Adobe Creative Cloudのアイコンをメニューバーから消す3つの方法

Macのメニューバーに常駐しているAdobe Creative Cloudのアイコンを消したい。終了させても、Photoshopを開いた途端にまた現れる。「hide Adobe Creative Cloud icon from mac menu bar」で検索してこの記事にたどり着いた人の多くは、その繰り返しに困っている段階だと思われる。整理しておくと、取れる手は終了する、ログイン時の起動を切る、メニューバー整理アプリで隠すという3つで、消えている時間の長さと副作用がそれぞれ違う。この記事では、その違いと、選んだあとに確認しておきたい点を順に並べる。

Creative Cloudのアイコンが消えにくい理由

Creative Cloudのデスクトップアプリは、単体のアプリを起動するためのランチャーであると同時に、ライセンスの確認、アプリの更新、フォントの取得、ファイルの同期といった役割を兼ねている。PhotoshopやIllustratorのような個々のアプリは、こうした仕組みが動いていることを前提に作られているため、単体のアプリを起動すると、必要に応じてデスクトップアプリ側も一緒に立ち上がる。

つまり、メニューバーからアイコンが消えないのは設定の見落としではなく、設計上そうなっている部分が大きい。終了させても、次にAdobeのアプリを開いた時点で戻ってくるのはこのためである。

そして常駐しているのはAdobeだけではない。クラウドストレージ、ビデオ会議、パスワード管理、バックアップ、通信の監視。どれも起動しっぱなしでいることを前提に作られているため、メニューバーの右側は先に立ち上がったものから順に埋まっていく。MacBookのノッチのあるモデルでは使える横幅がさらに短くなり、アプリ側のメニューが長い状態では、右端の項目が表示されないこともある。

macOS自体にも整理の仕組みはあるが、届く範囲は限られている。

Appleが公開しているmacOSの手引きでは、メニューバーの項目はCommandキーを押しながらドラッグして並べ替えられること、コントロールセンターに含まれる項目はシステム設定から表示と非表示を切り替えられることが説明されている。 出典: support.apple.com

システム設定から出し入れできるのはApple純正の項目までで、あとから入れたアプリのアイコンには効かない。Creative Cloudのアイコンを消す話が、システム設定の外側で完結しない理由はここにある。

3つの道と、それぞれの結果

同じ「消す」でも、どれくらいの間消えているか、何が止まるかが違う。

終了する ログイン時の起動を切る 整理アプリで隠す
消えている時間 次にAdobeのアプリを開くまで 起動直後から、Adobeのアプリを開くまで 常に。畳んでいる間ずっと
更新の確認 止まる 起動するまで止まる 続く
ファイルの同期 止まる 起動するまで止まる 続く
Adobeのアプリの起動 できる。デスクトップアプリも一緒に戻る できる。デスクトップアプリも一緒に戻る できる。表示だけが隠れる
適用範囲 Adobeだけ Adobeだけ メニューバーの常駐アイコン全体

3つは排他ではない。ログイン時の起動を切ったうえで整理アプリで隠す、という組み合わせが実際にはもっとも静かになる。

ログイン時の起動を切る場合に起きること

Creative Cloudのデスクトップアプリには、Macにログインしたときに自動で起動するかどうかを切り替える設定がある。設定画面の一般に関する分類に置かれていることが多く、表記はバージョンによって変わるため、設定画面を開いて起動に関する項目を探す形になる。

この切り替えを行うと、Macを起動した直後のメニューバーからCreative Cloudのアイコンが消える。起動時に立ち上がる常駐アプリが1つ減るため、ログイン直後の待ち時間にも影響する。

一方で、消えているのは自分でAdobeのアプリを開くまでの間だけである。Photoshopを開けばデスクトップアプリも動き出し、アイコンは戻る。作業日には結局表示されることになるため、Adobeのアプリをほぼ毎日使う人にとっては、体感の変化が小さい設定でもある。

