Macの音量を細かく変える|1目盛りより小さく動かす
Macの音量を1段上げると大きすぎて、1段下げると聞こえない。深夜の作業や、会議の音を聞きながら別の音を鳴らす場面で、ちょうどいいところに止まらない。Macの音量は細かく刻めるようになっており、押すキーを1つ足すだけで済む。この記事では、その組み合わせと、キーが効かないときに見る場所を順に整理する。
音量キー1回で動く量は決まっている
キーボードの最上段にある音量のキーは、1回押すと決まった量だけ動く。画面の中央に出る四角い目盛りが、押した分だけ増えたり減ったりする。この1目盛りが、標準の刻みである。
問題になるのは、この1目盛りが場面によって大きすぎることである。静かな部屋で音楽を小さく流したいとき、目盛り1つ分の差が「うるさい」と「聞こえない」を跨いでしまう。逆に騒がしい場所では、目盛り1つでは足りないと感じる。
刻みを細かくする方法は、macOSに最初から用意されている。解説記事では次のように紹介されている。
そして、「Shift」キーと「Option」キーを押しながら「F11」キーまたは「F12」キーで音量調節をしてみると、標準より4分の1細かく音量を調節できます。 出典: inforati.jp
1目盛りを4分の1ずつ動かせるということは、端から端までの段数が標準の4倍になるという意味になる。全体で64段階と紹介している記事もあるのは、この計算からである。細かい刻みで動かしているときは、目盛りの四角が4分の1だけ塗られる形で表示される。
optionとshiftを足す
Appleが公開しているキーボードショートカットの一覧にも、この組み合わせは載っている。
option + shift +音量を上げるまたは option + shift +音量を下げる:音量を細かく調節します。 出典: support.apple.com
覚え方は単純で、いつも押している音量のキーに、optionとshiftを足すだけである。同じ一覧には、輝度についても同じ組み合わせで細かく調節できると書かれている。音量で覚えた手の形が、画面の明るさにもそのまま使える。
押す順番は、optionとshiftを先に押さえたまま音量のキーを叩く形になる。押しながら連続で叩けば、細かい刻みのまま動き続ける。片手で押さえられる位置にあるため、もう一方の手はマウスやトラックパッドに置いたままにできる。
効かないと感じたときに多いのは、optionとshiftのどちらかが離れていることである。特に、左手でoptionを押さえながら右手で音量のキーを叩く持ち方をしていると、shiftを押したつもりで外していることがある。両方を左手で押さえ、右手は音量のキーだけを担当する形にすると安定する。
ファンクションキーの設定によって押し方が変わる
同じ組み合わせを押しているのに動かない場合、ファンクションキーの扱いを疑いたい。
最上段のキーには、音量や輝度の印が付いていると同時に、F1からF12までの番号も割り当てられている。どちらが優先されるかは設定で切り替えられる。番号のほうを優先する設定にしていると、音量のキーとして使うにはfnキーを一緒に押す必要が出てくる。その状態では、押すキーがfnとoptionとshiftと音量キーの4つになる。
この設定は、アップルメニューから「システム設定」を開き、サイドバーで「キーボード」を選んだ先にある。開発や表計算でF2やF5をそのまま使いたい人は番号を優先する設定にしていることが多く、その場合はfnを足す押し方が正になる。自分がどちらの設定になっているかを一度確かめておくと、キーが効かないときに迷わない。
外付けのキーボードを使っている場合は、もう1つ変数が増える。他社製のキーボードでは、最上段のキーの割り当てがAppleのものと違うことがある。音量の印が付いていないキーボードでは、そもそも音量のキーが無いため、別の方法に頼ることになる。
コントロールセンターのスライダで動かす
キーを使わない道もある。Appleの案内では、メニューバーからコントロールセンターを開き、輝度または音量のスライダをドラッグする方法が示されている。
