Spotifyのアイコンをメニューバーから消す手順と、その正体
音楽を流し始めた瞬間、メニューバーにSpotifyらしきアイコンが増える。曲を止めても残っていることがあり、Wi-Fiや時計を探すたびに視線が引っかかる。Spotifyのアイコンをmacのメニューバーから隠したいとき、最初にやることは削除方法を探すことではなく、そのアイコンが誰の持ち物かを見分けることになる。多くの場合、それはSpotifyが置いたものではなく、macOSが置いた再生中の項目で、消し方はシステム設定の中にある。
メニューバーに出ているそのアイコンの正体を見分ける
メニューバーのアイコンは出どころが2種類ある。macOS自身が置いている状況メニューと、アプリが置いているアイコンだ。音楽まわりで見えているものは、次の3つのどれかである可能性が高い。
- macOSのコントロールセンターにある「再生中」の項目。いま再生しているアプリの情報を表示するもので、Spotifyで再生していればSpotifyの曲名やアートワークが出る。Apple Musicやブラウザの動画でも同じ場所に出る
- Spotifyの再生を操作するために別途入れた、第三者製のメニューバーアプリ。曲名を常時表示したり、キーボードから曲送りをしたりする目的で入れることが多い
- Spotify本体が置いたアイコン
見分け方は単純で、そのアイコンを一度押してみればよい。アートワークと再生や曲送りのボタンが並んだ小さなパネルが開くなら、macOSの再生中の項目である。そのアプリ独自のメニューが開き、環境設定や終了といった項目が並ぶなら、第三者製のアプリだ。
ここを取り違えると、Spotifyの設定画面を延々と探すことになる。実際、メニューバーに出ている音楽関連の表示は、Spotifyの設定ではなくmacOS側の設定で決まっていることが多い。まずアイコンを押して、開いたものを確認するところから始めると早い。
再生中の項目を消す手順
macOS Ventura以降では、アップルメニューからシステム設定を開き、左の一覧でコントロールセンターを選ぶ。並んでいる項目の中に「再生中」があり、右側のメニューを開くと3つの選択肢が出る。
- メニューバーに常に表示
- 使用中のみ表示
- メニューバーに表示しない
「メニューバーに表示しない」を選べば、メニューバーから消える。再起動もログアウトも要らず、その場で反映される。macOS Montereyの場合は、システム環境設定からDockとメニューバーを開き、左の一覧で再生中を選んで、メニューバーに表示のチェックを外す。
「使用中のみ表示」は、音楽を流しているあいだだけ出て、止めれば消える設定になる。作業用に長時間流しっぱなしにする人にはあまり意味がないが、たまに聴くだけの人にとっては、視界を占める時間がはっきり短くなる。
消してもコントロールセンターの中には残るので、再生中の情報や曲送りはそこから使える。
ヒント:よく使う項目がある場合は、コピーをメニューバーに置いておくと便利です。Controlキーを押しながら項目をクリックして、「メニューバーにコピー」または「メニューバーに追加」を選択します。 出典: support.apple.com
つまり、メニューバーとコントロールセンターの間で項目を行き来させるのはmacOSが用意している操作であり、あとで気が変わっても同じ経路で戻せる。まず消してみて、不便なら戻すという進め方で問題ない。
第三者製の再生操作アプリが置いたアイコンの場合
押したときにそのアプリ独自のメニューが開いた場合は、話が変わる。macOS側の設定をどれだけ探しても該当する行は出てこない。見る場所はそのアプリの設定になる。
この種のアプリには、メニューバーへの表示のしかたを選べるものが多い。曲名を常に出す、アイコンだけにする、再生していないときは何も出さない、といった選択肢が用意されていることがある。曲名の文字列が長くてメニューバーを圧迫している場合、表示する文字数の上限を設定できるものもある。
そのアプリ自体をもう使っていないなら、終了させたうえで、システム設定の一般にあるログイン項目から自動起動を外す。ログイン項目の画面は2つの区画に分かれていて、上がログイン時に開くアプリ、下がアプリが裏で動かしている補助的なプログラムの一覧になる。ここに残っていると、Macを起動するたびに同じアイコンが戻ってくる。
Spotify本体の設定については、手元の版で設定画面を開き、表示に関する項目があるかを確認するのが確実になる。設定の中にメニューバーの表示を切り替える項目が見当たらない場合、見えているアイコンはそもそもSpotifyが置いたものではない可能性が高い。もう一度アイコンを押して、開いたパネルの見た目から正体を確かめ直すとよい。
Commandキーを押しながら外へドラッグする
設定画面を開かずに消す手もある。Appleはメニューバーの操作方法を公開している。
状況メニューの配置を変更するには、Commandキーを押したままアイコンをドラッグします。状況メニューを素早く削除するには、Commandキーを押したままアイコンをメニューバーの外にドラッグします。 出典: support.apple.com
再生中の項目はmacOSの状況メニューなので、Commandキーを押しながら下へ引っ張り出せば消える。並べ替えたいだけなら、同じ操作で左右に動かせばよい。
第三者製のアプリが置いたアイコンに対しては、この操作で消えないか、次に起動したときに戻ってくることが多い。表示するかどうかを決めているのがアプリ側だからで、消す手段としては当てにしないほうがよい。並び順の調整に使う操作だと考えておくと迷わない。
なお、Commandキーを押しているあいだはメニューバーのアイコンがすべて掴める状態になる。消したいアイコンにカーソルを置いてからキーを押すようにすると、Wi-Fiや時計まで巻き添えにする事故を避けられる。
