CleanShot Xの料金と無料でできる範囲|買い切りか、継続課金か

画面の切り出しに使う道具にいくら払うかは、機能の一覧を見ても決まらない。同じアプリでも、1回払いで買う経路、毎年払い続ける経路、定額サービスの中に含めて使う経路があり、どれを選ぶかで3年後の総額が数倍変わるためである。この記事は、公開されている料金表をもとに、支払いの形ごとに何が含まれ、何が含まれないのかを整理したものになる。数字はいずれも2026年9月10日時点に開発元の料金ページで確認したもので、表示は米ドル建てである。

支払いの形は大きく2つ、そこに定額サービス経由が加わる

料金ページには2つの契約が並んでいる。1回払いで買う形と、利用者ごとに継続して払う形である。どちらもMacのアプリ本体は全機能が含まれると明記されており、差は更新の扱いと、共有まわりの機能に集中している。

1回払いのほうは35ドルで、買ったあとはずっと使える。含まれるのはアプリ本体と1年分の更新、それに共有用の保管領域が1GBである。1年が過ぎたあとも、その時点のアプリはそのまま使える。更新を受け取り続けたい場合は、年19ドルで継続する選択肢が用意されている。継続は任意であり、料金表にも任意の更新として書かれている。

継続課金のほうは利用者1人あたり月10ドルで、年払いを選んだ場合の金額である。料金ページでは年払いと月払いを切り替えられ、年払いは月払いより17%安いと表示されている。こちらは常に最新版が使える扱いになっており、保管領域は無制限、独自ドメインでの共有とブランディング、チームの管理、シングルサインオン、利用者情報の自動連携が付く。

3つ目の経路として、複数のMacアプリをまとめて使える定額サービスからの利用がある。開発元の料金ページにもその案内があり、定額サービス側では対象のアプリが200本以上と説明されている。

1回払いと継続課金で、何が線引きされているか

比較表を読むと、線引きは分かりやすい位置にある。アプリ本体の撮影と録画、注釈、動画の編集は、どちらの契約でも全部入りである。差が付くのは、撮ったものを外に出す部分である。

  • 保管領域は1回払いが1GB、継続課金が無制限
  • 動画の画質はどちらも4K
  • 動画の文字起こしとコメントは、どちらにも付く
  • 独自ドメインでの共有とブランディングは継続課金のみ
  • チームの管理、シングルサインオン、利用者情報の自動連携は継続課金のみ
  • ファイルごとのアクセス制御とパスワード保護は継続課金のみ

つまり、ひとりで使い、撮ったものは自分のMacに保存するか、その場で貼り付けて終わるという使い方であれば、1回払いで足りる設計になっている。共有リンクを社外に出す、リンクに期限やパスワードを設ける、会社のドメインで配るといった要件が出てきた時点で、継続課金の側に理由が生まれる。

見落とされやすいのは、共有の仕組みを使わなくてもアプリは動くという点である。料金ページには次のように書かれている。

When purchasing a CleanShot license, you will get a free CleanShot Cloud account. However, using CleanShot Cloud isn't required to use the app or any other features. 出典: cleanshot.com

共有の機能に価値を感じないなら、その部分は判断から外してよい。残るのは、更新を毎年受け取るかどうかだけになる。

無料で試せる範囲はどこまでか

無料版は用意されていない。料金ページのよくある質問には、試用版は提供しておらず、代わりに30日間の返金保証があると書かれている。期待に合わなければ連絡すれば全額返金される、という説明である。

もう1つの経路が、定額サービス側の無料体験である。こちらは7日間の無料体験があり、その期間に実際の作業で使ってみることができる。定額サービスのMac向けの契約は月払いで14.99ドル、年払いにすると最大40%安くなると表示されている(同じく2026年9月10日時点の公開情報)。この経路は、対象のアプリを他にもいくつか使う予定があるかどうかで評価が変わる。1本だけ目当てで入ると割高になり、3本4本と使うなら見方が変わる。