止まるものもある。デスクトップアプリが動いていない間は、アプリの更新の確認とCreative Cloudのファイル同期が進まない。同期を業務の受け渡しに使っている場合、この点は事前に確認しておく必要がある。更新については、作業前に自分で開いて確認する運用に切り替えられるかどうかで判断する。

終了させても戻ってくることを前提に考える

メニューバーのアイコンからCreative Cloudのデスクトップアプリを終了させると、その場ではアイコンが消える。ただし、これは一時的な措置である。次にAdobeのアプリを起動したとき、あるいは環境によっては別のきっかけで、デスクトップアプリは再び立ち上がる。

この動きを「不具合」と受け取ると、終了を繰り返すことになり、そのたびに手が止まる。ライセンスの確認や更新の配布を担っている仕組みである以上、戻ってくること自体は想定された挙動として扱い、表示をどうするかは別の層で解決するほうが現実的である。

補足すると、Creative Cloudに関係する常駐の表示は1つとは限らない。ファイルの同期を担う仕組みが別のアイコンを持つ構成もあり、その場合はデスクトップアプリを終了しても同期側の表示が残ることがある。メニューバーで何がAdobe由来なのかを一度確認しておくと、消したはずのものが残っている理由が分かる。

整理アプリで隠す場合の並べ方

3つのなかで、表示だけを確実に消せるのがメニューバー整理アプリを使う道である。デスクトップアプリは動いたままなので、更新の確認もファイルの同期も止まらない。止まるのは表示だけになる。

この方法を選ぶ場合、Adobeのアイコンだけを対象にするのではなく、メニューバー全体を見直す作業になる。並べ替えの物差しは、何回押すかではなく、そこに出ていること自体が制作の役に立っているかどうかに置くと迷わない。

出ていること自体が役に立っている側には、次のようなものが並ぶ。

  • 電源やバッテリーの残量
  • ネットワークの接続状況
  • 時計
  • マイクやカメラが使われていることを示す表示
  • 録画や画面共有が動いていることを示す表示

見えていなくても困らない側は次のようなものである。

  • 更新の確認だけを担っている常駐アプリ
  • キーボードから呼び出せるランチャーやスニペット
  • 特定の作業をしているときだけ使う管理アプリ

Creative Cloudのアイコンは、多くの場合この後者に入る。単体のアプリはDockやSpotlightから直接開けるため、ランチャーとしての役割は代替が効く。

Creative Cloudを抱えている環境では、整理アプリの作りのうち1点が特に効いてくる。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開けるかどうかである。これができる作りなら、月に何度かフォントの取得や更新の確認でCreative Cloudのメニューを開きたくなったときにも、メニューバーを広げずに用が済む。展開してから押す形しかない場合でも困りはしないが、触る頻度が高いなら差が出る。

隠す対象の並べ替えは、macOSの標準操作であるCommandキーを押しながらのドラッグで行う。整理アプリを入れただけでは何も動かないため、区切りより左側へ送る作業を最初に一度済ませる。ここを済ませないまま、整理アプリを入れたのにAdobeのアイコンが右端に残っている、と受け取ってしまう例が多い。

隠す前に確認しておきたい4点

1つ目は更新である。Adobeのアプリの更新は、デスクトップアプリ経由で知らされる。アイコンを隠すと通知に気づきにくくなるため、更新を自動で受け取る設定になっているか、作業の区切りに自分で確認する習慣があるかを見ておく。

2つ目はファイルの同期である。Creative Cloudのフォルダを共同作業に使っている場合、同期が滞っていることに気づく手がかりがアイコンの表示であることがある。隠す場合は、同期の状態をどこで確認するかを決めておく。

