Macのデスクトップを整頓する|スタックと隠す設定の使い分け
Macのデスクトップにスクリーンショットとダウンロードしたファイルが積み上がり、目的の書類を探すのに時間がかかるようになる。手で並べ直しても数日で元に戻るため、片付ける仕組みのほうを変えたくなる。macOSには、自動でまとめる手と、並べ方を決める手と、そもそも見せない手の3通りが用意されている。この記事では、Macのデスクトップを整頓する3通りをそれぞれの操作とあわせて並べ、どれを選ぶかの目安まで整理する。
デスクトップが散らかるのは、保存先がいちばん近いから
デスクトップが散らかるのは片付ける気持ちの問題ではなく、保存の経路の問題である。スクリーンショットの保存先はデスクトップが初期の設定になっており、書類を保存するダイアログでも上のほうに出てくる。いちばん近い置き場所が画面そのものになっているため、何もしなければ溜まる。
始めのうちは整理整頓ができていても、いつしかそれが面倒になると途端に乱雑になってしまうのは、日常生活を送る部屋の中でもMacのデスクトップでも同じです。Macなら、簡単な手順で整理整頓ができます。 出典: pc-koubou.jp
Appleのユーザガイドでも、デスクトップは作業場と位置づけられていて、ファイルを置く前提で説明されている。置かないようにするのではなく、置いたあとに勝手に整うようにするか、見えないようにするかを選ぶ話になる。
片付けの手は大きく3つある。1つ目はスタックで、置いた瞬間に種類ごとにまとまる。2つ目は表示順序と整頓順序で、並ぶ位置を規則で決める。3つ目はデスクトップ項目そのものを隠す設定で、ファイルは残したまま画面から消える。3つは併用できるが、目的が違う。3つのうちどれが合うかは、デスクトップを一時置き場として使っているのか、作業中の資料の広げ場として使っているのかで変わる。
スタックを使うと、置いた瞬間にまとまる
スタックは、デスクトップのファイルをグループごとに重ねて表示する機能である。オンにするには、デスクトップをクリックしてメニューバーの「表示」から「スタックを使用」を選ぶ。ControlキーとCommandキーを押しながら0を押しても同じ切り替えになり、Controlキーを押したままデスクトップをクリックして「スタックを使用」を選ぶ経路もある。
オンにすると、散らばっていたファイルが画面の片側に寄り、種類ごとに重なって並ぶ。あとから追加したファイルも自動で該当のスタックに入る。
ファイルをデスクトップに保存すると、ファイルは自動的に適切なスタックに追加されます。 出典: support.apple.com
まとめ方は選べる。「表示」から「スタックのグループ分け」を開くと、種類、日付、Finderのタグから選択できる。日付はさらに細かく、最後に開いた日や作成日などを指定できる。写真とPDFと表計算が混ざっているなら種類、日付ごとの案件で動いているなら日付、案件ごとに色を付ける習慣があるならタグが合う。
重なったスタックの中身を見る操作も用意されている。スタックをクリックすると展開し、下矢印のアイコンをクリックすると畳まれる。展開せずに中身を確かめたいときは、トラックパッドなら2本指、Magic Mouseなら1本指でスタックの上を左右にスワイプすると、重なった順に切り替わる。目的のファイルが2枚目か3枚目にあるときは、この操作のほうが速い。
表示順序と整頓順序は別物
スタックを使わずに並べ方だけ決めたい場合は、表示順序と整頓順序を使う。デスクトップをクリックして「表示」から「表示順序」を選ぶと、名前、種類、日付、追加された日、サイズ、タグなどの並べ方を指定できる。指定すると以後は自動でその順に並び、ファイルを好きな位置へ置けなくなる。
位置を自分で決めたいなら、「表示順序」は「なし」のままにしておく。そのうえで、崩れてきたときだけ「表示」から「整頓順序」を選んで整えると、自由な配置と整った見た目を両立できる。表示順序は常時効く規則、整頓順序はその場で1回かける規則という違いになる。
- 自由に置きたい人は「表示順序」を「なし」、崩れたら「整頓順序」で整える
- 常に整っていてほしい人は「表示順序」に名前か種類を指定する
- 一時置き場として使っている人はスタックに任せる
