MacでBluetoothが繋がらないとき|メニューバーから順に確かめる

MacでBluetoothが繋がらないとき、機械そのものが壊れている場面はそう多くない。原因は、設定でオフになっている、機器の側が待ち受けの状態になっていない、以前のペアリングが残っている、電波が干渉しているのいずれかに寄る。この記事では、メニューバーの表示から順に見ていく切り分けの手順と、どこで何を判断するのかを並べる。

最初に見るのはメニューバーのBluetoothの表示

いきなりペアリングをやり直すと、原因が分からないまま設定が増える。まず見るのは、いまBluetoothがオンなのかどうかである。メニューバーのコントロールセンターを開くとBluetoothの項目があり、そこで状態を確かめられる。メニューバーにBluetoothのアイコンを常に出しておく形にしておけば、ここを開く手間も省ける。

表示が出ていない場合、そもそも項目がメニューバーに並んでいないか、帯に収まらず表示から外れている可能性がある。常駐アプリのアイコンが多いMacでは後者が起きる。アイコンが見当たらないからBluetoothが無効だと決めつけると、見るべき場所から遠ざかる。システム設定のサイドバーから「Bluetooth」を開けば、メニューバーの状態に関わらず確かめられる。

なお、デスクトップ型のMacで、Bluetoothで繋いだマウスとキーボードしか繋いでいない場合は、Bluetoothをオフにできない作りになっている。オフにできる場面とできない場面があることを先に知っておくと、設定画面で切り替えが押せないときに迷わずに済む。外付けのUSB接続のBluetoothアダプタを使っている場合は、切り替えの項目自体が設定に出ないことがあり、そのときはアダプタを外して確かめる。

Bluetoothをオフにすると、機器の接続だけでなく、連係の機能やInstant Hotspot、Handoffも使えなくなることがある。切り分けのために一度オフにするのは有効だが、そのまま忘れると別の不調として現れる。オフにしたときは、確かめが済んだら戻す前提で進める。

機器の側が待ち受けになっているかを確かめる

Mac側の設定を触る前に、機器の側を見る。Appleの資料では、接続の前に確かめることが2つ挙げられている。

デバイスの電源が入っていること、および検出可能であること(詳しくはデバイスのドキュメントを参照してください)を確認します。 出典: support.apple.com

検出可能な状態、つまりペアリングの待ち受けに入っているかどうかは機器ごとに違う。電源ボタンを長く押すもの、専用のボタンを押すもの、ケースの蓋を開けるものがある。ここを飛ばしたまま「近くのデバイス」に出てこないと悩む形が多い。

充電の残量も合わせて見る。残量が少ないときは、繋がっても途中で切れる、そもそも一覧に出てこないという症状になりやすい。Apple製のワイヤレスキーボード、マウス、トラックパッドは、ケーブルでMacに繋ぐと自動でペアリングされる作りになっている。一覧に出てこないときは、いったんケーブルで繋いで認識させる手も使える。Magic Mouseはケーブルを外さないと使えないため、認識させたあとに外す。

接続とペアリング解除は意味が違う

設定画面には「接続解除」と「ペアリング解除」が並ぶ。この2つを混ぜると、直そうとして手間を増やすことになる。接続解除は、そのときの接続を切るだけで、登録は残る。ペアリング解除は登録そのものを消すため、次に使うときは最初から接続し直すことになる。

  • 一時的に切りたいだけ: ポインタを機器の上に置いて「接続解除」をクリックする
  • 登録ごと消して入れ直したい: Controlキーを押しながら名前をクリックして「ペアリング解除」をクリックする
  • 別のMacやiPhoneに繋ぎ直したい: 元の機械でペアリング解除をしてから、繋ぎたい機械で接続する

ペアリング解除を選ぶ前に、直前の状態を残しておく。どの機器を消したのか分からなくなると、戻すときに機器の側の待ち受け操作をもう一度たどることになる。特にキーボードやトラックパッドを消すと、そのあとの操作の手立てが減る。消す順番は、いま使えていない機器から1つずつにする。

同じ機器を複数の機械で使い回している場合は、登録が別の機械に取られていることが原因になりやすい。この症状は、繋がる日と繋がらない日が分かれる形で出る。切り分けたいなら、ほかの機械のBluetoothをいったんオフにしてから試す。接続の操作は、システム設定のBluetoothでポインタを機器の上に置いて「接続」をクリックするか、コントロールセンターのBluetoothから機器を選んでも行える。

音の入出力は別の場所で選び直す

ヘッドフォンやスピーカーの場合、Bluetoothでは繋がっているのに音が出ないという形の詰まり方がある。これは接続の問題ではなく、音の出し先が別の機器のままになっている状態である。macOSでは、接続と音の割り当ては別の画面で管理される。

アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーの「サウンド」をクリックする。音を出す機器なら「出力」、声を拾う機器なら「入力」を選び、一覧から使う機器を選ぶ。ヘッドセットのように出力と入力の両方を持つ機器は、片方だけが切り替わっていることがあるため、2か所とも見る。

  • Bluetoothの一覧では「接続済み」だが音が出ない: サウンドの出力を切り替える
  • 通話で声が届かない: サウンドの入力を切り替える
  • アプリだけで音が出ない: そのアプリ側の音声の設定を見る

会議のアプリなど、独自に機器を選ぶ設定を持つものもある。システム設定で切り替えたのに直らない場合は、アプリの設定に別の機器が残っていないかを確かめる。

音が飛ぶ、ポインタが飛ぶときは電波の干渉を疑う

繋がるのに動きがおかしい場合は、設定ではなく電波の側に原因がある。Appleは干渉が起きているときの症状を具体的に挙げている。

デバイスを接続できない、または接続が途切れる 接続しても低速で 信号強度 が弱い Bluetooth 接続時の音声が飛ぶ、乱れる、途切れる、または雑音やブーンという音が聞こえる ポインタの動きが安定しない、ジャンプする 出典: support.apple.com

