Amphetamineの料金と無料でできる範囲|買い切りか、継続課金か
Amphetamine の料金を調べている人の多くは、金額そのものよりも「あとから請求が来る形になっていないか」を知りたくて検索しています。結論から書くと、このアプリは Mac App Store で 0円 で配布されていて、買い切りの上位版も、月ごとの支払いも用意されていません。ただし料金がゼロであることと、追加の手当てが要らないことは別の話です。この記事では、無料の範囲に何が入っているのか、別に自分で用意する部分がどこか、そしてメニューバーの席を1つ渡す価値があるかをどう決めるかを、公開されている情報だけで整理します。
価格は0円で、有料版という区分そのものが無い
Mac App Store の掲載情報を2026年9月10日に確認したところ、価格は無料、App内課金は無しでした。配信元は William Gustafson で、初回の公開は2014年、確認時点の最新版は 5.3.2(2023年11月10日更新)です。ファイルの大きさは 6.7MB、カテゴリはユーティリティ、対応言語は日本語を含む10言語です。
課金の形が無いことは、開発者自身がストアの説明文で明言しています。
Amphetamineは完全に無料のアプリです。あなたのためのプレゼントです。楽しんでください! 広告なし/App内購入なし/「Proバージョン」なし、全ての機能を制限なく利用可能/レビューを勧誘するうるさい通知なし/他の有料アプリへのリンクもなし/ユーザ情報の追跡なし/データ収集すら全くなし 出典: apps.apple.com(2026年9月10日に日本のApp Storeの掲載文を確認)
ここで押さえておきたいのは、「無料版」と「Pro版」に分かれている作りではない、という点です。この分け方をしているアプリでは、常駐したまま上位版への案内を出し続けるものがあり、それがメニューバーの表示や通知の形で毎日目に入ります。区分そのものが無いアプリでは、その手の案内が発生しません。料金の話でありながら、実際にはメニューバーの静けさに直結する条件です。
支払いが発生しない代わりに、寄付や支援の窓口も App Store の掲載ページには置かれていません。開発者に対価を渡す経路が用意されていないという事実は、次の節に出てくる更新の間隔とあわせて読むと意味が分かります。
無料と書かれているときに確かめる4つの点
料金の調べ物で見落とされやすいのは、金額ではなく提供が続いているかどうかです。他社のアプリを検討するときは、次の4点を毎回そろえて確認すると判断を間違えません。
- 提供の終了(配信が止まっていないか)
- 新規の受け付け停止(既存の利用者だけが使える状態になっていないか)
- 運営元の変更(開発者や販売元が入れ替わっていないか)
- 料金の改定(無料から有料へ、あるいは課金の形が変わっていないか)
Amphetamine について2026年9月10日に確認した範囲では、4点のいずれにも該当する事実は見つかりませんでした。配信は継続していて、新規のダウンロードも止まっておらず、配信元の名義は2014年の公開時から同じ個人開発者のままです。価格も0円のままで、課金の追加もありません。
一方で、確認時点の最新版が2023年11月の更新であることは、そのまま事実として押さえておく価値があります。keep awake の系統のアプリは macOS の電源管理やプライバシー設定の変更を受けやすく、OS が大きく変わったときに調整が必要になる種類の道具です。更新の間隔が空いているアプリを使うと決めるなら、新しい macOS に上げる前に手元で動きを確かめる手順を挟むほうが安全です。金額が変わらないアプリでも、動く条件のほうは変わります。
無料の範囲に入っていないもの
料金がゼロでも、全部の機能が本体の中で完結しているわけではありません。App Store 経由で配布されるアプリはサンドボックスの中で動く決まりになっていて、その外側に出る動作は本体だけでは実行できない仕組みです。そのため、次の2つは別に手当てすることになります。
1つは Amphetamine Enhancer です。GitHub で配布されている補助アプリで、費用はかからず、ライセンスは MIT、配布物には Apple の公証(notarize)が通っていると説明されています。使うには本体が 5.0 以上である必要があります。開発者はこの構成にした理由を次のように書いています。
