Macに入れるべきアプリの見きわめ方|後で消す手間を減らす
Macに入れるべきアプリを調べて上から順に入れると、1か月後には使っていないものが5本ほど残り、画面の上端がアイコンで埋まる。そこで消そうとすると、アプリケーションフォルダから捨てただけでは設定と自動起動の登録が残り、消したはずのものが立ち上がり続ける。この記事では、入れる前に確かめる欄、入れ方と消し方の対応、消したあとに残るもの、判断の区切りを並べ、後で片づける手間を先に減らす手順を整理する。
「入れるべき」と書かれているものを、そのまま入れない
おすすめの記事には、強い言い方で推す表現が並ぶ。
全MacBookユーザーが入れるべきと太鼓判を押せる縁の下の力持ち的なアプリなので、ぜひ導入してみてください。 出典: digital-style.jp
書き手にとっては実際にそうなのだろうが、それはその人の使い方で不便に当たった結果である。読み手の側で同じ不便に当たっていなければ、入れても押さない。用途別に区切られている記事であれば、自分に関係する章だけを開けばよい。
MacOS をより快適・効率的に使うためのおすすめアプリを、用途別にまとめました。無料・有料それぞれ含め、日常業務から開発まで活用できるツールを厳選して紹介します。 出典: zenn.dev
判断の起点は、記事の側ではなく手元にある。この1週間で手が止まった場面を3つ書き出し、それぞれがmacOSの設定で変えられるかを先に確かめる。残ったものについてだけ、該当する章を読む。書き出しを飛ばすと、記事が用意した困りごとを自分の困りごとだと思い込む。
入れる前に確かめる欄
配布元のページで見る欄は5つある。ここを先に見ておくと、後で消す手間が減る。
- 画面の上端にアイコンを出すかどうか。出すものは常駐し、枠を1つ使う
- Appleの署名と公証を受けているかどうか。受けていれば初めて開いたときに警告が出ない
- 対応するmacOSの下限。手元の版が下限を下回っていれば選択肢に入らない
- 払い方。無料か、買い切りか、年額か。試用の期間があるか、カードの登録が要るか
- 消し方の案内があるかどうか。専用の削除の手順を用意しているものは片づけが早い
5つ目は見落としやすいが、効果が大きい。配布元が消し方を書いているかどうかで、片づけに掛かる時間が変わる。設定の中に削除の項目を持っているものもある。
求める許可も同じ画面で見ておく。画面収録やアクセシビリティの許可を求めるものは、与える前に理由の説明があるかを確かめる。説明が無いまま許可を求めるものは、後で不安になって消すことになる。
更新が続いているかどうかも同じ場所で分かる。配布元のページに最終更新の日付が載っているか、公開されている変更履歴の最後の項目がいつのものかを見る。macOSは年に一度大きく上がるため、更新が1年以上止まっている常駐アプリは、次の更新で動かなくなることがある。おすすめの記事は公開時点の情報で書かれているので、読んだ時点では状況が変わっていることがある。
日本語で使えるかどうかも、入れる前に確かめておく欄になる。画面の文字が英語だけのものは、設定の意味を取り違えたまま使うことがある。対応している言語は配布元のページに書かれていることが多い。
入れ方が3通りあり、消し方もそれぞれ違う
Macのアプリの入れ方は3通りあり、それぞれ消し方が違う。ここを取り違えると、消したつもりで残る。
App Storeから入れたものは、Launchpadでアイコンを長く押して現れる印から削除できる。購入の記録は残るので、必要になれば入れ直せる。
配布元のページから入れる形のうち、ディスクイメージを開いてアプリケーションフォルダへ引き込むものは、アプリケーションフォルダからゴミ箱に入れて消す。これが最も多い形である。
インストーラを走らせる形のものは、置かれるものが本体だけではない。背後で動く部品や、ログイン時に自動で立ち上がる登録が一緒に入る。この形のものは、配布元が用意している削除の手順を使う。手順が無い場合は、システム設定の「一般」にある「ログイン項目と機能拡張」を開いて、残っている登録を外す。
