Mac Book Airの使い方|初心者が最初に触る画面の上と下
MacBook Airを開いたあと、何から覚えればよいのか分からなくなるのは、覚えることが多いからではない。画面のどこを見れば何が分かるのかを先に決めていないからである。この記事では、画面の上端と下端の2本だけを先に理解し、そこから操作を6つに絞っていく順番で進める。
最初に覚えるのは、画面の上端と下端の2本
MacBook Airの画面には、常に出ている帯が2本ある。上端の細い帯がメニューバーで、下端のアイコンの列がDockである。アプリのウインドウはこの2本のあいだで開く。
Appleはメニューバーを次のように説明している。
メニューバーはMacの画面の一番上に横方向に表示されます。メニューバーのメニューとアイコンを使って、コマンドを選択したり、タスクを実行したり、状況を確認したりします。 出典: support.apple.com
Dockのほうは、毎日のように使うアプリや機能に手を伸ばす場所として用意されている。既定では画面の下端にあるが、設定で左端か右端に移せる。Dockに自分で入れていないアプリでも、最近使ったものが最大3つまで並ぶ仕組みになっている。
この2本の役割は分かれている。メニューバーは「いま何ができるか」と「いまどうなっているか」を出す場所で、Dockは「次に何を開くか」を選ぶ場所である。この区別が付くと、操作に迷ったときにどちらを見ればよいかが決まる。
Windowsのタスクバーは1本でこの両方を兼ねている。2本に分かれていることが最初の違いなので、ここを押さえておくと後の説明が通りやすくなる。
メニューバーの左側は、いま使っているアプリの操作盤
メニューバーの左端にあるりんごのマークがアップルメニューである。ここにはシステム設定を開く、画面をロックする、Macをシステム終了する、アプリをアップデートするといった操作がまとまっている。使っているアプリが何であっても内容は変わらない。
その右隣から始まるのがアプリメニューである。いま前面にあるアプリの名前が太字で出て、その先にファイル、編集、フォーマット、ウインドウといった標準的な名前のメニューが並ぶ。どのアプリにもヘルプのメニューがあり、そのアプリの使い方を引ける。
初心者がつまずきやすいのはここである。ウインドウの中をいくら探しても見つからない操作が、画面の上端のメニューに入っている。Windowsではウインドウごとにメニューが付いていたが、Macでは前面のアプリのメニューが画面の上端に1つだけ出る。別のアプリをクリックすると、上端の中身がそのアプリのものに入れ替わる。
やりたいことの名前が分かっているなら、探す場所はウインドウではなく上端である。メニューの右側にはキーボードショートカットが記号で書かれているので、同じ操作を繰り返すうちにキーも覚えられる。
メニューバーの右側は、状況を見る場所
右側は左側と役割が違う。Appleはこの並びを状況メニューと呼んでいる。電池の残量やキーボードの輝度のように、Macの状態を確かめたり、機能を切り替えたりするための項目である。
右端の日付と時刻をクリックすると通知センターが開き、ウィジェットと未対応の通知が出る。その左にあるスイッチの形のアイコンがコントロールセンターで、AirDrop、画面ミラーリング、集中モードなどがまとまっている。虫めがねのアイコンはSpotlightで、Macの中とウェブをまとめて探せる。
もう1つ、色の付いた小さな点の意味を知っておくと役に立つ。コントロールセンターのアイコンの横に出るオレンジ色の点はマイクが使用中、緑色の点はカメラが使用中、紫色の点はシステムの音が録音中、矢印は位置情報が使用中を示す。一度に出るのは1つだけで、マイクとカメラの両方が動いているときは緑色の点だけが出る。打ち合わせの前にカメラが生きているかを確かめるには、この点を見るのが早い。
並び順は自分で変えられる。Commandキーを押したままアイコンをドラッグすると位置が移り、Commandキーを押したままメニューバーの外へドラッグすると、その項目が外れる。ここは覚えておくと、あとでアイコンが増えたときに効いてくる。
Dockの使い方と、最初に変えておく設定
Dockのアイコンをクリックするとアプリが開く。書類のファイルをDockのアイコンの上にドラッグすると、そのアプリでファイルが開く。開いているアプリの下には小さな印が付くので、起動しているかどうかが見て分かる。