3つ目は作業前の状態確認である。隠したあとにメニューバーの見た目を記録しておくと、あとで「何かなくなった気がする」と感じたときに突き合わせられる。画面の一部を撮る操作でメニューバーの右側を写しておくだけで済み、隠す前と隠したあとの2枚があれば、どのアイコンをどちら側に置いたかを思い出せる。設定を触ってから日が経つと、自分で隠したのか元から無かったのかが分からなくなることがあるため、この一手間が後から効く。

4つ目は複数のアカウントを切り替えて使っている場合の運用である。契約が仕事用と個人用で分かれている環境では、いまどちらでサインインしているかをアイコンから確認していることがある。隠す前に、確認の手順を別に用意しておくと混乱しない。

公開情報を同じ項目で並べて選ぶ

メニューバー整理アプリには無料で配られているものと有料のものがあり、隠したあとにアイコンをどう扱えるかが製品ごとに分かれる。Creative Cloudのように月に何度かは開きたい常駐を抱えている場合、その差がそのまま使い勝手の差になる。案内サイトに書かれている挙動を同じ見出しでそろえて書き出し、横に並べて読むのが早い。

隠す動作の細かい違いは機能を説明したページに書かれていることが多く、整理アプリのできることでは、隠す、常に隠す、畳んだまま操作するといった動きが項目ごとに示されている。Creative Cloudのアイコンをどこに置くかを決める材料として、そのまま読み替えられる。

候補が複数あるなら、ほかの道具との違いのような比較ページで、対応OSや配布経路といった、機能以前に候補を絞る条件を先に確認する。制作会社から支給された端末では、入手経路の制限で候補が絞られることがある。

費用の考え方は料金で確認する。無料のものを候補に入れるなら、見るのは金額そのものではない。macOSが新しくなったあとも手が入り続ける見込みがあるか、詰まったときに聞ける窓口があるか、の2点になる。デスクトップアプリは更新のたびに版が上がっていくので、隠す側も追随して直され続けているほうが心配が少ない。権限や起動時の挙動といった、導入直後につまずきやすい点はよくある質問にまとまっていることが多い。実際に試す段になったらダウンロードから入手し、対応OSの記載を自分の環境と突き合わせる。

こうして並べていくと、Creative Cloudのアイコン1つの話が、メニューバー全体をどう設計するかの話に変わることが分かる。Adobeの表示だけを消しても、隣に並んでいる常駐アイコンがそのままなら、探しにくさは大きくは変わらない。ログイン時の起動を切るかどうかはAdobe側の設定で決め、表示をどうするかはメニューバー側で決める。この2つを分けて考えると、終了を繰り返す作業から抜けられる。

よくある質問

Creative Cloudを終了させても、すぐにアイコンが戻ってくるのはなぜですか?

デスクトップアプリがライセンスの確認や更新の配布を担っており、PhotoshopなどのAdobeのアプリを起動すると必要に応じて一緒に立ち上がるためである。設定の見落としではなく想定された動きなので、表示を消したい場合は別の手段で解決するほうが確実である。

ログイン時の起動を切ると、Adobeのアプリは使えなくなりますか?

使える。単体のアプリはDockやSpotlightから通常どおり起動でき、その際にデスクトップアプリも必要に応じて立ち上がる。ただし、デスクトップアプリが動いていない間は、更新の確認とCreative Cloudのファイル同期が進まない点に注意する。

整理アプリで隠した場合、フォントの取得や同期は止まりますか?

止まらない。整理アプリが変えるのは表示だけで、デスクトップアプリ自体は動き続ける。更新の確認、フォントの取得、ファイルの同期はそのまま働くため、機能を保ったまま見た目だけを整えたい場合はこの方法が向いている。

Adobe関連のアイコンが複数出ているように見えます。どう見分けますか?

デスクトップアプリの表示と、ファイルの同期を担う仕組みの表示が別々になっている構成がある。アイコンを押して出てくるメニューの内容で判別でき、どちらを隠すかは役割に応じて決める。同期の状態を目で確認したい場合は、同期側だけ表示に残す選び方もできる。

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