Macのメニューバーからコントロールセンターを消せるか:外せる項目と外せない項目

メニューバーの右側を整理していると、最後にコントロールセンターのアイコンが残る。スイッチが2つ重なったような形のアイコンで、押すとWi-Fiやサウンドの並んだパネルが降りてくる。ほかの項目は設定から外せたのに、これだけは「メニューバーに表示」の切り替えが見つからない。

先に結論を書く。コントロールセンターのアイコンそのものをメニューバーから外す項目は、macOSの設定に用意されていない。Commandキーを押しながら枠の外へドラッグしても外れない。一方で、その中に入っているモジュールは1つずつメニューバーから外せる。混んでいるメニューバーで実際に幅が空くのは後者のほうなので、目的が「場所を空けたい」なら手を付ける先は変わってくる。

コントロールセンターだけを外す項目が見当たらない理由

コントロールセンターは macOS Big Sur で導入された。それまでメニューバーに個別に並んでいたWi-Fi、サウンド、Bluetoothといった項目を1か所にまとめ、押すとパネルが開く形に変わっている。設定の中で、この入れ物そのものを消す選択肢は用意されていない。

システム設定を開き、コントロールセンターの項目を見ると、並びは大きく3つに分かれている。コントロールセンターのパネルに常に入っているもの、メニューバーにしか出せないもの、必要に応じてパネルに足せるもの、という分け方になっている。それぞれの項目には、パネルに置くかメニューバーにも出すかを選ぶ設定が付いている。

コントロールセンターに表示する項目は、メニューバーにも表示するかどうかを項目ごとに選べる。 出典: support.apple.com

この構造を見ると、コントロールセンターが外せない理由が分かる。個々の項目をメニューバーから外したとき、その行き先がコントロールセンターになっている。入れ物のほうを消してしまうと、外した項目に手が届かなくなる。設計としては、パネルが常に開ける状態であることが前提になっている。

macOS Big Sur より前を使っていた人が違和感を持つのは、この点になる。以前はWi-Fiも音量もそれぞれが独立した項目で、不要なら1つずつ消せた。まとめられたことで設定は1か所になったが、まとめた入れ物のほうは消せない相手になっている。

同じ理由で、Commandキーを押しながらのドラッグでも外れない。この操作でできるのは並べ替えであり、外せるかどうかは項目ごとに決まっている。コントロールセンターは並べ替えの対象からも外れているので、位置も固定されたままになる。

幅を取っているのは、入れ物ではなく中身のほう

メニューバーが混んでいるという困りごとに対して、コントロールセンターのアイコン1個を消しても効果は小さい。占めているのはアイコン1個分で、隣に並んでいるWi-Fi、Bluetooth、サウンド、画面ミラーリング、再生中、バッテリーといった項目のほうが、合計すると何倍もの幅を取っている。

ここで効くのが、モジュールごとの「メニューバーに表示」を切ることになる。切っても機能は消えず、コントロールセンターのパネルの中に残る。押す手数は増えるが、メニューバーの右側は目に見えて短くなる。

判断の目安は、その項目を1日に何回押しているかである。

  • Wi-Fiは、接続先を切り替える機会が少ないなら外してよい。切り替えが必要になったときは、コントロールセンターを開いてからWi-Fiを押す形になり、押す回数は2回になる
  • Bluetoothは、イヤホンやキーボードを頻繁に付け替えるかどうかで分かれる。1日に何度も繋ぎ替える使い方なら残したほうが早い
  • サウンドは、音量をキーボードで変えているなら外して困りにくい。出力先の切り替えを頻繁にする人だけ残す
  • 画面ミラーリングは、外部ディスプレイやテレビへ映す機会が月に数回なら外す側に入れやすい
  • 再生中は、曲名や再生位置を確認する使い方をしていなければ外せる
  • バッテリーは、残量を目の端で見る使い方が定着していると外しにくい。電源に繋ぎっぱなしのデスクトップなら外してよい

