CleanShot Xの使い方と初期設定|入れた直後に決めておくこと

画面の切り出しに使う道具は、入れた直後に決める項目が多い。ショートカット、保存先、撮ったあとの動き、録画の音。ここを決めないまま使い始めると、初期値のまま数か月が過ぎ、毎回の手数が固定される。この記事は、入れた直後に触っておくと後が楽になる設定を、詰まりやすい順に並べたものである。

動く条件を先に確かめる

最初に確かめるのは動作条件である。開発元の案内には次のように書かれている。

CleanShot requires macOS 13.0 or newer. 出典: cleanshot.com

これより前のmacOSを使っている場合は、対応する最後の版を使う案内が出ている。よくある質問には、macOS Catalinaに対応した最後の版が4.8.10であることなど、版と対応の関係が具体的に示されている。古いMacで使う予定があるなら、入れる前にここを見ておくと空振りを避けられる。

購入時に共有用のアカウントが無料で付く形になっているが、共有の仕組みを使わなくてもアプリ本体は動く。最初の起動でアカウントを作るかどうか迷ったら、後から決めてよい項目だと考えておけばよい。

最初の関門はmacOSの許可である

Macの画面を撮る仕組みは、macOS側の許可がなければ動かない。初回の起動で画面収録の許可を求められるので、システム設定で許可を与えることになる。ここで与えた許可は、macOSを大きく更新したときや、アプリを入れ替えたときに外れることがある。急に撮れなくなったときは、まずこの項目を疑うのが早い。

音を録る場合はもう1つ許可が要る。マイクの入力を使う設定にすると、マイクの許可が別に求められる。開発元の更新履歴には、マイクの許可を求める場面で画面が固まる不具合を直したという記述があり、この場面が実際に詰まりやすい箇所であることが分かる。録画を使う予定があるなら、初日に一度だけ音入りで短く録って、許可まで通しておくとよい。

許可を与える順番にも小さなコツがある。画面収録、マイク、通知の3つは、必要になった瞬間に求められる作りになっている。使う予定のある機能を初日にひととおり動かしておけば、許可の要求がその日にまとまる。忙しい日に急に許可の窓が出る場面を減らせる。

標準の撮影ショートカットとどう住み分けるか

macOSには標準の撮影ショートカットがある。同じキーに別の動作を割り当てるか、別のキーを使うかは、最初に決めておく項目である。標準を残したまま新しいキーを覚える形にすると、手が2つの体系を覚えることになり、結局どちらも定着しない。

割り当てるショートカットは絞ったほうがよい。日常で効くのは次の3つか4つである。

  • 範囲を選んで撮る
  • 直前と同じ範囲をもう一度撮る
  • 録画の開始と停止
  • すべての撮影モードを1つのキーから呼び出す全部入りのモード

4つ目は、覚えるキーを1つに減らしたい人に向く。開発元の更新履歴には、このモードの中で撮影モードを切り替える追加のショートカットを用意したという記述がある。入口を1つにして、そこから先はモードを選ぶ形になる。

反対に、機能ごとに10個以上のキーを割り当てる設定は勧めにくい。数が増えると思い出せなくなり、結局メニューを開くことになる。まず3つで運用し、足りない場面が3回以上出てから増やすのが、定着しやすい順番である。

撮ったあとの動きを決める

初期設定でいちばん差が出るのが、撮ったあとの動作である。ここは複数の既定動作を組み合わせて設定できる。よく使われる組み合わせは次の3つに分かれる。

  • 撮ったらすぐクリップボードに入れる。貼り付けて終わる作業が多い人向け
  • 撮ったらファイルとして保存する。あとで探す前提の人向け
  • 撮ったら注釈の画面を開く。矢印や囲みを毎回入れる人向け

自分がどれに当たるかは、直近1週間で撮ったものをどう扱ったかを思い出せば決まる。判断がつかないときは、クリップボードと保存の両方を有効にしておくと、片方を忘れて撮り直す事態を避けられる。

