再生中のアイコンをメニューバーから消す設定と、消した後の操作

動画を再生した直後や、ブラウザのタブで音が鳴った瞬間に、メニューバーへ小さな再生用のアイコンが割り込んでくることがあります。これがNow Playing、日本語表示では「再生中」と呼ばれる項目です。アプリを入れた覚えがないのに現れるため、どのアプリを止めればよいのか探してしまいがちですが、出どころはmacOS自身です。設定を開く場所さえ分かれば、表示するかしないかは選べます。

「再生中」はアプリではなくmacOSが出している項目

メニューバーの右側に並ぶ項目のうち、Wi-Fi、Bluetooth、バッテリー、サウンド、集中モード、画面ミラーリングなどは、macOSがあらかじめ用意している状況表示です。「再生中」も同じ仲間で、特定のアプリが追加しているわけではありません。そのため、削除したいアプリを探しても見つかりません。

この項目が反応する対象は、macOSのメディア再生の仕組みを通った音や映像です。標準のミュージックアプリやポッドキャストはもちろん、Safariや他のブラウザで再生した動画、対応している再生アプリからの音も対象に入ります。裏返せば、ブラウザのタブを一つ開いたままにしただけで表示が居座り続けることもあります。「勝手に出てくる」という印象になるのは、この当たり判定の広さが理由です。

もう一点、混同しやすいものがあります。音楽再生アプリが自分の判断でメニューバーに置いているアイコンは、これとは別物です。曲名やアーティスト名が文字で並んでいたり、アプリのロゴの形をしていたりする場合は、macOSの「再生中」ではなく、そのアプリの項目です。消す場所も当然変わるため、先にどちらを見ているかを確かめておくと二度手間になりません。

設定を開く場所は、macOSのバージョンで名前が変わる

macOS 26では、システム設定のサイドバーに「メニューバー」という項目が独立して並びます。アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーを下へたどると見つかります。ここに、メニューバーへ出せる項目の一覧があり、「再生中」もその中に入っています。行の左側にチェックボックスが、右側に表示の条件を選ぶポップアップメニューが並ぶ形なので、表示するかどうかと、どんなときに表示するかを別々に決められます。

この画面には、メニューバーの見え方そのものを変える設定も同居しています。壁紙を透かして見せるか、メニューバーの背景を敷くかの切り替えや、最近使った項目をアップルメニューにいくつ並べるかの設定です。再生中のアイコンが目に付くのは、項目の数だけでなく背景の見え方が関係していることもあるため、一覧を触るついでに確かめておくと無駄がありません。

macOS 15やそれ以前のバージョンでは、同じ内容が「コントロールセンター」の設定に入っています。設定画面の名前が違うだけで、並んでいる項目と選べるオプションはほぼ同じです。Appleのユーザガイドはページの上部でmacOSのバージョンを切り替えられるようになっており、メニューバーの設定の説明を自分のバージョンに合わせて読み直すと、画面の名前の違いで迷わずに済みます。

この一覧に並ぶ項目は、時計、Siri、Spotlight、Wi-Fi、Bluetooth、バッテリー、集中モード、画面ミラーリング、ディスプレイ、サウンド、再生中、ファストユーザスイッチ、Time Machine、VPN、天気の15個です。メニューバーが窮屈になっている場合、この一覧を上から順に見ていくだけでも、使っていない項目がいくつか見つかります。

「使用中に表示」と「常に表示」のどちらを選ぶか

「再生中」の行には、チェックのほかにポップアップメニューが付いています。ここで選べる二つの状態について、Appleのユーザガイドは次のように説明しています。

使用中に表示: その項目の使用中にのみ状況アイコンをメニューバーに表示します。常に表示: 状況アイコンを常にメニューバーに表示します。 出典: support.apple.com

