Macの文字ビューア|記号や絵文字をアプリを離れずに探す
Macで文字ビューアを探している人の困りごとは、だいたい3つに分かれる。記号を入れたいのに開き方が分からない、開いたが目的の文字が見つからない、頼んでいないのに勝手に開いて邪魔をする。この3つは同じ窓の話に見えて、触る場所がそれぞれ違う。開き方は入力の設定、探し方はビューアの中の操作、勝手に開く症状はキーボードの設定にある。この記事では、その切り分けを画面に出ている名前のまま並べ、最後に文字ビューアをメニューバーから開く道を確保するときの注意点まで扱う。
文字ビューアとキーボードビューアは役割が違う
同じ「ビューア」で終わる名前のせいで混ざりやすいが、この2つは目的が別である。Appleのユーザガイドは別のページで説明している。
文字ビューアは、絵文字、記号、アクセント記号付きの文字、別の言語の文字を一覧から探して入れるための窓である。心臓にあたるのは検索欄で、読み方が分からない記号でも説明の語から辿れる。
キーボードビューアは、画面の上にキーボードの絵を出して、いま選んでいる入力ソースでどのキーを押すと何が出るのかを見るための窓である。物理キーボードの刻印と入力ソースが食い違っているとき、打った文字と出る文字がずれる。その対応表を目で見るための道具である。
ガイドはこの分担をはっきり書いている。キーボードビューアに出てこない絵文字や記号や特殊文字を入れたいときは文字ビューアを使う、という案内になっている。逆に、キーの位置を知りたいだけなら文字ビューアを開いても答えは出ない。どちらを開くかは「文字そのものを探している」のか「押すキーを探している」のかで決まる。
もう1つ知っておくとよいのは、キーボードビューアがmacOSのアクセシビリティキーボードの仕組みを使って動いていることである。つまり入力補助の系統に属していて、文字ビューアのような文字の索引ではない。この出自を知っていると、2つの窓の見た目がまるで違う理由も納得できる。
文字ビューアを開く道は3つある
開き方が分からないという詰まりは、道が複数あることを知らないために起きる。現在のユーザガイドが案内しているのは次の3つである。
- Fn+Eキーを押す。地球儀キーがあるキーボードでは地球儀キー+Eでも開く
- メニューバーの「編集」から「絵文字と記号」を選ぶ
- メニューバーの入力メニューから開く
3つ目は最初から使える状態になっていないことがある。入力メニューがメニューバーに出ていない場合は、アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーで「キーボード」をクリックする。「テキスト入力」まで進んで「編集」をクリックし、「メニューバーに入力メニューを表示」をオンにすると出てくる。なお、入力ソースを追加すると入力メニューは自動でメニューバーに現れる仕組みになっているため、日本語入力を使っている環境では最初から出ていることが多い。
Web上の手順書では、これとは別のキーの組み合わせが紹介されていることがある。
[2023年1月23日 ブログ投稿後、追記します。]この文字ビューアには、キーボードショートカットも存在しているようでした。Control+Command+Spaceキーの3つを同時押しすることで、文字ビューアが起動できました。3つのボタンを同時に押すよりは、上記でご紹介した方法が簡単かとは思いますが、関連情報として記載します。 出典: note.com
この組み合わせは長く使われてきたもので、書かれた時期の記事では主役として紹介されている。いまのユーザガイドが前に出しているのはFn+Eと地球儀キー+Eのほうで、Controlキーを含む3つ押しはガイドの本文には並んでいない。手順書と自分の画面が合わないときは、記事が書かれた年を見てから読み替えると迷いが減る。
目的の文字は名前で探す
文字ビューアを開いたあと、カテゴリを順に眺めて探すのは効率がよくない。検索欄に説明の語を打つほうが速い。ユーザガイドは「笑っている顔」のように、見た目を説明する語を入れる例を挙げている。単語でも語句でも受け付ける。
肌の色や向きが違う絵文字を出したいときは、一覧の絵文字をクリックして押さえたままにする。バリエーションがその場に開く。押して離すだけでは入力になってしまうため、押さえたままにする点が要る。