外したあとで戻したくなったときの手間も小さい。同じ設定画面で「メニューバーに表示」を入れ直せば、元の位置に戻る。取り返しのつかない変更ではないので、迷った項目はいったん外して1週間使ってみるという進め方ができる。実際に困ったのはどれかを体で確かめるほうが、机の上で考えるより早く決まる。

ノッチのあるMacBookでは、この整理の効き方が大きくなる。ノッチの左右でメニューバーが分かれるため、右側に置ける項目の数は画面の幅から想像するより少ない。外部ディスプレイでは全部見えていたのに、本体の画面に戻すとアイコンが消えるという状態は、ここに原因がある。モジュールを2つか3つ外すだけで、消えていたアイコンが戻ってくることがある。

コントロールセンターごと視界から消す

入れ物自体をどうしても見たくないなら、メニューバー全体を自動で隠す設定がある。システム設定の「デスクトップとDock」を開き、メニューバーを自動的に表示するかどうかの設定を変える。ここは入と切の2択ではなく4段階になっていて、常に隠す、デスクトップにいるときだけ隠す、フルスクリーンのときだけ隠す、隠さない、から選ぶ。コントロールセンターのアイコンを視界から外したいという目的に当てはまるのは、前の2つのどちらかになる。

この方法なら、コントロールセンターも時計もアイコンの並びも一度に画面から消える。上端が完全に空くので、ノッチの周りで項目が欠ける問題も見た目の上では起きなくなる。

代償は手数のほうに出る。メニューバーを出すにはポインタを画面の上端まで持っていく必要があり、ファイルメニューや編集メニューを使う頻度が高い作業ほど負担が増える。上端がまるごと空くということは、コントロールセンターの隣に残しておいたモジュールも同時に見えなくなるということで、電池の残りや接続先を目の端で拾う使い方は成立しなくなる。常に隠す設定にした人が数日で戻すのは、この往復が理由になっていることが多い。

この設定は、隠したい理由が「情報を見せたくない」場合にも向いている。画面共有や画面収録で、接続中のネットワーク名や電池の残量、常駐アプリの並びを相手に見せたくないという場面がある。項目を1つずつ外していくより、上端をまとめて空けるほうが漏れがない。共有が終わったら設定を戻すだけで済む。

現実的なのは、フルスクリーン時のみ隠す設定である。集中したい作業ではアプリをフルスクリーンにすることが多いので、必要な場面だけ上端が空き、通常の作業では今まで通り並びが見える。設定を切り替え直す必要もない。

メニューバー管理アプリで扱えるもの、扱えないもの

メニューバーの項目を管理する常駐アプリを入れると、アイコンを隠し領域に送って畳めるようになる。区切りを境にして、右側は常に見せ、左側は必要なときだけ展開する、という分け方が基本になる。押す頻度の低いアイコンをまとめて畳めるので、モジュールを1つずつ外すより手早く片づく。

道具によって差が出るのは、畳んだあとの操作である。展開して押して畳み直す往復が必要なものもあれば、隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形にできるものもある。1日に何度も押す項目を畳む予定があるなら、ここは先に確かめておきたい点になる。

ただし、コントロールセンターのようなシステム側の項目を扱えるかどうかは道具ごとに異なる。サードパーティのアプリが出すアイコンは隠せても、コントロールセンターが管理している項目には手が届かない場合がある。目的がコントロールセンターの1個を消すことなら、導入前にその1点を確認しておかないと、入れてから期待と違うことに気づくことになる。

整理の順番にも向き不向きがある。すべてを一度に畳むと、どれが必要だったのかが分からなくなり、結局まとめて戻すことになりやすい。押した記憶のないものから畳み、1週間使って不便がなければそのままにする、という進め方のほうが定着する。逆に、同期の失敗や録音中の状態のように、見えていること自体が役目になっているアイコンは残す側に置く。

