CleanShot X uninstallの前に決めること|残るファイルと消してよいもの

CleanShot X uninstallで検索してこのページに来た人の多くは、アプリそのものに不満があるわけではない。メニューバーがアイコンで埋まっていて、そこに常駐している1つを減らしたい。あるいは容量を取り戻したい。理由がどれであれ、アプリのアイコンをゴミ箱に入れる前に決めておくことが2つある。撮りためた画像の行き先と、買ったライセンスの扱いである。この記事は、公開されている情報と実機で確認できる置き場所をもとに、その判断材料を並べたものになる。

消したい理由が「メニューバーの1枠」なら、消さずに済む道がある

先に切り分けておきたい。Macから完全に取り除きたいのか、それともメニューバーの右上から1つ減らしたいだけなのか。この2つは同じ検索語で調べられるが、必要な作業がまったく違う。

このアプリには設定の中に「Show menu bar icon」という項目があり、これを切るとメニューバーのアイコンだけが消える。アプリ自体は常駐したまま残り、あらかじめ割り当てたキーボードショートカットから呼び出す形になる。設定を切り替えるときに出る説明にも、メニューバーのアイコンか、定義済みのキーボードショートカットのどちらかで操作できると書かれている。

つまり、撮影機能は使い続けたいが場所を空けたいという状況なら、アンインストールは過剰な手当てになる。ショートカットを覚えているなら、アイコンを出しておく理由は薄い。逆に、機能そのものを使っていないのなら、以下の手順で残るものを片付ける意味がある。

もう1つ、アイコンを残したまま普段は畳んでおく方法もある。メニューバーを整理する常駐アプリを1つ入れて、使用頻度の低いアイコンをまとめて隠す形である。この場合、常駐アプリが1つ増えるかわりに、隠す対象は何個でもよくなる。何本も常駐しているMacでは、こちらのほうが片付く量は大きい。

アプリ本体を捨てても残るファイルは、決まった場所にある

アプリを/Applicationsから取り除いても、ユーザーのライブラリに置かれた設定と保存物は残る。macOSのアプリは、本体と作業データを別の場所に置くのが普通だからである。実機で確認できる置き場所は次のとおりで、いずれも識別子pl.maketheweb.cleanshotxが名前に入っている。

置き場所 中身
~/Library/Application Support/CleanShot 撮影履歴の実体(media、annotate-bg)
~/Library/Preferences/pl.maketheweb.cleanshotx.plist 設定、ショートカット割り当て、履歴の一覧
~/Library/Caches/pl.maketheweb.cleanshotx 一時ファイル、更新用のダウンロード
~/Library/HTTPStorages/pl.maketheweb.cleanshotx 通信まわりの保存領域
~/Library/WebKit/pl.maketheweb.cleanshotx アプリ内で表示するWeb画面の保存領域
~/Library/Containers/pl.maketheweb.cleanshotx.AnnotateShareExtension ほか3つ 共有拡張とクイックルック拡張の領域

容量を取り戻したい場合、効いてくるのはほぼ1行目である。撮影履歴は撮った画像そのものを抱えているので、長く使っているMacでは数十メガバイトから、使い方によってはそれ以上になる。設定ファイルやキャッシュのほうは、比べると小さい。

Containersの下に4つ並ぶのは、本体に同梱されている拡張機能の分である。注釈用の共有拡張、ピン留め用の共有拡張、クイックルック用の2つが、それぞれ独立した領域を持っている。本体を消せば拡張も一緒に消えるが、領域だけは残る形になる。

撮った画像の行き先は、履歴と保存先で別々になっている

ここが消す前にいちばん確かめておきたい点になる。撮影したものの置き場所は2系統ある。1つは設定で指定した保存先で、初期状態ではデスクトップが選ばれていることが多い。もう1つが上に挙げた撮影履歴で、こちらはアプリの管理下にある。

履歴のほうは、アプリのメニューから「Capture History」を開いて取り出す仕組みになっている。裏返せば、アプリを消したあとで履歴だけを取り出そうとすると、Finderで直接フォルダを開くしかなくなる。必要なものが混ざっているなら、消す前に開いて、残したいものを普通のフォルダへ移しておくほうが早い。

