Google Driveのアイコンをメニューバーから隠す。終了との違いに注意

ログインすると同時にメニューバーへ三角形のアイコンが現れ、その日はほぼ「問題なし」を表示したまま居座る。パスワード管理、VPNのクライアント、スクリーンショットの道具、メモの呼び出しが並ぶ環境では、この三角形も探しものを遮る形の1つになる。Google Driveを終了すればアイコンは即座に消えるが、同時にFinderからドライブそのものが消える。多くの人が想像しているより大きな変化である。この記事では、マウントと同期を保ったままアイコンだけを視界から外す方法と、その枠を渡し続けるかどうかの判断を整理する。

Google Driveのアイコンはアプリの入口そのものである

macOS版のGoogle Driveは、メニューバーのステータス項目がアプリの全機能への入口になっている。独立したメインウィンドウを持たない。アイコンを押すと、最近の更新、通知、Driveフォルダを開く近道、設定の歯車、複数アカウントを使っている場合の切り替え、一時停止、終了が並んだパネルが開く。

ここが、通常のアプリケーションウィンドウを併せ持つ同期クライアントとの違いになる。Google Driveのアイコンはアプリへの近道ではなく、アプリそのものである。したがってこのアイコンに対して取れる手は「消す」ではなく「隠す」しかない。設定に辿り着く経路がほかに存在せず、消してしまえばアプリを起動し直す以外に戻る道がなくなるからである。

一方で、アイコンが表示している内容は日常的にはほぼ変化がない。ファイルが動いている間はアニメーションし、止まれば落ち着く。判断が必要な事態、たとえばアップロードできないファイルがある、サインインし直す必要がある、といったときに表示が変わる。同期の道具に共通する性質として、情報を持つ状態は稀で、持たない状態が1日の大半を占める。

終了するとドライブのマウントが外れる

終了を選ぶと、ファイルの転送が止まるだけでは済まない。Google Driveはドライブを1つのボリュームとしてマウントし、それがFinderに現れる仕組みになっている。アプリを終了すると、このボリュームのマウントが外れる。Finderのサイドバーから「Google Drive」の項目が消え、そこから開いていたものは参照できなくなる。

影響の大きさは、設定してある同期方式によって変わる。マイドライブの扱いには2つの方式がある。ストリーミングはファイルをクラウド側に置き、開いたときに取り寄せる。個別のファイルやフォルダを「オフラインで使用可能」にしておけば手元にも保持される。ミラーリングは、クラウドと手元のディスクの両方に完全な複製を持つ。

方式 ファイルの置き場所 終了したときに起きること
ストリーミング クラウド側。開いたときに取得 オフライン指定したもの以外は参照できなくなる
ミラーリング 手元のディスクとクラウドの両方 ファイルは残り、双方向の反映だけが止まる

導入時の既定はストリーミングであることが多く、この方式では終了の代償が最も大きい。直前までFinderのウィンドウに並んでいた資料が、ファイルシステム上から消える。分かりにくい壊れ方ではないが、避けられる事故である。メニューバーを片付けたいという理由で終了を選んではいけない理由がここにある。

ミラーリングの場合は一般的な同期フォルダに近い挙動になる。ファイルは読めるし編集もできる。止まるのは双方向の反映で、これは共有中の資料が古いままだと誰かに指摘されるまで気づきにくい。

自分がどちらの方式で使っているかは、アイコンのメニューから設定を開けば確認できる。ノートPCの容量を空けたい理由でストリーミングを選んでいる人は多く、その場合は終了の影響範囲が広い。逆に、移動中でも全部のファイルを開けるようにミラーリングにしているなら、終了しても手元の作業は続けられる。どちらであっても、アイコンを片付ける目的で終了する必要はない。