ファイル名まわりにも設定がある。撮るたびに名前を尋ねる設定を使うと、あとで探す手間は減るが、撮影のたびに手が止まる。資料づくりのように後から探す前提なら有効に、会話に貼るだけの用途なら無効にしておくと、目的に合う。更新履歴には、高解像度の画面で付く倍率の接尾辞を消す設定を加えたという記述もある。ファイル名を機械的に扱いたい場合はここも見ておきたい。

撮影音を消す設定も用意されている。会議中に撮ることが多いなら、初日に切っておくのが無難である。共有した画面を録画している相手側に、こちらの撮影音が乗る場面も避けられる。

保存先も初日に決めておきたい項目である。既定の場所のまま使うと、書類の整理をしている最中に切り出しが混ざり、あとで探す手間が増える。切り出し専用のフォルダを1つ作り、そこに集める形にしておくと、月に一度まとめて捨てる運用に乗せやすい。

撮影の直後に出る枠を、自分の画面に合わせる

撮影の直後に画面の隅へ小さな枠が出る。ここから保存、コピー、注釈、ほかのアプリへの引き渡しができる。この枠は位置と大きさ、それに自動で閉じるまでの時間を変えられる。初期値のまま使っていて邪魔に感じるなら、消す前に位置を変えてみるほうが早い。

枠に対しては操作もいくつか用意されている。スペースキーで中身を確かめる、指のスワイプで一時的に下へ隠す、閉じたばかりのものを呼び戻す、といった操作である。複数のディスプレイをつないでいる場合は、いま使っている画面に出す設定にしておくと、撮ったものを別の画面まで探しに行く動きがなくなる。

この枠が機能していると、撮影から貼り付けまでの動線が画面の隅で完結する。メニューバーを開く回数が減るのは、この枠を使いこなしたときである。

録画を使うなら、先に決める項目が別にある

静止画だけで使う人はここを飛ばしてよい。録画を使う場合、決める項目は静止画より多い。

  • 書き出しの形式。動画にするか、短いものをGIFにするか
  • 画質、フレームレート、解像度
  • 音。マイクの音と、Macから出る音のどちらを入れるか
  • 録画中に通知を止めるかどうか
  • マウスの位置を出すかどうか、押した場所を目立たせるかどうか
  • 押したキーを画面に出すかどうか
  • カメラの映像を小さく重ねるかどうか

このうち、あとから直しにくいのは音である。マイクを入れ忘れた録画は撮り直しになる。逆に、通知を止める設定や押したキーの表示は、録画のたびに切り替えても手数が少ない。初日に決めるのは音と画質、その他は使いながら調整する順番が現実的である。

デスクトップのアイコンを隠す機能も、録画と相性がよい。人に見せる録画では、机の上に並んだファイル名がそのまま映る。撮る前に隠す手順を一度通しておくと、公開前に撮り直す場面が減る。

開発元は2026年9月1日に大きな更新を出しており、撮った録画に動きのある拡大を加えたり、失敗した部分を切り落としたりできるモードが加わっている。同じ更新で設定画面も作り直されているため、以前の版の説明と項目の位置が違う場合がある。古い手順を見ながら設定している人は、この点を意識しておくとよい。

撮り方の種類を、初日に一度ずつ通しておく

設定を触るのと同じくらい効くのが、用意されている撮り方を一度ずつ試しておくことである。存在を知らない機能は、必要な場面が来ても思い出せない。

  • 範囲を選ぶ撮影。十字の目印と拡大鏡を出す設定があり、細かい位置を狙うときに効く
  • ウィンドウ単位の撮影。背景を付けるか、透明にするか、影を落とすかを選べる
  • 画面全体の撮影
  • スクロールを追う撮影。画面に収まらないページや長い会話、長いコードをつなげて1枚にできる
  • 時間差の撮影。メニューを開いた状態など、押した瞬間には作れない画面を撮るときに使う
  • 画面を止めてから撮る設定。動いているものを狙うときに、対象が逃げなくなる

このうちスクロールを追う撮影と、画面を止めてから撮る設定は、初期値では使う機会に気づきにくい。長いページを何枚にも分けて撮っている人や、メニューを開いた画面を撮ろうとして毎回閉じてしまう人は、この2つで手数が変わる。初日に1回ずつ試して、動くことを確かめておけば、必要になった日に思い出せる。