もう1系統、クラウド側にも保存物がある。アップロードして共有リンクを作った分は、Mac上のアプリとは別のアカウントに紐づいている。この点は開発元も明記している。

When purchasing a CleanShot license, you will get a free CleanShot Cloud account. However, using CleanShot Cloud isn't required to use the app or any other features. It's only used for screenshot uploading. 出典: cleanshot.com

アプリを消してもクラウド側のファイルと共有リンクはそのまま生き続ける。共有したリンクを他人に渡している場合、リンクを止めたいならクラウド側で別途操作する必要がある。逆に、リンクを配ったまま手元のアプリだけ消しても、受け取った側の表示は変わらない。

権限とログイン項目は、アプリを消した後も一覧に残ることがある

このアプリは画面を撮る性質上、システム設定のプライバシーとセキュリティで画面収録の許可を受け取っている。動画の収録でカメラとマイクを使う設定にしていれば、その2つも許可の一覧に載っている。アプリの情報ファイルにも、収録中だけカメラとマイクに触れるという説明文が入っている。

これらの許可の項目は、アプリを捨てた時点で自動的に消えるとは限らない。一覧に名前だけ残っていることがあり、見た目は残っていても実体がないので実害はないものの、気になるなら一覧から手で外せる。

ログイン時の自動起動も同じで、この仕組みは本体の中に置かれた小さな補助アプリで実現されている。本体を消せば補助アプリも一緒に消えるが、システム設定の一般にあるログイン項目の一覧に表示が残ることがある。表示が残っていたら、そこから外しておく。

再インストールする可能性があるなら、許可の一覧は無理に触らないほうが手間が少ない。入れ直したときに、また同じ許可を求められることになるためである。

ライセンスと更新期限は、アプリを消しても手元に残る

費用の面が理由でアンインストールを考えているなら、料金の仕組みを確認してから決めたい。2026年9月10日時点の公式の料金ページによると、買い切りのCleanShot Basicは35ドルで、購入日から1年ぶんの更新が付く。1年を過ぎたあとは、1席あたり年19ドルで更新を延ばすか、最後に入った版をそのまま使い続けるかを選ぶ形になる。

After your updates expire, you are able to renew them for another year at just $19 per seat or continue using the last version forever, without renewing. 出典: cleanshot.com

月額のCleanShot Proは1人あたり月10ドルの年払いで、クラウドの容量が無制限になり、独自ドメインやチーム管理が付く。買い切り側のクラウド容量は1ギガバイトと案内されている。動作条件はmacOS 13.0以降で、2026年9月1日に公開された5.0で動画編集機能が加わっている。

ライセンスキーはPaddleから届く購入時のメールに入っており、見当たらない場合は公式のライセンス管理画面から辿れる案内になっている。買い切りで買った分は、アプリを消してもキーが無効になるわけではない。あとで入れ直せば同じキーで有効化できるので、消すこと自体が支払いを捨てることにはならない。月額を払っている場合だけは、解約の手続きがアプリの削除とは別に必要になる。

入れ直す前提なら、残しておいてよいものがある

いったん消すが、あとで戻すかもしれない。この場合に全部を消すと、戻したときに設定をやり直すことになる。残す価値が高いのは設定ファイルで、ショートカットの割り当てや保存先の指定がここに入っている。消さずに置いておけば、入れ直したときにそのまま効く。

入手の経路も確かめておきたい。買い切りで買った分は、公式のダウンロードページから同じ版を取り直せる。アプリ自身も更新の確認先を持っており、起動していれば新しい版が出たときに知らせが来る作りになっている。もう1つ、月額の定額サービスに含まれる形でも配られていて、その場合はサービス側のアプリから入れ直す形になる。どの経路で入れたかによって戻し方が変わるので、購入時のメールを探しておくと迷わない。

動作条件も変わることがある。公式のよくある質問には、macOS 13.0より前の環境に対応する最後の版が版数まで書かれている。古いMacで使っていて、いま入っている版が最後の対応版なら、消したあとで同じ版を取り直せるかどうかを先に確かめておきたい。この場合、アプリ本体をゴミ箱に入れる前に、どこかへ複製を取っておくのが確実になる。

