Macのデスクトップのアイコンを非表示にする4つの方法と戻し方
画面を共有する直前や、動画を撮る前に、デスクトップのアイコンをまとめて消したい。あるいは常に何も無い画面で作業したい。Macでデスクトップのアイコンを非表示にする方法は複数あり、それぞれ消える範囲と戻す手間が違う。
この記事は4つの方法を、消える範囲の狭い順に並べたものである。手順と戻し方、そしてどの場面でどれを選ぶかまでを順に見ていく。どの方法もファイルそのものには手を触れないので、消えるのは表示だけである。
先に押さえるのは、消える範囲が4段階あること
方法を比べる前に、何が消えるのかを分けておく。デスクトップに出ているものは大きく3種類あり、外付けドライブなどのデバイスのアイコン、自分が置いたファイルとフォルダ、そしてスクリーンショットのように自動で落ちてくるファイルである。方法によって、この3種類のうちどこまでが消えるかが変わる。
範囲 | 消えるもの | 戻し方 Finderの設定 | デバイスのアイコンだけ | チェックを入れ直す システム設定 | デスクトップ上の項目 | チェックを入れ直す ターミナル | デスクトップ上のすべて | コマンドをもう一度実行 常駐アプリ | デスクトップ上のすべて | クリックかショートカット
ここを混ぜたまま調べ始めると、「非表示にしたのに書類のアイコンが残っている」という食い違いが起きる。目的が画面を完全にまっさらにすることなら、デバイスのアイコンを消す設定だけでは届かない。逆に、外付けドライブを繋ぐたびに増えるアイコンだけが気になるなら、全部を消す方法は行きすぎになる。
デバイスのアイコンだけを消す
いちばん範囲が狭く、いちばん安全な方法である。公開されている手順では、macOS Mojave以降のFinderの設定から、デスクトップに出すデバイスのアイコンを個別に切れるとされている。
macOS Mojave(10.14)以降では、Finderの環境設定画面からデスクトップ上に表示されるデバイスアイコン(ハードディスク、外部ディスク、CD/DVD、サーバなど)だけをまとめて非表示にできます。 出典: zenn.dev
手順は3段である。デスクトップの何もないところをクリックして、メニューバーの表示がFinderになっている状態にする。次に「Finder」のメニューから設定を開く。ショートカットならCommandとカンマの同時押しで同じ画面が出る。macOSの新しい版では「環境設定」という名前が「設定」に変わっているが、場所と中身は同じである。
開いたら「一般」のタブに「デスクトップに表示する項目」という欄があり、ハードディスク、外部ディスク、CDとDVDとiPod、接続されているサーバの4つが並んでいる。チェックを外した瞬間に、そのアイコンだけが消える。再起動もログアウトも要らない。
利点は、画面に出す必要のないものだけを狙って消せることと、操作がすべて画面上で済むことである。制約も明確で、自分が置いた書類やフォルダは残る。スクリーンショットが並んでいる状態を消したいなら、この方法では届かない。
なお、この4つのチェックはデスクトップに出すかどうかだけを決めていて、Finderのサイドバーの表示とは別に管理されている。デスクトップからアイコンを消しても、Finderのサイドバーには外付けドライブが並んだままにできる。ドライブへのアクセスは残したいが、画面には出したくない場合に噛み合う組み合わせである。逆にサイドバーからも消したいなら、同じ設定画面の「サイドバー」のタブで別に切る必要がある。
システム設定から、デスクトップ上の項目の表示を切る
書類やフォルダまで含めて見えなくしたいなら、システム設定にも切り替えがある。Appleの案内では、アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーで「デスクトップとDock」を選び、「デスクトップとステージマネージャ」の欄を見る形が示されている。
この欄には「デスクトップに項目を表示」というチェックボックスがある。これを外すと、デスクトップに並んでいた項目が見えなくなる。別に「ステージマネージャ使用時に項目を表示」という設定もあり、こちらをオフにすると、ステージマネージャを使っている間だけ項目が隠れる。作業に集中している時だけまっさらにしたい場合は、後者のほうが扱いやすい。
