショートカットで置き換えられる。探すため、または設定を変えるためだったなら、押しやすい場所が要る。録画を使っているなら、停止の手段をショートカットで確保できているかを確かめる。ここまで決まってから、消すか、畳むか、残すかを選ぶ。この順で進めれば、消したあとに設定画面を探して往復する事態を避けられる。

よくある質問

メニューバーのアイコンを消すと、撮影のショートカットも効かなくなる?

効かなくなるわけではない。アプリは常駐したままで、割り当てたショートカットからの撮影は動く。消えるのは目に見える入口のほうで、履歴を開く操作と設定画面に入る操作に別の経路が要るようになる。録画を使う場合は、停止の操作をショートカットに割り当ててあるかを先に確かめておきたい。

録画中の時間表示はどこに出る?

開発元の機能一覧には、録画時間をメニューバーに表示する項目が挙がっている。録画の最中は画面上端に経過時間と停止の操作が出るため、アイコンを非表示にする前に、停止をキーボードから行えるようにしておくと手順が途切れない。

撮ったものの履歴はどのくらい残る?

開発元の説明では、履歴は最大で1か月分を保持するとされている。種類での絞り込みや、履歴からの復元、履歴からの削除も用意されている。過去の切り出しを探し直す使い方が日常に入っているなら、その入口が押しやすい場所にあるかどうかが判断材料になる。

消すのと畳んで隠すのは、どちらを選べばよい?

アイコンを押す頻度で決まる。撮影も録画もショートカットで完結していて、履歴や設定を月に1回も開かないなら消しても実害は小さい。履歴を頻繁に開く、あるいは録画の停止を画面上端で行っているなら、畳んで隠す形のほうが扱いやすい。畳む形はいつでも常時表示に戻せる点も違いになる。

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