外す前に、到達までの手数を数えておく

モジュールをメニューバーから外す判断で見落とされやすいのが、外したあとの到達手数である。メニューバーに出ていれば1回で開く項目が、コントロールセンター経由になると2回になる。1日1回なら差はないが、1日に何十回も押す項目なら話が変わる。

代わりの経路も先に確かめておきたい。音量と画面の明るさはキーボードのキーで直接変えられる。集中モードはショートカットからも切り替えられる。Wi-Fiの接続先を選ぶような操作は、コントロールセンター経由でも大きな手間にはならない。逆に、外部ディスプレイへの接続を1日に何度も切り替える使い方なら、画面ミラーリングは残したほうが早い。

もう1つ、目的が見た目の整理なのか作業の効率なのかを分けて考える価値がある。スクリーンショットや画面収録に余計な情報を映したくないという目的なら、モジュールを外すよりメニューバーを自動で隠す設定のほうが確実になる。日常の作業を軽くしたいという目的なら、外すのではなく並べ替えて右端に寄せるだけで足りることもある。

何から手を付けるかを決める

順番としては、まずシステム設定のコントロールセンターを開き、モジュールの「メニューバーに表示」を1つずつ見直す。次にCommandキーを押しながら並べ替え、よく押すものを右端に寄せる。モジュールを削って並べ替えてもまだ右側が窮屈なら、そこで初めて畳む仕組みを持つ道具の出番になる。コントロールセンターのアイコンそのものは最後まで残るので、それが我慢できないならメニューバーごと隠す設定に進む。

その段階まで来たら、コントロールセンターが管理している項目に手が届くかどうかを先に確かめるのが、選び方の勘所になる。畳む、並べ替える、隠したものをどう押すかといった基本の動きはできることにまとめられている。無料のものと有料のものが並ぶ分野なので、対応するmacOSのバージョンや扱える項目の範囲はほかの道具との違いで並べて確かめておくと、条件が合うかどうかを先に判断できる。

費用は買い切りか継続かで総額が変わる。金額と含まれる範囲は料金に書かれている。システム側の項目を扱えるか、再起動後に並びが戻らないかといった導入前に引っかかりやすい点はよくある質問にまとまっている。実際のメニューバーで試したい場合はダウンロードから入手して、畳む位置を決めてみるのが早い。

判断の基準は、コントロールセンターを消せたかどうかではない。右側に残した項目が、パネルを開くことなくその場で押せる位置にそろっているかどうかである。中身を2つか3つ外すだけでそこに届くなら、入れ物のほうは残したまま止めておくのが一番手数の少ない答えになる。

よくある質問

コントロールセンターのアイコンをメニューバーから消せますか?

macOSの設定には、コントロールセンターそのものを非表示にする項目が用意されていません。Commandキーを押しながら枠の外へドラッグしても外れません。視界から消したい場合は、システム設定の「デスクトップとDock」でメニューバー全体を自動的に隠す設定にするのが標準の手段になります。

コントロールセンターを消せないなら、何を外せば幅が空きますか?

中に入っているモジュールのほうです。Wi-Fi、Bluetooth、サウンド、画面ミラーリング、再生中、バッテリーは、システム設定のコントロールセンターから「メニューバーに表示」を切れます。切っても機能は消えず、コントロールセンターのパネルの中に残るので、必要なときは押して開けます。

モジュールをメニューバーから外すと、操作は面倒になりますか?

到達までの押す回数が1回から2回に増えます。1日に何度も押す項目なら残し、月に数回しか使わない項目から外すと影響が小さくなります。音量や画面の明るさはキーボードのキーでも変えられるので、そちらで足りる項目は外す側に入れやすくなります。

メニューバーを管理する常駐アプリなら、コントロールセンターも隠せますか?

道具によって変わります。サードパーティのアプリが出すアイコンは隠せても、コントロールセンターが管理しているシステム側の項目には手が届かない場合があります。目的がコントロールセンターを隠すことなら、導入前に機能の説明や質問集でその一点を確認しておくと、入れてから想定と違うことに気づく事態を避けられます。

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