つまり、選べる状態は三つあります。

設定 メニューバーでの見え方 向いている使い方
チェックを外す 再生していても出ない 再生の操作をキーボードや再生アプリ側で完結させている
使用中に表示 再生中だけ出る 普段は幅を空けたいが、再生中は操作したい
常に表示 位置が固定される 並びが動くのを避けたい

見落とされやすいのは三番目です。「常に表示」は項目を増やす設定に見えますが、位置が動かないという利点があります。「使用中に表示」のままだと、再生を始めるたびに項目が一つ増え、その左側にある項目の位置が横へずれます。クリックする場所を体で覚えている人にとっては、この横ずれのほうが煩わしいこともあります。幅に余裕があるなら、あえて常に出しておく判断も成り立ちます。

ノッチのあるMacでは、消す順番の意味が変わる

ディスプレイの上部にノッチがあるMacでは、メニューバーの中央が物理的に途切れています。項目は右端から左へ詰めて並ぶため、数が増えるほど左端の項目がノッチの位置に近づき、そこから先へは回り込めません。行き場を失った項目は、画面に出ないまま扱われます。何も設定していないのに特定のアイコンだけ見当たらない、という状況は、この並びの都合で起きています。

この構造のもとでは、どれを消すかと同じくらい、どの順番で並べるかが効いてきます。使用中に表示の設定は、再生が始まった瞬間に項目を一つ増やすため、ノッチの手前で踏みとどまっていた項目を押し出す引き金になります。ふだんは見えているアイコンが動画を再生したときだけ消える、という現象が起きているなら、疑うべきは再生中の表示です。

対処の方向は二つあります。ひとつは使っていない項目を減らして並び全体を短くすること、もうひとつはCommandキーを押しながらドラッグして、残したい項目を時計に近い右側へ寄せることです。右へ寄せた項目は、あとから別の項目が増えても押し出されにくくなります。ノッチのある機種を使っているなら、消す作業の前に並べ替えを済ませておくほうが、結果として消す数を減らせます。

メニューバーから消しても、操作する手段はなくならない

チェックを外すと決めるときに気になるのは、再生の操作ができなくなるのではないか、という点です。ここは心配が要りません。Appleの説明では、これらの項目はメニューバーに表示できるものであり、コントロールセンターにはさらに多くの項目がある、とされています。メニューバーは出口の一つであって、機能そのものの置き場所ではありません。

実際の操作は、メニューバー右側のコントロールセンターのアイコンをクリックすれば開けます。再生と一時停止、曲送り、出力先の切り替えは、そこから行えます。キーボードの再生用のキーやTouch Barからの操作も、この設定とは無関係に働きます。メニューバーの一マスを空けることと、再生を操作できることは、両立します。

なお、Appleのユーザガイドには、状況メニューをその場で取り除く操作も載っています。Commandキーを押したままアイコンをメニューバーの外へドラッグする方法です。これはシステム設定のチェックを外したのと同じ結果になるため、設定画面まで行かずに片づけたい場合の近道になります。戻したくなったら、システム設定の一覧でチェックを入れ直します。

消したはずなのに、また出てくるときの確認点

設定を変えたのに再び現れる場合、原因はいくつかに絞り込めます。順番に確かめると早く片づきます。

  • チェックは外さず「使用中に表示」を選んだままになっている。この状態では再生が始まるたびに出るのが正しい動作です
  • 出ているのはmacOSの「再生中」ではなく、再生アプリ自身がメニューバーに置いた項目である。曲名が出ていたり、アプリのロゴの形をしていたりするならこちらです
  • ブラウザのタブが音を掴んだままになっている。動画を止めたつもりでも、タブが再生対象として残っていると表示が消えないことがあります
  • 別のユーザアカウントでログインしている。メニューバーの表示設定はユーザごとに保存されるため、アカウントを切り替えると設定も切り替わります

四つ目は見落としやすい点です。家族と共用しているMacや、仕事用と個人用でアカウントを分けている場合、片方で整えた並びはもう片方に引き継がれません。設定を変えた覚えがあるのに元に戻っている、という状況は、たいていアカウントの取り違えです。