最初に変えておくと画面が広く使えるのが、Dockを常に出しておくかどうかの設定である。
ついでに「Dockを自動的に表示/非表示」のチェックもオンにしておきましょう。このチェックがオフになっているとDockが常に表示される仕様になります。画面の作業スペースの数センチがDockで埋まってしまうので、特にMacBook初心者の方は、画面の狭さを感じる可能性があります。 出典: makefri.jp
13インチのMacBook Airでは、この数センチの差が体感に出る。自動で隠す設定にすると、ポインタを画面の下端へ運んだときだけDockが出てくる。同じ考え方はメニューバーにもあり、自動的に非表示にする設定にすれば、ポインタを上端へ運んだときだけ帯が出る。
Dockに並ぶアプリは自分で選ぶ。使わないものはアイコンを外へドラッグすると外れ、よく使うものはLaunchpadやアプリケーションフォルダからDockへドラッグして加える。最初のうちは、日に何度も開くものだけを8個ほど残す形にすると、目で探す時間が短くなる。
Windowsから移った人がつまずく違い
比較して押さえておくと迷いが減る点が4つある。
1つめは修飾キーである。Windowsでコピーに使っていたCtrlの位置に、MacではCommandが来る。コピーは command + C、ペーストは command + V で、キーの名前が変わっただけで組み合わせは同じである。Windows用のキーボードを繋いだ場合は、AltがMacのoption、CtrlまたはWindowsロゴキーがMacのcommandに対応する。
2つめはウインドウを閉じる操作と、アプリを終了する操作が別であることである。command + W はウインドウを閉じるだけで、アプリは動いたままDockに残る。終わらせたいときは command + Q である。ウインドウを全部閉じたのにアイコンの下の印が消えないのは、この違いのためである。
3つめはファイルの置き場所である。WindowsのエクスプローラにあたるのがFinderで、デスクトップ、書類、ダウンロード、ピクチャといったフォルダが用意されている。Finderのサイドバーに出ている項目が普段使う入口になる。
4つめは右クリックである。トラックパッドを2本指でタップすると、右クリックにあたるメニューが出る。この設定はトラックパッドの設定にあり、副ボタンのクリックという名前で並んでいる。
MacBookの使い方がわからず何をどうしたら良いか悩まれている「超Mac初心者」の為に基本操作を徹底解説します。 出典: pcacademy.jp
手順として覚える操作を6つに絞る
一覧を上から覚えるより、押す回数の多いものから手に入れるほうが早い。おすすめの順番は次の通りである。
1つめは command + スペースバー である。Spotlightが開き、アプリの名前を数文字打てばそのアプリが立ち上がる。Dockやアプリケーションフォルダを目で探す必要がなくなる。
2つめは command + tab である。開いているアプリを最近使った順にたどる。押したまま tab を繰り返すと先へ進む。
3つめは shift + command + 4 である。範囲を決めてスクリーンショットを撮る。shift + command + 5 にすると、撮るか画面を収録するかをその場で選べる。
4つめは control + 上矢印 である。Mission Controlが開き、開いているウインドウが一覧で並ぶ。どこに何があるか分からなくなったときの避難先になる。
5つめは option + command + esc である。反応が返らなくなったアプリを強制終了できる。本体の電源を切る前にこれを試す。
6つめは fn + C と fn + N である。コントロールセンターと通知センターがキーボードだけで開く。画面の上端までポインタを運ぶ手間が消える。
この6つだけで、初日の操作はほとんど賄える。残りは使う場面が来たときにメニューを開いて確かめればよい。
覚え方にも順番がある。6つを同時に練習すると、どれも中途半端に終わる。1日に1つだけ決めて、その操作をマウスやトラックパッドで行いそうになったら手を止めてキーで打つ、という形にすると身に付きが早い。1週間で6つが手に入る計算になる。
