マックブックのデスクトップを整理する|置き場所を決めてから
マックブックのデスクトップ整理は、並んでいるファイルをフォルダに入れるところから始めると、数日で元に戻る。減らしても、同じ経路から同じ速さで新しいファイルが届くからである。この記事では、先に既定の保存先を変えて入ってくる量を止め、それから溜まった分を畳む順番で手順を並べる。アイコンを出さない設定と、iCloudの同期を入れている場合の注意も分けて書く。
散らかるのは、机の上が一番近い置き場所になっているから
デスクトップにファイルが積もるのは、片づける気力の問題ではない。macOSの初期値では、いくつかの経路の行き先がデスクトップになっているためである。
代表がスクリーンショットである。Appleの資料には、初期値では日付と時刻を名前にしてデスクトップに保存されると書かれている。1日に何枚も撮る仕事なら、それだけで机の上が埋まる。ブラウザからダウンロードしたファイルの多くはダウンロードフォルダに入るが、アプリからの書き出しは最後に使った場所を覚えているものが多く、一度デスクトップを選ぶとそこに集まり続ける。
散らかった状態から始める人の記録には、探す時間として症状が出ている。
数ヶ月前の私のMacBookのデスクトップはまさに“カオス”でした。スクリーンショット、PDF、書きかけのメモ、エクセル、未整理のダウンロードファイル…。それらがアイコンの海となって私を迎えてくるたびに、「どこに保存したっけ?」と数分探す羽目に。 出典: note.com
探す時間が増えるのは、ファイルの数そのものよりも、どこにあるかを推測できなくなるからである。置き場所の決まりを作るのが先で、見た目を整えるのは後になる。
入ってくる量を止める。既定の保存先を変える
最初に触るのは3か所である。ここを変えると、翌日からデスクトップに届く数が減る。
1か所目はスクリーンショットである。shiftキーとcommandキーと5キーを同時に押すとスクリーンショットのアプリが開き、その中の「オプション」から保存先を選べる。書類の中に専用のフォルダを作って指定すると、撮った枚数が机の上に反映されなくなる。タイマーやサムネールの表示も同じ場所で切り替えられる。
2か所目は、よく使うアプリの書き出し先である。書き出しの画面でデスクトップを選んだ履歴が残っている場合、次も同じ場所が開く。1回だけ意識して別のフォルダを選び直すと、以降はそちらが開く。
3か所目は、Finderの新規ウインドウが開く場所である。Finder設定の「新規Finderウインドウで次を表示」をダウンロードや書類に変えると、ファイルを置く候補としてデスクトップが目に入る回数が減る。
行き先は多くても3つで足りる。作業中のものを入れる場所、残すものを入れる場所、消す予定のものを入れる場所である。名前は短くしておく。細かく分けた分類は、忙しい日に使われない。
溜まった分を畳む。スタックの得意と不得意
既定の保存先を変えたら、すでに並んでいる分を畳む。macOSにはそのための機能が入っている。
デスクトップをクリックして「表示」メニューから「スタックを使用」を選ぶと、同じ種類のファイルが重なって1つの山になる。山をクリックすると展開し、下向きの矢印をクリックすると畳まれる。並べ方は「表示」メニューの「スタックのグループ分け」で変えられ、種類、日付、Finderのタグから選べる。日付はさらに、最後に開いた日や作成日などに分かれる。
紹介記事はこの機能を、面倒になったときの受け皿として説明している。
始めのうちは整理整頓ができていても、いつしかそれが面倒になると途端に乱雑になってしまうのは、日常生活を送る部屋の中でもMacのデスクトップでも同じです。Macなら、簡単な手順で整理整頓ができます。今回はMacのデスクトップが散らかったとき、グループごとに簡易的に整理できる「スタック」機能について紹介します。 出典: pc-koubou.jp
メリットは3つある。ファイルは動かないので、パスを覚えているアプリが壊れない。切り替えは数秒で終わる。畳んだままでも、山の上にファイルを落として追加できる。
デメリットもある。種類でまとめると、画像の山に関係のない画像まで入る。案件ごとに探す使い方には向かない。山の数が多いと、畳んだのに横一列が埋まる。見た目を調整したい場合は「表示」メニューの「表示オプションを表示」から、アイコンの大きさや間隔、山の中のファイル数を出すかどうかを選べる。