利点は、ターミナルを開かずに済むことと、設定の場所が分かりやすいことである。制約は2つある。1つは、システム設定を開いて2階層たどる操作なので、画面共有の直前に急いで切るには手数が多いこと。もう1つは、この欄の並びがmacOSの版によって変わるため、手元の画面と説明の文言が一致しないことがある点である。見つからない場合は、システム設定の検索欄に「デスクトップ」と打つと該当の画面へ飛べる。
ターミナルで、デスクトップの描画そのものを止める
macOSの版を問わず通用し、デスクトップ上のすべてを一度に消すのがこの方法である。公開されている手順では、次の2行を実行する形が紹介されている。1行目でデスクトップの描画を止め、2行目でFinderを再起動して反映させる。
defaults write com.apple.finder CreateDesktop -bool false
killall Finder
戻すときは、falseをtrueに変えて同じ2行を実行する。Finderが一瞬落ちて立ち上がり直すので、開いていたFinderのウインドウは閉じる。作業中のファイルが消えるわけではないが、Finderで何かをコピーしている途中に実行するのは避けたい。
利点は2つある。古い版のmacOSでも動くこと、そしてフォルダも含めてデスクトップ上のすべてが例外なく消えることである。デスクトップに置いたフォルダを残したくない場面では、この方法が確実になる。
制約も2つある。1つはターミナルを開く必要があること。もう1つは、デスクトップへドラッグして一時置きする使い方ができなくなることである。描画が止まっている間は、ファイルをデスクトップへ落としても画面に出てこない。ファイルは書類フォルダの中の「デスクトップ」に入るので消えてはいないが、目で確かめられなくなる。一時置きの習慣がある人は、代わりの置き場所を先に決めておく必要がある。
「とにかくデスクトップに一切アイコンを表示させたくない!」という場合は、ターミナルを使ってFinderの設定を直接変更することができます。 出典: zenn.dev
常駐アプリで、ワンクリックとショートカットに落とす
画面共有や録画のたびに切り替えるなら、毎回ターミナルを叩くのは現実的ではない。同じことをメニューバーのクリック1回でやる常駐アプリが複数あり、公開されている記事でも選択肢の1つとして挙げられている。仕組みは同じで、Finderの設定を書き換えてFinderを再起動する処理を、ボタンに割り当てている。
この方式の利点は、切り替えの手数が1回に落ちることと、キーボードショートカットを割り当てられることである。会議の直前に画面を整える用途では、この差が大きい。ターミナルに慣れていない場合も、コマンドを打ち間違える心配が無くなる。
制約は、常駐アプリを1つ増やすことになる点である。画面の上端に新しいアイコンが1つ並ぶので、デスクトップを片づけた分だけ上端が混む。切り替えを頻繁に使うなら見合うが、月に一度しか使わないなら、システム設定をたどるほうが軽い。
選ぶ順番は、目的から逆算する
4つを並べたところで、判断の順番を決めておく。外付けドライブのアイコンだけが気になるならFinderの設定で終わる。普段から何も無い画面で作業したいならシステム設定かターミナルで、古い版のmacOSを使っているならターミナルを選ぶ。画面共有や録画のたびに切り替えるなら常駐アプリで、それ以外は常駐アプリを増やさないほうが軽い。
どの方法でもファイルは消えないが、見えない場所に溜まる点は共通している。表示を切ったまま数か月使うと、書類フォルダの中の「デスクトップ」に数百個が残る。定期的に中を見るか、スクリーンショットとダウンロードの保存先をデスクトップ以外に変えておくと、この溜まりを止められる。
複数のディスプレイを繋いでいる場合も押さえておきたい。どの方法も特定の画面だけを狙うものではなく、デスクトップ全体に効く。外部ディスプレイのデスクトップだけアイコンを残す、といった使い分けはこれらの設定では作れない。片方の画面だけ整えたいなら、アイコンを見せたい側へファイルを寄せておき、全体の表示は残したままにするほうが近道になる。