よく使うものは上に固定できる。ビューアの上部にはお気に入りの欄があり、折りたたんだ状態では最近使った絵文字の下に並ぶ。展開した状態ではサイドバーに「お気に入り」のカテゴリが出る。追加の手順は、絵文字か記号を選んで「お気に入りに追加」をクリックするだけである。
入力の途中から呼び出す道もある。「ハート」や「いいね」のようなよく使われる語を打ってからFn+Eか地球儀キー+Eを押すと、その語に対応する絵文字の候補に置き換えられる。Returnキーで確定するか、別の候補を選ぶ。打った語に候補がなかったときは、置き換えの代わりに文字ビューアが開く。決まった綴りをいつも同じ絵文字にしたい場合は、テキストの置換の設定で対応付けておく方法もあり、ガイドはXDを笑っている顔の絵文字に自動で替える例を挙げている。
表示するカテゴリと文字の大きさを変える
初期状態のビューアは小さく、絵文字が中心に並ぶ。記号や別の言語の文字を扱うなら、まず展開しておくほうが探しやすい。展開と折りたたみの切り替えは、ビューアの右上の角にあるボタンで行う。
展開した状態には、折りたたみのときには無い操作が加わる。1つはアクションポップアップメニューで、ここから「リストをカスタマイズ」を選ぶと、サイドバーに並ぶカテゴリを選び直せる。使わない分類を外しておけば、目が滑る範囲が狭くなる。終わったら「完了」をクリックする。
同じアクションポップアップメニューには文字の大きさもある。「小」「中」「大」の3段階で、細い記号を見分けたいときは大きい側にする。括弧の向きや似た形のダッシュ類を選び分ける場面では、この設定が効く。
履歴を白紙に戻す操作も同じ場所にある。「よく使う文字を消去」を選ぶと、頻繁に使う文字として覚えられた並びが消える。別の仕事に移って使う記号がまるごと変わったときや、共用の機械で履歴を残したくないときに使う。
入力の挙動として1つ覚えておくとよい違いがある。折りたたんだ状態では文字をクリックすると入るが、展開した状態ではダブルクリックが必要になる。展開したあとに「押しても入らない」と感じるのは、この違いのためである。
押すキーを知りたいときはキーボードビューア側を見る
記号そのものより「どのキーを押せばよいのか」を知りたい場面もある。そのときは入力メニューをクリックして「キーボードビューアを表示」を選ぶ。いま選んでいる入力ソースの配列がそのまま出る。
この窓でOptionキーやShiftキーを押すと、押した状態で出る文字に絵が入れ替わる。ここでキーの周りにオレンジ色の枠が付いたら、それはデッドキーである。デッドキーはそれ自体では文字を出さず、続けて押した文字にアクセント記号を足す。ガイドはABCキーボードレイアウトでOption+Nを押してティルダを入れ、続けてaを押すと ã になる例を挙げている。
アクセント記号を入れる道はもう1つあって、そちらのほうが手数が少ない。英字キーを押したままにするとアクセントメニューが開き、その文字に付けられる記号が並ぶ。クリックで選ぶほか、文字の下に出る数字のキーを押しても選べる。押せる記号が無いキーではメニューが出ない。アクセント記号を受け付けないアプリもあるとガイドは注記している。
アクセント付きの文字を打つ量が多いなら、入力ソースの追加も検討に入る。ガイドは「ABC - 拡張」を追加すると、ラテン文字を使う複数の言語を切り替えずに書けると案内している。入力ソースを増やすと入力メニューがメニューバーに出るので、キーボードビューアを開く道も同時に手に入る。
勝手に開くとき、開かないときに見る場所
頼んでいないのに文字ビューアが顔を出す、という困りごとの出どころはキーボードの設定にある。Fnキーと地球儀キーには押したときの働きを割り当てられるようになっていて、その選択肢の1つが「絵文字と記号を表示」である。ここが選ばれていると、Fnキーに触れるだけでビューアが開く。
確かめる場所は、アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーで「キーボード」をクリックした先である。「fnキーを押して」または地球儀キーを押したときの動作を選ぶポップアップメニューがあり、ここで別の働きに変えれば意図しない起動は止まる。同じポップアップメニューには「入力ソースを変更」もあるので、言語の切り替えをよく行う人はそちらに振り替えるとキーが二重に活きる。
