vanilla menu bar macで調べる前に、標準機能でどこまで減らせるか
一年ほど使ったMacのメニューバーは、たいてい引き出しの中のようになっています。クラウドストレージ、パスワード管理、スクリーンショットの道具、チャットが2つ、VPN、クリップボード履歴、ウインドウ整列。そして、その真ん中のどこかに、本当に見たかったバッテリーの残量があります。vanilla menu bar mac と検索する人の多くは、この状態をどうにかしたいと思った直後にいます。
この記事では、この種類の道具が何をするのか、macOSが標準でどこまでやってくれるのか、そしてどのアイコンに画面の上端を使わせるのかを、順番に決められるところまで整理します。
vanilla menu bar mac と検索する人が探しているもの
この言葉が入力される理由は2通りありますが、行き着く先は同じです。
ひとつは、Vanilla という名前のmacOS用ユーティリティです。メニューバーのアイコンを仕切りの向こうへ押しやり、選んだものだけを表示させるという役割の小さなアプリで、この種類の道具はMacの世界に10年以上前から存在しています。現在の版・価格・対応しているmacOSの範囲は開発元が公開しているので、そこを直接読むのが確実です。この分野の小さなユーティリティは、大きなアプリよりも提供元や価格の変更が起きやすいためです。
もうひとつは、言葉どおりの意味です。追加されたアイコンが何もない、買ったばかりのときの素のメニューバーに戻したい。この読者はソフトを探しているわけではありません。何も入れずにどこまで減らせるのかを知りたいだけです。
どちらの読者にも必要な答えは同じで、macOSが単独でできることと、それがどこで止まるのか、の2点です。
macOSだけでできること
多くの人が思っているより広い範囲が標準機能で片付きます。Appleは、この話に直接効く挙動を公開資料で説明しています。
The menu bar runs along the top of the screen on your Mac. Use the menus and icons in the menu bar to choose commands, perform tasks, and check status. To rearrange status menus, press and hold the Command key while you drag an icon. To quickly remove a status menu, press and hold the Command key while you drag the icon out of the menu bar. 出典: support.apple.com
ここから3つのことが言えます。
- Commandキーを押しながらアイコンを横にドラッグすると、並び順が変わる
- Commandキーを押しながらメニューバーの外へドラッグすると、その項目が消える
- この2つは、何年もMacを使っている人でも試したことがない場合が多い
注意すべきなのは、どのアイコンがこの操作に従うかです。Commandキーを押しながら外へ出す操作が効くのは、Wi-Fi、Bluetooth、音量、バッテリー、集中モード、時計といった、macOS自身が持っている項目です。アプリが常駐しながら置いていく第三者製のアイコンは、この方法では消えません。そちらは、そのアイコンを作ったアプリ側の設定に従います。
2つめの標準機能がコントロールセンターです。常に見えている必要はないが、たまに使うものは、メニューバーではなくコントロールセンターの中に置けます。逆に、中の項目をメニューバーへ戻す手順もAppleが説明していて、コントロールセンターの中の項目をControlキーを押しながらクリックし、メニューバーに追加を選ぶ形になります。
3つめは、メニューバー自体を自動的に隠す設定です。ポインタを画面の上端へ持っていったときだけ現れるようになります。見た目の雑然さは消えますが、ちらりと見て状態を確かめるという使い方はできなくなります。全画面で作業し続ける人には向いていて、録画中の表示やVPNの接続状態を目で追う人には向きません。