デスクトップの項目が勝手に整列してしまって困る、という相談は古くからある。原因はほとんどの場合この表示順序の指定で、「なし」に戻せば自由な配置に戻る。右寄りに揃うのはmacOSの既定の並び方向であり、不具合ではない。
もう1つの手として、まとめてフォルダに入れる操作もある。デスクトップ上の項目を複数選び、Controlキーを押しながらそのうち1つをクリックして「選択項目から新規フォルダ」を選ぶと、選んだものが1つのフォルダに収まる。週の終わりに日付の名前のフォルダへ流し込む運用にすると、デスクトップは常に空に近い状態を保てる。
アイコンの大きさと間隔を変えると、置ける数が変わる
同じ枚数でも、アイコンの大きさを変えれば窮屈さは変わる。デスクトップをクリックして「表示」から「表示オプションを表示」を選ぶと、アイコンのサイズ、グリッド間隔、文字の大きさ、ラベルの位置、項目の情報を表示するかどうかを変えられる。Controlキーを押したままデスクトップをクリックして同じ項目を選ぶこともできる。
ラベルを右側に置く設定にすると、縦に並ぶ数が増える。項目の情報を表示する設定にすると、フォルダの中の件数などが名前の下に出るため、開かずに中身の量が分かる。グリッド間隔を詰めると置ける数は増えるが、隣との区別が付きにくくなる。画面が狭い機種では、アイコンを小さくするよりラベルの位置を変えるほうが効きが大きい。
アイコンの情報を表示する設定は、片付けの判断にも使える。フォルダの件数が名前の下に出ていれば、中身が空のフォルダを開かずに見分けられる。デスクトップに残っている項目のうち、空のフォルダと同じファイルの重複を先に外すと、それだけで見た目はかなり落ち着く。
この設定はデスクトップとフォルダで別々に持たれている。デスクトップで変えた設定がFinderのウインドウに移ることはないため、両方を揃えたいならそれぞれで設定する。
項目そのものを隠す設定もある
3つ目の手は、ファイルを消さずに画面から見えなくするものである。アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーの「デスクトップとDock」を選ぶ。「デスクトップとステージマネージャ」の「項目を表示」で、デスクトップに表示するか、ステージマネージャがオンのときに表示するかを選べる。
この設定をオフにすると、デスクトップ上の項目は見えなくなる。ファイルが消えるわけではなく、Finderのデスクトップフォルダには残っている。取り出したいときはデスクトップをクリックすれば現れる。散らかりが気になるのが見た目だけで、ファイルの場所は分かっているという状態には、この手がいちばん速い。
同じ画面には「壁紙をクリックしてデスクトップを表示」という設定もある。常にを選ぶと、壁紙をクリックしただけで開いているウインドウが画面の外へ移動してデスクトップが出てくる。便利だが、ウインドウの隙間をクリックしただけで全部が退いてしまうため、誤操作が気になる場合はステージマネージャ使用時のみに変えるとよい。
隠す手には向かない場面もある。作業中の資料をデスクトップに広げて見比べているなら、隠せば作業そのものが止まる。デスクトップを一時置き場として割り切っている場合に向く手である。
スタックと隠す設定の使い分け
3つの手は、目的が違うため置き換えにならない。選ぶ基準は、デスクトップに置いたファイルを見るのか、ただ通過させているのかである。
| 使い方 | 向いている手 | 残る手間 |
|---|---|---|
| 一時置き場として通過させる | 項目を隠す設定 | 定期的にフォルダへ移す |
| 種類ごとにすぐ取り出したい | スタック | グループ分けの選び直し |
| 資料を広げて見比べる | 表示順序を「なし」 | 崩れたら整頓順序 |
| 何も置かない運用にしたい | 新規フォルダへ流し込む | 週に1回の作業 |
表の1行目と2行目は、併用しても噛み合わない。項目を隠す設定にしているとスタックの見た目も消えるため、スタックの利点である「種類ごとにすぐ取り出せる」が働かなくなる。どちらを主にするかを先に決めてから、もう一方は使わないほうが混乱しない。