終了の代わりに確認したい設定はログイン時の自動起動である。Google Driveはサインイン時に起動するかどうかを設定できる。資料をDriveに置いている人には自動起動が妥当な既定であり、これを切るのが合理的なのは、必要なときだけ意図して開く使い方をしている場合に限られる。それ以外の人は自動起動を残したまま、アイコンを純粋な表示の問題として扱うほうが、新しい故障の種を作らずに済む。

macOSの標準機能で届く範囲

追加のソフトを入れる前に、標準の操作で何ができて何ができないかを確認しておく。押さえるべき手は2つある。

Commandキーを押しながらメニューバーの項目をドラッグすると、位置を左右に入れ替えられる。他社製のステータス項目にも効く。項目をバーの外へドラッグして取り除く操作もあるが、これが確実に働くのはコントロールセンターが管理するシステム側の項目に限られる。Google Driveのアイコンは位置を動かせても、外へ捨てることは基本的にできない。

もう1つはシステム設定のコントロールセンターで、Wi-Fi、Bluetooth、サウンド、バッテリー、集中モードなどについて、メニューバーに表示するかどうかを項目ごとに選べる。実際には読んでいない項目を2つか3つ切るだけで、費用ゼロで最も速く効く。

メニューバーの項目は、Commandキーを押したまま左右にドラッグすることで並べ替えられる。コントロールセンターに含まれる項目については、システム設定からメニューバーに表示するかどうかを切り替えられる。 出典: support.apple.com

物理的な上限もある。画面上部に切り欠きのあるモデルでは、ステータス項目が右端から内側へ順に詰まり、切り欠きに達したところで描画そのものが打ち切られる。あふれた分は畳まれて格納されるわけではなく、押すことも位置を確かめることもできない。Google Driveにとってこれは表示が欠けるだけの話では済まない。設定もアカウントの切り替えもこのアイコンからしか辿れないため、あふれる側に回った時点で操作の入口が丸ごと失われる。14インチ16インチのモデルでも、左側でメニューを広く使うアプリを開いていれば、思ったより早くこの状態に達する。

まとめると、標準機能でできるのは全項目の並べ替えと、Appleの項目の表示切り替えである。他社製アイコンを隠す仕組みはなく、隠しておいて必要なときだけ出すという考え方も標準には用意されていない。

アプリ設定とログイン項目を先に一巡する

何かを導入する前に、いまメニューバーの枠を持っているアプリの設定を順に開き、アイコンの表示に関する項目があるかを確かめておきたい。名前はアプリごとに違う。メニューバーアイコン、ステータス項目、詳細タブの奥、と場所も表現も統一されていない。

結果は3つに分かれる。頼めば隠してくれて動作は変わらないもの。メニューバーかDockかを択一にするもの。何も用意していないもの。3つ目が少なくないのは、ステータス項目がそのアプリの唯一の画面になっている場合、隠すと操作できなくなるからで、Google Driveはまさにその状況にある。

この確認は一度で終わり、その後はずっと効く。実際に2つか3つは設定だけで片付くことが多く、残る作業量が変わる。アプリ自身が無料で隠してくれるアイコンのために、別の道具を入れる必要はない。

アプリの設定を一巡するついでに、システム設定でログイン時に開く項目とバックグラウンドで動く機能拡張の一覧にも目を通しておきたい。Google Driveはこの両方に載る。ボリュームをマウントするためのファイルプロバイダが機能拡張として登録され、サインイン時の自動起動がログイン項目として並ぶ。混雑しているメニューバーの内訳を眺めると、そこに載っているアプリを何年も入れ替えていないことに気づく。一度だけ使うつもりで入れたソフトが、いまも毎朝起動して1枠を取り続けている。起動しないアプリは枠を取らない。隠すより根本的な解決になる。

見える側に残す基準を決める

隠す先を選び違えると、混雑していた頃よりかえって手数が増える。判断は次の3つで足りる。

  • 押さずに読めている必要があるか。状態が変わったこと自体を知らせるのが役目の項目、たとえば電源の残りや録画中の表示がこれにあたる。気づくのが遅れると実害が出るので、見える側に残す
  • 1日に何度も押すか。表示している中身がほとんど変わらなくても、そこからしか呼び出せない操作を抱えているなら、押す回数だけで見える側に置く理由になる
  • 通知で代替できるか。同期やバックアップの常駐はここに入ることが多い。待機中は何も言わず、判断が必要なとき、たとえばアップロードに失敗した、容量が上限に達した、サインインが切れた、といった場面では通知が出る

