Macで外部ディスプレイの解像度が合わないとき|選び直す手順

外部ディスプレイをつないだのに、文字がぼやける。あるいは画面の端が切れる、選びたい解像度が一覧に出てこない。「解像度が合わない」と一口に言っても、中で起きていることは何種類かに分かれていて、どれなのかを先に見分けないと手当てが空振りする。この記事では、見分け方と選び直す手順、そして選んだあとに残る副作用までを順に整理する。

「解像度が合わない」には3つの状態がある

同じ症状の言い方をしていても、実際には次の3つが混ざっている。

1つ目は、ディスプレイ本来の画素数と違う解像度で表示されている状態。24インチのフルHDのディスプレイに、それより低い解像度の信号を送っていると、画素が引き伸ばされて輪郭がぼやける。文字の縁がにじむのはこの型が多い。

2つ目は、画素数は合っているのに文字や項目が小さすぎる、あるいは大きすぎる状態。4Kのディスプレイをそのままの画素数で使うと、画素が細かいぶん文字が小さくなる。これは故障ではなく、拡大の度合いを選び直す話になる。

3つ目は、Macがディスプレイを正しく認識していない状態。選べる解像度の一覧そのものが短く、目当ての値が出てこない。ケーブルやアダプタ、接続台数の上限が絡むのはここである。

macOS システムに外部モニタを接続してマルチディスプレイ環境にした際、モニタの画面解像度が正しくないことがあります。この原因には様々なものがありますが、最も多いのは macOS が外部モニタに対して自動的に選択する解像度や文字サイズが、使う側にとっては正しくないというケースです。 出典: kb.plugable.com

Appleの案内でも、既定ではディスプレイに最適な解像度が自動で使われる作りになっていると説明されている。つまり多くの場合は、壊れているのではなく、自動で選ばれた値が使う人の目に合っていないだけである。まずどの型かを決めれば、触る場所が絞れる。

まず確かめるのはケーブルと対応台数

一覧に目当ての解像度が出てこないときは、解像度の設定をいくら開いても解決しない。信号の通り道と、Macが何台まで面倒を見られるかを先に見る。

Appleの案内は、つなぐ前に確かめる項目として、Macに付いている映像用ポートの種類、対応しているディスプレイの台数、手元のケーブルが合っているかの3点を挙げている。台数は機種ごとに違い、システム設定を開いた状態でメニューバーの「ヘルプ」から自分のMacの技術仕様を開き、「ディスプレイのサポート」または「ビデオのサポート」の欄で確かめられる。

USB-Cのポートに見えても、そのポートが映像を通すかどうかは機種による。アダプタを挟んでいる場合は、そのアダプタが目的の解像度と書き換え頻度に対応しているかも関わる。ディスプレイ側は4Kを受けられても、途中のアダプタが手前の世代のままだと、そこで上限が決まる。

ディスプレイが認識されていない疑いがあるときは、検出をやり直す手が用意されている。アップルメニューから「システム設定」を開き、サイドバーで「ディスプレイ」をクリックする。ここでOptionキーを押したままにすると「Night Shift」のボタンが「ディスプレイを検出」に変わるので、それをクリックする。

それでも出てこないときにAppleが挙げている手当ては、ケーブルを抜き差しする、電源が入っているか確かめる、正しいポートに奥まで差さっているか確かめる、Macをスリープさせてから復帰させる、といった順である。ここまでで一覧が伸びることがある。

解像度を選び直す手順

認識ができている前提で、値を選び直す。入り口は1か所である。

アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーで「ディスプレイ」をクリックする。サイドバーが長いので下にスクロールが必要な場合がある。複数のディスプレイをつないでいるときは、上に並ぶディスプレイの中から調整したいものを先に選ぶ。

解像度はサムネールの形で並ぶ。ポインタを重ねると値が表示されるので、目当てのものをクリックする。サムネールだと違いが分かりにくいという人向けに、リスト表示も用意されている。サムネールの並びをControlキーを押しながらクリックして「リストを表示」を選ぶと、値が文字で並ぶ。

毎回リストで見たいなら固定できる。同じ画面で「詳細」をクリックし、「解像度をリスト表示」をオンにする。数値で選びたい人はここを入れておくと迷いが減る。

迷ったときの戻り先も覚えておきたい。Appleはディスプレイに最適な解像度を自動で使う既定の状態を勧めており、画面には「デフォルト」に戻す選択肢が用意されている。あれこれ試して分からなくなったら、ここへ戻してから1段ずつ動かすほうが早い。

