マックブックのマウスの設定|速さと向きを自分に合わせる
マックブックに外付けのマウスをつないだのに、ポインタが速すぎる、スクロールが逆に動く、ダブルクリックが効かない。この3つは設定で直るが、変える場所が1か所にまとまっていないので探しにくい。マウスの設定は「マウス」の画面にあり、ダブルクリックの間隔とスクロールの速さだけはアクセシビリティの側にある。この記事では、どの項目がどこにあるのか、そして項目そのものが出てこないときの原因を順に整理する。
合っていないマウスの設定は、速さより疲れに出る
マウスの設定が合っていないことの影響は、作業が遅くなることよりも、手の疲れとして現れる。ポインタが速すぎれば狙った位置で止められず、小刻みに手首を動かして調整することになる。遅すぎれば画面の端から端まで何度も持ち替える。どちらも同じ距離を進むために余分な動作が入る。
スクロールの向きも同じである。トラックパッドに慣れた指の動きと、外付けマウスのホイールの向きが食い違っていると、押し間違いのように毎回一瞬止まる。1回あたりは1秒に満たないが、1日に何百回も起きる操作なので、積み上がると集中の切れ方に効く。
直し方の順番としては、まず速さ、次に向き、最後にクリックの判定を触るのが分かりやすい。速さと向きは体感ですぐ分かるので短時間で決まる。クリックの判定は、しばらく使ってみて誤操作の起き方を見てから調整するほうが当たる。設定の項目が多いので、一度に全部動かすと何が効いたのか分からなくなる。
「マウス」設定に並ぶ項目を確かめる
設定の場所は、アップルメニューから「システム設定」を開き、「マウス」を選ぶ。並んでいるのはタブに分かれた3つの区画である。
「ポイントとクリック」には次の項目がある。
- 軌跡の速さ
- ナチュラルなスクロール
- 副ボタンのクリック
- スマートズーム
「その他のジェスチャ」には次の項目がある。
- ページ間をスワイプ
- フルスクリーンアプリケーション間をスワイプ
- Mission Control
そして「詳細」に「ポインタを加速」がある。
軌跡の速さは、マウスを動かした距離に対してポインタが進む量を決めるスライダである。まずここを動かして、画面の端から端まで一度で届くかを確かめる。届かないなら速く、行きすぎるなら遅くする。ポインタを加速は、速く動かしたときに進む量を増やす仕組みで、切ると距離と移動量が一定の関係になる。細かい位置決めを多くする作業では、切ったほうが狙いやすくなることがある。
副ボタンのクリックは、右クリックに当たる操作の扱いを決める項目である。スマートズームは、決められた操作で画面の一部を拡大する動きに当たる。設定の並びはAppleのマウス設定に関する案内で確かめられる。
スクロールの向きは、トラックパッドとは別に決まる
「ナチュラルなスクロール」は、ホイールを回した向きに対して画面の中身がどちらへ動くかを決める項目である。ここで食い違いが起きやすいのは、マックブックの内蔵トラックパッドと外付けマウスで、設定が別々に並んでいるためである。トラックパッドの設定は「トラックパッド」の画面にあり、マウスの設定は「マウス」の画面にある。片方だけを変えると、指で動かしたときとホイールを回したときで向きが逆になる。
どちらにそろえるかは、どちらを長く使うかで決めればよい。外出先ではトラックパッド、机では外付けマウスという使い方なら、両方を同じ向きにそろえたほうが混乱が少ない。マウスだけを使う環境なら、ホイールの向きを従来のアプリと同じ感覚に合わせるほうが手に馴染む。
向きを変えたあとは、しばらく違和感が残る。数時間で慣れる範囲なので、切り替えた直後の感覚で判断を戻さないほうがよい。ただし、複数のMacを行き来する場合は話が別で、環境ごとに向きが違うと毎回混乱する。使うMacをすべて同じ向きにそろえてから評価するのが順番として正しい。
ダブルクリックの間隔とスクロールの速さは、別の画面にある
ここが探しにくいところである。ダブルクリックの間隔とスクロールの速さは、「マウス」の画面ではなくアクセシビリティの側に並ぶ。場所は、アップルメニューから「システム設定」を開き、「アクセシビリティ」の「ポインタコントロール」へ進む形になる。