道具を入れる前に、この3つを一度やってみる価値があります。追加されたアイコンが数個しかないMacなら、これだけで終わることもあります。
標準機能で手が届かないところ
止まるのは第三者製のアイコンです。そして、混雑の大半はそこから来ています。
同期クライアント、メモアプリ、会議アプリ、音声の経路を切り替える道具、ウインドウ管理、クリップボード履歴。どれもメニューバーに何かを置き、しかも使っていない時間もそのまま置き続けます。macOSには、これらをまとめて切り替える場所がありません。メニューバーの項目が一覧になっていて、それぞれにチェックボックスが付いている画面は存在しないのです。アプリごとの設定を1つずつ探すか、アイコンを受け入れるかの二択になります。
メニューバー管理アプリと呼ばれる種類の道具は、この隙間に入ります。アプリとメニューバーの間に立ち、各アプリが出した項目のうち、どれを実際に描画するかを決める役割です。
この種類の道具が扱う3つの状態
呼び名は製品によって違いますが、扱う状態はほぼ共通で3つです。
- 表示。常にメニューバーに出ている。変化を読み取る対象だけをここに置く
- 非表示。仕切りの向こうにいる。動作は止まっておらず、メニューバーを広げれば戻ってくる。ふつうの人のアイコンの大半はここに入る
- 常時非表示。広げても出てこない。アプリ側が強制的に置いてくる項目や、画面共有中に見せたくないものを入れる
製品ごとの実際の差は、非表示に入れたあとの挙動に出ます。メニューバーを広げてから改めて押す仕組みだと、目的のメニューにたどり着くまでに2手かかり、その間バーが横に伸びます。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける仕組みなら1手で済みます。1日に15回触る項目だと、この差は見た目の問題では済まなくなります。この違いを含めて何ができるのかは、案内サイトのできることにまとまっています。
ノッチのあるMacでは、アイコンの数に上限がある
ノッチのあるMacBook ProやMacBook Airでは、カメラの部分がメニューバーの中央を占めています。使える幅は左右2つに分かれ、実際に入るアイコンの数は画面の広さから想像するより少なくなります。
macOSは、あふれた項目を2段目に折り返しません。落としたことを知らせもしません。中央に近いものから順に、単に描画されなくなります。この現象はメニューの多いアプリで最も強く出ます。アプリ自身のメニューが左側を先に使い、余った分が右側の状態アイコンに回るためです。
結果として、ノッチのあるMacでは、アイコンの数は好みの問題ではなくなります。ある数を超えると、幅の広いメニューを持つアプリに切り替えた瞬間に、頼りにしていた項目が予告なく消えます。表示するものを削るのが対処で、これは標準のCommandキー操作でやっても、コントロールセンターでやっても、管理アプリでやっても同じことです。
入れる前に確かめる6つの点
この種類の道具は、仕事をするためにMacへ一定の権限を求めます。そしてどれもmacOSの更新で壊れる可能性があります。機能の一覧より、この2つを先に見るほうが選択を誤りません。
| 確かめる点 | 理由 | 10分でできる確認 |
|---|---|---|
| 求められる権限 | アクセシビリティの権限が要るものが多く、アイコンの位置を読むために画面収録の権限を求めるものもある | 導入時のダイアログを読み、システム設定のプライバシーとセキュリティで何が有効になったか見る |
| ノッチのある機種での挙動 | 中央が使えず、幅を超えた項目は描画されない | メニューの多いアプリを開き、アイコンが残っているか確かめる |
| 隠した項目の押しやすさ | バーを広げずに直接開けるか、広げてから押すか | 3つ隠して、広げずに1つ使ってみる |
| 再起動後の状態 | 再起動やディスプレイの抜き差しで並びを忘れる場合がある | 一度再起動して順番が保たれているか見る |
| 更新の履歴 | macOSの新版が出るたびに追従が要る種類の道具で、更新が長く止まっているのは危険信号 | 最新版の日付と更新履歴を読む |
| 価格の形 | 買い切り、月額、無料のオープンソースが同じ棚に並んでいる | まとめ記事ではなく提供元の販売ページを読む |
