CleanMyMacのアイコンをメニューバーから消す手順と影響
メニューバーの右端に常駐するアイコンのうち、システムの状態を継続的に表示するものは幅を取りやすい。CleanMyMacのメニュー表示もその1つで、メモリやCPUの状態を出す設定にしていると、アイコンの周囲に数字が並ぶ形になる。この記事では、このアイコンをメニューバーから消す手順を、アプリ側の設定とログイン項目の両面から整理する。あわせて、消したときに何が止まり、何が動き続けるのかを確認したうえで、同じ構造を持つほかの常駐アプリにも使える判断の軸をまとめる。
メニューバーに出ているものが何なのかを先に確かめる
CleanMyMacは、本体のアプリと、メニューバーに常駐する部分が別々に動く構成になっている。メニューバーに出ているアイコンは、本体を開いていなくても動作し続ける常駐部分で、バージョンによって「メニューアプリ」「Menu」といった名前で呼ばれてきた。
この構成を把握しておくと、設定を探す場所が絞れる。メニューバーのアイコンを消したいとき、探すべきはシステム設定側ではなく、CleanMyMac本体の設定画面のほうになる。macOSのシステム設定にはサードパーティ製アプリのメニューバー表示を切り替える項目がなく、コントロールセンターの画面に並ぶのはシステム側の項目だけだからだ。
もう1つ確認しておきたいのが、いま入っている版がどれかという点だ。この製品は名称がバージョンによって変わってきており、以前は末尾にXが付いた名前で提供されていた。設定画面の項目名も版によって差があるため、この記事の手順と画面が完全に一致しない場合は、設定画面の中で「メニュー」に相当する項目を探す形になる。
アプリ側の設定でアイコンを消す
手順の起点は本体アプリの設定画面になる。
CleanMyMacを起動し、画面上部のメニューからアプリ名を選んで「設定」を開く。Commandキーとカンマキーの同時押しでも同じ画面が開く。設定画面のタブのなかに、メニューバーの常駐部分に関する項目がある。版によって「メニューアプリ」「Menu App」「Menu」といった名前が付いており、その中にメニューバーへの表示を有効にするかどうかの切り替えがある。これをオフにすると、メニューバーからアイコンが消える。
メニューバーのアイコン自体から設定にたどり着ける場合もある。アイコンをクリックして開いたパネルの中に歯車の形をしたボタンや設定への導線があり、そこから同じ設定画面に入れる。アイコンを消す作業をアイコン側から始められるので、本体を探すより早いことが多い。
ログイン時に自動的に開く項目は、システム設定の「一般」にある「ログイン項目」で確認と削除ができる。macOS 15 Sequoia ではこの画面が「ログイン項目と機能拡張」という名前になっている。 出典: support.apple.com
設定を切り替えても、本体アプリがアンインストールされるわけではない。必要になったときは同じ場所から表示を戻せる。試しに数日消してみて、困ったら戻すという進め方ができる。
消したときに止まるものと、動き続けるもの
アイコンを消す判断で気になるのは、監視や保護の機能まで止まってしまうのかという点だろう。ここは分けて考える必要がある。
メニューバーの常駐部分がしていた仕事のうち、明確に失われるのは「常時目に入る形での表示」だ。メモリの使用量、CPUの負荷、ディスクの空き、ネットワークの通信量といった数値をメニューバーで見る運用をしていたなら、その入口はなくなる。同種の情報はmacOS標準のアクティビティモニタでも確認できるため、必要なときにそちらを開く形に切り替えられる。アクティビティモニタは、アプリケーションフォルダのユーティリティの中にある。
一方、本体アプリの機能そのものは残る。クリーンアップやスキャンは、本体を起動すれば従来どおり実行できる。定期的な通知や自動の監視をどこまで担わせていたかは設定次第なので、常駐部分を切る前に、自分がその通知を判断材料にしていたかどうかを一度振り返っておきたい。