なお、Macには標準の切り出し機能があり、これは無料である。範囲や画面全体の撮影、簡単な録画はここで足りる。有料の道具を検討する理由は、スクロールを追う撮影、注釈、文字の読み取り、履歴、共有リンクといった標準にない部分にある。どこまでを標準で済ませられるかを先に決めておくと、払う金額の妥当性を判断しやすい。

3年使ったときの総額を並べる

支払いの形が違うものは、期間をそろえないと比べられない。公開されている金額をもとに、1人で3年使った場合を計算すると次のようになる。

経路 3年分の総額 内訳
1回払い、更新は受け取らない 35ドル 初回のみ
1回払い、毎年更新する 73ドル 35ドルと19ドルの2年分
継続課金の年払い 360ドル 月10ドルの36か月分
定額サービスの月払い 539.64ドル 月14.99ドルの36か月分

金額だけを見れば1行目が最も安い。ただし1行目は、3年目に出る新機能を受け取らない選択でもある。実際、開発元は2026年9月1日に大きな更新を出しており、録画の編集にあたるモードが加わっている。更新を止めた状態で数年が過ぎると、こうした追加分は入ってこない。

4行目は、この1本の値段ではない点に注意がいる。定額サービスの金額は対象のアプリすべてに対するもので、他に使うアプリがあれば1本あたりの負担は下がる。表を読むときは、比べているのが同じものではないことを意識する必要がある。

3行目が高く見えるのは、共有と管理の機能に対する金額が含まれているためである。ひとりで使う前提なら過剰になり、複数人で共有リンクの権限を管理する前提なら、他の手段で用意するより安く付く場合がある。自分がどちらの前提にいるかで、この行の評価は反転する。

更新を受け取り続けるかどうかを、何で決めるか

1回払いを選んだ人が毎年迷うのが、年19ドルの更新を続けるかどうかである。この判断は好みの問題に見えて、実際には確かめられる材料がいくつかある。

1つ目は、macOSの更新との関係である。開発元の更新履歴には、新しいmacOSへの対応や、新しいmacOSでだけ起きる不具合の修正が繰り返し並んでいる。ウィンドウの撮影、デスクトップのアイコンを隠す動作、撮影後の名前を尋ねる画面など、macOSが変わるたびに手当てが要る箇所は決まっている。毎年秋にMacのシステムを最新にする使い方であれば、更新を止めた状態は不具合を抱え込む方向に働く。逆に、システムを数年据え置いて使う方針なら、この理由は弱くなる。

2つ目は、安全に関わる修正である。更新履歴には、全利用者に推奨する安全上の更新として出された版がある。この種の修正は機能の追加とは性質が違い、受け取る価値の判断が使い方に依存しない。

3つ目は、追加される機能を使うかどうかである。動画の編集にあたるモードのように、大きな追加は数年に一度の頻度で出ている。静止画の切り出しにしか使っていないなら、その追加は自分の作業に関係しない。更新を止める判断は、この3つのうち1つ目と2つ目を許容できるかで決まる。

複数台のMacで使うときと、複数人で使うときは数え方が違う

台数と人数は別の話であり、料金の見え方も変わる。1回払いのライセンスは、別のMacで登録すると古いほうが自動的に解除される作りになっている。1台ずつ順番に使うのであれば、買い直す必要はない。同時に2台で使いたい場合は、ライセンス管理のページから台数を追加する形になる。

一方、継続課金は利用者ごとの金額である。3人で使えば月30ドル、年払いで360ドルという計算になる。ここに含まれるのが、共有リンクの権限管理やシングルサインオンといった、人数が増えるほど効いてくる部分である。人数が2人か3人で、共有の要件も特にないなら、1回払いを人数分そろえるほうが安く付く。この場合、3人分でも105ドルであり、継続課金の1年分より少ない。

