Macの外部ディスプレイの設定|つないだあとに見直す3か所

外部ディスプレイをMacにつなぐと、多くの場合は何もしなくても映る。ところが映ったあとに、文字が小さい、ウインドウを動かす向きが逆、メニューバーが手元の画面に出たまま、といった細かい不都合が残る。設定の場所はほぼ1か所に集まっているので、見る順番を決めておけば数分で片が付く。この記事では、つないだあとに見直す3か所と、つなぐ前に確かめておく項目を整理する。

つないだあとに見直すのは3か所

外部ディスプレイの設定は、システム設定の「ディスプレイ」にまとまっている。見るべき場所は3か所に分けられる。

1か所目は認識。Macがそのディスプレイを見つけているか。映っていないときはここから始める。

2か所目は使用形態と配置。2台に同じ絵を映すのか、デスクトップを広げるのか。広げる場合、左右どちらに置いてあると扱うのか。そしてメニューバーをどちらの画面に出すのか。

3か所目は見え方。解像度、明るさ、色の設定である。文字が小さい、白が黄色っぽい、といった不満はここで直す。

接続が完了すると、通常macOSは自動的に外部ディスプレイを検出します。もし画面が表示されない場合は、「システム設定 > ディスプレイ」から手動で調整を行う必要があります(詳しい手順は後述します)。 出典: gechic.com

順番が大事なのは、下の段の設定が上の段に引きずられるためである。認識ができていない状態で解像度をいくら探しても目当ての値は出てこない。使用形態がミラーリングのままだと、解像度は2台の低いほうに合わせる形になる。上から順に決めると戻り作業が減る。

1か所目、認識と検出を確かめる

つないでも映らない、あるいは一覧にディスプレイが出てこないときの入り口はここである。

アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーで「ディスプレイ」をクリックする。サイドバーが長いので下にスクロールが必要な場合がある。ここに接続したディスプレイの名前が出ていれば、Macは認識できている。

出ていないときに使うのが検出のやり直しである。この画面でOptionキーを押したままにすると、「Night Shift」のボタンが「ディスプレイを検出」に変わる。そのボタンをクリックすると、接続中のディスプレイを探し直す。

•「システム設定 > ディスプレイ」を開く • Optionキー(⌥)を押すと「ディスプレイを検出」ボタンが表示される • ボタンをクリックすると、macOSが接続中の外部ディスプレイを再検索 出典: gechic.com

それでも出てこないときにAppleが挙げている確認は、ディスプレイをいったん外してつなぎ直す、ディスプレイの電源が入っているか確かめる、ケーブルが正しいポートに奥まで差さっているか確かめる、正しいケーブルとアダプタを使っているか確かめる、Macをスリープさせてから復帰させる、という並びである。上から順に試すと、どこで直ったかが原因の記録になる。

2か所目、使用形態と配置を決める

映ったら、次は2台の役割を決める。ここを決めないまま作業を始めると、ウインドウを持っていく向きが毎回ずれる。

システム設定の「ディスプレイ」でディスプレイの名前をクリックし、「使用形態」のポップアップメニューから選ぶ。デスクトップ全体を両方に映すのがミラーリング、2台を1つの広い机として使うのが拡張である。発表や画面共有ではミラーリング、作業を並べるなら拡張になる。

Appleの案内では、MacノートブックやiMacのように内蔵ディスプレイがある機種では外部ディスプレイを1台つないだ時点でこの選択が出て、Mac miniやMac Studioのように内蔵ディスプレイの無い機種では2台以上つないだときに出る、と説明されている。選択肢が出てこないときは、この条件に当たっていないかを見る。

拡張にしたら、配置も合わせておく。画面に並ぶディスプレイのアイコンを、実際に机の上で置いている位置と同じ左右関係にドラッグする。ここが逆だと、右のディスプレイへウインドウを動かすのに左へ押す必要があり、毎回引っかかる。高さをずらして置いているなら、アイコンの上下もそれに合わせると、ポインタが引っかからずに渡る。

メニューバーの出る先も決められる。Appleの案内では、デスクトップを2台以上に拡張したときに、どのディスプレイにFinderとアプリケーションメニューを表示するかを選べるとされている。大きい外部ディスプレイを主に使うなら、そちらにメニューバーを持ってきたほうが視線の移動が減る。