アイコンを出さない設定と、その副作用
畳んでも足りないときは、デスクトップに項目を出さない設定がある。
システム設定を開き、サイドバーの「デスクトップとDock」をクリックすると、「デスクトップとステージマネージャ」の中に「項目を表示」がある。「デスクトップに」を選ぶと従来どおり出る。ステージマネージャを使っているときだけ出す選択もできる。オフにすると、デスクトップ上の項目が見えなくなり、デスクトップをクリックしたときだけ出てくる。
副作用として、ファイルを一時的に置く場所として使えなくなる。ドラッグして渡す作業を毎日している人は、手数が増える方向に変わる。ファイル自体は消えていないので、Finderのサイドバーからデスクトップのフォルダを開けば同じ並びが見える。
出す項目を絞る手もある。Finder設定の「一般」には、デスクトップに表示する項目としてハードディスク、外部ディスク、CDやDVD、接続中のサーバの4つが並んでいる。外付けのディスクを何台も繋いでいる場合は、ここを外すだけで右上が空く。自分が置いたファイルは残るので、影響の範囲が読みやすい。
ファイル名の付け方を決めると、探す時間が縮む
置き場所を決めても、名前が場当たりだと探す時間は残る。デスクトップに並ぶ名前が「スクリーンショット」「名称未設定」「最終版」で埋まるのは、名前を付ける決まりが無いからである。
決めるのは3つでよい。先頭に日付を数字で置く、次に案件か相手の名前を置く、最後に中身を置く。日付を年から順に並べると、名前の並び順が時間の並び順と同じになる。名前で並べ替えたときに新しいものが下に集まるので、探す範囲が狭まる。
「最終版」という語は使わないほうがよい。差し替わるたびに「最終版2」が生まれ、どれが最後か分からなくなる。版を区別したいなら、日付か通し番号を使う。
Finderには複数のファイルをまとめて改名する機能がある。名前を変えたいファイルを選び、Controlキーを押しながらクリックして「名称変更」を選ぶと、文字列の置換や、決めた名前に連番を付ける形に一括で変えられる。溜まったスクリーンショットを1つの案件名でまとめるときに使える。
タグを併用する手もある。Finderのタグは色と名前を付けられ、サイドバーから絞り込める。1つのファイルを複数の分類に入れたいときは、フォルダを増やすよりタグのほうが扱いやすい。
iCloudに同期しているかどうかで、整理の意味が変わる
iCloudの設定で「“デスクトップ”フォルダと“書類”フォルダ」を有効にしている場合、デスクトップは1台のMacの中の場所ではなくなる。この設定は、システム設定でユーザ名をクリックし、iCloudのDriveに入ったところにある。
このとき、デスクトップからファイルを消すと、同じApple Accountでサインインした他の端末からも消える。逆に、机の上を空にしたつもりでもクラウド側の容量は減らないことがある。ゴミ箱に入れただけの状態では、消えるまで容量を占めたままになる。
容量が足りなくなると同期が止まり、Macにだけ残るファイルとクラウドにだけ残るファイルが混ざる。整理を始める前に、契約している容量と使用量を確かめておくと、この混ざり方を避けられる。
Macが2台ある場合は、2台目のデスクトップがiCloud Driveのデスクトップフォルダの中に、その機種の名前のフォルダとして入る。1台目の机の上に2台目のフォルダが増えて見えるのはこの仕組みによる。仕事のファイルを扱う場合は、同期を入れるかどうかを先に決める。入れるなら、デスクトップは作業中のものだけを置く場所と決め、残すものは書類の下のフォルダに移す形にすると、同期の対象が読みやすくなる。
続けるための決めごとは、2つで足りる
整理が続かないのは、決めごとが多すぎるからである。おすすめの形は次の2つだけである。
1つ目は、週に1度だけ机の上を空にする日を決めることである。金曜の終業前が分かりやすい。残すものは書類の下へ、消すものはゴミ箱へ、判断が付かないものは「保留」という名前のフォルダへ入れる。1回の作業は数分で終わる。