順番を決めて片付ける

作業そのものは短い。順番を守ると取りこぼしが減る。

  • アプリを終了する。メニューバーのアイコンから終了を選ぶか、アクティビティモニタで残っていないかを見る
  • 撮影履歴を開いて、残したいものを普通のフォルダへ移す
  • 保存先に指定していたフォルダを開いて、そこにある分を整理する
  • 共有リンクを配っている場合は、クラウド側の扱いを決める
  • アプリを/Applicationsから取り除く
  • ユーザーのライブラリに残る上の表の場所を確認する
  • システム設定のログイン項目と、プライバシーとセキュリティの一覧に表示が残っていないかを見る

ライブラリの中を手で触るときは、名前にpl.maketheweb.cleanshotxまたはCleanShotが入っているものだけに絞る。名前が近いだけの別のフォルダを巻き込むと、関係のないアプリの設定が飛ぶ。判断が付かないものは、そのまま残しておいても動作には影響しない。

メニューバーの枠をどう使い直すか

アイコンを1つ減らしたあと、その枠がすぐ別のアプリで埋まるようなら、根本にあるのは個々のアプリではなくメニューバーの設計のほうになる。常駐アプリを1本ずつ精査して消していく作業は時間がかかるうえ、必要だから入れたものを消す判断は毎回重い。

別の解き方として、アイコンを消さずに畳んでおく道がある。メニューバーを整理する常駐アプリは、使用頻度の低いアイコンをまとめて隠し、必要なときだけ出す形で場所を空ける。選ぶときに見ておきたいのは、隠したアイコンを呼び出す手順が何段階になるかである。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りになっていれば、隠した分だけ操作が増えるということにはならない。この種の道具が受け持つ範囲はできることにまとまっている。

もう1つの判断材料は費用である。撮影アプリのように買い切りと月額が並ぶ製品もあれば、片方しかない製品もある。メニューバー整理の道具でどう線が引かれているかは料金で確認できる。既に別の整理用アプリを使っていて乗り換えを考えている場合は、機能の対応関係を並べたほかの道具との違いのほうが早い。

導入したときに詰まりやすいのは、権限の与え方と常駐の扱いになる。この種の道具に共通する疑問はよくある質問にまとめてあり、実際に手元で試す場合の入手先はダウンロードにある。試してから決めるほうが、機能一覧を読み比べるより早いことが多い。

判断の順序としては、まず撮影アプリを使い続けるかどうかを決め、次にメニューバーに出しておくかどうかを決める。この2つを分けておくと、消したあとで入れ直す往復が減る。撮影の頻度が月に数回なら、アイコンを切ってショートカットだけで呼ぶ形が落とし所になりやすい。ほとんど撮らないのであれば、上の手順で片付けたうえで、必要になったときに入れ直せばよい。

よくある質問

アプリをゴミ箱に入れるだけでは足りませんか?

動作としては足ります。残るのは設定ファイルと撮影履歴で、放置してもMacの動きには影響しません。ただし撮影履歴は撮った画像そのものを抱えているため、容量を取り戻したいのなら ~/Library/Application Support/CleanShot を確認してください。必要な画像が混ざっていないかを見てから片付けるのが安全です。

消したあとで買い直しになりますか?

買い切りで購入した場合、ライセンスキーはアプリを消しても無効になりません。入れ直して同じキーで有効化できます。キーは購入時にPaddleから届くメールに入っており、見当たらない場合は公式のライセンス管理画面から辿れます。月額を払っている場合は、解約の手続きがアプリの削除とは別に必要です。

クラウドにアップロードした画像はどうなりますか?

手元のアプリを消しても、クラウド側のファイルと共有リンクはそのまま残ります。開発元の案内でも、クラウドのアカウントはアプリの利用に必須ではなく、アップロード用のものだと説明されています。配ったリンクを止めたい場合は、クラウド側で別途操作してください。

メニューバーのアイコンだけ消すことはできますか?

できます。設定に「Show menu bar icon」の項目があり、これを切るとアイコンだけが消えます。アプリは常駐したまま残り、割り当てたキーボードショートカットから呼び出す形になります。撮影機能は使い続けたいが場所を空けたい、という状況ならこちらのほうが手間が少ない選択です。

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