Slackのアイコンをメニューバーから消す前に決めること

Slackを立ち上げているあいだ、メニューバーにアイコンが1つ増える。仕事で毎日使う道具なので終了させるわけにもいかず、かといってWi-Fiや時計の位置が押されるのも落ち着かない。Slackのアイコンをmacのメニューバーから隠したいときは、消す方法を探す前に、目的が「バーを短くしたい」のか「通知の割り込みを減らしたい」のかを分けておくと、選ぶ手段がはっきりする。この2つは似ているようで、効く手当てがまったく違う。

Slackのアイコンは、macOSではなくSlackが置いている

メニューバーのアイコンは出どころが2種類ある。Wi-Fi、Bluetooth、音量、バッテリー、画面ミラーリングといった項目はmacOS自身が置いている状況メニューで、システム設定のコントロールセンターに一覧があり、そこで表示と非表示を切り替えられる。

Slackのアイコンはこちらには入らない。アプリが自分の判断でメニューバーに置いているものなので、システム設定をいくら探しても該当する行は出てこない。ここで時間を使ってしまう人が多い。探す場所は最初から3つに絞れる。Slackの設定の中、macOS側のログイン項目、そしてメニューバーを整理する道具の3つだ。

macOSが用意しているドラッグの操作も、対象は状況メニューに限られている。

状況メニューの配置を変更するには、Commandキーを押したままアイコンをドラッグします。状況メニューを素早く削除するには、Commandキーを押したままアイコンをメニューバーの外にドラッグします。 出典: support.apple.com

Commandキーを押しながらの並べ替えは、アプリのアイコンに対しても効くことがある。ただし外へドラッグして消す操作のほうは、アプリが表示を管理している以上、消えないか、次にアプリを起動した時点で戻ってくる。並び順を整えるところまでは使えるが、消す手段としては当てにしないほうがよい。

まずSlackの設定を見る。ただし期待しすぎない

Slackの設定は、メニューバーのSlackメニューから環境設定を開くか、アプリ内の自分のアイコンから設定へ進む。見るべきは通知と詳細設定の2箇所になる。

通知の画面には、どのメッセージで通知するか、サウンドを鳴らすか、アプリのアイコンにバッジ(未読を示す点)を出すか、通知を止める時間帯をどうするか、といった項目が並ぶ。ここで扱っているのはDockのアイコンと通知そのものであって、メニューバーのアイコンとは別の話になる。

Slackが公開しているヘルプセンターの記事を確認した範囲では、2026年9月5日の時点で、macOSのメニューバーのアイコンを非表示にする設定について説明した記事は見当たらない。Windowsの通知領域については、ウインドウを閉じたときにアプリを常駐させるかどうかの設定が案内されているが、これはmacOSのメニューバーとは仕組みが異なる。手元のSlackの版で設定画面に該当する切り替えがあるかどうかは、実際に開いて確かめるのが確実になる。設定に見つからない場合は、次の節以降の手段に進むことになる。

ここで区別しておきたいのが、アイコンを消すことと通知を止めることの関係だ。アイコンを隠しても通知は届く。通知を止めてもアイコンは残る。片方を直しても、もう片方は変わらない。

割り込みを減らしたいなら、通知側で解く

目的が「集中したい」「通知が多すぎる」であれば、アイコンを消しても解決しない。手当てする場所は3つある。

  • Slackの通知スケジュール。設定の通知にある時間帯の指定で、業務時間外の通知を止められる。チャンネルごとの通知設定も、メンションのみに絞れば量が大きく減る
  • Slackの通知の一時停止。ステータスから時間を指定して止められる。会議や作業に集中する時間だけ止める使い方に向いている
  • macOSの集中モード。システム設定の集中モードで、仕事用や睡眠用のモードを作り、通知を許可するアプリを選ぶ。Slackだけを許可する、あるいはSlackだけを止める、という組み方ができる

この3つを整えたうえで、それでもメニューバーが窮屈だという話が残るなら、そこから先が本題になる。順番を逆にすると、アイコンを消したのに通知は減らないという結果になり、手間だけがかかる。

メニューバーを短くしたいときの3つの選択肢

Slackのアイコンをメニューバーから見えなくする手段を、副作用と一緒に並べると次のようになる。

やり方 Slackは動き続けるか 未読に気づけるか かかる手間
Slackを終了する 動かない 気づけない 使うたびに起動
ログイン項目から外す 起動するまで動かない 起動するまで気づけない 毎回手動で起動
整理する道具で畳む 動く 出せば見える 最初の設定だけ

Slackを終了すれば、当然アイコンは消える。ただしメッセージも届かなくなるので、仕事で使っている場合はほとんどの人にとって選べない。連絡の速さを捨てて視界を得る取引になる。

ログイン項目から外すのは、常時使うわけではない人に向く。システム設定の一般からログイン項目を開くと、ログイン時に開く項目の一覧と、バックグラウンドでの実行を許可するアプリの一覧が並んでいる。ここでSlackを外せば、Macを起動しただけではSlackが立ち上がらなくなる。使う時間帯が決まっている働き方なら噛み合うが、常に連絡を受ける立場だと成立しない。

3つ目が、アイコンを消さずに畳んでおくやり方になる。Slackは動いたまま、アイコンだけが区切りの向こうに移動する。必要なときに出せば、未読の状態もそのまま見える。

ログイン項目とバックグラウンド項目を一度見直す

Slack以外にも同じ理由でアイコンが増えていることが多いので、この機会に一覧を見ておくと効果が大きい。場所はシステム設定の一般にあるログイン項目で、2つの区画に分かれている。