Windowsから移った人は、この期間に command と control を取り違える。押し間違えても壊れる操作は少ないので、間違えたら command + Z で戻す。取り消しのキーを最初に覚えておくと、ほかを試すときの気が楽になる。
最初に入れるアプリを選ぶときの目安
Macには標準のアプリが入っている。メール、カレンダー、メモ、プレビュー、そして時計がある。macOS Venturaから加わった時計のアプリには、世界時計、アラーム、ストップウォッチ、タイマーの4つが入っている。似た役目のアプリを追加する前に、標準のもので足りるかを確かめると、後片付けが要らない。
追加するアプリを選ぶときの目安は2つある。1つは、画面の上端に常駐するかどうか。もう1つは、その常駐が必要かどうかである。クラウドの同期、電池の管理、画面の収録、入力の切り替えといったアプリは、動いていることを示すためにメニューバーへアイコンを置く。役に立つ機能だが、数が増えると上端の右側が埋まる。
MacBook Airの画面の幅は決まっている。アイコンは右から左へ伸び、アプリのメニューとぶつかった場所から先は表示されない。前面のアプリがメニューを多く持っていると、ぶつかる位置が早く来る。5個までなら気にならないが、その先は探す時間が生まれる。
アイコンが増えたあとにすること
上端の右側が埋まってきたら、順番を変える前に何を出して何を隠すかを決める。Commandキーを押しながらのドラッグで並べ替えはできるが、表示されなくなった項目はそもそも掴めない。
メニューバーを整理する道具を使うと、仕切りより左に送った項目は畳まれ、時計のまわりが空く。隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける形にしておけば、隠した項目も1手で出てくるので、隠すことと使えることが両立する。何を分けられるのかはできることに一覧がある。
分け方の目安は単純である。日に何度も押す項目は見える側に残し、状態を見るだけの項目は隠す側へ回す。電池の残量が決めた割合を下回ったときや、特定のアプリを前面にしているあいだだけ一時的に出す条件も決められるので、常に見えていなければならない項目はさらに減る。
初めてのMacで有料の道具を入れるかどうか迷う段階なら、標準の機能で足りる範囲を先に試すほうがよい。メニューバーの自動的に非表示と、状況メニューの並べ替えと取り外しは設定だけで済む。それでも足りなくなったときに、同じ役目の道具を比べる。方式が違うので、違いはほかの道具との違いに整理してある。対応するmacOSの版や必要な許可はよくある質問に、手元で試す場合の条件は料金に書いてある。
画面の上端と下端の役割を分けて覚え、操作を6つに絞り、増えたアイコンは並べ替える前に出し入れを決める。この順番で進めると、初日から迷う回数が減る。
よくある質問
MacBook Airで最初に変えておくとよい設定は?
Dockを自動的に表示と非表示にする設定と、メニューバーを自動的に非表示にする設定である。どちらもポインタを画面の端へ運んだときだけ出る形になり、13インチの画面でも作業領域が数センチ広くなる。どちらもシステム設定のデスクトップとDockの中にある。
ウインドウを閉じたのにアプリが終わらないのはなぜ?
Macではウインドウを閉じる操作とアプリを終了する操作が別である。command + W はウインドウを閉じるだけで、アプリはDockに残ったまま動いている。終わらせるときは command + Q を使う。Dockのアイコンの下に小さな印が付いていれば、そのアプリは動いている。
画面の上端の右側に並んだアイコンは何?
Appleが状況メニューと呼ぶ並びで、電池の残量やWi-Fiの状態など、Macの状況を確かめたり機能を切り替えたりする項目である。Commandキーを押したままドラッグすると並び順を変えられ、メニューバーの外へドラッグすると外れる。
常駐アプリを入れすぎるとどうなる?
アイコンは右から左へ伸びるため、前面のアプリのメニューとぶつかった場所から先は表示されなくなる。表示されない項目はCommandキーを押してもドラッグできない。増えてきたら、出す項目と隠す項目を決めるほうが早い。