非表示にしたあとに困る場面を、先に知っておく
まっさらな画面は気持ちよいが、詰まる場面が3つある。順に挙げると、一時置きができないこと、ファイルの受け渡しが見えないこと、そして自分がどれだけ溜めているか分からなくなることである。
一時置きは、ダウンロードしたファイルを一度デスクトップへ落として、名前を変えてから所定のフォルダへ移す使い方である。表示を切ると、この経路が目で追えなくなる。代わりの置き場所を1つ決めておくと解決する。書類フォルダの中に、判断が付かないものを入れる箱を作り、そこへ落とす形にすればよい。
ファイルの受け渡しは、AirDropで受け取ったものや、アプリが書き出した結果がデスクトップに置かれる場合である。受け取ったのか失敗したのかが画面上で分からないため、Finderでデスクトップの中身を開いて確かめることになる。Finderのサイドバーにデスクトップを固定しておくと、この確認が一手で済む。
溜まりの量が見えなくなる問題は、いちばん後から効いてくる。表示を切ったまま半年使えば、数百個のファイルが同じ場所に積もる。月に一度、Finderでデスクトップの中を開いて、件数だけ見ておく。件数が増え続けているなら、保存先の既定を変える時期である。
画面の上端のアイコンは、同じ手では消えない
デスクトップをまっさらにしたあと、残るのは画面の上端に並んだ常駐アプリのアイコンである。ここまで挙げた4つの方法は、どれもデスクトップの描画を対象にしているため、上端の並びには効かない。上端は別の仕組みで描かれていて、別の道具が必要になる。
上端が厄介なのは、幅が決まっていることである。ノッチのあるMacBookなら左右に分かれた狭い帯にすべてが押し込まれ、あふれた分は画面の外へ押し出されて存在ごと見えなくなる。デスクトップのように下へ埋もれるのではなく、気づかないまま消える。同期の警告やバックアップの進行が、見えない場所で待つことになる。
上端を扱う道具の機能はできることに一覧があり、隠したあとのアイコンをどう呼び出すかまで書かれている。畳んだ帯の中のアイコンを開かずに押せるかどうかは日々の手数に直結する部分で、ほかの道具との違いでは隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける点を軸にほかの選択肢と並べている。
費用の考え方は料金に、導入前に迷いやすい点はよくある質問にまとまっている。手元の画面で挙動を見てから決めたい場合はダウンロードから入れて、常駐アプリを常に出すもの、必要なときだけ出すもの、見せなくてよいものの3つに振り分けてみるのが早い。デスクトップと上端のどちらも、片づけの中身は「何を見せるか」を決めることである。
よくある質問
アイコンを非表示にすると、ファイルは消えますか?
消えません。どの方法でも変わるのは表示だけで、ファイルは書類フォルダの中の「デスクトップ」に残ります。表示を戻せば元の位置にそのまま並びます。ただし見えない間もファイルは溜まり続けるので、数か月そのままにすると中に数百個が残ることがあります。
外付けドライブのアイコンだけを消せますか?
消せます。Finderの設定の「一般」に「デスクトップに表示する項目」という欄があり、ハードディスク、外部ディスク、CDとDVDとiPod、接続されているサーバの4つを個別に切れます。チェックを外した瞬間に消え、書類やフォルダはそのまま残ります。
ターミナルを使う方法と、システム設定を使う方法のどちらが良いですか?
普段から何も無い画面で作業したいなら、どちらでも結果は同じです。macOSが古い版ならターミナルのほうが確実で、設定画面の文言が手元と違って迷う場合もターミナルが早いです。ターミナルを開きたくない場合や、ステージマネージャを使っている間だけ隠したい場合はシステム設定を選びます。
画面共有のたびに切り替えるなら、どの方法が向きますか?
メニューバーから切り替える常駐アプリが向きます。切り替えが1回の操作で済み、キーボードショートカットも割り当てられます。ただし常駐アプリが1つ増えるため、画面の上端のアイコンが1つ増えます。切り替えが月に一度程度なら、システム設定をたどるほうが軽く済みます。