パッケージの管理の仕組みを使って入れたものは、同じ仕組みの削除の操作で消す。手で捨ててしまうと、管理の側の一覧に残ったままになる。
消したあとに残るもの
本体を捨てても、設定と履歴のファイルは残る。残っていても動作の邪魔にはならないことが多いが、次の2つは残ると実害が出る。
1つ目は、ログイン時に自動で立ち上がる登録である。本体が無い状態で登録だけが残ると、起動のたびに見つからないものを探す動きになる。システム設定の「一般」から「ログイン項目と機能拡張」を開き、覚えのない項目が並んでいないかを見る。
2つ目は、画面収録やアクセシビリティの許可の一覧に残った項目である。システム設定の「プライバシーとセキュリティ」から、使っていないもののチェックを外す。許可を与えたままにしておく理由は無い。
設定のファイルそのものを消すかどうかは、入れ直す予定があるかで決める。入れ直す予定があれば残したほうが設定を引き継げる。完全に消すなら、配布元の削除の手順に従う。手当たり次第にライブラリの中を消すと、ほかのアプリの設定を巻き込むことがある。
消す前に、設定を書き出せるかどうかを見ておくとよい。書き出しの機能があるものは、別の機械に移すときや入れ直すときに、並べ直す作業をもう一度やる必要が無い。
2週間で判断する
入れたあとの判断には区切りを設ける。入れた直後は新しさで便利に感じるため、判断が甘くなる。2週間後に一度も押していないものは、そのあとも押さない。
試用の期間を用意している有料のものは、この2週間と重ねると判断の材料がそろう。試用にカードの登録が要らないものであれば、期間が終わったあとに何もしなくても支払いは発生しない。
同時に試す本数は3本までに抑える。5本同時に入れると、どれが効いたのか分からなくなり、消す判断もできなくなる。1本ずつ順に試すと、効いた実感が残るため、残す判断も消す判断も早い。
判断の記録は、設定の画面ではなく手元のメモに残すほうがよい。入れた日と、入れた理由になった場面を1行書いておくと、2週間後に読み返したときに押していない理由が分かる。
入れ替えるときに起きること
同じ役割のものを乗り換えるときは、順番を守ると事故が減る。先に新しいものを入れて、両方を動かした状態にすると、同じ場所を使い合って思った通りに動かないことがある。画面の上端を扱うもの、キーボードの入力を横取りするもの、ウインドウの位置を動かすものは、特にぶつかりやすい。
手順としては、前のものの設定を書き出せるなら書き出し、次に前のものを終了させ、新しいものを入れて動かす。前のものはすぐに捨てず、1週間ほど残しておくと、戻したくなったときに設定ごと戻せる。1週間たって戻す必要が無ければ、そこで消し方の手順に従って片づける。
読み込みの機能を持っているものもある。前の道具での分け方をそのまま読み込めるなら、一から選び直す必要が無い。乗り換える前に、その機能があるかどうかを配布元のページで確かめておくと、移る作業が数分で済む。
同じ領域に2本入れたままにしないことも、枠を守るうえで効く。機能が重なる常駐アプリを並べると、同じ役割のアイコンが2つ出るだけでなく、設定の取り合いが起きる。
入れる順番は3段
入れるかどうかを決める順番は、次の3段で進める。
まずmacOSの標準の設定を変えて済まないかを見る。ウインドウの整列、スクリーンショットの保存先と形式、キーボードの割り当て、通知の出し方、文字の入力の補助は、設定だけで変えられる範囲が年々広がっている。
次に無料で公開されているものを試す。オープンソースで公開されているものは、費用が掛からないだけでなく、更新が止まったときも中身を確かめられる。無料の段階で足りる領域は、思っているより広い。
それでも足りないときに、有料のものを比較する。比較するときは金額だけでなく払い方を見る。買い切りと年額では2年目からの負担が変わる。同じ表に無料のものも並べて、必要な機能の欄に印を付けていくと、どこから金額が発生するのかが見える。
上端の枠を先に数える
常駐するものを入れる前に、画面の上端に何個並べられるのかを数えておく。Macは画面の横幅と、左側に並ぶアプリのメニューの長さで、並べられる数が決まる。ノートブックの機種は画面の中央上にカメラの部分があり、数が増えると左側のアイコンが描かれなくなる。これは不具合ではなく、幅が足りなくなったときの決まった振る舞いである。