逆に開かない側の話をすると、確かめる順番は3つある。1つ目は押しているキーで、Fn+Eと地球儀キー+Eはキーボードによって刻印が違う。2つ目は前面のアプリで、「編集」メニューに「絵文字と記号」が並ばないアプリではその道は使えない。3つ目は入力メニューの有無で、メニューバーに出ていなければ3つ目の道はふさがっている。
入力メニューの項目が淡い色で表示されて選べないことがある。これは不具合ではなく、いま前面にあるアプリがその入力ソースに対応していないことを示す表示である。同じ操作を別のアプリで試すと選べる場合がある。
入力メニューをメニューバーに置いたあとに起きること
文字ビューアをメニューバーから開けるようにすると、たしかに手数は減る。その代わり、メニューバーの右側に項目が1つ増える。ここは各アプリの状況メニューと同じ場所で、常駐アプリを入れるほど混み合っていく。時計は右端に固定されているので、増えた分は左へ押し出される形になる。
入力メニューは押す頻度が高いのに、幅の取り合いでは弱い立場にある。アイコンが増えると、目で探す時間が増え、狭い画面では入りきらずに見えなくなることもある。Appleが用意している手当ては、Commandキーを押したままアイコンをドラッグして並び順を変えることと、Commandキーを押したままメニューバーの外へドラッグして外すことの2つである。外した項目は次に要るときに戻す手間がかかるため、使う頻度が低いものにしか向かない。
ここで使われるのが、メニューバーを整理する常駐アプリである。できることには、ふだん押さないアイコンを仕切りの左へ送って時計のまわりを空ける仕組みと、隠したものを紋章から呼び出す仕組みが並んでいる。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りになっているため、入力メニューを押すためにいったん全部を並べ直す必要はない。名前の一部を打って探して開く操作も用意されているので、どこに置いたか忘れても辿れる。
同じ用途のアプリには無料のものと買い切りのものがある。価格と払い方を並べた表はほかの道具との違いにあり、調べた日付を添えた形で載っている。買い切りの範囲と試用の条件は料金にまとまっていて、1,980円の買い切りと14日間の試用が示されている。メニューバーの描画を読み取る許可が要る理由はよくある質問に書かれており、対応するmacOSの下限を見たうえで手元で試すならダウンロードから入る流れになる。
進める順番を決めておくと迷わない。まずFn+Eか地球儀キー+Eで開くかを試す。開いたら展開してカテゴリを整え、よく使うものをお気に入りに送る。押すキーを知りたい場面が多いなら入力メニューを出してキーボードビューアへの道も作る。そのうえでメニューバーが混んで入力メニューが探しにくくなったら、そこは文字の話ではなく幅の話なので、右側に並ぶアイコンの数を見る。
よくある質問
Macで文字ビューアを開くキーはどれ?
現在のユーザガイドが案内しているのはFn+Eキーで、地球儀キーがあるキーボードでは地球儀キー+Eでも開く。キーを使わない道として、メニューバーの「編集」から「絵文字と記号」を選ぶ方法と、メニューバーの入力メニューから開く方法がある。古い記事ではControl+Command+Spaceの3つ押しが紹介されていることがある。
文字ビューアとキーボードビューアはどう違う?
文字ビューアは絵文字や記号や別の言語の文字を一覧と検索から探して入れる窓である。キーボードビューアは画面にキーボードを出して、いま選んでいる入力ソースでどのキーを押すと何が出るかを見る窓である。ガイドは、キーボードビューアに出てこない記号は文字ビューアで入れるよう案内している。
文字ビューアが勝手に開いてしまうときはどこを見る?
キーボードの設定でFnキーまたは地球儀キーの働きが「絵文字と記号を表示」になっている可能性が高い。システム設定のサイドバーで「キーボード」を開き、「fnキーを押して」のポップアップメニューを別の働きに変えると止まる。言語の切り替えをよく使うなら「入力ソースを変更」に振り替える手もある。
文字ビューアに出るカテゴリを減らせる?
できる。ビューアを展開した状態でアクションポップアップメニューをクリックし、「リストをカスタマイズ」を選ぶと、サイドバーに並ぶカテゴリを選び直せる。終わったら「完了」をクリックする。同じメニューには文字の大きさを小と中と大から選ぶ項目と、「よく使う文字を消去」も並んでいる。