複数のMacを使っているなら、iCloudの「デスクトップ」と「書類」をオンにする手もある。同じApple Accountでログインし、双方でこの設定をオンにすると、デスクトップの項目が揃う。片方で片付ければもう片方も片付くため、整頓の手間は半分になる。ただし片方で消せば両方から消えるので、消す操作は慎重に行うことになる。
どの手を選んでも、月に一度は棚卸しの時間が要る。スタックに任せていても中身は増え続け、隠す設定にしていても容量は減らない。デスクトップフォルダをFinderで開き、追加された日の順に並べて古いものから移すか消すかを決めると、数分で終わる。この作業だけは自動化できないため、予定として置いてしまうほうが続く。
ウインドウが多すぎてデスクトップに届かないときは、Mission Controlで開いているウインドウを脇へ寄せる方法もある。複数の操作スペースを作って、案件ごとにデスクトップを分ける手も使える。片付けの相手がファイルではなくウインドウである場合は、そちらが効く。
デスクトップを整えても残る、画面の上端の散らかり
デスクトップが片付くと、次に目に付くのが画面の上端である。常駐するアプリが右端にアイコンを置き続けるため、デスクトップと違って自分で置いた覚えがないまま増えていく。こちらは表示順序もスタックも効かず、アプリごとの設定かシステム設定の「メニューバー」で1つずつ決めることになる。
この並びを畳んで扱う道具には、隠した項目を区切りの内側にまとめて、必要なときだけ広げる作りのものがある。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形になっていれば、広げてから押すという2段階が消える。こうした挙動の違いはできることで説明されている。
同じ用途の道具は複数あり、対応するmacOSの範囲や提供の形が違う。横に並べて見たいときはほかの道具との違いが使える。比較の内容は時期によって変わるため、見た日付を意識して読むことになる。支払いの形は買い切りと期間契約で考え方が変わるので、料金で確かめておきたい。
導入のときにつまずきやすいのは、macOSに与える許可まわりである。上端の項目を並べ替えたり隠したりするには許可が要り、macOSの更新やアプリの入れ替えのあとに入れ直す場面が出てくる。この種の疑問はよくある質問に集まっている。手元で試す段になったら、ダウンロードから対応するmacOSの範囲を確かめて入手する流れになる。
整頓の順番をたどり直すと、まずデスクトップを一時置き場と作業場のどちらとして使っているかを決める。通過させるだけなら隠す設定、取り出すならスタック、広げるなら表示順序を「なし」にする。そのうえでアイコンの大きさと間隔を調整し、最後に画面の上端に手を付ける。この順で進めれば、数日で元に戻る片付けにはなりにくい。
よくある質問
Macのデスクトップを自動で整頓する方法は?
スタックを使う。デスクトップをクリックしてメニューバーの「表示」から「スタックを使用」を選ぶと、ファイルが種類ごとに重なって片側に並ぶ。ControlキーとCommandキーを押しながら0でも切り替えられる。以後は新しく保存したファイルも自動で該当のグループに入る。
デスクトップのアイコンが勝手に整列してしまうのを止めたい?
「表示」の「表示順序」に名前や種類などが指定されていると、常にその順で並び替えられる。デスクトップをクリックして「表示」から「表示順序」を開き、「なし」を選べば自由な位置に置けるようになる。崩れてきたときだけ「整頓順序」で整える使い方が扱いやすい。
デスクトップのファイルを消さずに見えなくできる?
できる。システム設定の「デスクトップとDock」にある「デスクトップとステージマネージャ」の「項目を表示」をオフにすると、デスクトップ上の項目が非表示になる。ファイルはデスクトップフォルダに残っており、デスクトップをクリックすれば表示される。
スタックのまとめ方は変えられる?
「表示」から「スタックのグループ分け」を選ぶと、種類、日付、Finderのタグから選べる。日付は最後に開いた日や作成日などをさらに指定できる。種類が混ざっているなら種類、案件が日付で動いているなら日付、色分けの習慣があるならタグが合う。