外部ディスプレイをつないでいる場合も、見え方が変わります。メニューバーはウインドウのあるディスプレイ側に表示されるため、片方の画面では余裕があり、もう片方では項目が詰まって見える、ということが起こります。ノートブックの内蔵画面と外部ディスプレイでは横幅が違うので、狭いほうの画面を基準に整理しておくと、どちらでも破綻しません。

それでも原因が絞り込めないときは、システム設定の一覧を上から順に読み直すのが確実です。似た名前の項目が並んでいるため、サウンドと再生中を取り違えていた、というだけの話であることも珍しくありません。サウンドは音量を扱う項目、再生中は再生している内容を扱う項目で、役割が分かれています。

幅を空ける順番と、そのあとに残る問題

メニューバーの整理は、macOSの項目から手を付けるのが効率的です。理由は単純で、macOS側の項目はシステム設定の一つの画面にまとまっており、外してもコントロールセンターから操作できるからです。「再生中」を含む15個の一覧を上から見て、使っていないものを外していけば、それだけで数マスが空きます。

ただし、この作業には限界があります。メニューバーを圧迫している項目の多くは、macOSの一覧に載っていないアプリ側の項目だからです。同期の状態を示すもの、通知を受け取るもの、常駐して待機しているもの。これらは表示の切り替えが用意されていないこともあり、その場合はアプリを終了する以外に手がなくなります。機能は動かしたまま視界からだけ下げたいなら、メニューバーを整理する道具が受け持つ領域になります。

こうした道具の違いは、隠したあとの押しやすさに出ます。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りなら、隠すことと使うことが両立します。畳んだ状態から直接押せるかどうかは、実際の使い勝手を分ける点です。何ができるかはできることに、同じ用途の道具どうしの違いはほかの道具との違いにまとめてあります。

整理の順番としては、macOSの一覧で減らせるところまで減らし、それでも足りない場合にだけ道具を足す、という進め方が無理がありません。先に道具を入れてしまうと、本来なら一覧のチェックを外すだけで済んだ項目まで畳んだ領域に押し込むことになり、探す手間がかえって増えます。減らしてから隠す、という順番を守るだけで、畳む対象は目に見えて少なくなります。

導入を検討する段階では、費用の形と、手元の環境で動くかどうかの二つを見ておくと判断が速くなります。費用については料金に、対応するmacOSのバージョンや導入時に出やすい疑問はよくある質問に記載があります。設定を変える前に挙動を確かめたい場合は、ダウンロードから手元で試してから決められます。

よくある質問

再生中のアイコンを消すと、音楽の再生や一時停止ができなくなりますか?

なりません。メニューバーへの表示と機能は別で、再生の操作はコントロールセンターから行えます。キーボードの再生用のキーも、この設定とは関係なく働きます。メニューバーの表示は操作の入り口の一つに過ぎないため、外しても再生そのものには影響しません。

設定画面に「メニューバー」が見当たりません?

macOSのバージョンによって画面の名前が違います。macOS 26ではシステム設定のサイドバーに「メニューバー」が独立して並びますが、macOS 15やそれ以前では同じ内容が「コントロールセンター」の設定に入っています。サイドバーを下までたどると見つかります。

再生を始めるたびにアイコンが増えて、他の項目の位置がずれます?

「使用中に表示」を選んでいると、再生のたびに項目が一つ増え、左側の並びが横へずれます。位置を固定したい場合は「常に表示」を選ぶと、再生していないときも同じ場所に居続けます。幅を優先するならチェックを外します。

アプリ側が出している再生用のアイコンと、どう見分けますか?

曲名やアーティスト名が文字で出ている場合や、アプリのロゴの形をしている場合は、そのアプリが置いた項目です。macOSの「再生中」はシステム設定の一覧に名前が載っており、そこでチェックを外せます。一覧に見当たらないものは、アプリ側の設定で切り替えます。

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