Microsoft Teamsのアイコンをメニューバーから外す方法と代償

Teamsのアイコンは、最初に外したくなるもののひとつで、きれいに外すのがいちばん難しいもののひとつでもあります。プレゼンス、着信、通知がアプリの稼働に紐づいているため動かし続ける必要があり、勤務時間のあいだずっとメニューバーに居座ります。そしてバッテリーやBluetoothのアイコンと違い、macOSのどこを探してもこれを隠す設定は出てきません。

Microsoft Teamsのアイコンをメニューバーから外す方法を調べると、たいてい「アプリを終了する」か「あきらめる」の二択にたどり着きます。どちらも実在する選択肢で、どちらにも代償があります。三つ目の道もありますが、先の二つを正しく理解してからのほうが判断を誤りません。

Teamsのアイコンがバッテリーのアイコンと違う理由

メニューバーには性質の違う2種類が並んでいて、それぞれ従う規則が違います。

システム側の項目はmacOSが作っています。Wi-Fi、Bluetooth、サウンド、バッテリー、集中モード、時計などです。システムが持ち主なので、システム設定のコントロールセンターの画面に、メニューバーに出す、コントロールセンターの中だけに置く、表示しない、といった切り替えが用意されています。

アプリ側の項目は、あとから入れたソフトが作っています。Teamsはこちらで、同期アプリやVPN、パスワード管理も同じ側です。macOSはこの一覧を持たず、1つずつ切り替えるスイッチも用意していません。表示するかどうかを決めているのはアプリであって、OSではありません。

この質問に設定で答えられない理由はここにあります。コントロールセンターの画面を説明した記事は、すべて前者の話をしています。Teamsは後者です。システム設定をどれだけ掘っても、そこにスイッチは書かれていません。

関連して知っておきたいことが2つあります。Commandキーを押しながらシステム側の項目を帯の外へドラッグすると取り除けますが、Teamsのアイコンで同じことをしても元の位置に戻ります。表示の可否をシステムが決めていないからです。もう1つはノッチのあるMacBook Proで、帯の幅が足りなくなると項目は描画されず、あふれた印も出ません。混み合った帯が、こちらの意図と関係なくTeamsを隠してしまうことがあります。

まずTeams自身の設定を確認する

決めているのがアプリなので、最初に見る場所はアプリの設定です。確認は1分で終わります。

Mac版のTeamsには、起動の仕方とウインドウを閉じたときの振る舞いに関する設定があります。文言はバージョンで変わってきましたが、おおむね次の3つが対象です。

  • ログイン時にTeamsを自動的に起動するかどうか
  • 起動をバックグラウンドで行うかどうか
  • ウインドウを閉じたあともアプリを動かし続けるかどうか

Teamsのメニューから設定を開き、いま使っているバージョンの文言をそのまま読んでください。古い画面の写真を頼りにすると、項目名が一致せず迷います。

ここで効くのは1つ目と3つ目です。自動起動は、ログインした瞬間からTeamsが居るかどうかを決めます。閉じても動かし続ける設定は、ウインドウを閉じたときにアプリとアイコンが残るかどうかを決めます。

用意されていないのは、接続を保ったままアイコンだけを消すスイッチです。将来のバージョンで追加されるとすればこの場所なので、大きな更新のあとに見直す価値はあります。現状では、Teams側の設定で変えられるのは「動かすかどうか」であって、「動いているTeamsを見せるかどうか」ではありません。

ウインドウを閉じても終了ではない

Windowsから移ってきた人がつまずくところです。macOSでは赤いボタンはウインドウを閉じるだけで、アプリは終了しません。Teamsは動き続け、アイコンも残り、メッセージも届きます。

ウインドウを閉じても、アプリケーションが終了するとは限りません。アプリケーションを終了するには、アプリケーションメニューから終了を選ぶか、Command-Qキーを押します。 出典: support.apple.com

終了すればアイコンは消えます。メニューバーの項目は、それを作ったプロセスより長くは生きられないためです。閉じてもアイコンが残る場合は、前述の「閉じたあとも動かし続ける」設定を確認してください。これをオフにすると、閉じるボタンが多くの人の期待どおりに動くようになります。