Amphetamine itself is a sandboxed app. All apps distributed through the Mac App Store are sandboxed (it's a requirement). Sandboxing severely limits what an app can do on your Mac. (訳: Amphetamine 本体はサンドボックスの中で動くアプリです。Mac App Store から配布されるアプリはすべてサンドボックス化されます。これは必須の条件です。サンドボックスは、アプリが Mac 上でできることを大きく制限します) 出典: github.com(2026年9月10日に公式リポジトリの説明を確認)
もう1つは Power Protect です。Apple シリコンのノート型 Mac で、電源アダプターや給電つきのディスプレイをつないだり外したりしたときに、ディスプレイを閉じたままにする動作が思った通りにならない場合への対処として用意されています。こちらはスクリプトと設定ファイルを自分の手で決められた場所に置く形で、本体には同梱されていません。
つまり、料金は0円のまま、代わりに手を動かす場面が2か所ある構成です。無料であることの実質的な費用は、金額ではなくこの手数のほうに出ます。
この分かれ方は、更新の届き方にも影響します。本体はストア経由なので、他のアプリと一緒に更新されます。補助アプリと Power Protect の側はその経路の外にあるため、新しい版が出ても手元には知らせが来ません。片方だけが古いまま残ると、動きがおかしいのに原因が分からない状態になりやすいので、入れた日付を控えておくと後で切り分けが早くなります。Mac を買い替えたときに同じ構成を組み直せるかどうかも、この手順を覚えているかで決まります。
対応する macOS の下限は、説明文とストアの表記で違う
もう1つ、料金と並べて確認しておくとよいのが動作条件です。ここには公開情報の中に食い違いがあります。ストアの説明文には「macOS 10.11 El Capitan以上は必要です」と書かれていますが、同じページの必要条件の欄には macOS 10.13 以降と記載されています。どちらも公式の記載なので、古い Mac に入れようとしている場合は、説明文の数字ではなく必要条件の欄を見るほうが実態に近くなります。
説明文にはさらに「一部の機能を使うためには、さらに最新のmacOSが必要となる場合がございます」という断りもあります。下限の版で動くことと、目的の機能が動くことは別だという意味です。トリガーの一部や画面のロックまわりは、OS 側の設定の場所が版によって変わってきた領域なので、古い環境では期待した通りに動かない場合があります。
無料のアプリを比べるときは、この下限がそのまま実質的な選択肢の幅になります。手元の Mac が古いほど、金額よりも「どの版まで対応しているか」で使えるものが決まります。逆に新しい Mac であれば、料金の差が無い以上、複数を入れて数日ずつ使い、残すものを選ぶという進め方が取れます。
費用ゼロのアプリが、メニューバーでは席を1つ占める
金額の話をここまで書いてきましたが、常駐アプリが毎日払わせているのはメニューバーの幅です。Amphetamine は動作の状態をメニューバーのアイコンで示す作りなので、入れた時点で1つの席が埋まります。加えて、残り時間をメニューに表示する設定を有効にすると、アイコンの右に数字が並び、席がさらに広がります。表示は12時間制と24時間制のどちらにも対応していると説明されています。
MacBook のノッチがある機種では、この幅の消費が効いてきます。ノッチの左右に分かれた領域のうち、右側に入りきらない項目は表示されなくなるため、常駐アプリの数だけでなく、1つあたりの幅も見ておく必要があります。残り時間の表示は便利ですが、数字を1日に何度も見るのでなければ、切っておくほうが席を節約できます。
判断の順番としては、次のように分けると迷いません。状態を目で確かめたいもの(いま防止が効いているのか)は見える場所に残す。押す回数が少ないもの(設定やトリガーの編集)は隠して、必要なときだけ出す。この線引きを決めてから道具を選ぶと、選んだあとで並べ替える手間が減ります。メニューバーを整理する道具の側で何ができるのかは、できることに一覧があります。