判断の分かれ目は金額そのものではなく、退職や異動でアカウントを止める必要があるかどうかに近い。管理の対象になるほどの人数を抱えているなら継続課金の側に理由があり、そうでないなら1回払いを並べるほうが素直である。

割引と、支払いまわりで先に知っておくこと

料金ページには2つの割引が案内されている。学生向けは大学が発行したメールアドレスで30%引き、同じ開発元の別アプリの利用者は20%引きである。どちらも専用のページでアドレスや条件を入力する形になっている。該当するなら、買う前に確かめておきたい。

支払いは決済代行を通す形で、購入後に受領書とライセンスキーがメールで届く。届かない場合は迷惑メールに入っていないかを確かめ、それでも見つからないときはライセンス管理のページから手順に沿って取り出す案内になっている。請求書は受領書のメールにあるボタンから自分で発行できる。経費で処理する場合、この手順を知らないと問い合わせに回ることになるので、購入直後に発行まで済ませておくと後が楽である。

動作条件はmacOS 13.0以降で、それより前のmacOSでは対応する最後の版を使う案内が出ている。Windows版は用意されておらず、現時点で予定もないと明記されている。ライセンスを別のMacに移す場合は、新しいMacで登録すれば古いほうが自動的に解除される。複数台で使う場合は、ライセンス管理のページから台数を追加する形になる。

払う金額と、画面上端の1マスは別々に決められる

料金の話とは別に、常駐アプリを増やすと出てくるのが、メニューバーの場所の問題である。買った道具を使い続けるかどうかと、そのアイコンを画面上端に出しておくかどうかは、切り離して決められる。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形にしておけば、常駐を維持したまま並びだけを短くできる。できることには、隠した項目の呼び出し方が説明されている。

この種の整理の道具にも、買い切りと期間契約の両方がある。支払いの形ごとの違いは料金で確かめられる。似た用途の道具が複数あるため、対応するmacOSの範囲や提供の形を並べて見たい場合はほかの道具との違いが使える。比較の情報は時期によって変わるので、読んだ日付を意識して見ることになる。

導入前によく出るのは、macOSに与える許可と、更新後に許可を入れ直す場面についての疑問である。この種の内容はよくある質問にまとまっている。実際に手元で確かめる段になったら、ダウンロードから対応するmacOSの範囲を確認して入手する流れになる。

最後に、判断の順番を整理する。まず、共有リンクを外に出す要件があるかどうかを決める。無ければ1回払いで足り、あるなら継続課金と比べる意味が出る。次に、毎年の更新を受け取り続けたいかを決める。ここまでで経路が絞れたら、割引の対象かどうかを確かめ、最後に定額サービス経由と総額を比べる。この順で見れば、機能表を最初から最後まで読まなくても、自分に必要な行だけで判断できる。

よくある質問

買い切りで買ったあと、1年経つと使えなくなる?

使えなくなるわけではない。1回払いに含まれるのは1年分の更新であり、その期間が過ぎてもアプリ本体はそのまま動く。更新を受け取り続けたい場合に、年19ドルで継続する選択肢が用意されている。継続は任意で、料金表にも任意の更新として書かれている。

無料で試す方法はある?

開発元は試用版を提供していないと明記しており、代わりに30日間の返金保証がある。もう1つの経路として、複数のMacアプリをまとめて使える定額サービスに7日間の無料体験があり、そこから試すことができる。どちらも2026年9月10日時点の公開情報である。

継続課金にしないと使えない機能はどれ?

撮影と録画、注釈、動画の編集といったアプリ本体の機能は、どちらの契約でも全部入りである。継続課金だけに付くのは、保管領域の無制限、独自ドメインでの共有とブランディング、チームの管理、シングルサインオン、ファイルのアクセス制御とパスワード保護である。

請求書はどこで発行する?

購入後に届く受領書のメールにあるボタンから、自分で発行できる。メールが見つからない場合は、ライセンス管理のページから手順に沿って取り出す案内になっている。経費処理が必要なら、購入した直後に発行まで済ませておくと後の手間が減る。

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