スライダは連続して動くため、目盛りという考え方がそのまま当てはまらない。指の動く量で決まるので、狙った位置に止めやすい。トラックパッドで細かく動かしたいときは、いったんドラッグを始めてから指をゆっくり動かすと、細かい位置で止まる。
同じスライダは、消音の切り替えにも使える。Appleの案内では、スライダを一番下までドラッグする方法と、音量のレベルをクリックして消音のオンとオフを切り替える方法が紹介されている。会議で急に音を止めたいときは、消音のキーを1回押すほうが早い。
キーとスライダの使い分けは、動かす幅で決めると分かりやすい。いまの位置から少しだけずらしたいならキー、大きく動かしたいならスライダ、という分け方である。細かい刻みのキーで端から端まで動かすと、4倍の回数を叩くことになる。
メニューバーに音量を出しておく
音量をよく触る人は、メニューバーに音量の項目を出しておくと手数が減る。コントロールセンターを開く1手が省けるためである。
設定の場所は、アップルメニューから「システム設定」を開き、サイドバーで「メニューバー」を選んだ先にある。サウンドの項目には、「使用中に表示」と「常に表示」という選択肢が用意されている。音を鳴らしているときだけ出したいのか、いつでも出しておきたいのかを選べる形である。
ここで注意したいのが、帯の横幅である。メニューバーは、左にいま前面にあるアプリのメニュー、右に状態を示す項目が並ぶ構造になっている。左のメニューはアプリによって長さが変わり、項目の多いアプリに切り替えた瞬間に右側が押し出される。あふれた項目は折り畳まれるのではなく、単に描かれなくなる。
つまり「常に表示」を選んでも、常に見えるとは限らない。動画編集や統計解析のようにメニューの項目が多いアプリを使っている間だけ、音量の項目が消えるという状態が起こりうる。ノッチのあるMacBookでは帯の中央が分断されるため、この押し出しがさらに早く起きる。
通知音と再生の音は別に決められる
音量を細かく合わせたのに、通知が鳴った瞬間だけ大きく感じることがある。これは、音楽や動画の音と、警告の音が別の調整を持っているためである。
アップルメニューから「システム設定」を開いて「サウンド」をクリックすると、警告音の音量を決める調整が用意されている。ここを下げておくと、再生の音は今まで通りで、通知だけが控えめになる。会議中に画面を共有する場面や、録音をしている場面では、この2つを分けて考えると事故が減る。
同じ画面には、音量を変えたときに確認の音を鳴らすかどうかの選択もある。細かい刻みで何度も押す使い方をするなら、確認の音は切っておくほうが静かである。深夜に少しずつ音量を下げていく場面では、確認の音そのものが一番大きい音になってしまう。
なお、標準の設定には、アプリごとに音量を分ける項目が見当たらない。ブラウザの動画だけを小さくしたい、といった要求は、アプリ側の音量とシステムの音量を組み合わせて合わせる形になる。アプリ側を先に決めてからシステムで詰めるという順番を守れば、思ったところに落ち着く。
音が小さすぎる、大きすぎるときに見る順番
細かく刻んでも狙った音量にならない場合、原因は刻み方ではなく音の経路にある。見る順番を決めておくと早い。
1つ目は出力先である。スピーカー付きの外部ディスプレイや、Bluetoothのヘッドフォンをつないでいると、音の出口がそちらに移っていることがある。アップルメニューから「システム設定」を開いて「サウンド」をクリックし、出力の機器を選び直す。Appleの案内では、音量のキーをoptionキーと一緒に押すと「サウンド」設定が直接開くと説明されている。出口を切り替える頻度が高い人は、この押し方を覚えておくと速い。
ヘッドフォンとスピーカーを行き来する使い方では、出口ごとに音量が別に覚えられていることも押さえておきたい。ヘッドフォンで小さくしてからスピーカーへ戻すと、前にスピーカーで使っていた音量に戻る。切り替えた直後に音が大きく出て驚くのは、この覚え方が働いているためである。切り替える前に少し下げておくと、驚く場面を避けられる。朝いちばんに音が出る環境では、前の晩の出口と音量を思い出してから再生を始めるほうが安全である。