有料の道具と並べるときは、金額でなく前提をそろえる
Amphetamine を他のアプリと比べる場面では、片方が0円である以上、金額の比較そのものにあまり意味がありません。比べるなら、次の表のように前提のほうを並べます。以下はいずれも2026年9月10日に確認した公開情報にもとづく整理です。
| 見る軸 | Amphetamine の場合 | 有料の常駐アプリで確認する点 |
|---|---|---|
| 料金 | 無料。App内課金なし | 買い切りか継続課金か、上位版の有無 |
| 入手経路 | Mac App Store | 開発元のサイト直販か、ストア経由か |
| 更新 | 最終更新は2023年11月 | 直近の更新日と、OS更新への対応方針 |
| 動作の制約 | サンドボックス内。補助アプリで一部を補う | 権限の要求範囲と、その理由の説明 |
| 追加の作業 | Power Protect は手作業で設置 | インストーラだけで完結するか |
この形で並べると、選ぶ基準が「安いかどうか」から「自分の環境で条件を満たすか」に変わります。料金のページを読むときも、金額の欄より先に、対応OSの下限と更新の履歴を見るほうが判断が速くなります。メニューバーを整理する道具の側の料金の考え方は料金に、他の道具との違いはほかの道具との違いにまとめてあります。
整理する道具の側から見た、判断の線引き
メニューバーの整理という観点で見ると、Amphetamine のように料金が0円で、上位版への案内も出さないアプリは、置いておく判断がしやすい部類に入ります。支払いが発生しない以上、使う頻度が落ちても損失が出ないためです。問題になるのは、使わない期間もアイコンが席を占め続けることだけです。
ここで選択肢は3つに分かれます。アンインストールして席ごと空ける。残したまま常に見える場所に置く。残したまま隠して、必要なときだけ出す。3つ目を選ぶ場合、隠したあとの触りやすさが実用に耐えるかが分かれ目になります。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形なら、セッションの開始や終了のように押す操作が中心のアプリでも、隠したままで用が足ります。逆に、一度メニューバーを開いてから探して押す形だと、操作が2段階になるので、押す回数が多いアプリは隠す対象から外すことになります。
決め方としては、直近1週間でそのアイコンを何回押したかを数えるのがいちばん早い方法です。0回なら隠す側、毎日押しているなら見える側、という単純な分け方で、メニューバーの並びはかなり整理できます。料金がゼロのアプリは入れっぱなしにしやすい分、この見直しをしないまま席だけが埋まっていきます。隠す範囲の決め方や、隠したあとに戻す手順でつまずきやすい点はよくある質問にまとめてあります。実際に手元の並びで試すところから始めるならダウンロードが入口になります。
よくある質問
Amphetamineは本当に無料で、あとから請求されることはありませんか?
2026年9月10日に日本のApp Storeの掲載を確認した時点では、価格は0円、App内課金は無しでした。開発者もストアの説明文で広告なし・App内購入なし・Proバージョンなしと明記しています。導入前に自分でも、掲載ページの価格欄とApp内課金の欄の2か所を見ておくと確実です。
無料版と有料版で機能に差はありますか?
版の区分そのものが用意されていません。ストアの説明文では全ての機能を制限なく利用できると書かれています。ただし本体はサンドボックス内で動くため、起動中の全プロセスを対象にするトリガーなどは、GitHubで配布されている補助アプリを別に入れて補う構成になっています。
料金以外に、導入前に確認しておくことはありますか?
対応するmacOSの下限と、最終更新の時期です。ストアの必要条件は10.13以降、説明文には10.11以上とあり、記載に幅があります。最終更新は2023年11月なので、新しいmacOSに上げる予定があるなら、上げる前に手元で動きを確かめる手順を挟むと安全です。
使う頻度が低いアプリは、消すのと隠すのとどちらがよいですか?
直近1週間で何回そのアイコンを押したかで決めると迷いません。0回なら隠す側に回して席を空け、毎日押しているなら見える場所に残します。料金がかからないアプリは入れたままにしやすいので、月に一度この数え直しをすると、メニューバーの幅が戻ります。