2つ目は、保留のフォルダを月に1度だけ見ることである。1か月開かなかったファイルは、ほとんどの場合もう要らない。ここで消すと、判断の回数が週に1度から月に1度へ減る。
道具を足す前にこの2つを回すほうが早い。市販の整理用のアプリは、行き先が決まっていない状態では効果が出にくい。ルールを自動で適用する仕組みは、ルールが決まってから足すものである。
作業中の画面を静かにしたいなら、ステージマネージャを併せて使う方法もある。システム設定の「デスクトップとDock」から入れると、使っていないウインドウが画面の左側に寄り、いま触っているものだけが中央に残る。デスクトップの項目を、ステージマネージャを使っているときだけ出す設定もあるので、机の上を隠す設定と組み合わせられる。
机の上を片づけたあと、画面の上端に同じ問題が残る
デスクトップが片づくと、次に目につくのは画面の上端である。常駐アプリのアイコンが並ぶ場所で、同じ「置き場所が決まっていない」問題を、もっと狭い幅で抱えている。
標準の機能でできることは限られている。Commandキーを押したままアイコンをドラッグすると並びが変わり、そのまま帯の外へドラッグすると外せる。ただし、幅を超えた項目の扱いには説明がない。折り畳まれるのでも一覧が出るのでもなく、単に描かれなくなる。ノッチのあるマックブックでは帯の中央が使えないため、入りきらなくなるのが早い。
片づけの考え方はデスクトップと同じで、押す頻度で3段に分ける。1日に何度も押すものは、たいてい2つか3つしかない。次に、気になったときだけ押すもの。最後に、動いていることさえ分かればよく、押すことがほぼ無いもの。3段目は常時隠す扱いにしてよく、2段目は畳んでおいて必要なときに呼び出す形が合う。
呼び出し方は作りによって分かれる。帯の上に展開してから押す形、メニューバーの下のポップアップにまとめて出す形、そして隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形の3通りである。呼び出したときに電池の残量や未読の件数がそのまま出るかどうかも、使い勝手に効く。仕切りより左へ送って時計のまわりを空ける仕組みと、隠したものを本物の見た目のまま出す仕組みはできることに並んでいる。
無料のオープンソースのものと、買い切りのものが同じ市場にある。金額と払い方を1枚に並べた表はほかの道具との違いにあり、2026年9月3日に各社の販売ページで調べた表示価格として載っている。買い切りの金額は料金で確かめられる。この種の常駐アプリが画面収録とアクセシビリティの許可を求める理由はよくある質問に書かれていて、対応するmacOSの下限と試用の条件はダウンロードに載っている。
机の上の整理は、保存先を変えて流入を止め、残った分をスタックで畳み、週に1度と月に1度の決めごとで回す。この順で進めると、ファイルを消さずに机の上が空く。
よくある質問
マックブックのデスクトップ整理は、どこから手を付けるのがいい?
既定の保存先を変えるところからである。スクリーンショットはshiftキーとcommandキーと5キーで開くアプリの「オプション」から保存先を選べる。アプリの書き出し先と、Finderの新規ウインドウが開く場所も合わせて変えると、翌日からデスクトップに届く数が減る。
スタックを使うと、ファイルの場所が変わってしまう?
変わらない。畳んで見せているだけなので、パスを覚えているアプリの動きに影響しない。並べ方は「表示」メニューの「スタックのグループ分け」で、種類、日付、Finderのタグから選べる。案件ごとに探す使い方には向かないので、フォルダと組み合わせるほうが実用的である。
デスクトップのアイコンを全部見えなくすると、何か困る?
ファイルを一時的に置いて渡す使い方ができなくなる。システム設定の「デスクトップとDock」で項目を表示しない設定にすると、デスクトップをクリックしたときだけ出てくる形になる。ファイル自体は消えないので、Finderのサイドバーからデスクトップのフォルダを開けば同じ並びが見える。
iCloudの同期を入れていると、整理のやり方は変わる?
変わる。「“デスクトップ”フォルダと“書類”フォルダ」を有効にしている場合、デスクトップから消したファイルは他の端末からも消える。ゴミ箱に入れただけでは容量が減らないため、整理の前に契約している容量と使用量を確かめておくほうが安全である。