注釈の道具は、3つだけ先に覚える

注釈の画面には多くの道具が並ぶが、最初に覚えるのは3つで足りる。切り抜き、隠す、指す、の3つである。

隠す道具については、選び方に理由がある。開発元の説明では、モザイクにあたる道具は乱数を加える処理を行うと書かれており、ぼかしの道具にも安全側の設定が用意されている。社外に出す画面から個人名やアドレスを消す用途では、単に色を重ねるより、この種の道具を使うほうが筋がよい。切り抜きで消せるものは切り抜きで消し、残る部分を隠す道具で処理する、という順番になる。

指す道具は矢印である。曲線を含む形が複数あり、線の太さや色も変えられる。手順の説明では、番号を振る道具のほうが向く場面もある。人に見せる資料を作る頻度が高いなら、この2つの使い分けだけで伝わり方が変わる。

撮ったものを探す仕組みを、最初に把握しておく

撮ったものは履歴に残る。開発元の説明では、履歴は最大で1か月分を保持し、種類での絞り込みや、復元、削除ができるとされている。保存先を決めていなくても後から取り出せるのはこの仕組みのためだが、1か月という上限があることは知っておく必要がある。長く残したいものは、最初から保存先を決めて保存する側に寄せておく。

文字の読み取りも初日に一度試しておきたい機能である。画像の中の文字を選んでクリップボードに取り込める仕組みで、処理はMacの中だけで行われると説明されている。30以上の言語に対応し、QRコードも読める。使う場面が想像できないうちは価値が分かりにくいが、一度使うと手で書き写す作業が消える種類の機能である。

設定が一段落したら、画面上端の場所を見直す

初期設定が終わると、この種の常駐アプリはメニューバーに1マスを占める。撮影も録画もショートカットで済むようになったあと、そのアイコンをどう扱うかは別に決められる。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形にしておけば、常駐は保ったまま並びだけを短くできる。できることには、隠した項目の呼び出し方と、畳んだ状態での操作の扱いが説明されている。

この種の整理の道具は複数あり、対応するmacOSの範囲や、常に隠す項目と条件付きで出す項目の分け方が違う。並べて見たい場合はほかの道具との違いが使える。支払いの形も買い切りと期間契約で考え方が変わるため、料金で確かめておきたい。

設定の途中で出やすいのが、macOSに与える許可についての疑問である。並べ替えや非表示の仕組みは許可を前提にしており、システムの更新後に入れ直す場面が出る。この種の内容はよくある質問にまとまっている。手元で試す段になったら、ダウンロードから対応するmacOSの範囲を確かめて入手する流れになる。

最後に、初日にやる順番を並べておく。動作条件を確かめ、画面収録の許可を通し、ショートカットを3つ割り当て、撮ったあとの動作を決め、保存先と名前の付き方を確かめる。録画を使うなら、音入りで一度だけ短く録って許可まで通す。ここまでを最初の30分で済ませておくと、その後の設定はすべて使いながら直せる範囲に収まる。

よくある質問

入れた直後に、最低限どこを触ればよい?

画面収録の許可、ショートカットの割り当て、撮ったあとの動作の3つである。許可がないと撮影そのものが動かず、あとの2つは毎回の手数に直結する。保存先とファイル名の付き方は後から変えても影響が小さいので、優先度は下げてよい。

macOSの標準の撮影機能と、どう住み分ける?

どちらか片方に寄せるのが定着しやすい。同じキーを使うか別のキーを使うかを最初に決め、割り当てるショートカットは3つか4つに絞る。すべての撮影モードを1つのキーから呼び出すモードを使えば、覚えるキーを1つにまとめられる。

録画に音が入らないときは何を見る?

まずマイクの許可を確かめる。マイクの音とMacから出る音は別の設定であり、片方だけを有効にしている場合もある。開発元の更新履歴には、マイクの許可を求める場面での不具合を直した記述があり、この箇所は詰まりやすい。録画を使う予定があるなら初日に短く試しておきたい。

撮ったものはどこまで残る?

開発元の説明では、履歴は最大で1か月分を保持するとされている。種類での絞り込みや復元、削除も用意されている。1か月を超えて残したいものは、最初から保存先を決めてファイルとして保存する運用にしておくほうが確実である。

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