MacBookのメニューバーに入るアイコンの数|画面の幅とノッチで決まる
MacBookのメニューバーにアイコンを足していくと、あるところから先が表示されなくなる。同じ構成のままデスクの外部ディスプレイに繋ぐと全部見えるのに、本体の画面に戻すと消える項目が出る。macbook メニュー バーの容量は固定の数ではなく、画面の横の広さと、解像度の設定と、カメラ部分の位置という3つの条件の掛け算で決まっている。
この記事は、その3つがどう効いてくるのかを整理し、入る数を増やす手と、そもそも数を減らす手を順番に並べたものである。数えられるところは数え、変えられるところは変えるという順で見ていく。
まず、画面の横の広さで上限が決まる
メニューバーは画面の最上部を横に1行だけ使う。したがって、入る項目の数はまず画面の横の広さに比例する。Appleが公開している現行のMacBookの画面仕様は次のとおりである。
| 機種 | 画面サイズ | 横方向の画素数 |
|---|---|---|
| MacBook Air | 13.6インチ | 2560 |
| MacBook Air | 15.3インチ | 2880 |
| MacBook Pro | 14.2インチ | 3024 |
| MacBook Pro | 16.2インチ | 3456 |
いちばん狭い13.6インチを基準にすると、15.3インチはおよそ13%、14.2インチはおよそ18%、16.2インチはおよそ35%だけ横が広い。同じ設定であれば、この比率がそのまま入る項目数の差に近づく。
ここで押さえておきたいのは、この1行を左右で分け合っているという点である。左側にはいま前面にあるアプリのメニューが並び、右側に状況を示すアイコンが並ぶ。左側の幅はアプリによって違うため、メニュー項目の多いアプリを前面にすると、右側が使える幅はその分だけ狭くなる。メニューバーの容量は、使っているアプリによっても動くということになる。
カメラ部分が中央を占めるため、使える幅は連続していない
13.6インチ以上の現行のMacBookでは、画面上部の中央にカメラの部分がある。ここには項目を置けないため、メニューバーの使える幅は左右に分断される。表の数字どおりの幅が丸ごと使えるわけではない、という点が、外部ディスプレイとの体感差を生む主な理由になる。
Appleは、この部分に表示が重なる場合の対処をアプリ単位で用意している。アプリを終了した状態でアプリケーションフォルダから選び、情報を見るの画面で「内蔵カメラの下に収まるようにサイズ調整」を有効にすると、そのアプリの表示領域がカメラより下から始まる。ただし、この設定には副作用が明記されている。
開いている App や同じスペースを共有している App がすべてカメラの下に表示されるようになり、縮小設定を使っている App を終了するまではその状態が続きます 出典: support.apple.com
1つのアプリのために、その場にある全部のアプリの表示領域が下に押し下げられる、という交換条件になる。メニューバーの項目が隠れるという理由だけでこの設定を入れると、画面の縦を常に削ることになる。特定のアプリの画面がカメラ部分に食い込んで困る場合に使う設定であって、項目数の問題を解く設定ではない。
解像度の設定で、同じ画面でも入る数が変わる
画面の画素数は変えられないが、その画素をどう使うかは設定で変えられる。システム設定のディスプレイの欄には、文字を大きくする側から作業スペースを広げる側まで、いくつかの段階が並んでいる。作業スペースを広げる側に寄せると、同じ画面に置ける情報量が増え、メニューバーに並ぶ項目も多く入るようになる。
この設定は、全体に効く分だけ影響も広い。文字とアイコンが一律に小さくなるため、読みやすさとの交換になる。メニューバーの項目を2つか3つ増やすために画面全体の文字を小さくするのが割に合うかは、Macの使い方によって変わる。外に持ち出して膝の上で使う時間が長いなら、読みやすさを優先したほうが結果的に楽である場合も多い。
なお、外部ディスプレイに繋いだときは、そちらの幅で別に計算される。メニューバーは主ディスプレイに出るため、本体の画面では隠れていた項目が、外部ディスプレイでは全部見える、という状態が起きる。接続の有無で見え方が変わるのは、このためである。