3台以上つないでいる場合は、混ぜることもできる。まずすべてを拡張に設定し、そのあとOptionキーを押したままディスプレイのアイコンを別のアイコンの上へドラッグすると、その2台がミラーリングになる。手元は手元の内容、投影は投影の内容という分け方ができる。

3か所目、解像度と明るさと色を整える

見え方の設定は同じ画面の中にある。まず解像度から決める。

Appleは既定でディスプレイに最適な解像度が自動で使われる作りだと説明しており、迷ったときの戻り先として「デフォルト」が用意されている。文字を大きくしたい、逆に画面を広く使いたいというときだけ手で選び直す。サムネールが並ぶ形で表示され、ポインタを重ねると値が出る。数値で選びたいなら、サムネールをControlキーを押しながらクリックして「リストを表示」に切り替える。毎回リストにしたい場合は「詳細」から「解像度をリスト表示」をオンにする。

解像度を変えると副作用があることも押さえておきたい。Appleは、調整の仕方によってウインドウ全体が画面に収まらないアプリがあること、そして解像度の調整がパフォーマンスに影響する場合があることを明記している。文字の大きさだけを見て決めず、常用するアプリで一度動かしてみるほうが安全である。

明るさは、キーボードの最上段にある輝度のキーで1段ずつ動く。より細かく動かしたいときはメニューバーからコントロールセンターを開き、輝度のスライダをドラッグする。Appleの案内では、輝度のキーをOptionキーと一緒に押すと「ディスプレイ」設定に直接移動できるとも説明されている。設定画面を探す手間が省けるので覚えておきたい。

色が合わないときは、カラープロファイルを見る。同じ白を2台に映して、片方が黄色っぽい、あるいは青っぽいと感じるなら、選ばれているプロファイルが違う。ディスプレイの製造元がプロファイルを配布している場合は、それを当てると2台の差が縮まる。写真や動画を扱うなら、ここを揃えてから作業を始めたい。

つなぐ前に確かめておく3つ

映らない原因の多くは、設定ではなく手前の段階にある。Appleはつなぐ前に確かめる項目として、Macに搭載されている映像用ポートの種類、Macが対応しているディスプレイの台数、正しいケーブルを持っているかの3つを挙げている。

ポートの種類は、USB-C、Thunderboltの各世代、Mini DisplayPort、HDMIなどに分かれる。見た目が同じUSB-Cでも、その口が映像を通すかどうかは機種による。ケーブルがディスプレイに付属していても、Macの口に合わないならアダプタが必要になる。

台数は機種ごとに決まっている。システム設定を開いた状態でメニューバーの「ヘルプ」をクリックし、自分のMacの技術仕様を選んで、「ディスプレイのサポート」または「ビデオのサポート」の欄まで下にスクロールすると確かめられる。ここに書かれた台数を超えてつないでも、全部は映らない。

外部ディスプレイを接続したら、Appleメニューから「システム設定」を開き、「ディスプレイ」を選択しましょう。接続した外部ディスプレイが表示されていれば、macOS側で認識できている状態です。 出典: pc.techno.co.jp

他社製のディスプレイを使う場合、Appleは付属の資料を読んで映像用の口とケーブルの詳細を確かめ、製造元の案内に従ってつなぐよう勧めている。ディスプレイ側にも入力の切り替えがあり、そこが別の口に向いているだけ、という空振りは珍しくない。

スリープから戻ったときにずれる場合の見方

つないだ直後は正しく映るのに、スリープから戻ると配置や解像度がずれている、という症状もよく聞く。ここで疑う先は3つに絞られる。

1つはディスプレイ側の入力の切り替えである。省電力で入力を自動で切り替える機種では、復帰の一瞬だけ別の入力に移り、Macからは外されたものとして扱われる。戻ってきたときに新しい接続として扱われるため、配置が初期状態になる。ディスプレイの設定で自動切り替えを止められる機種なら、そこを止めると落ち着く。