2つ目はアプリ側の音量である。動画や音楽のアプリには、それぞれ独自の音量の調整が付いている。アプリ側が小さくなっているのにシステムの音量を上げていくと、通知音だけが大きく鳴る状態になる。まずアプリ側を中ほどに戻し、そこからシステムの音量で合わせるほうが破綻しにくい。
3つ目は出力の機器そのものの音量である。外部ディスプレイやアンプには本体側の音量がある。Macの表示では小さいはずなのに大音量が出る場合、機器側が上がっている。機器側を常用する位置に固定してから、Macの側で日々の調整をする形にすると、片方だけを触れば済む。
押す回数そのものを減らす
音量の調整は、1日に何度も繰り返す操作である。刻みを細かくすると狙いは付けやすくなるが、そのぶん押す回数は増える。回数を減らす方向も一緒に考えておきたい。
1つは、よく使う状態を決めておくことである。作業中は小さめ、動画を見るときは中ほど、といった定位置を決めておけば、そこへ一気に動かしてから細かく合わせる形になる。スライダで大きく動かし、キーで細かく詰めるのが現実的な手順である。
もう1つは、押しに行く距離を短くすることである。メニューバーの項目は画面の上端にあり、大きな外部ディスプレイを使っているほどカーソルの移動距離が伸びる。ここが長いと、音量を少し変えるだけでも手間に感じる。
そのため、メニューバーに何を残すかという判断が効いてくる。目安は押す頻度で3段階に分けることである。1日に何度も押すものは、たいてい2つか3つしかない。次に、気になったときだけ押すもの。最後に、動いていることさえ分かればよく、押すことがほぼ無いもの。音量を毎日触る人にとって、音の項目は1段目に入る。
できることには、使わないアイコンを仕切りの向こうへ送って時計のまわりを空ける仕組みと、隠したものをその瞬間の描画のまま呼び出す仕組みが説明されている。呼び出し方をカーソルの載せ方、ホイール、ノッチの操作から選べる作りもあり、手の動きに合うものを選べる。
呼び出し方の作りには差がある。展開してから押し直す形と、隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形では、1日の手数が変わる。作りと価格を並べた表はほかの道具との違いにあり、調査日が添えられている。支払いの形は料金、必要な許可の理由はよくある質問、対応するmacOSの下限はダウンロードで確かめられる。
進め方を整理する。まずoptionとshiftを足す押し方を覚えて、細かい刻みを手に入れる。次に、キーが効かないならファンクションキーの設定を確かめる。それでも狙った音にならないなら、出力先とアプリ側の音量を順に見る。最後に、押しに行く場所を近づけるために帯の並びを決める。この順で片が付く。
よくある質問
Macの音量を細かく調節するキーの組み合わせは?
音量のキーにoptionとshiftを足す。Appleのキーボードショートカットの一覧では、この組み合わせで音量を細かく調節できると案内されている。1目盛りを4分の1ずつ動かせるため、端から端までの段数は標準の4倍になる。輝度も同じ組み合わせで細かく動く。
キーを押しても細かく動きません。何を確かめますか?
optionとshiftの両方を押さえたまま音量のキーを叩けているかを先に見る。それでも動かない場合は、最上段のキーをF1からF12として使う設定になっている可能性がある。その状態ではfnキーを一緒に押す必要がある。設定はシステム設定の「キーボード」で確かめられる。
キーを使わずに細かく変える方法はありますか?
メニューバーからコントロールセンターを開き、音量のスライダをドラッグする方法がある。スライダは連続して動くので、目盛りに縛られず狙った位置に止めやすい。大きく動かすときはスライダ、少しだけずらすときはキー、という使い分けが手数が少ない。
音量の項目をメニューバーに常に出しておけますか?
システム設定の「メニューバー」でサウンドの項目を「常に表示」にすると出せる。ただしメニューバーは横幅が足りなくなると項目が描かれなくなるため、メニューの多いアプリを使っている間だけ消えることがある。よく押すものを左寄りに置くと押し出されにくくなる。