対処は物理的な話になる。機器とMacを近づける、電源ケーブルや電子レンジ、蛍光灯、コードレス電話のような干渉源から離す、同じ周波数帯を使う機器を同時に使う数を絞る。BluetoothもWi-Fiも2.4GHz帯を使うため、Wi-Fi側を5GHz帯に寄せると効くことがある。

見落としやすいのがUSBとThunderboltの機器である。ハブを含めた機器が近くにあると干渉の原因になるため、Macの上に重ねて置かない、使っていないものの電源は切る、質の高いシールドケーブルを使うという対処が挙げられている。間に置くものの材質も効き、木やガラスは影響が小さく、コンクリートや金属は影響が大きい。Bluetoothマウスとの間に金属の面があると動きが悪くなるという例も示されている。

OSを更新した直後に起きたときの見方

macOSを更新した直後から繋がらなくなった場合は、機器と設定の両方に目を配る。更新でBluetooth周りの動きが変わり、古い周辺機器との組み合わせで不安定になることがある。

macOSの大型アップデート後やセキュリティパッチ適用後に、OS内部のBluetooth関連ドライバーやフレームワークに軽微なバグが発生し、一時的に接続が不安定になることがあります。最新のOSへの対応が追いついていない古い周辺機器を使用している場合も、この問題が起こり得ます。 出典: 4900.co.jp

この場合に先に見るのは、機器の側に更新が出ていないかである。ヘッドフォンやゲームコントローラは、機器のファームウェアが更新されて対応する形が多い。次に、macOS側にさらに新しい更新が出ていないかを確かめる。特定の組み合わせだけで起きているのかを切り分けるため、別の機器を1つ繋いでみて、そちらも繋がらないのかを見ておく。1つだけの症状なら機器側、全部なら機械側に寄る。

キーボードとマウスの両方が使えないときの回り道

繋がらない相手がキーボードかマウスだと、直すための操作そのものができなくなる。この詰まり方には、先に逃げ道を用意しておくしかない。

Bluetooth接続のマウスが繋がらない場合は、有線接続のUSBマウスを一時的に使用するか、キーボードで操作を行う必要があります。 出典: 4900.co.jp

有線のマウスかキーボードを1つ手元に置いておくと、この場面で使える。Apple製のワイヤレスキーボードとトラックパッドは、ケーブルでMacに繋いだまま使える作りになっているため、付属のケーブルを残しておくのも手である。マウスが使えずキーボードだけが動く場合は、キーボードだけで画面上のコントロールを移動できる。システム設定のキーボードにキーボードナビゲーションの項目があり、Tabキーでフォーカスを次に移し、ShiftキーとTabキーで前に戻せる。ログイン画面でもアクセシビリティの選択肢をオンにできるため、画面に入る前から操作の道を確保できる。

Bluetoothの状態をすぐ見られる並びにしておく

Bluetoothの不調は、繋がらなくなってから調べるより、状態がいつも見えている形にしておくほうが早く気づける。接続が切れた瞬間にメニューバーの表示が変われば、機器を探しに行く前に電波か充電かの当たりを付けられる。ところが常駐アプリのアイコンが並んでいると、Bluetoothの表示は他のアイコンに埋もれて、切れたことに気づくのが遅れる。

判断の軸は2つある。状態を見るために常に出しておきたいものと、押すときだけ出ればよいものである。Bluetoothと電池の残量は前者に入りやすく、同期やバックアップの進み具合は後者で足りる。メニューバーを整理する道具の働きはできることにまとめられており、常に出す項目と畳む項目を分ける流れが説明されている。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形であれば、畳んだあとも押す手数は変わらない。

同じ用途の道具は複数あるため、対応範囲と提供の形を横に並べて見るのが早い。並べたほかの道具との違いがあり、費用の形と対応するmacOSの範囲は料金に、許可の必要性や乗り換え時の扱いはよくある質問にまとまっている。手元で確かめる段階になったらダウンロードから入手し、動作条件を先に見ておくとよい。

よくある質問

機器が「近くのデバイス」に出てこないときは何を見ますか?

機器の電源が入っていること、ペアリングの待ち受けに入っていることを先に確かめます。待ち受けに入れる操作は機器ごとに違い、電源ボタンを長く押すもの、蓋を開けるものがあります。充電の残量が少ないと一覧に出ないこともあります。

接続解除とペアリング解除はどちらを選びますか?

一時的に切りたいだけなら接続解除で足ります。登録は残るため、次に使うときは自動で繋がります。設定を作り直したいときだけペアリング解除を選びます。こちらは登録そのものが消えるので、最初から接続し直すことになります。

繋がるのに音が途切れるのはなぜですか?

電波の干渉が起きている可能性があります。BluetoothとWi-Fiはどちらも2.4GHz帯を使うため、機器を近づける、電子レンジや蛍光灯から離す、Wi-Fiを5GHz帯に寄せるといった対処が挙げられています。USB機器をMacの上に重ねて置かないことも対処に含まれます。

マウスもキーボードも繋がらないときはどうしますか?

有線のUSBマウスかキーボードを繋いで操作します。Apple製のワイヤレスキーボードとトラックパッドは、ケーブルで繋いだまま使える作りです。キーボードだけが動く場合は、キーボードナビゲーションを使ってTabキーで画面のコントロールを移動できます。

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