ここには「ダブルクリック間隔」のスライダがある。1回のクリックと次のクリックを、どれだけ離れていても1つのダブルクリックとみなすかを決める値である。間隔を長くすると、ゆっくり2回押してもダブルクリックとして通る。短くすると、意図しないダブルクリックが減る。書類の編集中に文字が勝手に選択される、意図せずファイル名の変更が始まる、といった誤操作が多いなら、ここを短くするほうへ寄せる。
同じ「ポインタコントロール」の中には「マウスオプション」と「トラックパッドオプション」があり、それぞれの中に「スクロールの速さ」のスライダがある。ホイールを1段回したときに何行進むかに当たる調整で、長い書類を扱うなら速く、コードや表を1行ずつ追うなら遅くしたほうが読みやすい。マウスとトラックパッドで別々に決められるので、両方使う環境では片方だけ速くしておくこともできる。設定の並びはAppleの追従とダブルクリックに関する案内にまとまっている。
項目が出てこないときは、つながっているかを確かめる
設定を開いたのに、説明にある項目が見当たらない。この場合はmacOSの版ではなく、接続を疑うのが先である。これらの設定を表示するには、ワイヤレスのマウスまたはトラックパッドがMacにつながっているか、トラックパッドが内蔵されたMacを使っている必要がある旨が明記されている。
マックブックには内蔵のトラックパッドがあるので、トラックパッド側の設定は常に出る。出ないのは「マウス」の側である。外付けマウスの電源が切れている、ペアリングが外れている、ケーブルが抜けている、といった状態では、マウスの設定そのものが並ばない。設定を探す前に、まずポインタがそのマウスで動くかどうかを確かめる。
もうひとつ、マウスの種類によって並ぶ項目が変わる点にも触れておきたい。ホイールが1つだけの一般的なマウスと、表面を指でなでる形のマウスでは、扱えるジェスチャが違う。「その他のジェスチャ」の区画に何が並ぶかは、つないでいる機器によって変わる。手元に項目がないのは不具合ではなく、その機器では扱えないという意味になる。メーカー独自の機能を使う場合は、提供元のアプリを入れる形になることが多い。
調整は、設定の画面を開いたまま試す
スライダの値は数字だけ見ても決まらない。実際に動かしながら確かめるのが早い。
システム設定のマウス画面を開いたまま、スクロールやボタンの反応を実際に試してみます。ブラウザやデスクトップでクリックやスクロールを行い、思いどおりに動くか確認してください。 出典: mac.point-b.jp
試す対象は、実際にふだん使っているアプリにする。ブラウザで長いページを送る、書類で1行ずつ追う、表の狭いセルを選ぶ。作業の種類ごとに求める速さは違うので、いちばん時間を使っている作業で合わせるのが理にかなっている。
変える幅は一度に大きくしないほうがよい。スライダを端まで動かすと違いは分かるが、どこが自分に合うのかは分からなくなる。中間から始めて、片側へ1段ずつ寄せる。合わないと感じたら戻す位置を覚えておけるので、迷子にならない。
調整が決まったあとも、機器を替えたときには見直しが必要になる。マウスの分解能によって、同じスライダの位置でも進む量が変わる。新しいマウスに替えた日は、設定を触っていないのに速さが変わったように感じるが、原因は機器側にある。
ポインタそのものを見やすくする設定も別にある
速さと向きを合わせても、ポインタを見失うことが多いなら、調整する対象はマウスではなく表示の側になる。設定の場所は、アップルメニューから「システム設定」を開き、サイドバーで「アクセシビリティ」をクリックし、「ディスプレイ」に進んで「ポインタ」の区画を見る形である。
並んでいるのは4つの項目になる。「マウスポインタをシェイクして見つける」は、トラックパッド上で指をさっと動かしたりマウスをさっと動かしたときに、ポインタを一時的に大きくする機能である。「ポインタのサイズ」はスライダで調整し、「ポインタの枠線のカラー」と「ポインタの塗りつぶしカラー」はカラーウェルから選ぶ。既定に戻したいときは「カラーをリセット」を使うと、白い枠線と黒い塗りつぶしの組み合わせに戻る。
外部ディスプレイを高い解像度で使っているとき、ポインタは相対的に小さく表示される。この場合は速さを触るよりサイズを大きくするほうが直接効く。色を変える手も同じで、白い背景の書類を長く扱う環境では、枠線の色を変えると見失いにくくなる。マウスの設定を何度も動かしても落ち着かないときは、対象がここだったという場合がある。