リストに出てこない解像度を出す

複数のディスプレイをつないでいる場合、片方をつないだあとに選べる値が増えることがある。Appleの案内には、もう一方のディスプレイを接続したあとに追加の解像度が使えるようになると書かれている。1台では出てこなかった値が、2台目をつないだ状態では出てくる、という挙動である。

それでも足りないときは、隠れている値を出す設定がある。「すべての解像度を表示」をオンにすると、ディスプレイのその他の解像度が並ぶ場合がある。ここに出てくる値は、Macが最適と判断していないものも含む。使えるかどうかは実際に選んでみて確かめる形になる。

注意したいのは、この一覧が長くなるほど、選んでよい値と選ぶと困る値が混ざることである。Appleは解像度の調整によってウインドウ全体が画面に収まらなくなるアプリがあること、そして解像度を調整するとパフォーマンスに影響する場合があることを明記している。数字だけを見て高いほうへ寄せると、動きが重くなることがある。

外部ディスプレイの型番が分かるなら、その製造元が公開している対応解像度と書き換え頻度の表を先に見ておくと無駄が減る。ディスプレイ側が受け付けない値を選んでも表示は落ち着かない。

主ディスプレイをどちらにするかで見え方が変わる

複数つないでいるときに見落としやすいのが、どちらを主ディスプレイにしているかである。主ディスプレイには、Finderとアプリケーションのメニューが並ぶメニューバーが出る。ここが内蔵画面のままだと、大きな外部ディスプレイで作業していてもメニューを押すたびに視線が手前へ戻る。

Appleの案内では、デスクトップを2台以上のディスプレイに拡張したとき、どのディスプレイにFinderとアプリケーションメニューを表示するかを選べると説明されている。設定はシステム設定の「ディスプレイ」で行い、ディスプレイの名前を選んでから使用形態を決める形になる。

主をどちらにするかは、解像度の選び方にも影響する。メニューバーが出る側の解像度を文字の大きい方へ寄せると、帯に並ぶ項目が減る。逆に小さい方へ寄せると、項目は増えるが押しにくくなる。つまり主ディスプレイの解像度は、読みやすさとメニューバーの余裕の両方を見て決めることになる。

3台以上つないでいる場合、Appleの案内では一部をミラーリング、残りを拡張デスクトップという混ぜ方も選べるとされている。手順は、まずすべてを拡張デスクトップに設定し、そのあとOptionキーを押したままディスプレイのアイコンを別のアイコンの上へドラッグして、その2台をミラーリングにする形である。発表や画面共有の場面で、手元だけ別の内容を見たいときに使える組み合わせになる。

拡大表示を選ぶときの利点と代償

4Kや5Kのディスプレイでよく起きるのが、画素数は合っているのに文字が小さすぎるという状態である。ここで使うのが、画面上のテキストやオブジェクトの大きさを変える選び方になる。

利点は分かりやすい。文字が読める大きさになり、長時間の作業で目の負担が減る。逆に小さいほうへ寄せると、同じ画面に置けるウインドウが増える。表計算を横に広く見たい、編集ソフトのタイムラインを長く出したい、といった用途では作業の効率が上がる。

代償も2つある。1つは、ディスプレイ本来の画素数とぴったり一致しない拡大の度合いを選ぶと、文字の輪郭がわずかににじむことがある点。もう1つは、Appleが挙げているとおり処理の重さが増える場合がある点である。

割り切り方としては、作業の中身で決めるのが現実的である。文字を読む時間が長い人は、にじみよりも読みやすさを取る。写真や図を扱う人は、画素の対応が素直な値を選んで文字の小ささは表示倍率で補う。どちらが正しいというものではなく、何を長く見ているかで答えが変わる。

拡張とミラーリングの選び方も一緒に見ておきたい。Appleの案内では、システム設定の「ディスプレイ」でディスプレイの名前をクリックし、「使用形態」のポップアップメニューからミラーリングか拡張を選ぶ、と説明されている。ミラーリングでは2台に同じ絵を映すため、解像度は低いほうに合わせる形になり、片方の文字が小さくなることがある。文字のにじみがミラーリングのときだけ出るなら、原因は解像度の選択ではなくこの使用形態である。