2つ目はケーブルと途中の機器である。ハブやドックを挟んでいる場合、復帰の順番によってはディスプレイよりハブのほうが先に起き、認識の取り直しが起きる。Macに直接つないで再現するかどうかを見れば、どちら側の問題かが分かる。

3つ目は認識そのものの取りこぼしである。Appleは、ディスプレイが認識されないときの手当ての1つとしてMacをスリープさせてから復帰させる方法を挙げている。復帰のたびにずれるなら、逆にこの動作が毎回走っていることになるため、システム設定のディスプレイで配置とメニューバーの出る先をもう一度決め直しておく。

音の出口と、メニューバーに出る項目

映像が落ち着いたあとに残るのが音である。HDMIやDisplayPortでつないだディスプレイにスピーカーが付いていると、音の出口がそちらに移ることがある。手元から音が出なくなったと感じたら、アップルメニューから「システム設定」を開いて「サウンド」をクリックし、出力の機器を選び直す。

音量そのものは、キーボードの音量キーで1段ずつ動く。細かく動かしたいときはコントロールセンターの音量スライダを使う。音量キーをOptionキーと一緒に押すと「サウンド」設定が直接開くので、出口を切り替える頻度が高い人はここを使うと速い。

もう1つ変わるのがメニューバーである。帯に並べられるアイコンの数は横幅で決まるため、外部ディスプレイをつないで主ディスプレイが変わると、置ける数も変わる。解像度を文字の大きい側へ寄せれば入る数は減り、小さい側へ寄せれば増える。設定を触った覚えが無いのにアイコンが見えなくなったと感じるのは、この変化が原因になっていることがある。

構成が変わるたびに崩れるものへの手当て

自宅では2台、外出先では内蔵画面だけ、会議室では別の1台。この行き来が多い人は、つなぎ直すたびにウインドウの位置とメニューバーの並びが変わる状況に付き合うことになる。

考え方は、幅に依存しない置き方へ寄せることである。普段押さないアイコンを畳んでおき、必要なときだけ出す形にすると、構成が変わっても目当てのものが残る。畳める範囲や、構成ごとに並びを覚えていられるかは製品ごとに差があり、できることで隠す範囲と並びの扱いを確かめられる。

呼び出し方の差も使い勝手に出る。畳んだ列を展開してから押す作りと、隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りでは、抜き差しの回数が多い人ほど1日の手数が変わる。作りの違いはほかの道具との違いに並べてある。

導入の条件は料金に、対応するmacOSの版やノッチのある機種での振る舞いはよくある質問にまとめてある。自分の構成で確かめたいときはダウンロードから入手して、外部ディスプレイをつないだ状態と外した状態の両方で並びを見比べると、必要な設定が絞れる。

外部ディスプレイの設定は、認識、使用形態と配置、見え方の3段で決まる。この順に見れば、どこで詰まっているかが分かる。そのあとで音の出口とメニューバーの並びを整えると、つなぎ直しても同じ状態で作業に戻れる。

よくある質問

外部ディスプレイをつないでも映らないときは何から見ますか?

システム設定のディスプレイを開き、そこに名前が出ているかを確認します。出ていない場合はOptionキーを押しながら「ディスプレイを検出」をクリックし、それでも出てこなければケーブルの抜き差し、電源、ポートへの差し込み、アダプタの種類を順に確かめます。

メニューバーを外部ディスプレイの側に出せますか?

デスクトップを拡張している場合、どのディスプレイにFinderとアプリケーションメニューを表示するかを選べます。システム設定のディスプレイでディスプレイを選び、主として使う側に切り替えると、メニューバーがそちらに移ります。

2台に同じ画面を映すか、広げて使うかはどこで切り替えますか?

システム設定のディスプレイでディスプレイの名前をクリックし、「使用形態」のポップアップメニューから選びます。内蔵ディスプレイのある機種では外部を1台つないだ時点で表示され、内蔵ディスプレイの無い機種では2台以上つないだときに表示されます。

外部ディスプレイをつないだら音が出なくなりました。どこを直しますか?

スピーカー付きのディスプレイをつなぐと、音の出口がそちらへ移ることがあります。システム設定の「サウンド」で出力の機器を選び直してください。音量キーをOptionキーと一緒に押すと「サウンド」設定が直接開きます。

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