Google Driveは多くの人にとって3つ目に該当する。例外は、ストリーミングの設定で大きなファイルを扱い、開く前にダウンロードが終わったかどうかを知りたい仕事である。これは整理の巧拙ではなく作業のかたちに基づく判断で、その場合は見える側に残すのが正しい。

判断が割れる項目は、隠す側に入れて2週間ほど使ってみるのが早い。取り出した回数がゼロに近ければ、そのまま隠したままで支障はない。この3つで絞ると見える側は概ね5個から7個に落ち着き、目的のアイコンを視線の移動だけで見つけられるようになる。逆に絞り込めないときは、基準が「便利かどうか」になっている。問うべきは、見えていないと困るかどうかである。

整理の道具を比べるときの見どころ

メニューバー管理アプリは、バーを見える側と隠す側に分け、境目を挟んで項目を移動させることで表示を切り替える。隠す側へ送っても、そのアプリの中身には何も起きない。Google Driveであれば同期は流れ続け、Finderのボリュームもマウントされたままである。

比べるべき点は多くない。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開けるかどうかは、隠した項目に触れるたびの手数を決める。Google Driveの場合はここが特に効く。設定もアカウント切り替えもこのメニューからしか辿れないため、押すたびにバーを開く操作が挟まると負担が積み上がる。仕事用と個人用のように複数のアカウントを行き来する使い方をしていれば、隠した側を呼び出す回数はさらに増える。その場合はキーボードから直接開ける手段が用意されているかどうかで印象が変わる。切り欠きのある画面で展開したときに全部の項目が並ぶだけの幅を取れるか、macOSに求める権限がどこまでか、支払いが買い切りか継続課金か、も同じ表に置いて確かめておきたい。

こうした機能の実装はできることにまとめられており、同じ観点で他の選択肢と並べた内容はほかの道具との違いにある。費用の条件は料金に明記されている。再起動したあとに並びが保たれるかといった導入後の疑問はよくある質問に集まっており、実際に動かして確かめたい場合はダウンロードから入手できる。

どれを選ぶ場合にも共通する注意が1つある。この種の道具は1つだけ入れること。同じ役目のものを2つ動かすと、どちらが並び順を決めるのかが定まらず、アイコンがちらついたり不意に消えたりする。並びを決めたら基本は動かさず、数か月に一度、ログイン項目の見直しと合わせて見える側を点検すれば、混雑は元に戻りにくくなる。

よくある質問

アイコンを隠すと同期は止まりますか。ドライブは外れますか?

どちらも起きません。アイコンを隠すのは画面に描画するかどうかの変更だけで、アプリは動き続け、Finderのドライブもマウントされたままです。実害が出るのは終了を選んだときで、マウントが外れ、ストリーミング設定ではオフライン指定していないファイルに触れなくなります。

アイコンを隠したら設定はどこから開きますか?

隠した位置から同じメニューを開いて辿ります。macOS版のGoogle Driveは独立したメインウィンドウを持たず、ステータス項目が設定とアカウント切り替えの唯一の入口です。そのため、隠したアイコンをバーを開かずに押せる仕組みがあるかどうかは、このアプリでは特に確認しておく価値があります。

終了したらファイルが消えたのはなぜですか?

ストリーミング設定ではファイルがクラウド側にあり、マウントされたボリュームを通してFinderに見えています。終了するとマウントが外れるため、アプリを起動し直すまで参照できません。オフラインで使用可能にしたファイルと、ミラーリング設定のファイルは手元のディスクに残ります。

Commandキーを押しながら外へドラッグすれば消せますか?

位置を左右に入れ替えることはできます。ただし、バーの外へ放り出して取り除く動きが期待どおりに働くのは、Appleがコントロールセンター側で管理している項目だけです。Google Driveのアイコンは他社製のステータス項目にあたるため、並びの中で移動はできても、捨てて消すことは基本的にできません。

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