終了することの代償

終了は確実に効きます。同時に、副作用がいちばん大きい方法でもあります。

1つ目はプレゼンスです。同僚には在席状況が見えており、終了するとオフラインになります。連絡の取り方を在席状況で判断している職場では、これは見た目の話ではなく、相手からの見え方が変わる変更です。

2つ目は着信です。終了していると呼び出しはこのMacに届きません。組織側に転送の仕組みがなければ、鳴るはずだった通話がそのまま流れます。

3つ目は通知です。メッセージやメンションは、Teamsを開き直すまで届きません。追いつく作業が、自然に目に入るものから、意識してやることに変わります。

どれも終了そのものを否定する理由にはなりません。1日の終わりに終了する、集中したい時間帯だけ終了する、という使い方は理にかなっています。理にかなっていないのは、メニューバーの見た目を整えるために終了することです。画面の見え方を変えるために、自分の連絡の取られ方を変えていることになります。

macOSが残している選択肢

期待ではなく効果で選べるように、それぞれの手段が何をするのかを並べます。

手段 Teamsは動き続けるか アイコンは消えるか 副作用
Teamsを終了する 止まる 消える オフライン表示、着信と通知が止まる
閉じたあとも動かす設定をオフ 閉じるまで動く 閉じたときに消える 終了と同じことが任意の時点で起きる
ログイン時の自動起動をオフ 開くまで動かない 開くまで消える 自分で起動するまでTeamsが居ない
Commandキーでドラッグ 動き続ける 戻るので消えない 位置が変わるだけ
メニューバーを自動的に隠す 動き続ける 全部まとめて隠れる 見たかった他の表示も消える
メニューバーを整理する道具 動き続ける 視界から外れる 必要なときに取り出せる

上の3つは、いずれもTeamsを動かさないことで実現しています。4つ目は見え方を変えません。5つ目はTeamsを動かしたままアイコンを消せる唯一の標準機能ですが、帯ごと消えるので、見たかった他の表示も一緒に消えます。

接続を保ったまま、Teamsのアイコンだけを見る場所から外せるのは、いちばん下の行だけです。

Teamsを動かしたままアイコンだけ視界から外す

メニューバーを整理する道具は、アプリと描画の間に入ります。Teamsは動き続け、プレゼンスは正確なままで、着信も鳴ります。アイコンは常設の場所ではなく、畳まれた側に移ります。

選ぶときに見るべきなのは、隠したアイコンにどう届くかです。隠したあとに帯を広げて探し直す作りなら、問題は解決ではなく移動しただけです。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開けるかどうかが、片づいた帯と、時間を取られる帯の分かれ目になります。この種の挙動をどこまで持っているかはできることに一覧で並べてあります。

Teamsに固有の論点も2つあります。

1つは未読の数字です。アイコンには未読の件数が乗ります。隠せば、目の端で件数を見ることはできなくなります。メンションに気づく手段がその数字だったのなら、Teamsは見えるところに残すか、通知の設定でそれを補う必要があります。

未読については、代わりの置き場所を先に決めておくと移行が楽になります。Dockに出ているアプリのアイコンにも同じ件数が表示されることがあるので、メニューバーの数字がなくても困らないかを、隠す前に半日ほど試してみてください。件数を見る習慣が実は無く、通知だけで足りていた、という結論になることもあります。

もう1つは日によって事情が変わることです。会議が続く日のTeamsのアイコンは実際に役に立ちますが、原稿を書く日には役に立ちません。この種の道具は、2つの並びを素早く切り替えられるかどうかで差が出ます。週の中で日によって働き方が変わる人は、選ぶ前に確認してください。他の道具との違いはほかの道具との違いにまとめてあります。

散らかりではなく中断が問題の場合

一緒に語られやすい2つの不満を分けておくと、判断が変わることがあります。1つは帯が視覚的に混んでいること。もう1つはTeamsが作業から注意を引き剥がすことです。アイコンを隠すと前者は片づきますが、後者にはほとんど効きません。通知を出しているのはアイコンではなくmacOSだからです。