画面が真っ暗になったときの戻し方

対応していない値を選んでしまい、画面に何も出なくなる場面がある。慌てて電源を切る前に、手順が3段用意されていることを知っておきたい。

1段目は待つこと。Appleの案内では、15秒間待って、Macが自動的に解像度を戻すかどうかを見る、とされている。対応していない値を選んだときの一時的な暗転であれば、これで戻る。

2段目はEscキーである。自動で戻らない場合、Escキーを押すと、直前に選んでいた解像度へ戻る。

3段目はセーフモードである。それでも戻らないときは、Macをセーフモードで起動する。起動に通常より時間がかかることがあるが、この状態ではディスプレイが正しく動くようになる。起動したらシステム設定の「ディスプレイ」を開き、「デフォルト」をクリックして最適な解像度に戻し、通常の手順で再起動する。

この流れを知っていれば、「すべての解像度を表示」で見慣れない値を試すときの心理的な負担が下がる。戻し方が分かっているなら、1つずつ試すのは怖い作業ではない。

つなぎ直すたびに設定が戻る問題と、メニューバーの側の手当て

解像度が決まったあとに残るのが、構成が変わるたびに並びや設定が崩れる問題である。自宅では2台、外では内蔵画面だけ、会議室では別の1台。この行き来を繰り返すと、ウインドウの位置やメニューバーの並びが毎回変わる。

メニューバーは特に影響を受けやすい。帯に置けるアイコンの数は横幅で決まり、解像度を変えれば入る数も変わる。文字を小さくする側へ寄せれば入る数は増え、大きくする側へ寄せれば入りきらない項目が単に表示されなくなる。設定を変えた覚えは無いのにアイコンが消えたと感じるのは、この変化が原因になっていることがある。

対処の考え方は、幅に依存しない置き方にすることである。普段使わないアイコンを畳んでおき、押したいときだけ出す形にすると、解像度を変えても目当てのものが残る。どこまで畳めるのか、構成が変わったときに並びを覚えていられるのかは製品ごとに差があり、できることで隠す範囲と並びの扱いを確かめられる。

呼び出し方の違いも効いてくる。畳んだ列をいったん展開してから押す作りと、隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りでは、外部ディスプレイを抜き差しする回数が多い人ほど差が積み上がる。作りの違いはほかの道具との違いに並べてある。

導入の条件は料金に、対応するmacOSの版やノッチのある機種での振る舞いはよくある質問にまとめてある。自分の構成で確かめたいときはダウンロードから入手して、外部ディスプレイをつないだ状態と外した状態の両方で並びを見ると、必要な設定が絞れる。

解像度の問題は、値を1つ選べば終わる話ではない。どの構成で何を見ているかによって最適な値が変わり、変えた結果がメニューバーの幅にも波及する。順番としては、認識を確かめ、値を選び、そのあとで画面の上の並びを整える。この3段で落ち着く。

よくある質問

外部ディスプレイの文字がぼやけるのは故障ですか?

多くの場合は故障ではなく、ディスプレイ本来の画素数と違う解像度が選ばれているか、画素数と一致しない拡大の度合いが選ばれている状態です。システム設定のディスプレイで「デフォルト」に戻し、そこから1段ずつ変えて見比べると切り分けられます。

選びたい解像度が一覧に出てこないときはどうしますか?

システム設定のディスプレイで「すべての解像度を表示」をオンにすると、隠れていた値が並ぶ場合があります。ただし最適と判断されていない値も混ざるため、ウインドウが画面に収まらなくなったり動きが重くなったりすることがあります。

解像度を変えたら画面が真っ暗になりました。どうすれば戻りますか?

Appleの案内では、まず15秒待って自動で戻るかを確認し、戻らない場合はEscキーで直前の解像度に戻す、とされています。それでも戻らないときはセーフモードで起動し、ディスプレイ設定で「デフォルト」を選んでから通常の手順で再起動します。

Macが外部ディスプレイを認識していないときは何を見ますか?

システム設定のディスプレイでOptionキーを押しながら「ディスプレイを検出」をクリックします。それでも出てこない場合は、ケーブルの抜き差し、ディスプレイの電源、ポートへの差し込み、アダプタの種類、そしてMacが対応するディスプレイの台数を順に確かめます。

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