なお、常駐部分をオフにしただけでは、ログイン時に起動する設定そのものが残る場合がある。プロセスが動いているかどうかはアクティビティモニタの一覧で確認できる。完全に常駐させたくない場合は、次の項目の手順まで進める。
ログイン時の自動起動そのものを止める
メニューバーの表示を切っても、ログインのたびに関連するプロセスが立ち上がる状態が気になるなら、macOS側の設定から扱える。
macOS 13 Ventura 以降は、システム設定を開いて「一般」を選び、「ログイン項目」に進む。macOS 15 Sequoia では同じ場所が「ログイン項目と機能拡張」という名称になっている。この画面には 2つ の区画がある。上段が「ログイン時に開く項目」で、ここに並ぶものはユーザーが追加したアプリだ。下段は「バックグラウンドでの実行を許可」で、アプリが登録したヘルパーやサービスが提供元ごとにまとまって表示される。
上段の項目は、選んでマイナスのボタンを押せば削除できる。下段はスイッチのオンとオフで切り替える形になっており、提供元の名前ごとに1行にまとまっているため、どのアプリが何を常駐させているのかを一覧で把握しやすい。
macOS 12 Monterey 以前は、システム環境設定の「ユーザとグループ」を開き、自分のアカウントを選んで「ログイン項目」のタブに切り替える形だった。バックグラウンド項目の一覧はこのバージョンには存在しない。
ここで注意したいのは、バックグラウンドの実行を止めると、アプリが想定している動作の一部が働かなくなる可能性があることだ。自動の更新確認や、常時の監視を前提にした機能がこれに含まれる。表示だけを減らしたいのであれば、アプリ側の設定でメニューバーのアイコンを消すところで止めておくほうが影響が小さい。
アイコンが勝手に見えなくなる現象は別の問題
アイコンを消す方法を調べている人のなかには、消したいのではなく、いつの間にか見えなくなったので探しているという場合がある。これは設定とは別の要因で起きる。
メニューバーの横幅は画面の幅で決まっており、左側のアプリのメニューと右側の常駐アイコンが同じ帯を分け合っている。メニューの項目が多いアプリに切り替えると左側が伸び、右側は入りきらなくなった分から順に表示されなくなる。消えるのは右端からではなく、常駐アイコンの並びのうち左寄りにあるものからで、時計やコントロールセンターは最後まで残る。Finderに戻すと再び現れるのはこのためだ。
画面上部に切り欠きのある MacBook では、この現象が起きやすい。切り欠きの左右にメニューバーが分かれて配置され、中央部分は使えないため、そもそも使える幅が狭い。外部ディスプレイにつなぐと症状が出なくなるので、原因が分かりにくい。
これは設定で直せる種類のものではなく、並べる項目の数を減らすか、常時表示する項目を自分で決められる道具を使うかのどちらかになる。CleanMyMacのアイコンを消すことは、その1枠を空ける手段の1つという位置づけになる。
常駐アプリ全般に使える判断の軸
同じ構造を持つアプリはほかにもある。クラウドストレージ、開発ツール、チャットアプリ、バックアップの道具は、いずれも本体とは別に常駐部分を持ち、メニューバーにアイコンを出す。1つ消して終わりにせず、同じ基準でまとめて見直すほうが結果的に手間が少ない。
判断の軸は2つに絞ると迷いにくい。
1つ目は、押すものか、見るだけのものかという分け方。クリックして操作する項目は手が届く位置にある価値が高い。数値や状態を表示するだけの項目は、必要なときに別の画面で確認できるなら、常時表示でなくても困らないことが多い。
2つ目は、1日に何回その情報を見ているかという頻度。週に1回も見ていない数値が、常に視界に入る位置を占めているなら、そこが入れ替えの候補になる。
- アプリ側の設定でアイコンを消せるものは、まずアプリの設定を確認する。多くの常駐アプリに表示を切り替える項目が用意されている
- システム側の項目(バッテリー、Wi-Fi、Bluetooth、時計、Spotlight)は、システム設定のコントロールセンターからまとめて切り替えられる