数を増やす前に、減らせる項目を減らす
入る数を増やす方向の手は、どれも何かとの交換になる。先に減らす方向を試したほうが、代償が小さい。手順は3つある。
- 標準の項目を見直す。システム設定のコントロールセンターの欄では、時計、Wi-Fi、Bluetooth、電池といった標準の項目について、メニューバーに出すかどうかを個別に選べる。使っていないものが混ざっていることは珍しくない
- アプリ側の設定を見る。常駐するアプリの多くは、自分の設定に「メニューバーにアイコンを表示しない」に相当する項目を持っている。そこで消せるなら、それがいちばん軽い方法になる
- その場で取り外す。Appleのガイドには、直接の操作が書かれている
状況メニューの配置を変更するには、Commandキーを押したままアイコンをドラッグします。状況メニューを素早く削除するには、Commandキーを押したままアイコンをメニューバーの外にドラッグします。 出典: support.apple.com
並べ替えと取り外しが、どちらもCommandキーを押しながらのドラッグで済む。よく押す項目を右端側にまとめておくだけでも、探す時間は短くなる。カメラ部分の左側に回り込んで押せなくなる項目があるなら、並べ替えで位置を変えるのが最初の対処になる。
この3つを通すと、多くの場合は並びがかなり短くなる。それでも残るのが、消すと困るが常に見えている必要もない項目である。
標準の項目には「使用中に表示」という中間の選択肢がある
コントロールセンターの設定を開くと、メニューバーに出せる項目が並んでいる。時計、Siri、Spotlight、Wi-Fi、Bluetooth、バッテリー、集中モード、画面ミラーリング、ディスプレイ、サウンド、再生中、ファストユーザスイッチ、Time Machine、VPN、天気といった顔ぶれである。
見落とされやすいのが、この多くの項目に「使用中に表示」と「常に表示」の2つの選択肢が用意されている点である。常に表示にしていると、使っていない時間帯も枠を1つ占め続ける。使用中に表示へ切り替えておけば、その機能が動いているときだけ現れ、それ以外の時間は並びから消える。
この切り替えは、幅の問題に直接効く。たとえば画面ミラーリングやTime Machineは、常に見ていたい情報ではないことが多い。VPNも、接続しているときにだけ分かれば足りる場面がある。こうした項目を使用中に表示へ回すだけで、常時の並びは短くなり、残した項目が探しやすくなる。追加の道具も費用も要らないため、ここは先に済ませておく価値がある。
メニューバーを自動的に隠す設定は、別の問題を解いている
同じ設定画面には「メニューバーを自動的に表示/非表示」という項目もある。選べるのは、常に、デスクトップ上のみ、フルスクリーン時のみ、しない、の4つである。これを有効にすると、ポインタを画面の上端に寄せるまでメニューバー自体が現れなくなる。
ここで取り違えが起きやすい。この設定が増やしているのは画面の縦であって、メニューバーの横の幅ではない。隠れている状態から呼び出しても、並ぶ項目の数は変わらない。アイコンが入りきらないという問題は、この設定では解けない。縦を広く使いたい場合に使う設定と考えて、幅の問題とは分けて扱ったほうが混乱しない。
間隔を詰めるという手もある
項目そのものを減らさずに幅を稼ぐ方法として、項目同士の間隔を詰めるという手がある。メニューバーを整理する道具の一部には、この設定が用意されている。
この効果の大きさについては、ある製品の案内ページに具体的な例が示されている。2026年9月18日に確認した時点では、標準の間隔から1段詰めると表示できる項目が2個増え、もう1段詰めると4個増える、という形で示されていた。製品と設定によって数は変わるため、そのまま当てはまる数字ではないが、桁としての効き方はこの範囲に収まる。
間隔を詰める手は、項目の総数が多い場合には決め手にならない。10個以上並んでいる状態で2個か4個ぶんの余裕ができても、探しにくさそのものは残るためである。並びが1つか2つぶん溢れている、という状態を解消する手として見ておくのが実態に近い。
何個まで入るかを数えるより、何を残すかを決める
ここまで見てきたとおり、入る数は画面の広さ、解像度の設定、前面のアプリのメニューの長さ、カメラ部分の位置で動く。つまり固定の答えが出ない。数えることに時間をかけるより、残すものを決めるほうが早く落ち着く。