価格を含めた比較は、調べた日と各社の出典を添えてほかの道具との違いに載せています。この分野の価格は動くので、調査日の書かれていない比較表はあまり役に立ちません。金額の考え方については料金も参照できます。
残すものと隠すものの分け方
判断は、1つの原則でかなり楽になります。メニューバーは状態を見る場所であって、アプリを起動する場所ではない、というものです。
見た目が変化して何かを知らせてくれる項目は、常に表示する価値があります。録画中の表示、VPNがつながっているかどうか、バッテリーの残量、止まってしまった同期、通知を止めている集中モード。これらはクリックせずに読めるので、場所を占める分の見返りがあります。
いつ見ても同じ形をしている項目は、状態ではありません。それは起動用のボタンで、仕切りの向こうかSpotlightに置くべきものです。正常に動いているクラウドストレージは、正常に動いているクラウドストレージと同じ見た目をしています。つまり、表示していることで得られる情報はゼロです。スクリーンショットの道具、クリップボード履歴、メモアプリは、実際にはキーボードショートカットで呼び出していることがほとんどで、アイコンがあるのは開発元が存在を知らせたいからです。
この原則を正直に当てはめると、ふつうのMacで常に表示するものは4〜6個に落ち着きます。残りは仕切りの向こうで動き続け、必要なときにひと操作で戻ってきます。
比較表から読み取れること
案内サイトの比較表を並べて眺めると、この分野の性質がはっきりします。無料のオープンソースと、買い切りのアプリと、年額の選択肢を持つアプリが、同じ棚に混在しています。価格帯だけを見て上下を決められる市場ではないということです。
そのうえで、比較表に書かれていない部分に差が出ます。隠した項目に直接触れるか、再起動をまたいで並びを覚えているか、macOSの新版が出てから対応までにどれくらいかかっているか。どれも導入した初日には見えず、数週間経ってから効いてくる項目です。導入後によく出る疑問はよくある質問に集めてあるので、選ぶ前に目を通しておくと、確かめる順番を決めやすくなります。実際に試すところまで進むならダウンロードから入れます。
最初にやることは、何も入れないところから始めるのが確実です。読んでいないmacOS標準の項目をCommandキーで外へ出し、たまにしか使わないものをコントロールセンターへ移し、それで何が残るかを見る。残ったものが、消す設定を持たない第三者製アイコンの壁であれば、そこが管理アプリの出番です。
よくある質問
アプリを入れずにメニューバーのアイコンを減らせますか?
一部は減らせます。Commandキーを押しながらメニューバーの外へドラッグすると、Wi-Fi、Bluetooth、音量、バッテリーといったmacOS自身の項目は消せます。たまに使うものはコントロールセンターの中へ移せます。ただし、アプリが常駐しながら置いていく第三者製のアイコンはこの方法では消えず、そのアプリ側の設定に従います。
ノッチのあるMacでアイコンが消えるのはなぜですか?
カメラの部分がメニューバーの中央を占めるため、使える幅が画面の広さより狭くなっているからです。アプリ自身のメニューが長いと右側の状態アイコンが入りきらず、macOSは中央に近いものから描画をやめます。警告は出ません。常に表示する項目を減らすのが確実な対処です。
メニューバー管理アプリを入れるとMacは重くなりますか?
この種類の道具は小さな常駐プロセスで、ブラウザやビデオ会議と並べたときに体感できるほどの負荷にはなりません。気にすべきなのは負荷より権限です。アクセシビリティの権限を求めるものが多く、アイコンの位置を読むために画面収録の権限を求めるものもあるので、導入時のダイアログを読み、システム設定のプライバシーとセキュリティで確認してください。
無料のものと有料のもので何が違いますか?
アイコンを仕切りの向こうに隠して呼び戻すという基本の動作は、無料のオープンソースでも実現できます。差が出るのは、隠した項目をバーを広げずに直接押せるか、再起動やディスプレイの抜き差しのあとに並びを覚えているか、macOSの新版が出てから対応までにどれくらいかかるか、といった細部です。価格だけでなく、この3点で比べてください。