- アプリ側に設定がなく、システム側でも扱えないものだけを、メニューバーを整理する道具で畳む対象にする
この順番で進めると、道具を入れる前に本当に必要な項目だけが残る。逆から始めると、隠した領域の中がもとのメニューバーと同じくらい混み合うことになる。
メニューバーを整理する道具を検討するときの見どころ
アプリ側とシステム側で減らしてもまだ足りない場合に、メニューバー管理アプリが選択肢に入る。比べるときに見るべき点は限られている。
最初に見るのは、隠したアイコンをどう扱うかという点だ。画面の外に押し出すだけの実装だと、隠した項目を使うたびにメニューバーを開き直す操作が挟まる。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りであれば、たまにしか使わないが使うときは即座に使いたい項目を隠す判断がしやすくなる。何ができるかはできることに機能の一覧としてまとめられている。
次に確認したいのが必要な権限だ。メニューバーの項目を扱う性質上、この種のアプリはアクセシビリティなどの権限を求めることがある。どの機能のためにどの権限が必要なのかが説明されているかどうかは、導入前の判断材料になる。
同じ用途のアプリは複数あるため、対応するmacOSのバージョンと提供形態は横に並べて確認したほうがいい。ほかの道具との違いには、同じ分類のアプリと機能や提供形態を並べた表がある。買い切りか継続課金か、無償で使える範囲がどこまでかは料金に書かれている。導入手順や動作条件でつまずきやすい点はよくある質問にまとまっているため、先に読んでおくと戻り作業が減る。手元の環境での挙動を確かめたい場合はダウンロードから入手し、数日使ってから残すか決める形が現実的だ。
元に戻せる単位で進める
メニューバーの整理は、一度に複数の設定を変えると、どれが原因で不便になったのかが分からなくなる。CleanMyMacのアイコンについては、アプリ側の設定でオフにするだけなら影響の範囲が「メニューバーから数値が見えなくなる」ことに限られる。まずここだけを変え、数日そのまま使ってみて、困らなければ確定させればいい。
そのうえで、ログイン時の自動起動まで止めるかどうかは別の判断になる。表示が減れば目的が達成されるのか、常駐そのものを減らしたいのかで、進める範囲が変わる。前者ならアプリ側の設定で止め、後者ならシステム設定のログイン項目まで進む。
右端の列にまだ余裕がないなら、ほかの常駐アプリも同じ手順で1つずつ処理していく。標準の設定でどこまで足りるのか、道具が必要になるのはどこからかは、できることとほかの道具との違いを見比べると見当が付く。
よくある質問
メニューバーのアイコンを消すとアプリは使えなくなりますか?
使えます。メニューバーに常駐する部分と本体アプリは別に動いているため、常駐部分の表示をオフにしても、本体を起動すればスキャンやクリーンアップは従来どおり実行できます。アンインストールとは別の操作なので、必要になれば同じ設定画面から表示を戻せます。
設定画面のどこに切り替えがあるか分かりません。
本体アプリを起動し、Command + , で設定画面を開いて、タブのなかから「メニュー」に相当する項目を探してください。バージョンによって「メニューアプリ」「Menu App」などの名称になっています。メニューバーのアイコンをクリックして開くパネルの中にも、設定画面への導線が用意されていることがあります。
メモリやCPUの数値はほかの場所で確認できますか?
macOS標準のアクティビティモニタで確認できます。アプリケーションフォルダの中のユーティリティにあり、CPU、メモリ、ディスク、ネットワークの各タブで現在の状況を見られます。常時表示ではなくなりますが、必要なときだけ開く運用に切り替えられます。
ログイン項目の設定まで変える必要はありますか?
メニューバーの表示を減らすだけが目的なら不要です。ログイン時に立ち上がるプロセス自体を減らしたい場合に、システム設定の「一般」にあるログイン項目の画面で切り替えます。ただしバックグラウンドの実行を止めると、自動の更新確認や常時の監視を前提にした機能が働かなくなる可能性があります。