線引きの目安は、そのアイコンが状態を見るためのものか、押して操作するためのものかにある。電池の残量、通信の状態、入力の切り替えのように、見えていること自体に意味があるものは残す価値がある。同期の一時停止、録画の開始、クリップボードの履歴のように、押して初めて仕事をするものは、見えている必要がない。後者を隠す側に回すと、残る数はたいてい半分以下になる。
もう1つの目安は、直近1週間で実際に押した回数である。一度も押していない項目は、いま見えている必要がない候補になる。数えてみると、常駐しているだけで一度も触っていない項目が想像より多い、という結果になることが多い。
作業としては、紙かメモ帳に左から順に項目名を書き出し、それぞれに「見る」「押す」「どちらでもない」の3つのどれかを付けていく形が早い。どちらでもないと付いたものは、アプリ側の設定で消す候補になる。押すと付いたものは、隠して呼び出す候補になる。見ると付いたものだけが、常に出しておく対象として残る。この3分類をしておくと、道具を入れたあとの設定が数分で終わる。分類の結果そのものは、Macを買い替えても使い回せる。
隠した先への手の届き方で、道具の差が出る
残すものを決めたあと、隠す側に回した項目へどう手を伸ばすかが次の問題になる。ここが道具ごとに違う。畳んだ状態からいったん全部を展開して、そこから目的のアイコンを探して押す作りだと、手数は2つになる。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りであれば、1手で済む。ノートのMacのように幅が限られている環境ほど、隠す項目の数が増えるため、この差は毎日積み上がる。
比べる材料としては、メニューバーを整理する道具の案内ページが手がかりになる。できることには、項目の隠し方と隠した項目の扱い方が並んでいる。同じ用途の道具どうしの違いはほかの道具との違いに整理されており、対応するmacOSの範囲や提供の形が横に並べて示されている。費用の形を比べるなら料金を見ると、無料のものと支払いが要るものの線がどこに引かれているかが分かる。カメラ部分に回り込む項目の扱いや権限まわりの疑問はよくある質問にまとまっており、手元で試す段になったらダウンロードから対応するmacOSの範囲を確かめて入手する流れになる。
この記事に挙げた画面の仕様とAppleの設定に関する記述は、2026年9月18日にAppleの公開ページで確認したものである。機種の構成は入れ替わるため、購入前に幅を比べる場合は、その時点の仕様ページで同じ項目を見ておくのが確実である。
よくある質問
MacBookのメニューバーには、アイコンが何個まで入りますか?
固定の数はありません。画面の横の広さ、システム設定のディスプレイで選んだ解像度、前面にあるアプリのメニューの長さ、そしてカメラ部分の幅で変わります。現行機の横方向の画素数は13.6インチが2560、16.2インチが3456で、同じ設定なら後者のほうがおよそ35%多く入る計算になります。
外部ディスプレイでは見えるのに、本体の画面だと消えるのはなぜですか?
メニューバーの幅がディスプレイごとに違うためです。本体の画面は外部ディスプレイより横が狭く、中央のカメラ部分で使える幅がさらに分断されます。入りきらない項目は表示されなくなるため、接続を切り替えると見え方が変わります。項目を減らすか、解像度の設定を作業スペース側に寄せると改善します。
カメラの下に表示させる設定を使えば解決しますか?
その設定はアプリ単位のもので、有効にすると同じ場所にある他のアプリの表示領域もカメラより下に下がり、その状態はそのアプリを終了するまで続きます。画面の縦を常に削ることになるため、項目数の問題を解く目的には向きません。特定のアプリの画面がカメラ部分に重なって困る場合の対処と考えてください。
アイコンを消さずに並びを短くする方法はありますか?
2つあります。1つは項目同士の間隔を詰める設定で、製品の案内では1段詰めると2個、もう1段で4個ぶんの余裕ができる例が示されています。もう1つは、消さずに隠しておいて押すときだけ出す方法です。後者なら項目を手放さずに並びを短くできるため、押す機会がある項目に向いています。