macOS自身が出す項目も同じ場所を使う。減らせるのはこちらが先である。
使用中に表示: その項目の使用中にのみ状況アイコンをメニューバーに表示します。 常に表示: 状況アイコンを常にメニューバーに表示します。 出典: support.apple.com
システム設定の「メニューバー」で、押すことがほとんど無い項目を「使用中に表示」に切り替えるだけで、2つか3つ分の幅が空く。同じ画面には「メニューバーに追加することを許可」という欄もあり、アプリが出している項目のうちmacOS側で止められるものはここに並ぶ。次に、アプリ側の設定でアイコンを消せるものを消す。1つずつ設定を見ると、3つか4つは無くしても困らないことが分かる。
何を隠して何を残すかを決める
そこまでやって残ったものを、押す頻度で3段階に分けると、整理する道具の設定が短時間で終わる。1日に何度も押すものは、たいてい2つか3つしかない。次に、気になったときだけ押すもの。最後に、動いていることさえ分かればよく、押すことがほぼ無いもの。3段目は常に隠す扱いにしてよく、2段目は畳んでおいて必要なときだけ呼び出す形が合う。
呼び出し方は道具の作りで分かれる。帯の上に一度展開してから押す形、メニューバーの下のポップアップにまとめて出す形、そして隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形の3通りである。呼び出したときに電池の残量の数字や未読の件数がそのまま出るかどうかも、日々の使い勝手に効く。仕切りより左へ送って時計のまわりを空ける仕組みと、隠したものを本物の見た目のまま出す仕組みはできることに説明がある。
金額と払い方を並べた表はほかの道具との違いにあり、2026年9月3日に各社の販売ページで調べた値として載っている。無料のオープンソースのものも同じ表に入っているので、無料で足りるかどうかの見当が付く。有料のものは買い切りで1,980円のものから、年額と永久ライセンスを選べるものまで幅がある。買い切りの範囲は料金で確かめられる。
この種の常駐アプリは、メニューバーの帯の描画を読み取るために画面収録の許可を、アイコンを押してメニューを開くためにアクセシビリティの許可を求める。求める理由はよくある質問に説明があり、対応するmacOSの下限と試用の条件はダウンロードに載っている。
入れるべきかどうかは、記事の推し方ではなく、手が止まった場面の有無で決まる。入れる前に消し方を確かめ、2週間で判断し、常駐するものだけ枠を数えてから選ぶ。この順にすると、1か月後に片づける作業がほとんど残らない。
よくある質問
Macに入れるべきアプリは、おすすめ記事の通りに入れていい?
記事の推し方は書き手がその不便に当たった結果で、読み手が同じ場面に当たっていなければ押さないまま残る。この1週間で手が止まった場面を3つ書き出し、macOSの設定で変えられるかを先に確かめて、残ったものについてだけ該当する章を読む形にする。
アプリを消しても残るものはある?
設定と履歴のファイルが残る。実害が出るのは2つで、ログイン時に自動で立ち上がる登録と、画面収録やアクセシビリティの許可の一覧に残った項目になる。前者はシステム設定の「一般」の「ログイン項目と機能拡張」、後者は「プライバシーとセキュリティ」から外す。
入れるかどうかの判断は、いつすればいい?
入れてから2週間を区切りにする。入れた直後は新しさで便利に感じるため判断が甘くなり、2週間後に一度も押していないものはそのあとも押さない。同時に試すのは3本までにすると、どれが効いたのかが分かり、消す判断もできる。
常駐するアプリを入れる前に確かめることは?
画面の上端にアイコンを出すかどうかを配布元の画面写真で見る。出すものは限られた枠を1つ使うため、macOS自身の項目を「使用中に表示」に切り替えて先に空きを作っておく。あわせて、Appleの署名と公証、対応するmacOSの下限、求める許可の理由の説明を確かめる。