中断のほうが本題なら、隠す作業より次の3つが効きます。

  • システム設定の集中モード。時間帯を決めてTeamsの通知を黙らせられます。例外にする相手やアプリを指定できるので、特定の相手からの連絡だけ通す運用もできます。
  • システム設定の通知の画面。アプリごとにTeamsの項目があり、通知の表示、ロック画面での表示、バッジ、音を個別に切り替えられます。バナーをオフにしてバッジだけ残すと、割り込んでくるものから、こちらが見に行くものに変わります。
  • Teams側の通知設定。どの活動を通知に値するものとして扱うかを決められます。メンションと一般のチャネルの流量を切り分けるのはこの階層です。

ここを整えてから元の問いに戻ると、答えが変わることがあります。中断してこなくなったTeamsのアイコンを見せるかどうかは、純粋に見た目の好みの問題になり、居場所に見合う働きをしているかどうかを冷静に判断できます。

メニューバーに残す価値があるもの

この質問の背後にあるのは、メニューバーに何をさせたいのかという問いです。場所を使ってよい理由は2つだけです。聞かなくても分かってほしい状態を映していること、そしてよく押す操作に1回で届くこと。

Teamsについては、仕事の内容で答えが変わります。予定された通話が1日の中心にある人にとって、あのアイコンは実際に働いています。集中して作業する合間にメッセージを見る人にとっては、通知がすでにその役目を果たしていて、アイコンはバッジの付いた飾りになります。

判断に迷うときは、外部ディスプレイにつないだ状態と、ノート単体の状態の両方で帯を見てください。使える幅が変わるため、据え置きでは余裕があっても、持ち出した途端に入りきらなくなることがあります。持ち出す時間が長い人ほど、残す数を絞る意味が大きくなります。

一度この基準を決めて、他のアイコンにも同じ質問を通してください。入れたものが全部並んだ列から、いま見張っているものだけの短い列に変わります。多くのMacでは4個から6個に落ち着きます。

手を付ける順番

まずTeamsの設定を開き、ログインした瞬間から要らないのであれば自動起動をオフにします。ウインドウを閉じたら終わりにしたいのであれば、閉じたあとも動かし続ける設定をオフにします。次にシステム設定の集中モードと通知の画面で、中断の量を決めます。ここまでは追加のソフトなしでできて、いつでも戻せます。それでも1日じゅう接続したまま、視界には入れたくないという状態が残るなら、それが標準の設定では埋まらない隙間です。この分野の道具を入れる場合は、メニューバーを見て操作する権限を求められること、そしていま使っているmacOSより後に更新されているかを見てください。費用の形は料金に、導入時の確認についてはよくある質問に整理してあります。

よくある質問

アイコンを隠したまま、Teamsのメッセージを受け取れますか?

macOSとTeamsの標準の設定だけでは両立できません。アイコンを消す標準の方法はいずれもTeamsを動かさないことで実現しているため、メッセージや着信も一緒に止まります。接続を保ったまま視界から外すには、描画される内容を制御する道具が要ります。

Teamsを終了すると、同僚からの見え方は変わりますか?

変わります。在席状況は動いているアプリが報告しているので、終了するとオフラインとして表示されます。連絡の手段を在席状況で判断している職場では、勤務時間中の終了は見た目だけの変更ではありません。夜間や集中したい時間帯に限って終了する使い方が現実的です。

ウインドウを閉じてもアイコンが残るのはなぜですか?

macOSでは赤いボタンはウインドウを閉じるだけで、アプリの終了ではありません。加えてTeamsには、閉じたあともアプリを動かし続ける設定があります。Command-Qで終了するか、その設定をオフにすると、閉じるボタンでその日のTeamsを終えられます。

アイコンを隠すとメモリの使用量は減りますか?

減りません。隠す操作が変えるのは表示される内容だけで、Teamsとその関連プロセスは同じように動き続けます。使用量を減らしたいのであれば、アプリを終了するか、ログイン時の自動起動をオフにするほうが目的に合っています。

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