狙いにくい相手は、メニューバーの小さなアイコンである
速さと向きを合わせたあとで残る狙いにくさは、たいてい対象の小ささから来る。画面の上端に並ぶメニューバーのアイコンはその代表で、幅が狭く、隣との間隔も詰まっている。ポインタを速くすると通り過ぎ、遅くすると届くまでに時間がかかる。ここだけは設定の調整では解決しきれない。
macOSの側で数を減らすことはできる。「メニューバー」設定では、時計、Wi-Fi、Bluetooth、バッテリー、集中モード、サウンド、天気などの項目を「使用中に表示」か「常に表示」から選べる。アプリが並べる項目についても、表示するかどうかを選べる欄がある。数が減れば、1つあたりの狙いやすさは変わらなくても、押し間違いの相手が減る。
それでも足りないときに使われるのが、メニューバーを整理する常駐アプリである。ふだん押さないアイコンを仕切りの左へ送って時計のまわりを空け、必要なときだけ呼び出す形にできる。ものによっては隠したアイコンを、メニューバーを畳んだまま押してその場でメニューを開ける作りになっており、隠したせいで操作が遠くなるのを避けられる。名前の一部を打って探す仕組みや、アイコンごとにキーを割り当てる仕組みがあるものなら、そもそもポインタで狙う必要がなくなる。
道具の側の作りは先に見ておくとよい。できることには、隠したアイコンの呼び出し方、名前で探す操作、キーの割り当てなどが並んでいる。同じ用途の道具は複数あり、対応するmacOSの範囲や提供の形が違うので、並べて見たい場合はほかの道具との違いが使える。比較の内容は時期で変わるため、調査日を意識して読むことになる。支払いの形は買い切りと期間契約で考え方が変わるので、料金で確かめておきたい。
導入でつまずきやすいのは、macOSに与える許可のほうである。メニューバーの項目を並べ替えたり隠したりするには許可が要り、macOSの更新やアプリの入れ替えのあとに入れ直す場面が出る。この種の疑問はよくある質問にまとまっている。手元で試す段になったら、ダウンロードから対応するmacOSの範囲を確認して入手する流れになる。試す前に、いまのメニューバーの並びを画面に撮っておくと、元に戻したくなったときに困らない。
順番を整えると、まず「マウス」の画面で軌跡の速さとナチュラルなスクロールを決める。次にアクセシビリティの「ポインタコントロール」でダブルクリックの間隔とスクロールの速さを合わせる。項目が見当たらないときは接続を確かめる。それでも狙いにくい対象が残るなら、対象の側を減らす。この順で進めれば、設定を行き来して迷う時間を短くできる。
よくある質問
マウスの速さはどこで変える?
アップルメニューから「システム設定」を開き、「マウス」の「ポイントとクリック」にある「軌跡の速さ」のスライダで変える。同じ画面の「詳細」には「ポインタを加速」があり、これを切ると動かした距離と進む量の関係が一定になる。細かい位置決めが多い作業では、切ったほうが狙いやすくなることがある。
スクロールが逆に動くのはなぜ?
「ナチュラルなスクロール」の設定が、使っている機器の側で逆になっているためである。マウスの設定は「マウス」の画面、トラックパッドの設定は「トラックパッド」の画面にあり、別々に並ぶ。片方だけを変えると、指で動かしたときとホイールを回したときで向きが逆になるので、両方をそろえる。
ダブルクリックが効きにくいときはどこを見る?
「マウス」の画面ではなく、「アクセシビリティ」の「ポインタコントロール」を見る。ここに「ダブルクリック間隔」のスライダがある。間隔を長くするとゆっくり2回押しても通り、短くすると意図しないダブルクリックが減る。同じ画面の「マウスオプション」には「スクロールの速さ」のスライダもある。
設定に説明どおりの項目が並ばないのはなぜ?
つながっていない可能性が高い。これらの設定を表示するには、ワイヤレスのマウスまたはトラックパッドがMacにつながっているか、トラックパッドが内蔵されたMacを使っている必要がある旨が案内されている。まずそのマウスでポインタが動くかを確かめる。機器の種類によって、扱えるジェスチャの項目が並ばないこともある。