上の区画は、ログイン時に自動で開くアプリの一覧になる。ここに並んでいるものは、Macを起動した瞬間から常駐してメニューバーにアイコンを置く。使っていないアプリが残っていることは珍しくない。

下の区画は、アプリが裏で動かしている補助的なプログラムの一覧で、アプリ本体をアンインストールしたあとに項目だけが残っている場合がある。ここを整理すると、道具を追加しなくてもメニューバーが短くなることがある。

見直しの目安は単純で、直近1か月で一度も開いていないアプリは自動起動から外す。必要になった日に手で起動すればよい。この作業でメニューバーの項目が2つか3つ減るのはよくあることで、そのあとで残った分をどうするかを考えるほうが、判断を間違えにくい。

なぜ数個減らすだけで体感が変わるのかというと、メニューバーのアイコンは右から左へ積み上がる作りだからだ。常駐アプリが増えるほど列は左へ伸びていき、いま使っているアプリのメニュー(ファイル、編集、表示といった項目)を押しのけていく。ノッチのあるMacBookでは、列がノッチに達した時点でそれより左の項目が見えなくなる。画面の広い外部ディスプレイでは足りていた幅が、ノートブック単体になった途端に足りなくなるのはこのためで、席を移した日にだけ困る、という現象の正体もここにある。

つまり問題は「Slackのアイコンが1つある」ことではなく、「アイコンの総数が幅を超えている」ことになる。Slackだけを狙って消しても、次に増えたアプリで同じ状態に戻る。総数を減らすか、畳んで幅を作るか、どちらかで手を打たないと繰り返しになる。

未読を見失わずに畳む、という三つ目の道

Slackのアイコンを畳む場合に一番気になるのが、未読の見落としだ。畳んだせいで返信が遅れるなら、視界の整理と引き換えに仕事の速さを落としたことになる。

ここで効いてくるのが、道具ごとの畳み方の違いになる。区切りの向こうへ移したアイコンを見るために、いちいちメニューバー全体を広げる必要がある作りだと、押すまでに2手かかる。一方で隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りなら、畳む前とほぼ同じ手数で使える。毎日何十回も触るアイコンでは、この1手の差がそのまま体感の差になる。

分け方の考え方としては、常時表示に残すのは「見て状態を確認するもの」、畳むのは「押して使うもの」という切り分けが実務的に扱いやすい。録画中を示すもの、VPNの接続状態、同期の失敗を知らせるものは前者にあたる。クリップボードの履歴、スクリーンショットの道具、設定を変えるときだけ開くユーティリティは後者になる。

Slackがどちらに入るかは働き方によって変わる。返信の速さが評価に直結する仕事なら常時表示、まとまった時間の作業が中心なら畳む側が噛み合う。曜日や時間帯で性質が変わる働き方であれば、条件で自動的に出し入れする設定を使うほうが、その都度手で切り替えるより現実的になる。

常時表示のゾーンと隠すゾーンの分け方、名前の一部を打って目的のアイコンを呼び出す仕組み、使用中のアプリや時間帯に応じて自動で出し入れする条件設定についてはできることにまとまっている。会議のあいだだけSlackを出しておき、それ以外は畳んでおく、という組み方もこの条件設定で実現できる。

無料のものを含めた同種の道具との違いを、値段や対応OSといった事実で並べた比較はほかの道具との違いにあり、各社のページで2026年9月3日に確認した内容として掲載されている。費用は買い切り1,980円で、クレジットカードの登録なしで14日間試せることが料金に書かれている。対応環境はmacOS 14以降で、Apple SiliconとIntelの両方が対象になる。畳んだアイコンの通知はどうなるのか、といった導入前の疑問はよくある質問に集めてあり、実際に自分のメニューバーで確かめる段階に入ったらダウンロードから進められる。

順番としては、まず通知設定と集中モードで割り込みの量を決める。次にログイン項目を見直して、そもそも要らない常駐を減らす。それでも並ぶアイコンが多いなら、畳む道具を検討する。この順で進めると、道具を入れる前にどれだけ短くなるかが自分の目で分かる。

よくある質問

Slackのアイコンをメニューバーから消すと、通知は届かなくなる?

届かなくなることはない。アイコンの表示と通知は別々の仕組みで動いている。整理する道具で畳んだ場合も、Slackは動き続けているので通知は今までどおり届く。逆に、通知を減らしたい場合はアイコンを消しても効果がなく、Slackの通知設定かmacOSの集中モードで調整することになる。

Commandキーを押しながらドラッグすればSlackのアイコンも消せる?

その操作でメニューバーの外へ出せるのは、macOS自身が置いている状況メニューになる。Slackのようにアプリが置いているアイコンは、アプリ側が表示を管理しているため、消えないか、次にアプリを起動した時点で戻ってくることが多い。並び順を変えるところまでは使えることがある。

Slackを終了せずにアイコンだけ隠す方法はある?

メニューバーを整理する道具を使えば、Slackを動かしたままアイコンだけを区切りの向こうへ畳んでおける。畳んだアイコンを押せる作りのものなら、必要なときの手数もほとんど変わらない。Slackを終了する方法と違って、メッセージの受信が止まらない点が実務上の差になる。

会社のMacでもこうした設定は変えられる?

Slackの通知設定やmacOSの集中モードは、通常は利用者側で変更できる。ただし管理されたMacでは、構成プロファイルによって一部の設定やアプリの追加が制限されている場合がある。システム設定の一般にあるデバイス管理の項目を見れば、プロファイルが入っているかどうかを確認できる。制限がある場合は管理担当に相談するのが安全になる。

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