消したあと、再生の操作をどこからするか
アイコンを消して困るのは、曲送りと一時停止の手数が増えることだ。代わりの経路は3つある。
- キーボードのメディアキー。多くのMacのキーボードには再生と一時停止、曲送り、曲戻しのキーがある。手を離さずに操作できるので、慣れるとメニューバーより速い
- コントロールセンター。メニューバー右側の、スイッチが2つ重なったようなアイコンを押すと、その中に再生中の項目が入っている。アートワークと操作ボタンはここでも同じように使える
- Spotifyのウインドウそのもの。Command Tabで切り替えるか、Dockから開く
このうちメディアキーは、Spotify以外の再生にもそのまま効く。ブラウザで動画を見ているときも同じキーで止まるので、覚えておくと使い回しが利く。アイコンを消すかどうか迷っている段階なら、先にメディアキーで数日過ごしてみると、アイコンが本当に必要かどうかが自分で判断できる。
消えない、またはすぐ戻ってくるときに見るところ
設定したのに残る、あるいは数日後に復活している場合、原因はいくつかに絞られる。
- 別のユーザアカウントで作業していないか。メニューバーの表示設定はユーザごとに保存される
- 第三者製のアプリが置いたアイコンを、macOS側の設定で消そうとしていないか。もう一度アイコンを押して正体を確かめる
- macOSのアップデート直後ではないか。大型のアップデートのあとにコントロールセンターの表示が既定へ戻ることがある
- 会社や学校から支給されたMacではないか。構成プロファイルで表示が固定されている場合は、手元の設定では上書きできない。システム設定の一般にあるデバイス管理の項目で確認できる
- 外部ディスプレイを抜き差ししていないか。ディスプレイ構成が変わるとメニューバーの並びが動くことがある
いずれにも当てはまらない場合は、システム設定のコントロールセンターを開いたまま、実際のメニューバーを見ながら設定を切り替えてみる。切り替えた瞬間にメニューバーが変化しないなら、その項目は別の何かが表示している、と切り分けられる。
音楽のアイコンを消しても、メニューバーが短くならないとき
再生中の項目を1つ消しても、窮屈さが変わらないことは多い。メニューバーのアイコンは右から左へ積み上がる作りで、常駐アプリが増えるほど列が左へ伸び、いま使っているアプリのメニューを押しのけていく。ノッチのあるMacBookでは、列がノッチに達した時点でそれより左が見えなくなる。
コントロールセンターの項目は、設定に切り替えがあるので簡単な部類に入る。難しいのは、非表示の設定を持たない常駐アプリのアイコンだ。設定を探しても切り替えが無く、アプリを終了させると本来の機能まで止まる。ここで消すか残すかの二択に見えてくる。
三つ目の道が、メニューバーを整理する道具を挟むやり方になる。アイコンを消さずに区切りの向こうへ畳んでおき、必要なときだけ出す。アプリは動いたまま、視界だけが片づく。道具によっては隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開けるものもあり、この場合は畳んだことで増える手数がほとんど無い。音楽の再生状況のように「ときどき見たいが常に見たいわけではない」情報とは相性がよい。
常時表示のゾーンと隠すゾーンの分け方、名前の一部を打って目的のアイコンを呼び出す仕組み、再生中かどうかや使用中のアプリに応じて出し入れする条件設定についてはできることにまとまっている。無料のものを含めた同種の道具との違いを、値段や対応OSといった事実で並べた比較はほかの道具との違いにあり、各社のページで2026年9月3日に確認した内容として掲載されている。
費用は買い切り1,980円で、クレジットカードの登録なしで14日間試せることが料金に書かれている。対応環境はmacOS 14以降で、Apple SiliconとIntelの両方が対象になる。畳んだアイコンがどう振る舞うのかといった導入前の疑問はよくある質問に集めてあり、手元のメニューバーで確かめる段階に入ったらダウンロードから進める。
進め方としては、まずコントロールセンターの項目をひととおり見直して、設定だけで消せるものを消す。次にログイン項目から不要な自動起動を外す。それでも並ぶアイコンが多いなら、畳む道具を検討する。この順番なら、道具を入れる前にどれだけ短くなるかが自分の目で分かる。
よくある質問
メニューバーのSpotifyの表示を消すと、音楽は止まる?
止まらない。メニューバーの表示は再生とは別の仕組みで、消しても再生はそのまま続く。曲送りや一時停止は、キーボードのメディアキー、コントロールセンターの中にある再生中の項目、Spotifyのウインドウのどれからでも操作できる。
システム設定を探してもSpotifyという項目が見つからない。
システム設定のコントロールセンターに並ぶのは、macOS自身が置いている項目だけになる。そこにあるのは「再生中」で、Spotifyという名前では出てこない。Spotifyの曲名やアートワークが表示されていても、表示しているのはmacOS側の再生中の項目である場合が多い。
「使用中のみ表示」と「メニューバーに表示しない」はどちらがよい?
音楽を聴く時間が短く、聴いているときだけ曲名を見たいなら「使用中のみ表示」が噛み合う。作業中ずっと流しっぱなしにする使い方だと、結局ずっと表示されるので効果が薄い。その場合は「メニューバーに表示しない」にして、必要なときだけコントロールセンターから開くほうがすっきりする。
アイコンを押すと独自のメニューが開く。これは何?
Spotifyの再生を操作するために別途入れた、第三者製のメニューバーアプリである可能性が高い。この場合はそのアプリ自身の設定に表示の切り替えがあることが多い。使っていないなら、終了させたうえでシステム設定の一般にあるログイン項目から自動起動を外すと、次回以降は出てこなくなる。